雪が止むことだけが決まっているなら

モラハラの父と認知症の母と…

母の家出 3日目

2014-01-12 11:59:16 | 日記

荷物を取りに行って、父と話をしてくるという母をバスセンターまで送る。
12時頃、もう着いたかと思って、メールするも返信無し。
しばらくして、ファックスが送られてきた。父の字だ。
ということは、今家にいるっていうこと?
しかも、その内容がとんでもない。
こんな文章を書く人とまともに話なんてできるわけがない。とんでもない。

すると、母から電話があり、今実家に着いたと言う。
まさか、鉢合わせ…と私があたふたしていると、ファックスは自分が送ったと言う。
まったく、心臓に悪い。

とにかく早く荷物をまとめて、家を出て!
今すぐ私も出るから、どこかで落ち合おうということで、あわてて家を出る。
そして、母を家に連れ帰った。

すると、夕方父から母に電話が入り、今日話をするつもりだったから、帰って来いと言う。
あの置き手紙を読んだら、誰だって追い出されたと思うし。
話し合いなんてできるなんて、思わない。

手紙の内容はというと、まずは自分が被害者だということ。
人として大事なことは…という一般論を織り交ぜ、
そして、ホテルで考えろ、鍵は置いていけ…と書いてある。

しかも、一番危ないと思ったのは、
自分(父親)の良いところ、結婚して良かったところを数え上げ、それをずっと考え続けろ…というのだ。
正直、とうとう狂ったかと思った。
どういう思考回路があったら、こういうことを思いつくのか。
一体、その自信はどこから来るのか。

母もさすがにこの手紙を読んで、怖くなったらしく、あわてて荷物をまとめて出て来た。

ところが、夕方に父から母に電話があり、今日は話をするつもりだったから、今から帰って来いと言い出した。
結局、父の言いなりになる母。
私は、今帰ったらダメ、絶対帰さないと説得する。
あんな意味不明な手紙を書く人の元へ戻したら、どうなるかわからない。
でも、このままほっておくわけにもいかないので、私が電話をする。

子供の頃から、ほとんど会話もなく、父親に話しかけられると緊張した。
自分から話しかけるなんていうことは皆無だった。
でも、ここは私が出るしかない。

「今のお母さんの精神状態じゃ帰せません。時間を下さい。
落ち着いたら、お母さんから必ず連絡を入れさせます。お願いします」「いや、今日帰って来い」
同じようなやりとりを何回繰り返したか。
とにかく被害者気取りの父。
「お互い様です。夫婦なんてそんなもんです」聞かないのはわかってるけど…。
結局、らちがあかないので、「切ります。すみません」と言って、電話を切る。
気持ちを落ち着かせようと湯飲みを手に取ると、手が震える。
すると、突然携帯でしゃべり出す母。
えっ、出たの?なんで?「明日、帰ります」どうして!
「だめ、絶対ダメ。帰さない」
父親とは話しても無駄なので、ファックスを送ろうとペンを手にとると、まだ手が震えてる。
その内、次女が帰ってきたので、ファックスは後で送ることに。
(今思えば、この時送らなくてよかった)

後で旦那に言われたけど、電話で話してる時に私が泣き出すと思ったらしい。
元々涙もろい私だが、子供の頃、父にちょっと注意されただけでもすぐ涙ぐんでいた。
ところが、父親と話しながら、あれ?私泣いてない…と不思議な気持ちだった。
けっこう頭の中は冷静だった。
「もう心が離れちゃってるからだよ」私は旦那に言った。

子供の頃は、父親のことは怖かったけど、嫌いじゃなかった。
父親なんてこんなもんだと思っていた。嫌な思い出ばかりでもなかった。
でも、ここ数年、症状が悪化していった。ただの頑固親父とは明らかに違う。
その内、怖いという気持ちは薄らいで、嫌いという気持ちがどんどん増幅していった。
一緒にいることが苦痛になる。家族も嫌な思いをする。
だから、里帰りする時もあらかじめ予定を入れて、一緒に行動しないようにした。
私はもちろん、家族に嫌な思いをさせたくなかったから。
そして、年末の事件で、来る所まで来た。
どうでもいい。好きでも嫌いでもない。どうでもいい。
そして、とどめの手紙。
読んだ途端、空恐ろしいと思った。狂ってると思った。
何が何でも母と会わせられないと思った。

 

コメント
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