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親の介護で生活が破綻、54歳でホームレスに 貧困の入り口となる選択とは

2021-05-13 15:30:00 | 日記

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介護にはお金がかかる。2025年には要介護認定者が780万人に上り、自己負担額も増える見通しだ。後悔したくないと、子は無理をしてしまいがち。ただし、介護離職は絶対に避けるべきだと専門家は指摘する。

*     *  *
 一方、埼玉県に住む高野昭博さん(65)は、介護で自身の生活が破綻した。

 20年前、45歳のとき。「老老介護」の状態だった両親を助けるため、父ががんになったのをきっかけに、勤めていた大手デパートを退職した。

「あのときは、親の介護で後悔したくない、という思いが強かった。仕事を辞めることに迷いはなかった」

 しかし、その2週間後、父が77歳で他界すると、母の認知症が進んだ。兄がいたが頼れる状況にはなく、もともと親の面倒は自分で見たいと思っていた独身の高野さんが、一人で介護することになった。

 ただ、当時は介護についての知識は何もなく、公的サービスの存在すら知らなかった。母の貯金はほぼゼロ。年金もわずかだったため、介護にかかる費用のほとんどを高野さんが払い続けた。

 一方で母は、高野さんが留守の間にやってくる訪問販売の業者から、180万円の羽毛布団や30万円の真珠のネックレスなどを買っているときもあった。

 高野さんは、何度か再就職もしたが、年収は200万円台という厳しい時期も続いた。介護生活が8年を超えたころ、周囲の助言もあり、ようやく母を施設に入れることにした。しかし、その申請をしているさなかに母は85歳で亡くなった。

 葬儀費用の100万円を支払うと、貯金は底をついた。実家は借家。生命保険もかけていなかったため遺産もない。

「墓はあるのに数十万円の納骨代すら捻出できなかった。母の死後は家賃を滞納するようになって、そのうち家を追い出されました」

 デパート勤務時の年収はピーク時で1千万円超。当初、貯蓄は3千万円あったが、母の介護を経て54歳でホームレスに。母の骨を持って真夏の8月から4カ月間、公園で暮らした。

 現在は仕事をしながら300万円台後半の年収で生活している。

「今思えば、仕事は辞めないほうが良かったと思います。最初に介護について調べて要介護申請していれば、離職は避けられたかもしれない」

 介護で破綻しないためにはどうしたらいいのか。

「介護離職は絶対にしてはダメです。それは貧乏への入り口です」

 そう話すのは経済ジャーナリストの酒井富士子さん。介護離職を避けるために、介護休業や介護休暇など、まずは職場で利用できる制度を積極的に使うべきだ、と話す。

 その上でかかる費用について、こう助言する。

「在宅の間は親の年金の範囲内で何とかできるかもしれませんが、施設に入ればそうもいかない。そうなったときに大事なのは、親の貯金から使うこと。決して子どもが立て替えないことです。親の貯金がなくなったら親の家を売却すればいいんです。『家に戻ってくるかも』なんて考える必要はないです」

 前出の高野さんは、親を送った後にホームレスになってしまった。

「介護離職後に、賃貸暮らしで家賃が払えないほどに困窮した場合、『住居確保給付金』の申請をするという手もあります」(酒井さん)

 国による住宅扶助のようなもので、市区町村ごとに定められた額を上限に実際の家賃を原則3カ月支給する。

 再就職に向けては、

「ハローワークの『ハロートレーニング』(離職者らを対象とした職業訓練など)を受けるのも良いと思います。一緒に学ぶ仲間もできますし、生活にリズムと張りも出て、社会復帰への気持ちが高まると思います。受講料は無料です」(同)

 NPO法人「自立生活サポートセンター・もやい」理事長の大西連さんは、

「家族の問題は、感情がすごく入ってしまい、合理的に判断できない難しさがある」

 と分析し、指摘する。

「たとえば仕事を辞めて親の年金だけで介護すると考えたら、もしも10年とか介護生活が続いたら貯金も底をついて『共倒れになる』と第三者はわかる。でも、当事者は、家族を捨てたと思われたくない、といった感情が入ったり、これまでの人間関係を考えたりで、客観的に見たら明らかに非合理的な選択をする人が多くなるんです。仕事を辞める前にいったん冷静になって考えてほしい」

 介護離職して経済的に困窮し、社会との接点も失われ、追いつめられる──。親の介護で自分の人生が後ろ向きになるようなことは避けたいところだ。(本誌・大崎百紀)


