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“60代から100歳近い男女が雑魚寝”“汚物の臭気が部屋に充満” 劣悪な介護現場の実態に迫る

2021-05-05 15:30:00 | 日記

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65歳以上の人口の割合が全人口の21%以上を占める「超高齢社会」の日本。老年人口の増加にあわせて、適切な介護制度が整備されてもおかしくないが、2000年に始まった公的介護保険制度が充分に機能しているとは言い難く、いまだ問題解決の糸口は見えない。
 老後に安心して介護を受けられるかどうかは、カネ次第になる……。朝日新聞経済部による『ルポ 老人地獄』(文春新書)には、そうしたセンセーショナルな言葉も並ぶ。果たして介護業界の現状はどうなっているのだろうか。ここでは、同書を引用し、想像を絶する介護現場の実態を紹介する。
雑魚寝の老後
 2月の深夜は底冷えがする。老人たちは分厚いふとんにくるまり、頭だけを出して目をつぶっている。そこには、60代から100歳近い男女10人が同じ部屋に雑魚寝状態で横になっていた。
……自分だったら、こんな部屋で寝ることができるだろうか。本当は起きている人がいるのではないか。
 そう思いながら部屋の中を見渡すと、夜間にトイレにいくための通路になっている部分の畳に大きな染みがついている。汚物を吐いたあとだという。畳はあちこちがすりきれて、ガムテープで補修してある。経営者に畳の取り替えを頼んでも取り替えてくれないのだという。
 職員が言う。
「男女が一緒なので、気付いたら女性のふとんに潜り込んでいる男性もいます。男はボケてもスケベなんですね。女性もボケているので何も言わない。ただ、利用者の家族が見たら怒るでしょうね……」
 ここは、埼玉県東部の住宅街にある築40年近い2階建ての一軒家だ。最寄り駅から歩くと1時間近くかかる。外観は普通の民家と変わらないが、中に入れてもらうと1階の3つの部屋のふすまが取り払われ、20畳の広さになった部屋を取り囲むように、簡易ベッド、ソファーベッド、ふとんが数珠つなぎになっている。掛け布団の柄も水玉あり、縦縞あり、格子模様ありとバラバラだ。せめて、別々の部屋で寝かせられないのだろうかと思うが、職員に聞くと、部屋を仕切ると、それぞれの部屋に収まるように寝具を並べなければいけない。そうなると、10人を寝かせるスペースを確保することが難しいという。
 この民家は、東京の介護サービス会社が借り上げて、日中は高齢者が自宅から通う「デイサービス(通所介護)」として使っている。最近は住宅街でも時々見かける介護施設だ。しかし、夕方に帰る利用者は少ない。彼らはそのままこの民家に「お泊まり」するので「お泊まりデイ」と呼ばれている。
11針の怪我、ノロウイルスの蔓延
 この施設では、2014年1月末、男性の1人がノロウイルスによる感染性胃腸炎になり、救急車で運ばれた。病院は点滴などをしたが、入院を認めない。男性は施設に戻されたが隔離する部屋がない。その部屋で吐く。結局、ほかの高齢者5人や職員まで感染してしまった。
 その最中に69歳の男性が怪我をする事故も起きた。同年2月1日早朝、2階で寝ていた男性が目を覚まして起き上がろうとして転び、柱の角に後頭部をぶつけて11針を縫う怪我をした。その夜、2階には2人が寝たが、朝になって、1人しかいない夜間勤務の職員が、もう1人の高齢者を1階に降ろしている間に起きたという。再発を防ぐため、それ以来、高齢者全員を1階で寝かせるようにした。
日本の老後の生活はこんなに貧しいものなのか
 いくら部屋を3つつなげても10人が寝るには狭い。部屋に入ると、右手の足元に寝ている老人の頭があった。左手には食卓テーブルがあって職員が電気スタンドで手元を照らしながら書類に記録をつけている。日中は食事をしたりテレビを見たりする場所だ。そのテーブルの奥にも簡易ベッドが1台あり、布団も2枚敷いてある。天井や壁には、洗濯したタオルが吊るされ、壁にはコートやジャンパーが無造作にかかっていた。
 この介護サービス会社は、埼玉県には「寝床の間に仕切りを置く」と届け出ている。だが、「夜中にトイレに起きた時に邪魔になる」「倒れるとかえって危険」などの理由で、実際には仕切りはない。また、「男女別室に配慮する」とも届けているが、大部屋なのでそれどころではない。
 老人たちは夕食を午後6時にとり、6時半には歯磨きをすませる。7時ぐらいには床に就く人もいる。夜勤の職員は1人で、2時間おきに様子を見る。9時、11時にはトイレに行く人がいるが、12時を過ぎるとそれも少なくなる。起床は6時で、朝食は7時と、規則正しい生活だが、すし詰めの団体生活でストレスはたまらないのだろうか。
