藤井祥子のいろいろ

ピアノ&ヴァイオリン教室・飼い猫のルイ…
いろいろな日々の話題をご紹介しています。

藤井祥子ピアノスタジオには、確実に上達できる喜びがあります 

『楽しい!』『練習したくなる!』そう思っていただけるわかりやすい指導を心がけています。一人ひとりペースに合わせ、生徒さんと一緒に音楽を楽しんでいます。 【ピアノレッスン】ピアノの楽しさをとことんお伝えいたします!年齢問わずスムーズで音楽的な演奏ができるよう、レッスンしています。お子様のレッスンは、親御様と一緒に心の成長を大切に見守りながら、自信と自己肯定感を育てていきます。合唱伴奏・ピアノコンクール・進学など、ご相談ください。大人のレッスンは、初心者・経験者ともじっくり取り組みたい方が多数通われています。 【バイオリンレッスン】憧れのバイオリン、自然に身につくまで丁寧にお教えしています。東京芸大卒業後ドイツにて学んだ先生による、分かりやすく楽しいレッスンです。初心者・経験者とも歓迎いたします! お問合せTel.090-2301-4587まで。レッスン詳細は藤井祥子ピアノスタジオHPをご覧ください。

あの日から

2015年03月11日 | 日々のくらし
あの震災から4年が経ちました。
昨日も今日も報道はそのことばかり。

震災の日のことも、その後の混乱も、
今では毎日の暮らしの中ではすっかり影をひそめました。
けれど身の安全に恐怖を感じた出来事、
日常物資が次々と亡くなり不安に感じたこと、
計画停電による生活の混乱など、
当たり前のことが当たり前でなくなっていく日々は記憶にしっかり残っています。

あの不安な毎日の中、全く減らないものがありました。
それは、人々の愛情こもったつながり。
ご近所の人たちとの他愛のない立ち話や、
通りすがりの人たちのちょっとした親切。

学校が休校になってしまい、まだ日の高い真昼間からレッスンをしましたっけ。
夕方からの停電を避けて…。
レッスンが終わった後、生徒や一緒についてきてくださったママたちと
温かいお茶を飲んでおしゃべりに花が咲きました。
いつもは時間に追われているのに、この時ばかりは持て余すほどの時間があったのです。

車のガソリンが少なくて、徒歩や自転車でしか移動が出来ないとか、
停電のためにあらゆる生活が制限されるとか、
つまりは人間が無理せず生きていける範囲に(原始的な?)生活を収めるというのはこういう事なのですね。
たくさんの不安はありましたが、時間に追われている感覚も
帳尻を合わせるために無理をするストレスは全くなくなりました。

停電で電気も暖房もTVも、世の中すべてのモーター音が消えてしまった静けさ。
その時に弾いたピアノの音の美しかったこと。
きっと昔の人たちは、こんな中で音を聞いていたのでしょう。
音楽が与えてくれる安らぎと喜びは心に染み入るようでした。

もう4年が経ちました。
けれどまだ4年しか経っていません。

楽器のこと

2015年03月09日 | ピアノレッスン

まだ幼稚園だし、始めはとりあえず電子ピアノで。
ある程度上手になってきたらアップライトピアノに替えてもいいし。
そのうち、もしも本当に専門的に勉強するようになればグランドピアノに。
大多数の人が思い描くシナリオは、このようではないでしょうか?

けれど最近私が切に思うのは…
置く場所さえあれば、まずはとりあえずグランドピアノ。
その子の将来がもう少し見えてきて、塾が忙しくなって来ればアップライトピアノに替えて。
大学生や社会人になれば一人暮らしのお部屋にも置けたり、真夜中にだって練習できる電子ピアノに。
多少無茶のあるシナリオかもしれませんが、やっぱりそう思います。

まずは子供の成長の観点から。
耳の発育も指先の感覚&運動神経の発育も、幼児期~小学生は一生の中で一番成長します。
この時期にピアノに似せただけの物で良しとするか、
音色の違いも響きの変化も強烈にわかるグランドピアノを毎日触るかで、
感性の育まれ方は圧倒的に違ってきます。
練習は毎日のことですから、この差は子供が大きくなってからでは二度と取り返せません。
育まれた感性は子供にとって一生の財産になります。
また、楽器として理にかなった構造を持ったグランドピアノを弾いていると、
指の動きも体の使い方も、当たり前に理にかなったように身に付きます。