4児の子育てと起業を両立した私が「家事ゼロ・深夜帰宅」の夫を捨てなかったワケ

2021-05-13 13:30:00 | 日記

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郷田郁子さんは現在、福岡県北九州市で4人のお子さんを育てながら、女性の起業支援などを行うコンサルティング会社の社長を務めています。東京から北九州市への移住、働きながらの4人の子どもの子育て、さらには起業。どのように家事や育児と仕事を両立させてきたのでしょうか――。
4人目の妊娠発覚、「軽い気持ちで」起業
郷田郁子さんが社長を務めるVIコンサルティングでは、現在、主に北九州市の女性起業家向けの起業塾や、自治体で働く女性職員のための研修の運営、子育て中の女性向けの再就職支援セミナーを行っています。
郷田さんが起業したのは2015年ですが、当初から今の業態を目指していたわけではありません。
「サラリーマンの娘なので、身近に起業した人がいない環境で育ちました。ですから起業というと、立派な人や気合の入った人がやるものだと思っていました。あとは、夜逃げや倒産といったドラマのイメージ(笑)」
ところが、新卒で入った会社で出会って結婚した夫が、入社1年で会社を辞めて起業。「もともと、夫の両親も夫婦で事業をやっていたし、夫の周りにも、外から見るといかにも気軽な感じで起業している人が多くて。『起業って特別なことではないんだな』と思ったんです」
その後、3人の子どもを出産、育児をしながらコンサルティング会社で働いていた郷田さんですが、4人目の妊娠が分かったタイミングで退職し、夫の会社に入社。それと同時に、「夫が経営する会社のコンサルティング部門を担当しようかな」くらいの軽い気持ちで起業を果たしました。
「起業してみると、『あなたは働きながら子育てをしているから、子育て中の働く女性向けの研修をやってみませんか?』『研修ができるんだったらセミナー講師として講演しませんか?』などいろいろとお声がけいただいて……」と、来た球を全部打ち返していたら、いつの間にか今の業態になっていたのです。
「私自身、あまり深く考えずに起業したので、起業に関する講座をやる時は、『最初から立派なビジョンや社会的意義を考えなくても、お客さんが喜んでくれたらいいんじゃない?』とお話するんです」
入社2年で退職、夫の地元の北九州市へ
軽やかに話す郷田さんですが、ここにくるまでには紆余うよ曲折がありました。
郷田さんは東京生まれ東京育ち。新卒で入ったNTTデータではSE(システムエンジニア)として働いていましたが、職場結婚をして2年で退職。夫の地元・福岡県北九州市に移り住みます。
「SEは実際にシステムを作る仕事ですが、コンサルタントはその前段の『システムを作るべきかどうか』などの方向性を決める仕事。SEが転職してコンサルタントになることは多いんです。私もその道に転職しようと思ったのですが、そういった仕事のできるコンサルティング会社が北九州市にはありませんでした。それで福岡市にあるコンサルティング会社に入ったんですが、転職して3カ月後に初めての子どもを妊娠したんです」
25歳で妊娠が発覚。26歳で出産し、3カ月で職場に復帰しました。その後、4人目を出産するまで産休、育休、時短出勤を繰り返してきました。北九州市から福岡市まで車で1時間、電車で40分はかかります。そこで、15分で行き来できる新幹線を利用して通勤しました。
「厳しくはありましたが、仕事をきちんとしていれば評価される理解のある会社でした。家事に育児に仕事にと過酷でしたが、それでも頑張れたのは仕事がおもしろかったから。一人でお客さまの会社に放り込まれて、『ミッションはこれだから、あとは自分で考えてやりなさい』みたいな感じだったんです。必死に本を読んで、聞いて、考えて……。毎日がそんな感じで、成長実感がありました」
夫と家事育児を分担できない時、どうするか?
3人の子どもを育てながらコンサルタントとして会社勤めをしていた時期、夫婦間の役割分担は、どうしていたのでしょう? 質問したところ、郷田さんから返ってきたのは、「ふふふ」という笑い声。
「夫は、地域の経営者が集まる団体に入っていて、連日ほぼ深夜まで飲んで帰ってくるわけです。家事や育児に関してはあてにならなくて……。仕事には理解があって、『頑張りなよ』と言ってくれるのですが、家事育児の戦力としては期待できませんでした」