 こんな環境だが、中にはずっと泊り続けている老人もいる。1カ月泊まって食事をすると、介護保険の自己負担を含めて月に10万円以上というが、国民年金は満額でも月に6万5000円程度しか出ない。10万円を出すことができる老人は、比較的お金を出すことができる人たちともいえる。日本の老後の生活はこんなに貧しいものなのか。医療にしても、介護にしても、老人の負担は増える一方だ。自分が老人になった時にはもっと酷い環境で暮らすことになりかねない。暗然とした気持ちになって施設を後にした。
介護保険の不正請求も
 デイサービスは、介護保険の請求が認められるサービスだが、保険から支払いが受けられるのは昼のサービスだけで、お泊まりサービスは対象外だ。民家は小さいため、昼に提供されるデイサービス施設としては小規模型デイサービスが多くなる。小規模の場合、介護保険が適用される日中の利用者は10人が上限とされている。
 そのままお泊まりサービスとして使うにしても、本来なら10人が上限だ。しかし、私たちが取材した日の昼間は、11人が利用していた。そのうち1人だけが家に帰り、10人が泊まった。取材した日は週末の夜だった。週末は、昼の利用者が10人を超えることが多く、宿泊者も10人近くなる。介護をしている家族も、週末ぐらいはゆっくりしたいと考えるためだろう。
 しかし、日中のデイサービスの介護保険への請求は10人までしか認められない。そのためこの施設の経営者は、10人を超える利用者があった日は、超えた分の人が別の日に利用したことにして請求していた。のちにこの施設は埼玉県の監査で保険請求の不正な操作を指摘され、約1年分の介護報酬の3割を返還するよう命じられた。
安さで顧客を集める
 実は最近、定員10名までの小規模デイサービスの事業者が、こうした「お泊まりデイ」と呼ばれるサービスをする例が急増している。
 なぜ、小規模事業者によるお泊まりデイが急増したのか。
 まず厚生労働省が、高齢者の自宅に近い場所でデイサービスが展開できるよう、小規模事業者を優遇したという経緯がある。例えば、1人で立ったり歩いたりができない「要介護3」の高齢者が1日利用すると、1万1000円余りが施設の収入となる。この単価は定員10人を超える通常のデイサービスより2割近く高い。毎日平均で9人の高齢者を預かったとすると、単純計算で月に約300万円が事業者の収入となる。家賃や人件費を差し引いたとしても、儲かるビジネスと言っていいだろう。ただし、15年度から、小規模デイサービスの優遇は縮小された。
 厚労省によると、13年度までの7年間に通常のデイサービスが約5000カ所増えたのに対し、小規模は約1万1000カ所も増えた。
 都市部では、空き家になるような古い一軒家を利用しやすいこともあり、お泊まりデイが台風の目のように急激に伸びてきた。最大手は、日本介護福祉グループ(本社・東京都墨田区)がフランチャイズ展開する「茶話本舗」で、14年11月現在で直営店、加盟店などは全国に約800事業所にのぼる。日本介護事業(本社・東京都墨田区)が展開する「だんらんの家」も、フランチャイズで全国に約300事業所を展開する。
 茶話本舗の加盟店で働く介護職員が、お泊りデイが人気を集める理由を語る。
特養の入居待ちは50万人以上
「昼間のデイサービスは儲かりますが、今はそれだけでは客を集められません。お泊まりには、昼の利用者を確保するための“付録”としての効果があるんです。安い特養はいつ入居できるかわからないし、民間の有料老人ホームに親を預けることができるのは、金銭的に余裕のある家庭だけです」
 介護を必要とする高齢者向け施設で人気が高いのが、公的な介護施設である特別養護老人ホーム(特養)だ。対象は原則65歳以上で、自宅での生活が困難になった人。利用者は、要介護度別に決められた費用の1割を負担するのに加え、居住費、食費などを含めても、所得に応じて月に数万~十数万円で済む。特養には建設の時などに税金が投入され、介護保険からの給付も、一般の有料老人ホームより手厚いためだ。
 ところが特養にはなかなか入れない。全国に約8000施設、定員約50万人とされるが、入居待ちをしている人も50万人を超えている(14年3月厚労省調べ)。15年4月からは、原則として「要介護3」(排せつや身の回りの世話が自分ひとりではできない)以上にならないと受け入れなくなり、ますます入りづらくなった。
1カ月まるまる預けても10万円余りの自己負担で済む
