How many rivers must I cross? I don't know...

幸せになりたくて川を渡る・・・

2015/05/16,17 長良川 追憶のサツキマス2015~VOL:8 遡上魚狙いにブレは禁物

2015-05-22 12:50:55 | 渓流釣り 釣行記(サツキマス)
2015年5月16日。
午前中の所用を済ませてからの、昼近くになってからの釣行だった。
関市内の有名ポイントには昼近くになってもまだ釣り師の姿は多かった。
それまでの釣果を尋ねると、サツキマス3本に戻りアマゴ2本。
夜半から朝方にかけての降雨で若干の水位上昇と濁りが入ったことにより、マスたちの活性が一時的に上がったようだった。

しかし上がった活性も既に元に戻りつつあるようで、陽が高くなってからはアタリはないとのことだった。
かなり良いチャンスを逃したものだ。
こういうところで自分の遡上魚に対する縁のなさがわかるなあと自嘲したくなった。

釣りを開始してもやはり長良川からはなんの回答もない。
そのポイントで粘ってみようかとも思ったが、風も強かったし、釣れそうだとは思えなかったため、僕はそのポイントを後にした。

他所で風が強くてもそのポイントはさほど風が強くない、要するに風裏に当たるポイントがある。
そこに向かって僕は移動した。
両岸が山になっていて、一見すると風が強く吹きそうに思えたが、殆どの場合そこはあまり風が強くない。
入川すると思った通り、釣りに支障のあるほどの風は吹いていなかった。

周囲に釣り師の姿はなかったため、思いの行くまま具に流してみたものの、今日も案の定アタリはない。
僅かずつ筋を変えながら、そして立ち位置を一歩ずつ下流に移動しながら探ったが、サツキマスどころかアマゴもウグイもニゴイのアタリもない。

マスに限らず魚の気配が無いということは、今の水況では魚たちにとって居心地の良い場所ではないのだと思い、ポイントを変えてみた。

魚の反応が無いということは活性が低いだけで、実は魚は居るということがあるかもしれないと前向きに捉えトロ場に移動した。
そのやり方が良いのか悪いのか、或いは考え方としては誤りではないが作法が達者でなかったのかも知れない。
ぼんやりしているマスの気を少しでも惹くような流し方を試みたつもりだったが、釣り座に向かう途中に哺乳類のヌートリアを一頭見かけたのみで、魚類からの反応は一切無かった。
日暮れまで根気よく流したが全く何事も起こらずその日の釣りが終了した。



翌日は朝一で関市内のポイントに入った。
昨日の好釣果を聞き付けた釣り師が大挙し、一時は両岸合わせて15名の釣り師が竿を振った。
しかし、普通の釣り師なら先ず入らないような水深まで立ち込んで竿を振った地元の名手がサツキマスを釣っただけで、他の釣り師の竿には掛からなかった。

僕はそのポイントに見切りを付け上流部に移動した。
暫し休息を取っている間に、対岸にルアーマンが入ってきたことに気付かなかった。
腰を上げて竿を構え振り込んだ後、仕掛けを流すときになって初めて対岸のルアーマンに気付いた。

仕掛けが絡むのを懸念しすぐに竿を上げた。
その辺りでは核心部と思っていた筋で、そこを流す前に一旦気持ちを落ち着かせる意味もあっての休息だったが、全く意味がなくなってしまった。

二、三度かなり手前の筋を流してみたが、何だか窮屈な釣りだなと感じ、もう目の前の流れを諦めて下流に移動した。

10.5mのエアマスターなら、多少立ち込めば対岸まで余裕で届く川幅だった。
探っていると、先ほど対岸に入ってきたルアーマンも下流に移動し始めた。
あなたにポイントを譲って自分は下流に移動したのに何故着いてくるのかと理解に苦しんだ。

僕の釣り座の真正面まで降ってきて暫く川面を眺めていたが、ついにルアーロッドが振り込まれた。
僕が流していた筋とまるっきり重なる。
さすがに酷いなと思い、敢えて乱暴な言葉で言った。
「後から対岸に入ってきて真正面に立つなんてたいがいやなあ」。

もう上へ行くよというジェスチャーを返してきたが、あなたのしていることはあまりにも酷いことですよと、もし近くに居て大声を出さなくても言葉が届く距離なら乱暴な言葉でなく、まともな言い方で伝えたかった。