時間を捻出すべく、洗濯機は乾燥機付きのものにして、家事代行サービスも活用。働く女性向けの雑誌や本を読み込み、そこに書かれているように夫婦で話し合いの時間を持とうとも試みましたが、結果は実らず、家事育児の分担はあきらめることに。
「『夫が変わってくれない』場合、許せないから別れるか、それでもまわる体制を構築するか、二択だと思ったんです。夫は一緒にいて面白い人なので、前者の選択は今のところないと思ったので、まわる体制を構築しようと。義父や義母は頼りまくりましたね。車で20分ほどの所に住んでいるので、子どもの予防接種なんかも全部連れて行ってもらって。たまに私が子どもを病院に連れていくと、看護師さんに『あなたがお母さんだったんですね』と言われるぐらい」
3人目、4人目になると、郷田さんのほうにもある程度自分で回せるノウハウがついてきて、子どもの人数が増えてもなんとか日々がまわる状況ができてきました。
孤独を癒やす特効薬は「共感」と「ほめ言葉」
あらゆる方策を駆使して、子どもの手がかかる時期を乗り切った郷田さん。しかし、家庭をひとりで回している気分に陥り、孤独を感じた時期もあったといいます。なかなか特効薬がない“孤独”を癒やしたのは何だったのでしょう?
「やっぱり、共感してくれる人が周りにいることが大きかったと思います。保育園の前に公園があって、そこで子どもたちを遊ばせているうちに、ほかのママたちと仲良くなりました。『こんなことがあったんだよ』『腹立つ~』みたいな話をするたび、『ひとりじゃない!』という気持ちになれました。『うちの子とお出かけするから、(郷田さんの子どもの)お姉ちゃんの方は一緒に公園に連れていくよ』なんて言ってくれるママ友もいて、下の子の手がかかるときは相当助かりましたね」
家事代行も大きな支えになりました。仕事の帰りに子どもたちを迎えに行き、ぐったり疲れて帰宅したときに家がピカピカになっているのは、「本当にほっとした」といいます。
「それから、家事代行に来てくださった方が、いつも『あなた、頑張ってますよ』とほめてくださって。その言葉には想定外に救われていました。だから今、街で小さな子どもを連れているお母さんを見ると、『よく頑張ってるねー』と駆け寄って抱きしめたくなっちゃいます(笑)」
暮らしやすい街・北九州市
北九州市という街も、孤独を癒やす温かさがあるようです。
「市外の方から見ると、北九州市って暗くて怖そうなイメージがあるかもしれません。元々工業地帯で、今は寂れているとか、成人式が荒れるとか。でも実際は全然そんなことはなくて、昔ながらの人間関係の温かさみたいなものが残っているんです。子どもを連れて市場で買い物をしていると、八百屋さんでヤクルトをもらって、自転車屋さんでもなかをもらって、いつの間にかおやつセットがそろっている、みたいな(笑)。地域コミュニティが機能しているんだなと感じます」
お話を聞くうちに、北九州の暗い、怖いといったイメージは、「暮らしやすい」というイメージに塗り替わっていきました。実は北九州市、2020年に実施された「住みたい田舎ベストランキング」の「子育て世代が住みたい田舎部門」で鳥取県鳥取市に次いで2位にランクイン(※)。さらに、NPO法人「エガリテ大手前」が実施している「次世代育成環境ランキング」では、9年連続政令指定都市第1位に選ばれている「子育てしやすい街」なのです。
「東京の友達は、子どもを2人連れて電車に乗ろうとすると、子どもと手をつなぐので両手がふさがるし、荷物もあるし、身動きが取れず大変だと言っていました。その点、北九州市は車社会なので、外出の帰りに子どもが寝てしまっても大丈夫。海も近くて、車で30分も走れば海水浴場ですし、会社の前でアジを釣っている人もいたりするほど。市内を走る高速道路も整備されていて、職住近接がかないます。実は暮らしやすい街ですよ」
会社勤めに飽きてしまった
周囲の人の助けと住みやすい環境も相まって、忙しい日々を駆け抜けることができた郷田さん。4人目の子どもの妊娠を機に起業を決意するわけですが、その時の心境はどんなものだったのでしょう?
「ちょうど上の子が小学校に入るタイミングでもあったので、何かあった時に家と職場が離れていると、ちょっと不安だなという思いがありました。それと、10年弱同じ会社にいたので環境も変えたいなと感じて。起業はそのオマケぐらいの感覚です」
もともと女性の働き方やキャリア形成には関心があったと言う郷田さん。ちょうど女性活躍が注目され出した時期で、さまざまな条件が重なり、起業後も順調にビジネスを成長させることができたのです。