 民間の有料老人ホームは、一般の人には敷居が高い。入居時に払う一時金は必要がない施設から億円単位かかる施設まで幅広いが、通常、数百万円はかかる。加えて、利用料や介護費など月々の入居費用も首都圏だと20万円はかかる。比較的安いイメージのあるサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、基本は高齢者向けの賃貸住宅で、サービスといっても最低限、見守りがあればよく、食事や介護サービスなどは住まいとは別に契約する必要がある。介護まで含めると、安いところでも月に15万~20万円かかるところが多い。
 それらに比べれば、お泊まりデイは安い。
 丸1日親を預かってもらって、介護保険の自己負担分と食費などを合わせて3000円ほど。デイサービスを使える日数は月24~25日(要介護3~5の場合)という上限があるが、その日数を超えた場合にも、1日3000円程度の負担でデイサービスを提供する事業者があり、1カ月まるまる預けても10万円余りの自己負担で済む。これなら特養に預けるのと負担はそう変わらない。そのため、お泊まりデイにはほとんど家に帰っていない高齢者も多くいるというわけだ。
汚物の処理もしない
 しかし、安さの裏にはそれなりの理由がある。
「茶話本舗」をはじめとした大手フランチャイズチェーンは、設備投資を減らすため、古い民家を借り上げるなどコストカットを徹底している。私たちは何十カ所ものお泊まりデイの現場を取材して回ったが、たいていは駅から離れた不便な場所にあり、狭い路地のわかりにくい場所に建つ古い建物だった。
 都内のある家主は13年秋、「だんらんの家」の加盟店に持ち家を貸した。以前、家族向けに貸した時の家賃は月23万円だったが、だんらんの家には月20万円に値下げしたという。家主が理由を明かす。
「家の改修費用がかからなかったからです。『風呂に段差があるのでそこにスロープをつけます』と言われただけでした。スプリンクラーなどの消防設備の話はありません。古い風呂釜も、取り替えを求められるかと思いましたが、『十分入れます』と言われたので替えていません」
 茶話本舗のある加盟店の職員は、コストカットの徹底ぶりについてこう証言する。
「コストを抑えるため、民家を借りる時も最低限のリフォームしかしません。一般的な民家のトイレでは狭くて車椅子の人の介助ができないので、利用者にはポータブルトイレで用を足してもらいます。夜は寝ている人の脇でトイレを使うこともある。しかも、汚物の処理をしないので、朝になると汚物の臭気が部屋に充満しています」
「行き場のない高齢者にとって最後の頼みの綱がお泊りデイなのです」
 職員数を極力抑えて、人件費も抑えようとしている。
 茶話本舗の別の加盟店で夜勤をしたことがある介護職員が言う。
「夜勤は夜6時に入って翌朝7時までの13時間勤務。そのうち5時間は休憩扱いで、時給は出ません。でも、部屋で数人の高齢者が寝ているのに、夜勤は1人なので、実際に5時間も休めるなんてことはあり得ない。2時間ごとに見回りをして、トイレの介助などに対応しないといけない。朝食の準備も必要です。儲け優先で利用者を増やしているので、そのしわ寄せが従業員に来ています」
 その結果、お泊まりデイで働く複数の職員によると、利用者が起きて活動を始める朝方に、監視が行き届かずに怪我をする事故が相次いでいるという。
 これだけの劣悪な環境であれば、利用者の家族から苦情が殺到しても不思議ではない。
 だが、現実は違う。家族の側にも「月額10万円程度で大変な介護から解放されるならしかたがない」という本音があるのだろう。横浜市で高齢者の介護計画をつくるケアマネジャー(介護支援専門員、ケアマネ)の女性(46)は、お泊まりデイは「救世主」と言う。
「病院から退院を求められても、特養などの引受先も不十分だし、行き場のない高齢者にとって最後の頼みの綱がお泊りデイなのです。高齢者を施設に預けっぱなしで面会に来ない親族も多いと感じます。『連絡は死んだときだけでいい』と言う人さえいます。そうした親族を持つ高齢者は、お泊まりデイで救われているのです」
 実際、埼玉県内にあるお泊まりデイの施設には、泊り続けて4年以上になる男女の高齢者が1人ずついた。90歳代のアキコさん(仮名)は「要介護2」(排せつや身の回りの世話に何らかの介助を要する)だが、自分で歩くこともできるし、会話も成り立つ。
 アキコさんはなぜ自宅で暮らせないのか。施設の責任者の話はこうだ。
「被害妄想があって、同居している長男夫婦に殺されそうだとか、お金を盗んだなどと言って、嫁を責めるのだそうです。こちらに来たばかりの頃は、長男も時々は会いに来ましたが、奥さんをがんで亡くしてからは郵便物を届けに来るぐらい。実の母というのにアキコさんの面倒を見るのも嫌がって、『帰ってきたら殺す』とまで言っているので……」


