基本

町の中にピアノの先生が沢山いる中で、
私はかなり基本にうるさい！？ほうではないかと思います。

ピアノはつまるところ‘楽しく'弾けるようになればそれが何よりです。
けれどこの‘楽しく'にこだわると…意味が深くなってしまう。

・せっかく取り組んでみようと思っているのに、自分でわからないことが多いと前に進めない。
・せっかく練習しているのに、弾き方が悪くて思うように弾きこなせない。
・せっかく弾きたい曲を見つけたのに、難しすぎてチャレンジすらできない。
こんな経験、みなさん思い当たるのではないでしょうか？
ピアノの楽しさを知ってしまった人ほど、年齢は関係なく「もっと！」と向上心が湧いてきます。
そのときに向上していけると、さらに楽しさは深まりますよね。

伸び悩まない、成長が頭打ちにならないことも、‘楽しさ'のためには大切。
時々のレッスン＆練習が楽しくてピアノ嫌いにならないというのは何より大事ですが、
覚えなくてはならないことを覚えないままにしたり、
身に付けなくてはならないことを身につかないまま通り過ぎたりすれば、
それが成長できない原因になってしまうのです。
そんな例をたくさん見てきました。
ですから、かわいい生徒たちにはそんな思いをさせるまいと、
基本についついうるさくなってします…笑。

かといって厳しいだけ、口うるさいだけでもつまらない。
基本をいかに楽しみながら身に着けるか、日々のレッスンで試行錯誤しています。

今日も弾く時の指先の力の入れ方を、一緒に復習した生徒が何名も。
曲はちゃんと難しいレベルに成長中の生徒たちですが、
この先の成長を期待すればするほどやっぱり基本が大事です。