「皇族の結婚相手としてありえない」なぜ小室圭は天皇陛下や秋篠宮さまに謝罪しないのか

2021-05-13 11:00:00 | 日記

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好意的だった西村長官も不快感
秋篠宮眞子さんが激しいバッシングに晒さらされている。
きっかけは小室圭が公表した文書で、元婚約者にはびた一文も払うつもりはない、これは自分と母親の名誉の問題だと名言しておきながら、そのすぐ後、「元婚約者に和解金を払う」と辻褄の合わないことをいい出したからである。
秋篠宮家の長女眞子さまとの婚約が内定している小室圭さんが、代理人弁護士を通じて公表した母親と元婚約者との金銭問題を説明した文書=2021年4月23日、東京都中央区
全ての画像を見る(3枚)
この文書の作成や和解金を払うことに眞子さんが関与していたのではないかという“疑惑”が浮上したのである。
西村泰彦宮内庁長官は数少ない眞子さんの理解者だといわれてきた。小室文書を出した時には定例会見で、「(金銭トラブルについて)非常に丁寧に説明されていた」と好意的な発言をしていたが、小室側が和解金を払うといい出すと、「話を聞いていない」と不快感を露わにしたという。
さらに、文書に、「将来の私の家族までもが借金を踏み倒そうとした人間の家族として見られ続ける」と、眞子さんを指すような表現があったことも問題視していて、「金銭トラブルは小室家の問題。そこに眞子さまを巻き込んだ。文書公表や返金の意向表明で結婚へ一歩進んだとは思えない」(宮内庁関係者=スポーツニッポン4月23日付)と激怒しているようだ。
「皇族の結婚相手としてありえない」
週刊女性(5/4日号)でも皇室ジャーナリストがこう憤っている。
「実は新・文書に“天皇陛下や秋篠宮さまに対する謝罪”がひと言もなかったことで、宮内庁の内部では激怒する声が上がっているそうです。
陛下は今年2月のご自身の誕生日会見で、長引く結婚問題に言及せざるをえない状況になり、殿下に至っては会見を行うたびに、小室さんに対して相応の対応を望まれていました。
計28ページの文書であれば、自分の主張だけではなく、陛下と殿下に“ご心配やご迷惑をおかけして申し訳ありません”といった言葉があって然るべきでしょう。
これは“天皇陛下に泥を塗った”と同義ですし、皇族の結婚相手としてありえないですよ……」
女性自身(5/4日号)も、4月9日、秋篠宮家の側近である加治隆治皇嗣職大夫が記者会見で、金銭トラブルについて「報道が出たときから眞子さまが小室さんの相談に乗ってきた」と明かし、さらに小室側の対応は「眞子さまの意向」が大きかった、今回の文書公表も眞子さんと話し合い、彼女も了解していたと報じている。
今回、こうしたことを明かしたのは、もはや眞子さんと小室圭の結婚を止めることはできないが、それならば「眞子さまには皇室と“無関係”になっていただくほかありません」(宮内庁関係者)というのである。
その意味するところは、眞子さんに結婚前に「皇籍離脱」をしてもらって、納采の儀はやらずに「皇室から追放」しようというものだそうだ。
しかも、今年10月までに結婚したいという強い希望を持っている眞子さんは、「その選択肢を受け入れられたのでしょう」(同)とも報じている。
“2人の母”を比べて…
皇室追放とは穏やかではないが、女性セブン(5/6・13日号)によれば、眞子さんは小室圭の母親・佳代に心酔していて、もはや心は小室家に飛んでいるというのである。
「佳代さんは“荒波”のなかを息子と2人で生き抜いてきた。しかも、小室さんには自分を“お母さま”と呼ぶように、育ちのよさも身につけさせた。眞子さまが“2人の母”を比べて、佳代さんのたくましさに憧れを持たれたのも、無理はないことかもしれません」(皇室関係者)
そのことを一番気にかけているのは、母親の紀子さんであることは間違いない。
「紀子さまはこれまで以上に憔悴されています。顔色も優れないことが多く、白髪も増えたようにみえます」(皇室記者)
2018年11月、紀子さんは秋篠宮のお誕生日会見で、次のような発言をした。
「折々に、私たちは話し合いを重ねてきました。そうした中で(中略)長女の体調が優れないことが多くなりました」
この裏の意味を、皇室関係者はこう推測する。
「このとき、紀子さまが本当に心配されていたのは、ご体調よりも、そのお心だったのではないでしょうか。紀子さまからするとご理解しがたい人である佳代さんを、眞子さまは信じ切っておられる。しかし、紀子さまがその危うさを直接説かれても、眞子さまは聞き入れないことをわかっておられたのでしょう。ですから、会見という公の場で、思わず吐露されたのかもしれません」
なぜここまで国民に嫌われるのか
これまで女性週刊誌は、小室母子の悪口は何度も報じてきたが、眞子さんへのあからさまな批判は控えてきた。
だがここへきて、小室母子と眞子さんは一蓮托生とみなし、皇室から追放せよとまでいい出したのである。
週刊新潮は、眞子さんは小室圭に「洗脳」されているとして、精神分析の専門家3人に小室圭の精神鑑定までさせている。