「死の直前に後悔すること」3500人を看取ったホスピス医が証言する"患者の無念"

2021-05-05 13:30:00 | 日記

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死の直前、人は何を後悔するのか。『もしあと1年で人生が終わるとしたら?』(アスコム)を出したホスピス医の小澤竹俊さんは「『やっておけばよかった』という声をよく聞く。死の間際に後悔しないために、元気なうちから4つの方法を実践してほしい」という――。
※本稿は、小澤竹俊『もしあと1年で人生が終わるとしたら?』(アスコム)の一部を再編集したものです。
人生に締め切りを設ける意味
はじめに、みなさんに質問です。もし、あと1年で人生が終わるとしたら、あなたは、
旅行に行きたいですか?
家族と楽しいときをすごしたいですか?
もっと仕事をしたいですか?
趣味に時間を使いたいですか?
おいしいものが食べたいですか?
ほしかったものを買うでしょうか?
まだまだやりたいことがたくさんあるという人がほとんどでしょう。
なぜこのような問いかけをしたかというと、人生に締め切りを設けることで、何がやりたいか、何が大切かが明確になるからです。
25年間、人生の最終段階の医療に携わり、3500人を超える患者さんたちをお見送りしてきて、私には一つ、気づいたことがあります。それは、「死」を前にすると、人は必ず自分の人生を振り返るということ。
そして、自分の人生で誇れること、後悔していることなどを少しずつ整理し、最終的には多くの方が、「良い人生だった」と納得して、穏やかにこの世を去っていかれます。日々忙しく過ごしていると、人はなかなか、自分の生き方を見つめ直したり、自分にとって本当に大切なものに気づいたりすることができません。
でも、もし。もし、あと1年で人生が終わりを告げるとしたら……。私が関わってきた患者さん同様、きっと多くの人が、自分の人生に思いをはせるのではないでしょうか。
死の間際、人はどんなことを後悔するのか
人が人生の終わりに考えること人生は誰もが満足して終えられるものではないかもしれませんが、私の経験上、多くの人が「いい人生だった」「自分なりに頑張った」という思いを抱えて最後を迎えられます。
ただ、中には「そういえば……もっとこうしておけばよかった」「そういえば……こんなふうに生きればよかった」といった後悔の念を抱く方もいらっしゃいます。よく現場で耳にするのは、「もう一度家族と旅行に行きたかった」という声や「もっとチャレンジすればよかった」という声です。
私たちは後悔も充実感も抱えながら、日々を生きています。最後を迎えるときも同じことなのかもしれません。しかし、まだ健康で人生の道半ばという人にとっては、できるだけ心残りを減らしたい、後悔をしたくないと思うのが人の心ではないでしょうか。
後悔のない人生とは何か、良い人生とは何か人生の最終段階を迎えた患者さんたちと時間を共にさせていただく中で、私は「後悔のない人生とは何か」「良い人生とは何か」を、ずっと考えてきました。
お一人おひとり、生きてこられた時代も背景も、大切にしてこられたものも違います。また、年齢を重ね、病気で亡くなられる方もいれば、幼いお子さんを残し、若くしてこの世を去られる方もいらっしゃいます。
すべての人に共通して言える「後悔のない人生の条件」「良い人生の条件」など、ないのかもしれません。
人生を後悔しないための4つの条件
それでも、人生の最後に「より後悔がない人生だった」「より良い人生だった」と思えるために必要な条件を挙げるならば、次の4つになるでしょう。
・自分で自分を否定しないこと
・いくつになっても新しい一歩を踏み出すこと
・家族や大切な人に、心からの愛情を示すこと
・今日一日を大切に過ごすこと
あくまでも私個人の結論、考えにすぎませんが、おそらく多くの人にとって、この4つは人生を豊かにし、後悔なく生きるうえで本当に大切なことではないかと思っています。
しかし、人生にはさまざまなことが起こります。病気をしたり、大きな失敗をしたり、人間関係で傷ついたりして、つい自分を否定したくなったり、新しいことに挑戦するのが怖くなったり、まわりの人を大切にできなくなったりすることもあるでしょう。
