雪が止むことだけが決まっているなら

モラハラの父と認知症の母と…

母の家出 2日目

2014-01-11 11:57:55 | 日記

朝、次女を8時過ぎに送っていく。
妹夫婦も母もまだ寝ているが、昨夜は遅かったし疲れているんだろう、
雨戸も閉めていて暗いから、なかなか起きて来ないのだろうと思って、
置き手紙だけして出て行く。
でも、次女を送って帰る途中、ふと不安に駆られる。
お母さん、大丈夫かな?まさかそんなことないよね…と頭の中でぐるぐる。
帰ってみると、すでに母は起きていて、一安心。
私はまた次女を迎えに行かないといけないので、ひとまず別行動をし、
後で合流して、みんなでお昼ご飯を食べに行く。
母も少しずつ口数は増えているが、あいかわらず表情は暗い。

妹夫婦と別れ、家に帰る。
次女が遊びに行っている間に、旦那が帰ってくる。
母からだいだいの話を聞き、例の紙も見せてもらう。

思っていた以上に事細かに書いてあった。
(さすがに会話の内容は当たり障りのないことしか、書いてなかったけど)
あなたには悪いと思いながら、妹夫婦を家に泊まってしまったという親心。
隠そうとしたことを謝り、許して欲しいと書いてあった。
正直、なんでそこまで…と私は思ったけれど。
でも、それを読んだ父親の反応は、「俺をこけにしている」だったそうだ。
この文章を読んで、そんな言葉が出て来るなんて、全く理解できない。
相手の気持ちをくみ取ろうという意志が全く見えない。
自分が裏切られた、そういう思いしかない。
おかしいとは思っていたけど、まさかここまでとは。

でも、この時の私はまだまだ甘かった。
母がここにいることだけでも父に伝えたいというので、電話させてしまった。
(今思えば、ホテルに泊まっていると言わせておけばよかったのに)
詳しいやりとりはわからないけど、ホテルじゃなく私の所に来たのが気にくわないらしい。
「ホテルに行け」「一人だと、何するかわからない」
「とにかく帰って来い」結局母が「帰ります」と言ったらしい。

今はまだ帰らない方がいいと言ったが、午前中は父親が外出するので、
その間に荷物をまとめて、帰ってきたらちょっとだけでも話がしたいと言うので、
じゃぁ、私が送って行くと言ったが、バスで帰ると言う。
結局、私が出かけると、次女が家に一人になるので、
だったらとりあえずバスで帰ってもらって、私が後から車で迎えに行くことにする。

今思えば、この時は、まだまだ深刻に考えていなかった。
いろんなことを甘くみていた。

前日、4時間半しか寝ていなかったので、早々に寝てしまったし。

 


母の家出 1日目

2014-01-10 11:55:53 | 日記

ほぼ妹夫婦と絶縁状態の父親。
妹夫婦が来たいと言うが、会いたくないと言っているらしい。
父親はその日用事が入っており(母も行く予定だったが、父だけ行ってもらう)
その後も用事を作り、飲むからホテルに泊まるという。
全く会うつもりはないらしい。

母も最初は妹夫婦を泊めるつもりがなかったが、流れ上、母が泊まって下さいと言って
結局泊めたらしい。
妹夫婦は、朝早く家を出る。

ところが、帰ってきた父親が何をして何をしゃべったか、全部箇条書きにして出せと
母に味不明なことを言い出したらしい。(今に始まったことじゃないけど)
それに素直に従う母親。
母は母で腹をくくって、正直に誠意をこめて書いたつもりらしいが、あの人にそんなことは通用しない。

後でそれを読ませてもらったけど、かなり事細かに書いてあった。
(さすがに会話の内容は、当たり障りのないことしか書いてなかったけど)
あなたには申し訳ないけど、泊めてしまったという親心。
泊めてしまったことを謝り、許して欲しいと書いてあった。
私はどうしてそこまで…と思ったけれど。

それを読んだ父の反応は、
「俺をこけにした」「1週間くらいホテルに泊まって、一人で考えてこい」
この文章を読んだ反応がこれって、私には全く理解できない。
相手の気持ちをくみ取ろうとする意志が全くなく、
ただただ自分に隠して泊めた、俺をこけにしたということだけ。