そこで都立松沢病院精神科医長などを歴任した春日武彦は、世間に沸き起こる小室圭に対するネガティブな感情についてこう分析している。
「国民の忌避感を煽っているのは、小室さんが眞子さまを操っているように見える点でしょう。サイコパス的な気質の人の中には、他人をコントロールしたり世間を騒がせたりすることで快感を覚える人がいます。小室さんにもまた、そんな愉快犯めいた気持ちがあるのではないでしょうか」
サイコパスとは反社会的人格を持つ人のことを指すそうで、良心が欠如している、平然と嘘をつく、自己中心的、口が達者で表面は魅力的という特徴を持つといわれるそうだ。
秋篠宮のいった「多くの人に祝福してもらえるよう」な状況をつくるために、満を持して出したはずの文書が、意とは反して、眞子さんまで巻き込む批判の嵐になってしまった。
元婚約者は「非常に不可解」
週刊現代(4/24日号)で元婚約者は、婚約解消を告げた時、小室圭が録音を録っていたことは知らず、文書を見て驚いたと語っている。
返済を求めた手紙を送り、小室母子がそれを拒否して以来、彼らに催促しなかったことについては、たしかにマンションのエレベーターや会議で会うことはあったが、「他のマンションの住人の方などの目があります。そこで私が『借金はどうなりましたか。いつ返してもらえるんですか』などと聞いたら、彼らは肩身が狭い思いをしてしまうと考えていたのです」と語っている。
小室側の代理人の弁護士と話し合いをするとき、彼のほうが弁護士をつけず現代の記者にしたのは、弁護士に払う費用がなかったのだと話している。
文書を公表してから、小室側が和解金を払うといい出したことについては、「非常に不可解」「私はもう400万円の返金は求めていません。(中略)受け取るつもりはありません」と断言して、「圭君には『眞子さまとご結婚される覚悟を示すには、もっと先にやることがあるのではないですか』と伝えたいです」と結んでいる。
最後の切り札と小室側が考えていた和解金の提案は、元婚約者から完全に否定されてしまったのである。
さらに追い打ちをかけたのが、週刊文春(4/22日号)の元婚約者の反論「小室圭さんのウソ 証拠音声を公開する」である。
母子に跳ね返ってきた「録音」
小室文書には、元婚約者が「返してもらうつもりはなかった」と発言したと23回も引用して、贈与だった証拠だとしている。
12年9月に元婚約者と母親・佳代、小室圭の3人の婚約破棄の話し合いの席で、元婚約者が「返してもらうつもりはなかったんだ」といったのを、小室圭が機転を利かせて録音した「音声」が決定的な証拠だと、文書の中で、その箇所を書き起こしてもいるのである。
だが、その後、元婚約者は約400万円の返済を求める手紙を出し、小室母子が「要望には応じかねる」という短い文書を持って彼のところへ来た13年8月のやりとりを、今度は元婚約者のほうが録音していたのである。そこで彼ははっきりこういっている。
「僕が、最初から『このお金は全部使っていいですよ』と、もう入学金の一部から全部含めてですよ。もう最初から『差し上げます』と言った覚えは僕は一言もない。ただ婚約している間だから、ここから動いたお金は贈与というのは成り立たない」
週刊文春は、「今回の説明文書で、この十三年八月のやり取りについて、小室さんは“ウソ”を記している」と難じる。
たしかに文書では、その時の話し合いの席で元婚約者が、「返してもらうつもりはなかった」という発言はしなかったが、前言を翻すこともなかったとある。
だが、元婚約者ははっきりと、「お金は差し上げます」といったことはないといっている。相手側も録音をしていることに気付かなかったのは、将来の弁護士として“不覚”というしかない。
今度は年金の“詐取”疑惑が浮上
前回(2019年1月)を含めて2度の小室文書を出したために、多くの国民の理解を得るどころか、かえって反感に火をつける結果になってしまったようである。
だが週刊文春の追及はこれで終わりではなかった。次号(4/29日号)で、佳代が彼と婚約している時、巧みに遺族年金を“詐取”する計画をメールで打ち明けていたと報じたのだ。
文春が疑問を抱いたきっかけは、小室圭が文書で、400万円は元婚約者から贈与されたものだと主張し、女性自身で指摘されるまで贈与税を払っていなかったことに気づき、あわてて「払った」と書いたことからだった。
だが元婚約者によれば、贈与税を納めていなかった、うっかりしていたというのは佳代の場合、あり得ないというのである。
なぜなら、彼が佳代と婚約する直前、それまでもらっている遺族年金をもらい続けながら、彼の収入の半分も自分のものにする「計画」を記したメールを送っていたことからも推測できるというのだ。
佳代は2002年に夫を亡くしているから、遺族年金の受給対象者になり、子どもがいれば遺族基礎年金も支給される。また彼女の夫は市役所に勤めていたから、遺族厚生年金もあり、年金ジャーナリストによると、年間で約152万円ほどを受け取っていたのではないかという。それに佳代のパート代が月に約12万円あったが、東日本大震災のため、収入減に悩んでいたそうである。