また、世界中を襲った新型コロナウイルスの感染拡大や、それに伴うさまざまな出来事により、人生の喜びや生きる意味を見出せなくなっている人が増えています。
2020年に行われた、人生の満足度に関する調査を見ると、「人生を楽しんでいない」と答えた人は約36%であり、3人に1人以上が「人生、生活に満足していない」と答えています。
さらに、コロナ禍以前に比べ、生活満足度が大幅に低下しており、特に生活の楽しさ・社会とのつながりといった分野で低下幅が大きいという調査結果が、内閣府より発表されています。この図表は、「まったく満足していない」を0点、「非常に満足している」を10点とし、満足度を数値化したものです。
私たちの人生は、ときとして自分以外のものに大きく影響され、なかなか思う通りにはいきません。その中でどうするか、それが一人ひとりの決断であり、人生でもあります。
自分にとってなにが幸せなのか
この度上梓した『もしあと1年で人生が終わるとしたら?』は、2017年1月に刊行した『2800人を看取った医師が教える人生の意味が見つかるノート』を大幅に加筆・再編集したものです。
それから4年以上の月日がたちましたが、「人生の意味」について考えることの重要性は、さらに増しているように感じます。
コロナ禍もさることながら、今後、日本では少子高齢化がますます進み、医療者や病院、病床の不足が深刻化すると考えられます。生きることに困難を感じる場面も増えるかもしれません。
そうした中で、私たちがより良く生きていくためには、たとえどんな状況にあっても、自分を笑顔にしてくれるもの、自分を支えてくれるもの、つまり「自分にとって本当に大切なもの」に気づく必要があります。
そして、人生の意味を考えることは、自分にとって本当に大切なものに気づくことであり、自分にとって本当に大切なものこそが、私たちの人生に意味を与えてくれるのだと、私は思います。
ただ、元気に生きているとき、私たちはなかなか、その大切なものに気づくことができません。人生の終わりが近づいてきたとき、初めて、それが何であるかを知ることも多いのです。ですから、これからの人生を、少しでも悔いなく生きるために。より良く生きるために。ここであらためて、みなさんにおききします。もしあなたの人生があと1年しかないとしたら。あなたは何をしますか? あなたはどう生きますか?人生の最後を考えると、本当に大切なことに気づく
私は人生の最終段階の医療に携わることで、これまで、たくさんの方々と出会い、たくさんの方々をお見送りしてきました。病気になり、身体の自由がきかなくなったり、人生最後のときが近くなったりすることは、このうえなく大きな苦しみです。
しかし多くの人は、悩み、苦しみ、もがく中で、少しずつ自分の人生を振り返り、そこに意味や価値を見出すようになります。そうしたプロセスを経て、自分の人生を肯定できるようになったとき、人はようやく本当の強さ、心の穏やかさを手に入れることができるのです。
小澤竹俊『もしあと1年で人生が終わるとしたら?』(アスコム)
そしてこれは、死に直面している方に限ったことではありません。現在、何らかの苦しみや悩みを抱えている方も、人生の意味を模索し、自分なりの答えを導き出すことができれば、必ず、前を向いて生きていく力が得られるのではないかと、私は思っています。
「もしあと1年で人生が終わるとしたら?」と考えることは、自分にとって本当に大切なことに気づくことであり、苦しみや困難と向き合う力、人と支え合い助け合う力、苦しんでいる人を笑顔にする技術を育むことにもつながります。
この本がみなさんの、そして日本の、世界の将来を照らす、ささやかな光となることを、心から祈っています。
【関連記事】「たとえ会社に捨てられても」幸せな人生を取り戻せる人だけが持つ"意外な能力"「ゴミ屋敷にポツンと残されたペットは…」遺品整理人が見た"後悔する老後"沿岸部の遺体捜索から帰ってきた消防士が、デリヘル嬢だけに漏らした言葉「結婚すると幸せになれるか」結婚40年でも円満な夫婦が共通して守ること「どうしても合わない人」と仕事するときに"絶対やってはいけないこと"
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    * 小澤 竹俊(おざわ・たけとし)
医師
1963年東京生まれ。87年東京慈恵会医科大学医学部医学科卒業。