僕が休息を取って居るときに対岸に入ってきたことは仕方ないと言えば仕方ない。
僕はその時点では釣りをしていなかったのだから。
だからそこはもうポイントを譲った。
それでお互いが釣り場をシェア出来たのだから、たとえ下流のポイントを探りたかったとしても、そこはもう折れるべきなのではないか。
僕はそう考えて移動したのだが、相手にはその意図は汲み取ってもらえなかった。


実は対岸にルアーマンが入ってきたときのドリフトでアタリがあった。
コツンという小さなアタリだった。
すかさず合わせたが乗らなかった。
久しぶりのマスらしきアタリだっただけに残念でならない。


それ以外、今日もまた長良川からは何の回答も無かった。
2015年5月16日と17日
追憶のサツキマス2015�・VOL:8
遡上魚狙いにブレは禁物という、尊敬するサクラマス・アングラーの方の言葉を噛み締める。



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2015/05/10 長良川 追憶のサツキマス2015~VOL:7

2015-05-22 01:02:21 | 渓流釣り 釣行記(サツキマス)
前日の夕刻の所用を済ませた後、僕はそのまま自宅に戻り就寝するつもりでいた。
連休最終日ということもあるし身体を休めるつもりでいたのだが、やはり自宅でおとなしくしているわけにはいかなかった。
真夜中過ぎに出発し、夜明けの約1時間前に釣り場に到着した。
仮眠することも考えたが、また目覚めなかったらここまで来た甲斐が無いと思い、頭に投光器を付けて川に降りて行った。
釣り座の岩に背中をもたれさせて仮眠しながら夜明けを待った。
昨日、あの爽やかな渓流紳士と出会ったポイントで、今日こそは獲りたいと願いながら夜明けを待っていた。

益田川や高原川で本流の大きなアマゴやヤマメを狙うときはよくやるのだが、サツキマスを狙った釣りではこのような形で夜明けを待つことなど殆どない。
多くの場合、他の入川者と釣り座を話し合ったりしているので、仮眠する余裕などない。


夜が明けてきた。
辺り一帯の上流域の瀬から順に流し始めた。
底を取りながら丁寧に丁寧に、少しずつ筋を変えそして少しずつ釣り座を下流方向へじりじりと移動しながら、舐めるように流した。
時には敢えて奇妙な流し方をしたり、竿の操作で誘いを掛けた。
しかし、今日もまたサツキマスどころか魚の反応は全く無かった。

すこし休もうと思い、岸辺の岩場の上から川面を具に観察してみた。
昨シーズンは一度も入る機会がなかったが、一昨年入ったときより、川底の石が少なくなっているような気がした。
昨シーズンの大水で長良川のあちこちでかなり流れが変わっている。
このポイントも変わっていても不思議ではない。
もしかして、もう魚が着かないポイントになったのか?
不安に駆られる。
過去の経験や知り得た情報などが邪魔をして正確な判断が出来なくなっているのかもしれない。
でも、何の先入観も無しにこのポイントを今初めて見たとすれば、やはり僕は入川したくなるだろう。



休息を追え、再び流し始めた。
一昨年、40cmほどのニジマスが掛かった辺りを流し始めた。
あのときは、掛かった瞬間に絶対サツキマスが掛かったと思った。
寄せてきたときの背中の黒点の大きさと多さを見てん何とがっかりしたことか・・・
そんなことを考えながら繰り返し流していた時、クンッ!っと手許に伝わるアタリを感じた。
しかしほんの一瞬のことで合わせるタイミングを逸した。
しまったなと思いながらそのまま流し続けると、ちょうど流し切る頃にもう一度同様のアタリがあった。
すかさず合わせたものの鈎には乗らなかった。
餌のミミズは一部を鈎のフトコロ部分に残して切れていた。
「う~ん・・・マスやったかなあ、アマゴかなあ。」
多分、アマゴだろう。
はっきりとした理由はないが、なんとなくアタリの感じからアマゴのような気がする。
ここにはサツキマスは着いていないのかな。

