今日(7月13日)は市民ハイキングの7月例会である。臼井~角来~佐倉のコースである。事前にカメラ仲間から「ハイキングの後、古木を撮りに行きませんか」とのお誘いがあった。なんでも、「今一、撮り方が分らない」とのことであった。神社の境内の古木ということなので、多分、薄暗く木肌も暗かったのかと想像した。その上に、こんな場面で人物をキチンと撮りたい。こんなテーマでいつものHP仲間との撮影会である。
着いた先は、「神明神社境内」である。なるほど、薄暗く、立派な古木が並んでいる。「悪くない」。一目、フルオートでは適正露出が得られない場面である。伺うと、先回、同じ場所で撮ったが、「写真が明るすぎて雰囲気が出ない」とのことだった。早速、スポットで薄暗い木肌を測光し、1EVマイナス補正して1枚試写してみる。ドンピシャである。見ていただくと「こんな感じでOK」とのこと。木肌の真ん中あたりをスポット測光し、-1EV程度補正して撮っていただいた。皆さんよさそうな感じである。
↓補正なしで撮ると、こんな感じ(明らかにオーバー)
↓マイナス補正で、こんな感じ
次は、この木の前の人物撮影。顔をスャbトで測光し補正なし。これもよい感じで撮れているようだ。 前述の補正したままAEロックしてアングルだけ変えてもよいのだが、顔の色が平均反射率に近いことを実感していただくため敢えて顔を測光して撮って貰った。
こんなことを繰り返すうちに、10数年前に、雪の春山(上高地)をリバーサルフィルムで撮影して、全部が露出アンダーになった失敗を思い出した。この失敗から真面目に露出を学び始めたのだ。単体のスャbト露出計を買ったのもこの頃である。(これ高かったなぁ)
単体スャbト露出計(ミノルタスポットメーター)
とにかく、こいつには、お世話になった。(まるで恋人のような存在でしたよ)
撮りたい場面を見て、こいつで測光して、考えた露出値とこいつの露出値が合った時は嬉しかったなぁ。
今日一日、エキサイティングな日だったので、帰宅後、久し振りに、昔の「露出本」をパラパラめくっていたら、懐かしい3枚のメモがでてきた。ハイライト基準、シャドー基準、アベレージ基準とある。1996年のメモだ。
ハイライト基準
白飛びを起こしたくないハイライト(一番明るいところ)スャbトで測光し、+2.3補正する。
雪山の撮影などで雪を測光して、+2.3補正(リバーサルの場合、デジカメもこんな感じ)
シャドー基準
黒つぶれさせたくないシャドー(暗部)を測光して、≠Q.5補正する。
今日の古木は、この応用。木肌の暗部を測光したが木肌は、黒つぶれさせたくないャCントよりも明るいから、≠P.0~≠P.5程度の補正とした訳である。
アベレージ基準
古木の前の人物の顔(平均グレーに近い)を測光して補正なし。つまり、アベレージを測光したのでアベレージ基準。
久し振りに露出本を見た。新鮮な感覚で読めた。HP仲間にも喜んでいただけたようだ。こんなエキサイティングな会が続くことを祈る。
あぁ、今日もいい日だった。
PS.この後、メールやHPでも作品公開や意見交換が多であった。
趣味を同じくしている仲間は楽しい。
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しかしあまり同じ趣味の人間ばかりが群れてしまうのも、ある面気をつけなければならないことだと感じました。確かにとても居心地が良いのでが。。。
他のメンバーから見たらかなり羨むことのようですっ!先日ちょいとそんな体験を致しました。好きなことを自分で探せば良いのにぃ。。。。と思いましたけど。。。!(^^)!
まっちゃんのカメラ熱は露出計やメモを拝見して、年季の入ったかなりの高熱(笑)とわかりました。
皆さんにいろいろ教えていただいて思う事は、長年かかって得た素晴らしい技術をこんなに簡単に教えていただいていいのかしら?という事。
でも、苦労して覚えた事と簡単に教えていただいた事はきっと「深み」の点でやはり違うような気がします。
教えていただいたからと言ってすぐにこなせるわけではなく、教えていただいた事を元にここから苦労していってはじめて自分の力となるのでしょうね。
これからもよろしくお願い致します。
早速のコメント深謝!!
古~いメモをみて、あの頃の高熱状態を思い出し戯言を書きました。本当にうなされるような日々でした。当時は良いデジカメもなくフィルム代も馬鹿にならなかったのでこんなことを真剣に学んだんだしょうね。小生は、良い師匠に出会えたと今も感謝しています。