「自分のお店持ちたい」小室佳代さん語っていたセレブな野望

2021-05-05 11:00:00 | 日記

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約4万字、脚注36個という金銭トラブル説明文書が「まるで論文」と批判を受けていた小室圭さん。同時期に“正真正銘の論文”も執筆していたことがわかった。実は、今年3月に刊行された法律専門誌『NY Business Law Journal』に、小室さんの論文が掲載されているのだ。

小室さんの論文掲載は、’19年に「クラウドファンディングによる資金調達についての課題」をテーマにした論文が同誌に掲載されて以来、2年ぶり2回目の快挙となる。今回のテーマは「ウェブサイトのアクセシビリティにおけるコンプライアンス上の問題と起業家への影響」だという。

説明文書は「長過ぎる」「読みづらい」と大不評だったが、今回の論文では《各パートでは、架空の人物を使って、実際の企業がウェブサイトを開設する際に直面するであろう問題を説明しています》と、読みやすさにも配慮。

《地元のコーヒーショップ「フォーダム・コーヒー」のオーナーであるジョンが、世界的なパンデミックによる小売販売への影響に直面し、顧客がコーヒー豆やその他の関連商品を購入できるウェブサイトの開設を決定したとします。節約のために、ジョンはほぼ独力でウェブサイトを作ろうとします。しかし、サイトの名前やオンライン販売用のオリジナル商品の名前を考える際に、いくつかの問題に直面します》