だが、遺族年金は一時期でも再婚あるいは入籍しなくても事実婚の関係になると、その時点で受給資格が失われるのである。小室母子にとっては死活問題だったのだろう。
「事実婚は内密に」と何度も言い聞かせ…
さらに、彼女は当時、深刻な問題を抱えていたという。年間100万円の遺族基礎年金は子どもが18歳になると支給停止になる。その代わり妻には中高齢寡婦加算として年間約60万円の支給がなされる。だが、約40万円も減額されてしまうため、佳代たち2人の生活にとっては大きな打撃になるはずだった。
遺族基礎年金の停止が2010年3月末に迫る中で、元婚約者との交際をスタートさせているのは“偶然”なのだろうか。
佳代はこう、元婚約者に「計画」を持ち掛けている。
*お互いの総収+主人の遺族年金でお互いの生活を賄う事
*その他預金や財産に関してもお互いのものとしてみなす事
*パピー(元婚約者のこと)の生命保険の受取人を私にして下さる事
*先ずは以上を実践する=事実婚をします。そして4年後パピーの年金取得時に改めて入籍する
そしてくどいほど、「友人や会社には事実婚を内密に。どなたにも知られたくない」と念押ししているのだ。
内縁関係の事実婚でも、生活費や教育費に該当する金銭の授受は贈与税の対象にならない。だが、そうなれば遺族年金はもらえなくなる。それを避けるため、年金をもらいながら、婚約者の懐も当てにできる方法を考え出し、婚約者になる男性に持ち掛けたのである。
それだけ税のことに詳しい佳代が、贈与税を払い忘れることなどないはずだと、元婚約者はいうのである。
母子の印象はさらに悪いものに
しかし、元婚約者との金銭トラブルが発覚したため、贈与税を納付することで、今度は「内縁関係ではなかった。だから遺族年金の受給資格がある」と、アピールしたかったのではないかと、年金ジャーナリストが推測している。
その後も、男性が生命保険の受取人を自分にしたのかをしつこく聞き、彼が生命保険証書を取り寄せ、コピーを渡すと、今度は「受取額が500万円なんて、少ない!」と怒りの電話をかけてきたという。
女手一つで息子を入学金も授業料も高額な学校に通わせ、海外留学までさせてきた佳代が、おカネのことに敏感になるのは当然だとは思う。
そうした母親の苦労を間近で見てきた息子が、母親を何物にも代えがたい尊敬の対象と考え、何としても守りたいと思ったのも理解できる。それが証拠に、件の文書は、母親を弁護する言葉で貫かれている。
しかし、長文の「小室文書」を出したがために、専門家たちが元婚約者の持っている資料と照らし合わせ、辻褄の合わない箇所を追及し始めた。
特にこの「年金詐取」疑惑は、小室母子の印象をさらに悪いものにすることは間違いない。その上、小室圭の法律家としての資質も疑問視されてしまったようだ。
「なぜあんな風に」とはよくいえたものだ
元婚約者は週刊現代(5/1・8日号)でこう語っている。
「私は圭君がインターナショナルスクールに通っていたころから知っていますが、あの文書は私の記憶の中の圭君とはまるで別人のようです。なぜ、こんな風になってしまったのか、不思議でなりません。
今回の件で、眞子さまも思い詰めていらっしゃるのではないかと思うと申し訳ない気持ちになります。ただ、あの文書と『解決金』については、私も強い違和感があり、自分の気持ちを表明しないわけにはいかないと思ったのです」
一見、小室圭のことを案じているような物言いだが、元を辿たどれば、眞子さんと婚約したことを知って、彼が週刊誌にタレ込んだのが発端である。
それだけではなく、佳代との間のプライベートなメールを多くの週刊誌に流し、彼女の夫の死因から、母子の間の内内の会話まで漏らしたのも彼だったはずだ。
それを週刊誌を含めたメディアが裏も取らずに流したことで、小室母子の“イメージ”が形づくられてしまったのである。
人間誰しも内面と外面は違う。極めて私的な会話や本音を暴露され、メディアを通じて洪水のように流されたら、それをばらした人間に不信感や悪意を抱くのは当然ではないか。
わが身を顧みずに、「なぜ、あんな風になったのか」などとよくいえたものだ。
眞子さまのためにも記者会見を開くべきだ
だが、年金詐取疑惑とまで報じられては、眞子さんも、「佳代さんはおカネに汚いのではなく、生きるために精一杯の努力をなさったのだ」とはいいにくくなったと思う。
小室文書公表以来、秋篠宮夫妻は沈黙を守ったままである。
週刊誌は挙って「小室圭は記者会見を開くべきだ」と主張している。ここまできたら私も、そうすべきだと思う。
金銭トラブルについての弁解はもういい。記者たちの辛辣な質問など聞き流せばいい。
眞子さんと一緒に会見に出席し、皇室の方々、それに多くの国民にご心配をおかけしたと詫び、これまでの批判を真摯に受け取って反省し、今後は2人で新しい人生を切り開いていきたいと誓うのだ。
完全な人間などいない。何度も過ちを繰り返しながら少しずつ成長していくのだ。
災い転じて福となす。最初は堅かった記者たちも、会見の最後には祝福の拍手を送る。そんな2人の晴れ姿を見てみたいものだ。(文中一部敬称略)
元木 昌彦ジャーナリスト