私の家で妹夫婦とくつろいでいると、母から妹に電話。どうも様子がおかしい。
「とにかくこっちへおいで。迎えに行くから」と説得している妹。
なかなか言うことを聞かないらしく、私に替わる。
「自分にも悪い所があるから」という母。
私は状況がつかめないまま
「お母さんは何一つ悪いことはしてないから。とにかくこっちへおいで」
と説得してみる。
「明日、行く」
「ダメ、絶対今日来て。そっちにいるより、こっちにいてくれた方が私達が安心だから」
説得して、妹夫婦が迎えに行く。
連れてくるが、憔悴しきった感じの母。
とりあえずみんなで食事に出るが、食欲もなく口数も少ない母。
父親への罪悪感に苛まれているだろうというのはわかる。(いつものことだ)
でも、次女もいるので、そのことには触れず。

ゆっくり話をしたかったけど、先に寝てしまう母。
妹夫婦と私達夫婦で話してみる。
とにかく父親のやり方がおかしい。しばらくここに置いておくしかない。
結局支配することが愛情だと思っている父。

他にもいろいろ話したはずなのに、あまり覚えていない。


最後の里帰り

2014-01-01 11:52:21 | 日記

年末 実家に帰省。
夕食中。最初は普通にしゃべってる感じの父親。
ところが、私達が話を聞かないと言って、徐々に機嫌悪くなる。
私達はテレビを見たり、しゃべったりして相手にしない。
長女に、今時の大学生は云々。説教始まる。
俺に質問できれば一人前?俺は、大学教授より何でも知っている。意味不明。
長女には申し訳ないけど、黙って聞いておく。下手に私が口出すと、めんどくさいことになる。
とりあえず私達の頃は大学も楽だったけど、今は実習とかもあって忙しそうと言ってみたけど。
案の定、聞く耳持たない。いつものこと。

次女としゃべっていたら、突然テレビ消す父。
何食わぬ顔でしゃべり続ける私達。相手にしてもしょうがない。
とりとめのない会話を続ける。
途中父が会話に入ってくる。
その内、次女にバスケをやめろ…と意味不明発言。
「頑張ってるし、楽しいと言ってる」「他のことをやった方がいい」
「バスケ部しかないし」「勉強を頑張ればいい」
「勉強も頑張ってるし」「頑張ってない」
「見てないくせに」「子供が親にむかって(どうのこうの)」

私と娘二人、2階へ上がる。
母親が上がってくる。「ごめん、我慢できなかった」と私。
父親への怒りと同時に、あんな親父と同じ土俵に上がってしまったことへの後悔。
とりあえず、次女と風呂に入る。
上がってくると、父親は先に寝てしまったようだ。

ところが、私達が風呂に入っている間に父親が旦那に八つ当たりしていたらしい。
エビをむいていた旦那。ティッシュボックスを目の前に置く父。
旦那は会釈したつもりらしいが、「ありがとうも言えないのか。だから…」と
関係のない旦那の職業の話まで持ち出して、八つ当たりする父。

こんな父親で、申し訳ない。情けない。腹が立つ。
とにかく父親は寝てしまったので、不満をぶちかます。
どう考えても父親の方がおかしい。
日頃からおかしいとは思っていたけど、今日は本当におかしい。しかも、許せない。
お前はスナイパーかとつっこみたくなる。しかも、見境なく誰でも攻撃する危険なスナイパー。
ということは、次のターゲットは母親だ。

私は1ミリも悪いとは思っていないけど、朝イチで私が謝る。
母を守るためだから、しょうがない。
別に謝ることについては、何とも思わない。悔しいとも何とも思わない。
それで、あんたが満足なら、私は腹の中で笑って、表面上いくらでも謝ってやる。
夜、みんなで居酒屋へ。
昨日のことを気にしているのか、普通に会話する父親。
ところが、なぜか政治の話になり(そんな話したくもないし、聞きたくもない)
中国や韓国も仲良くした方がいいとか、先祖を遡ればみんなつながっているとか、
壮大な話をする。
そんなんどうでもいい。じゃぁ、お前が妹の旦那と仲良くしろよと言いたいのを必死で堪える。

その後も些細なことで、旦那にキレた。
目上の者に対して、云々。目上の者じゃなくて、とにかく俺様を特別扱いして欲しい
というのが見え見えで、しゃくに障るけど、相手にしない。

最悪の里帰り。
でも、この時はそこまで気にしていなかった。
妹に話したら、もう行かなくてもいいんじゃ…と言うけど、ほぼ絶縁状態の妹夫婦だし。
とにかく母親のために今からも里帰りは続ける…と言っておく。

ところが、その後の出来事で、結局これが最後の里帰りになる。
もうあの人の顔は二度と見たくもない。愛情も全く感じない。
あの人は、母親だけそばにいてくれれば、何もいらない人なんだから。