このように、ジョンという架空の人物によるストーリー仕立てで、ウェブサイト開設で直面する課題について学べるようになっているのだ。

同誌の編集部も《中小企業にアドバイスをする弁護士にとって、この記事はクライアントのウェブサイト開設を成功に導くための貴重なガイドであり、チェックリストとなるでしょう》と、小室さんの論文を称賛。

小室さんは5月にフォーダム大学のロースクールを卒業し、7月にニューヨーク州の司法試験を受験する予定となっている。この実績は、「国民の理解」につながるだろうか――。皇室担当記者はこう語る。

「もはや眞子さまと小室さんは“国民の理解”を得ようという気はないように思われます。ここまで批判を浴びたことで、お二人は日本を離れ、アメリカで新婚生活を始めることを考えているのではないでしょうか」

眞子さま自身も2度の留学経験があり、語学力は問題ない。海外の大学や研究機関への就職も考えられる。

「ただ、日本脱出とアメリカ行きをもっとも切望しているのは、小室さんの母・佳代さんのようです。“セレブ”に強く憧れる佳代さんは、以前から海外生活を夢見ていましたから。佳代さんもニューヨークで生活するとなれば、眞子さまと同居が前提ということになるでしょうが……」(前出・皇室担当記者)
「ドイツに留学して料理やお菓子作りの勉強をしたい」

佳代さんのセレブへの憧れは、ときに周囲を驚かせるほどだった。愛車の真っ赤なアウディで幼稚園の送り迎えをし、小室さんには「お母さま」と呼ぶようにしつけていたという。

元婚約者には、婚約直前に次のようなメールも送っていた。

《クルージングパーティー調べて頂きありがとうございます。50万とは・・大金ですね。友人達へのお披露目に使うか、私たちonlyのアニバーサリーに使うか悩むところですが・・ふたりでフランスでひっそりあげるのもいいかもです》

決して生活が楽ではなかったという元婚約者にフランスでの“セレブ挙式”まで提案していた佳代さん。だが、佳代さんの“野望”は海外移住だけにとどまらないという。

「都内の有名洋菓子店に勤務している佳代さんですが、実は、自分のお店を持ちたいという夢があるそうです」(前出・皇室担当記者)

小室さんの文書発表後、佳代さんは仕事場にも姿を見せなくなった。佳代さんが勤務する洋菓子店の社長に話を聞くと「今は来ていませんが、お店には在籍しています。辞めてはいません」とのこと。

佳代さんは10年以上にわたりこの有名店で洋菓子製造に携わっているが、実は調理の仕事はそれ以前から続けていた。本誌は以前、佳代さんが十数年前に働いていた福祉施設のスタッフに話を聞いている。

「施設内のカフェでお総菜を作るボランティアをしてくださっていたのですが、とにかく料理が上手で。和食からフレンチまで、ありあわせの食材で何でも作ってしまうんです。昔、横浜の元町のカフェで働いていたという話も聞きました」

そんな佳代さんは懇意にしていた喫茶店のマスターに「私もこんな店を開きたい」と話していたこともあった。さらに別の知人には「ドイツに留学して料理やお菓子作りの勉強をしたい」と漏らしていたこともあったという。

長年の調理経験を生かし、自身のお店をニューヨークに開いて、ウェブサイトで世界中にスイーツ販売を――。小室さんの論文に登場した“ジョン”のように、佳代さんは自分でビジネスを立ち上げようと考えているのかもしれない。

小室さんの論文は、そんな母の夢をサポートすることを見越した“未来予想図”でもあったのか。ただ、小室さんが眞子さまと佳代さんをアメリカに呼び寄せる考えなら、国民に対してさらなる説明が必要だ。

「眞子さまは皇室を離れるにあたり、約1億4千万円の一時金を受け取ることになっています。金銭トラブルを抱えてきた小室さんは、眞子さまとの結婚がこの一時金目当てではないことをはっきりさせておくべきです。就職のめどなど結婚後の生活設計について、ある程度は明らかにするべきでしょう」(宮内庁関係者)


心不全の予兆の可能性あり 1カ月で体重2~3キロ増に注意!