筋トレ効果は顔にも表れる? 積み重ねでカラダ若返り

2021-05-13 08:30:00 | 日記

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40代を過ぎると、筋肉は10年ごとに約10%ずつ減少していく。筋肉減少を抑えるには、日々のたんぱく質摂取が重要だ。さらに、筋肉量を増やしたいなら、筋肉に直接刺激を与える「筋トレ」が不可欠だ。「筋肉量が増えるとボディーラインが見違える。また、顔の印象も若返ることがわかってきました」と、立命館大学スポーツ健康科学部の藤田聡教授。まずは1日5回のスクワットからでOK。無理なく筋トレを継続するヒントを聞いた。
筋トレといえば、やはりスクワット。1日5回からでも始めてみよう(c)Diana Eller-123RF
筋肉が増えるとボディーラインも顔も若返る!
 筋肉量を増やすためには、筋肉に負荷をかける「筋トレ」が欠かせない、というのは、運動生理学の世界ではもはや常識の話。筋肉は、運動することによって刺激され、筋肉を構成するたんぱく質を新しく作り替えるプロセスが刺激される。このときに筋繊維が太くなり、筋肉量が増える。
 自分の筋肉量に自信がない…という人は、ぜひ一度、下のコラムで紹介した指で作った輪っかをふくらはぎに当てる「指輪っかテスト」をやってみよう。
 「ふくらはぎは全身の筋肉量が反映されやすいため、この指輪っかテストは、筋肉減少症(サルコペニア)の判断基準として活用されています」と立命館大学スポーツ健康科学部の藤田聡教授は言う。「ちょうど囲める」や「隙間ができる」場合は、筋肉が衰えている可能性が大だ。最近、鏡に映る自分の姿勢が老け込んできたように感じる、という人は体を支える筋肉が衰えているサインかもしれない。
コラムあなたの筋肉量は大丈夫? 簡単チェック
 自分の筋肉量がちょっと心配になった……そんなとき、簡単に確認できるのが「指輪っかテスト」。両手の親指と人さし指で「指輪っか」を作り、利き足でないほうの、ふくらはぎの一番太い部分を囲む。「指輪っかに隙間ができたら、全身の筋肉量も低下している可能性が高いといえます」(藤田教授)。
両手の親指と人差し指で輪を作り、利き足ではないほうのふくらはぎの一番太い部分に当ててみて、隙間ができる場合はサルコペニアのリスクが高いといえる。(Geriatr Gerontol Int. 2018 Feb;18(2):224-232.より作成) イラスト=堀江篤史
 筋肉減少やサルコペニアというと「シニアになってからの問題でしょう?」と思うかもしれない。しかし、油断は禁物だ。全年代が筋肉減少リスクにさらされている、と藤田教授は指摘する。
 「国民栄養調査によって、朝食におけるたんぱく質摂取量が全年代で不足の状態にあることが報告されています(*1)。また、大学生を対象にした研究で、朝食を取らずにたんぱく質が不足していると筋肉量(除脂肪量)が減少することを確認しました(*2)。年齢にかかわらず注意しないと、若いうちからサルコペニアになる危険性は十分にあります」と藤田教授は言う。
 繰り返すが、たんぱく質を取ることによって実現するのはあくまでも「筋肉量の維持」。筋肉を増やすには、筋トレが必要だ。でも、筋トレは楽しくないし、きついからやりたくない……というのが本音。藤田教授は、筋肉を増やすメリットを「見た目のアンチエイジング」という側面から解説する。
 まず、スタイルの変化。「標準体重なのにスタイルがいまいち、とか、数年前から体重は変わっていないのに最近体のラインにメリハリがなくなってきた、というときには、明らかに筋肉量の減少が影響しています。引き締まったボディーラインや正しい姿勢の維持には、筋肉が不可欠です。ダイエットをしている人は、体重ではなく、筋肉を増やして体脂肪を減らすことを目標にしてほしい。体脂肪は、筋トレによって減らしていくことができます」(藤田教授)
筋肉が減少すると、同じ体重でもボディーラインがぼやけてくる
体重は同じでも、見た目がすっきりしている人と、ボディーラインがぼやけて太ってみえる人では、筋肉と脂肪の割合が異なる。脂肪は筋肉よりも体積が多いため、同じ体重でもボディーラインにメリハリがない印象になってしまう。ダイエットするなら、体重よりも体脂肪率を物差しにしよう。イラスト=斎藤ひろこ(ヒロヒロスタジオ)
 食事制限だけで運動をしない、さらにはたんぱく質が不足するようなダイエットをすると、肌が荒れたり、しわが増えたり、髪が細くなるなど、「老け込む痩せ方」になるケースが多い。頑張ったのに老けてしまうなんて、残念すぎる。
 「必要なたんぱく質を補いながら筋肉を増やしていけば、今よりもっと若々しくなることができます」(藤田教授)
 藤田教授は、ポーラ化成工業との共同研究で、「筋トレが肌の若返りをもたらす」ことを確認したという。40~50歳の女性に、一方はエアロバイクによる有酸素運動、もう一方は筋トレをする群に分かれてもらい、それぞれ週2回、4カ月間行った。その結果、いずれの群でも皮膚の弾力と真皮の構造が改善したという。「さらに、筋トレ群では、真皮の厚みの増加が確認されました。これは、筋トレによって“バイグリカン”という真皮を構成する成分が増加したためと推測しています。真皮が厚い人は顔のシミやシワ、たるみが少なく、若々しく見えることもわかっています。見た目のアンチエイジングのためにも、ぜひ筋トレに挑戦しましょう」(藤田教授)
つらい筋トレは続かない! 少しずつでも継続が大切
 もし筋トレのモチベーションが高まってきたとしても、1~2回やっただけで、もういいかとなってしまいそう。どうすれば継続できるのだろう。
 「新しい習慣を作るには、今、すでに習慣となっていることにくっつけるのが効果的だという考え方が注目されています。これは、“Habit stacking”(ハビット・スタッキング)という方法です」と藤田教授。「ハビット」は習慣、「スタック」は、「積み重ねる」という意味だ。
    * 朝起きて、コーヒーを入れるとき(お湯が沸くまでの間)
    * 歯磨きしながら
    * お風呂に入る前
    * トイレから出たら
 このような、「決まった習慣と筋トレをセットにする」のが、ハビット・スタッキング。筋トレだけだと忘れてしまったり、面倒になったりするが、「セットでやる」と決めておけば、習慣化のハードルがぐっと下がりそうだ。