ピアノは趣味にして、塾へ通って学業を充実させたい年頃になれば、アップライトピアノへ変更。
感覚の柔らかい時期に充分に耕された感性も、
ちゃんと身についた理にかなったテクニックも、
アップライトピアノになったからと言って、突然に劣るものではありません。
大人になり電子ピアノに変更してもそれは同じ。
適切な時期に育まれたものは一生の宝物なのです。
上手になったらいい楽器をという考えでは、成長の適期を逃してしまいかねません。
後でどれだけ頑張ってみても、本人の努力だけではどうにもならないのが残念なところです。

次に経済的に。
塾や学校にお金がかかる年頃になってから、
ピアノもさらにグレードアップしていくのは、現実問題としてとても大変です。
最初にグランドピアノを買ってしまえば、その後スケールダウンするのは簡単です。
下取り価格で次の楽器は充分に購入できます。
たぶんトータルでかかるコストもずっと安くて済むはず。
ただし、楽器を一生ものという風に考えずに…という柔軟な発想が必要ですが。

どんな親御さんだって、わが子により良いものをと願われることでしょう。
けれどかわりに努力して練習をしてあげることも、才能を買ってあげることもできません。
できる事と言えば環境を作ってあげることと日々応援してあげることくらい。

子供の心と体に一生の宝物をと願うなら、どちらがより良いのか。
かなりな極論だな…と思いつつ、でもやっぱりそう思うのです。

 

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くつろぎフェロモン

2015年03月08日 | ねこのルイ+猫犬ベッドの”Nite nite.”
数日前から、ネコのルイが泊りに来ています。
(実家のリフォームが始まったため、工事中はさぞかし落ち着かないだろうと、
避難してきているのです。)

この季節から春にかけて、ネコは縄張り争いで落ち着きません。
ルイは、以前はそれほどではなかったのですが、
近年イライラして、家の中でもマーキングを!!!!

動物病院の先生に相談したら、「フェリウェイ」というフェロモン薬を紹介してくれました。
薬と言っても直接飲ませたり塗ったりするものではなく、
芳香剤のようにコンセントに差し込んで、お部屋にネコくつろぎフェロモンを漂わせるというもの。
もちろん匂いもしませんし、人間には影響ゼロ。(たぶん。笑)

ネコの中でも、超単純な性格のルイには効果テキメンでした。
(こんなごまかしフェロモンなんかに騙されないぞ~!というネコちゃんもたくさんいるそうです。)
毎日まったりと過ごしています。


ふたたび、ようこそ♪

2015年03月07日 | ピアノレッスン
コンクール1ヶ月前をきり、浦和から中学生Nちゃんがまたまたレッスンにやってきました。
夏休み前も冬休み前も、コンクールに通過するたびにレッスンに来ています。
日ごろは地元の先生に教わっていますから、
私の教室へやってくるのは部活の大会前合宿や塾の集中特訓みたいな感じでしょうか?
ですから、いつも「よし今回もやるぞ~~!」とやる気がみなぎってやってくるのです。

1回1時間のレッスン、そしてコンクール本番までの時間を逆算して、
無駄がなく効率のよい曲の本質を表現できる方法、
ステージで引けを取らない演奏技術の身に着け方、
おおらかで安心感のあるNちゃんの良さが生きる音楽の作り方…
いつも沢山の可能性の中から指導法を模索します。

限られた時間だからこその、チャレンジする面白さがあります。
こういうレッスンもなかなかいいものです。

見学

2015年03月06日 | ピアノレッスン
かわいい赤ちゃんを抱っこしたママに連れられて、
小さな女の子Mちゃんが見学に来てくれました。
初めての場所にワクワクドキドキ、
ご挨拶するのもママの後ろに隠れて、顔だけをちょっとだけ覗かせて…。笑

教本の説明やほかの生徒たちのレッスンの様子、
前回の発表会の事などお話させていただいてから、
次にやってきた小1Yくんのレッスンを見学。

教室へやってくるなり、レッスン見せて!と言われてしまったYくんは、ドキドキでした。汗
いきなりでごめんなさい。
けれどMちゃんは「ピアノが弾けるってすごいな!」とビックリだったと思います。
Yくん、どうもありがとう♪

私がピアノを習い始めた日のこと、おぼろげながらですが覚えています。
最初、大手音楽教室の幼児かクラスに通い始めたのですが、
真新しい薄緑色のかばんをもらい、そのなかに絵本のような楽譜と赤・青・黄3本の色鉛筆、
五線が書いてあるマグネットボードと磁石が入っていました。
これから何が始まるのか、ピアノも音楽もわかりませんでしたが、
とってもワクワクしました。
Mちゃんと同じ、年中さんになる年の春のことです。