2021-05-05 08:30:00 | 日記

下記の記事は日刊ゲンダイデジタルからの借用(コピー)です

 昨年末、心不全の新しい治療薬が承認された。「SGLT2阻害薬」という、2型糖尿病の治療薬として使われている薬だ。2型糖尿病の有無にかかわらず、心不全に効果があることが大規模臨床試験で証明され、今回の承認につながった。心不全は近年患者数が急増し、2030年には患者数が130万人に達すると推計されているが、一般の人の認知度は低い。東大医学部付属病院循環器内科教授の小室一成医師に話を聞いた。

「心不全を簡単に表現すると、心臓が悪いために息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気です」

 心不全はステージA~Dの4つに大別される。ステージAは、心不全のリスク因子である高血圧、糖尿病、脂質異常症などがある段階だ。これらの治療が不十分で心臓病を起こすとステージB。ステージAとBは心不全をまだ起こしていない。

 ところが、ステージBで心臓病がこれ以上進行しないよう患者が生活習慣改善や薬物治療に取り組めばいいが、そうでない場合、急性心不全を発症するリスクが高くなる。急性心不全を起こすとステージCになる。

「急性心不全が1回で済めばいいが、再発、再入院を繰り返すと坂を下るように悪化していき、治療法がほぼなくなり、最終的には命を落とすステージDに至るのです」

 つまり心不全の治療で重要なのは、まずはステージAに上がらない。もしステージAになったら、ステージB↓C↓Dと進ませない。ところが実際は、そううまくいかない。

「ステージCで急性心不全を発症し、救急車で運ばれてくるほど苦しい思いをしても、心不全のタイプによっては数日で良くなり、1週間後には歩いて帰れるほどまで元気になります。そこで患者さんは『治った』と思ってしまう。しかし実際は、治療によって急性心不全から慢性心不全に移行しただけです。心不全を一度発症すると治らない。従来の生活習慣病に加え、心不全の治療にもしっかり取り組まないと、再発を繰り返すのです」

 この数年、心不全の治療薬は冒頭のSGLT2阻害薬を含め新薬が次々と登場。治療の選択肢は増えているのに、治療法がほぼないステージDに至ってしまうと、その恩恵を被れない。

■発症しない、再発させないためのポイント

 生活習慣を整え、心不全のリスク因子となる病気を抱えているなら、その治療を徹底的に行う。さらに、心不全対策で特に押さえておきたいポイントは2つある。

 まず1つは、体重が1カ月で2~3キロ増えた、夜中のトイレの回数が増えた、手足が冷えるなど、「これまでになかったこと」が起きたら急性心不全の予兆を疑う。

「特に体重の増加は心不全で水がたまった可能性があります。病院で心電図、レントゲン、血液検査をして、心臓にどれほど負担がかかっているか調べるべきです」

 心不全には「左室駆出率が低下した心不全=HFrEF(ヘフレフ)」と、「左室駆出率が低下していない心不全=HFpEF(ヘフペフ)」がある。高齢者に非常に多いのが後者のヘフペフで、心電図で異常が見つかりにくい。


「なんとか、ぎりぎりで心臓は動いているので、そのままいけば元気に活動できる。ところが暴飲暴食、睡眠不足、疲労、ストレスなどがあると、夜中に一気に具合が悪くなり、急性心不全を起こしてしまう」

 ヘフペフは、もう一つのヘフレフと違い、治療薬がない。暴飲暴食、睡眠不足、疲労、ストレスに日々気をつけるしか対策がない。これが2つ目のポイントだ。

 なお、SGLT2阻害薬はヘフレフに対し認可されたが、いまヘフペフに関しても大規模臨床試験が行われている。この結果次第では、ヘフペフ初の心不全治療薬となる可能性がある。