 藤田教授のお薦め筋トレは、定番の「スクワット」(下イラスト)。
 「下半身には、体の3分の2相当の筋肉が集まっています。スクワットでは、この下半身の筋肉を集中的に鍛えるので、効率的に筋肉量を増やすことができます」(藤田教授)。
 下半身に負荷を感じながら、ゆっくりと動作を繰り返す。上がる動作よりも、下がる動作に時間をかけよう。「10回×3セット」を目指したいが、「慣れるまでは、1日5回からのスタートでも大丈夫です」(藤田教授)。
 「いきなり1日30回、と言われてもハードルが高すぎて続かないでしょう。自分のペースで、たとえば1日5回ならば抵抗なくできそうであれば、それでOK。1日5回でも、365日続ければ1825回。継続さえすれば、1年後には相当の効果が期待できるでしょう」(藤田教授)。
 いきなりスクワットは大変そう、と感じる人は、エレベーターやエスカレーターの代わりに階段を使う、いつもより歩幅を大きくして早足で歩くなど、意識的に活動量を増やすことから始めてみよう。
【スクワット】
両脚を肩幅程度に開いて立ち、両腕を前方に伸ばす。イスに座るイメージで、お尻を後ろに突き出しながら腰をゆっくりと落とす。太ももが地面と平行になったらストップし、元の姿勢に戻る。イラスト=斎藤ひろこ(ヒロヒロスタジオ)
 「コロナ禍によって屋内で過ごす時間が増えたからこそ、部屋でできる運動にチャレンジするのもお薦めです。スマホアプリやYouTubeなどを検索すると、5分、10分といったプログラムが山ほどあります。ぜひ活用してみましょう」(藤田教授)。
筋トレは週2~3回でもOK たんぱく質はセットでとる
 なお、筋トレは必ずしも毎日行わなくてもいいそうだ。
 「筋トレを行うと、その後、筋肉の合成モードは2日間は続きます。月・水・金、あるいは火・木など、週2~3回のペースでも筋トレ効果は得られることを確認しています」と、藤田教授。筋肉痛が起こったら翌日は休み、無理なく続けていこう。
 せっかく始める筋トレ、できるだけ効率よく筋肉を増やしたい。そこで重要なのが、筋トレとたんぱく質の摂取をセットで行うことだ。
 「運動をすることによって、運動による筋肉の合成が高まるだけでなく、その後の食事摂取で筋合成がさらに高まります。筋トレ後2日間までは、筋肉の合成が高まる状態なので、筋トレをお休みする日でも、たんぱく質をコンスタントにとると、筋肉が、より合成されやすくなります。特に、不足しがちな朝食でたんぱく質を豊富に摂取すると、筋トレ効果が高まることを確認しています(グラフ)」(藤田教授)。
朝食でたんぱく質を豊富に取ると筋トレ効果が高まる
18~26歳の健康な男性26人を、朝食時にたんぱく質を追加で加えた食事を取る群(3食全てで体重1キロあたり0.24g以上のたんぱく質を摂取)、夕食時にたんぱく質を加えた食事を取る群(朝食はたんぱく質が不足だが、昼食と夕食は体重1キロあたり0.24g以上のたんぱく質を摂取)に分けた。2群の1日の合計たんぱく質摂取量は同等だった。2群とも、週3回の筋トレを行った。12週後、両群とも筋肉量(総除脂肪量)が有意に増加したが、朝食でたんぱく質を豊富にとった群のほうが変化率が大きい傾向があった。(データ:J Nutr. 2020 Jul 1;150(7):1845-1851. )
 前回記事(「筋肉減らさない食事のツボは? 朝のたんぱく質、手のひらサイズの肉魚で」)でも紹介したが、目標は、1食あたり20gのたんぱく質だ。
 筋トレと組み合わせるときには、筋肉の合成を促す働きが高い必須アミノ酸・ロイシンを豊富に含むヨーグルトやチーズなどの乳製品の他、アミノ酸配合ゼリーや、水で溶かすだけのプロテインを活用するのも手だ。
 「肉や魚や卵は消化に一定の時間がかかりますが、アミノ酸やプロテインは、消化吸収スピードが速く、体に素早く取り込まれるのがメリットです。筋肉の合成スイッチを入れる機能も高いので、忙しくて食事内容を工夫できないときに取り入れてみるのもいいでしょう。BCAA(*3)は必須アミノ酸全てを含んでおらず、摂取後にその代謝の過程で他の必須アミノ酸の濃度を減少させるなど、あまり好ましくない現象も起きるため、BCAA摂取後には他の必須アミノ酸を補う必要があります。その観点からは個人的にはあまりお薦めできず、できるだけ必須アミノ酸全てを含んだサプリメントがお薦めです(当然プロテインも必須アミノ酸を全て含んでいます)」(藤田教授)。
筋トレと組み合わせたいたんぱく質サプリ
●プロテイン
牛乳由来のホエイ、カゼイン、大豆由来のソイがある。水や牛乳と合わせてシャカシャカ振って溶かすパウダー状のもの、スナック感覚で食べられるプロテインバーもある。プロテインは、ココア味やフルーツ味などフレーバーのバリエーションも豊富。
*3 BCAAは、筋肉合成を促す分岐鎖アミノ酸。ドリンクやゼリー、サプリメントなどがある。ちなみに、たんぱく質が分解されてできるアミノ酸のうち、体内で合成できないか、合成できても少量のため食事からとる必要があるのが「必須アミノ酸」(バリン、ロイシン、イソロイシン、スレオニン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、ヒスチジン)。うち、バリン、ロイシン、イソロイシンは分岐鎖アミノ酸(BCAA)と呼ばれ、筋肉の合成を促進し、筋肉の分解を抑制する働きが確認されている。
 筋肉量アップを目指して運動習慣が身につくメリットはたくさんある。
 血糖値の上昇が抑えられ、メタボも改善してくる。基礎代謝が高まるので、これまでと同じ量を食べても太りにくい体になる。「運動をすると、脳の神経伝達物質も活性化し、集中力が高まったり、ストレスが軽減されたりします」(藤田教授)。
 運動不足が続いていて気持ちも塞ぐ、というような人こそ、筋トレとたんぱく質摂取習慣をセットで始めてみてはいかがだろうか。活力がアップし、気持ちも晴れそうだ。
(図版制作:増田真一)
◆アンチエイジングの掟「筋肉とたんぱく質」
(上)
歩数が3割に減るだけで、筋トレ3カ月分が台無しに
(中)
筋肉減らさない食事のツボは? 朝のたんぱく質、手のひらサイズの肉魚で
(下)
筋トレ効果は顔にも表れる? 積み重ねでカラダ若返り
藤田聡(ふじた さとし)さん
立命館大学スポーツ健康科学部 教授