僕は瀬の後、下流域のトロ場や淵なども丁寧に流したが、何も反応はなかった。
そして、その後も幾つかのポイントを回ったが、一度もサツキマスらしきアタリはなかった。



2015年5月10日 長良川 追憶のサツキマス2015~VOL:7
この日もサツキマスに近付けた感触はない。
かなり厳しい戦線が続いている。


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2015/05/09 長良川 追憶のサツキマス2015~VOL:6

2015-05-22 00:35:17 | 渓流釣り 釣行記(サツキマス)
目覚めたときには既に午前8時を回っていた。
昨夜も釣り場近くにクルマを停めて車中泊をしたのだが、本流竿を日すがら振っている日が続くとかなり疲労は溜まるのだろう。
目覚ましに全く気付かなかった。

朝一番のゴールデンタイムが過ぎようとしている。
今日は夕刻から所用があり昼過ぎまでしか竿を振れない。
もうこのまま帰宅しようかとも思った。
しかしながら川を目の前にして全く竿を振らないというのも愚の骨頂と思いなおし、だらだらと準備をしながら長良川に降りて行った。

やはり気分が乗らないときは精彩を欠いた釣りになる。
流していても全く出鱈目な流しになるし、根掛かりもある。
殆ど入川者の居ない美濃市内のポイントだが、実績が全く無いわけではない。
何年か前、自分より後から対岸の真正面に入ってきた餌釣り師が、入川後1時間もしないうちにサツキマスを釣ってそそくさと帰っていたことがる。
自分自身もかなり小振りな、見た目はサツキマスだけど戻りアマゴと言った方が良いかなという個体を何匹か釣ったことがある。
アマゴもよく釣れるし、ウグイもカジカも居る。
スレで鮎も釣った。
ニゴイが足元を擦り抜けて行くことも多いし、真鯉の姿もよく見る。
とにかく種を問わず魚が多く集まるポイントだった。

しかし、年々サツキマスが釣れる気配の薄くなっていくポイントのような気がした。
川底の石が次第に少なくなり、今では砂に近いようになっている。
岩は入っているものの、それ以外の川底が砂だった。
下流域に大きなトロがあり、マスの休憩所になっているとしたら、遡上するマスは必ずここを通るという流れが絞られた箇所もある。
それでも次第に釣れなくなっていく雰囲気が強くなっていく。


僕は川から上がった。
少し上流の、昨日の夕刻に入ったポイントに移動した。
河原を歩いて行くと一人の餌釣り師の姿が目に入ってきた。
この先釣り降るのか釣り上がるのか尋ねて、邪魔にならないところで竿を出させてもらえればいいなと思い声を掛けた。

インターネット上にはあまり詳細には書けないが、ご実家は長野県飯田市近辺で、お仕事の都合で現在岐阜県内にお住まいとのことだった。
釣りの拠点として便利に使っていると仰った。
例年ならまだアマゴを狙っている時期だけれども、今シーズンは郡上のアマゴがあまり大きくなく、マス狙いに変えたそうだ。
下流域から川沿いにクルマを走らせ、気になったポイントへ入ってみようと考えていたところ、目に着いたのがここだったということだ。

ひとしきりサツキマスのことやその他の釣りのことをお話したのだが、とても丁寧で爽やかな好感のもてる方だった。
また、僕のブログも読んで頂いたことがあるとのことで、とても嬉しく思った。

話が楽しくていつの間にか時間が過ぎてしまった。
その方は出会った地点まで釣り降って来てまた釣り上がるおつもりだったので、僕はそこから釣り降らせてもらうこととした。
タイムリミットは近付いていたが、小さな範囲だったので丁寧に繰り返し流してみたが、サツキマスはおろか魚の反応は全く無かった。
とても良いポイントだと思うし、他人がサツキマスを釣った実績もある。
僕はこのポイントでサツキマスを釣ったことはないのだが、稚鮎を追い回すサツキマスの姿は何度も見たことがある。
恐らく着き場と判断して良いと思う。
それでも釣れない。
掛かったこともない。


タイムリミットとなったので僕は川から上がり納竿とした。
今日出会った方と、またお会いできたらいいなと思う。
気後れして言いだすことが出来なかったが、連絡先などを伺っておけばよかったなと後悔した。



2015年5月9日 長良川 追憶のサツキマス2015~VOL:6
なかなかに厳しい釣りが続いている。


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