始めましてのMちゃん、ピアノがすらすら上手に弾けるようになる頃には、
今日のことは忘れてしまうかも知れませんね。
でもきっと先生は今日のことを覚えています。
これから楽しく頑張りましょうね。


スプリングコンサート

2015年03月05日 | ピアノ演奏や審査や・・・
さいたま市の4つの公民館が合同で開催したコンサートに出演してきました。
会場となった公民館では毎年連続講座もさせていただいていますが、
今日はその時にご参加くださった方も大勢いらしゃって下さいました。

このコンサート、実は人権を考える講座の一環として行われたもの。
音楽と人権だなんて全く関連はなさそうにも思えますが、
好きな音楽を誰に気兼ねすることなく聞ける日常そのものや、
何をどうとらえても、どう感じても良い自由が、あるべき権利なのです。
声高に主張することだけが権利ではなくて…。

ソプラノ・マリンバ・サックスの演奏者のみなさんとも意気投合。
楽しいひと時になりました。

命のともしびの

2015年03月04日 | 日々のくらし
15年以上前に総合福祉センターオアシスのコーラス教室にご夫婦で参加されました。
大学の先生をなさっていたご主人様は車いすで失語症もお持ちでした。
その介助をなさっている奥さまは背が高くすらっとして快活な方。
「主人、話はなかなか難しいのですが、歌になると口から出てくるんです!」と
本当に嬉しそうに話してくださいました。
その時から7年も毎年コーラス教室に参加なさって、
その後もずっとお付き合いが続きました。

先日奥様からお電話をいただきました。
「主人、もういつどうなるかわからない状態で、お医者さんに言われ親族も集まったんです。
先生には本当にお世話になりましたから、せめて状況だけでもお伝えしたくて。
いままで大好きな音楽に囲まれ、好きなことが出来て本当に幸せな人生でした。」と。
年々体調が悪くなって…という状況は伺っていましたので、
まだ意識のあるうちにと、翌日急ぎ病院へ向かいました。

病院につくと、一時危なかった容体も少しだけ安定なさって、何とかお話は出来るご様子にホッとしました。
けれどもう時間が限られてきているのはどうにもならない現実。
幸いにも個室だったこともあり、翌日、病院のお許しをもらってキーボードを持ち込みました。
大好きだったピアノの曲、大好きだったショパン、
今まで私の演奏も何度も聴いてくださいました。
今日はピアノの代わりのキーボードだけど、
苦しいつらい状況だけれども、
耳を傾けてくださって、もしも幸せに感じて下さったら…心から願いました。

私が弾き始めると、お顔の表情も目の輝きもパッと明るくなって、
全身で聴いてくださいました。
何曲も何曲も、疲れるまで。。。

その2日後に意識がなくなられ、
そして1週間が経ち、ろうそくの火が消えるように亡くなられたと連絡をいただきました。

命のともしびの尽きる一瞬まで、音楽は共に心に寄り添ってくれます。
その喜びは全く色あせることがありません。
音楽を仕事にし日々共に歩んでいる私に、命の尊さと音楽の尊さを身を持って示してくださいました。
このご恩は一生忘れません。
深い感謝とともに、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。


勉強してきました

2015年03月02日 | ピアノレッスン
夏に向けて全国的に開催される「ピティナ・ピアノコンペティション」の課題曲が発表されました。
それに伴って開催された課題曲説明会の講座は丸1日がかり。
この後2か月くらいにわたり、課題曲説明会はあちらこちらで開催されますが、
皮きりの今日の講座は「この曲はこう弾くといいですよ」というような内容に収まらないのが魅力です。

300年余りにおけるクラシック音楽の進化と発展を、
ピアノという楽器を通して、その時代その時代に生きた作曲家、
興った国や社会情勢や人々の生きるさま、
それらを俯瞰したような視点から沢山のヒントをもらえたことが、大きな収穫でした。

日々の勉強もレッスンも、どうしても目先のことに追われます。
けれどこの講座を聞くと、ピアノ教育の未来の方向性が見えてきます。
毎日接する子供たちはみんな未来です。
かわいい子供たちの未来を預かっているのですから、
指導者は現在ではなく未来を教えなくてはいけません。
  ・・・自戒の念を込めて。笑