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京大教授の看護師が挑む「がん緩和ケアの究極」

2021-05-10 15:30:00 | 日記

下記の記事は東洋経済オンラインからの借用(コピー)です   記事はテキストに変換していますから画像は出ません

心の領域にも踏み込んで、痛みを和らげる
患者のさまざまな「痛み」を和らげる
――「緩和ケア」とはどんな分野、内容でしょうか。言葉そのものは耳にする機会も増えてきたように思いますが。
病気で身体の苦痛が生じたり、こういうふうになったのはどうしてだろうと落ち込んだり。人には普通にあることですね? そうしたさまざまな「痛み」を和らげていくのが緩和ケアの一番大きな目的です。日本では、がんの領域で発展してきました。
がんは、診断されたときから緩和ケアが始まります。治療と並行して緩和ケアを行うわけですね。特に2006年にがん対策基本法ができてからはそうなりました。基本法以前は、緩和ケアには「終末期看護(ターミナルケア)」の意味合いが強かった。
今は違います。がんと過ごすすべての日々で生じるさまざまな苦痛を緩和していくこと、それにより、患者のQOL(Quality of Life、生活の質)をより良くしていくとことが大きな目標です。もちろん、ターミナルケアの役割も含みながら、ですが。
――スピリチュアルケアへの関心をいつから持っていたのでしょう?
1995年ごろから、スピリチュアルケアを研究しています。当時はホスピスで働いていました。日本にはまだ2カ所ぐらいしかない時代です。その間、英国に短期間勉強に行く機会があり、現地で看護師さんたちが自律性をもってケアしている姿を見た。それがきっかけですね。
臨床の場で働いていると、患者さんたちの声を聞くわけです。「悪いことなんてしてないのにどうしてこんな病気になったんだろう」とか、「家族に迷惑をかけるだけだから早く終わりにしたい」とか。日常茶飯事です。
医学や看護学の知識で対応しようと思っても、その精神的な苦悩を和らげることは容易ではありません。ほんとに話を聞かせていただくしかない。医療者として、とっても苦しいなと感じていました。それで、スピリチュアルケアを研究しようと、大学院の修士課程に進んだわけです。
田村 恵子(たむら・けいこ)/1957年生まれ。がんサバイバーらが支え合う場「ともいき京都」代表。NHK『プロフェッショナル仕事の流儀』(2008年)で紹介されるなど、日本を代表するがん看護専門看護師として知られる(写真:益田美樹)
そうしたら先生からまず「あなた、何年大学院にいるつもり?」と聞かれたんですよ。私が「2年間です」と答えると「じゃあ、このテーマは大きすぎるよね」というご指導を受けた。
そのときに初めて「そんな大きなテーマに取り組もうとしていたんだ」と気づかされた。
スピリチュアルケアは、かなり職人芸なんです。緩和ケアを深めていくことによって、ケアしないといけない、ケアできると思っていた自分が傲慢だったことに気づき、患者さんの傍らにいることができれば、十分ケアになりうるという感覚が持てるようになったんです。
でも、それはたくさんの経験の中で獲得するもの。スピリチュアルケアをもう少しみんなができるように、研究して標準化したいと考えました。
スピリチュアルペインは「うつ」ではない
――心の苦悩、つまり、スピリチュアルペインについては、医療者の間でも認識が広まってきましたね。
オンコロジスト(がん治療に従事する医療関係者)や精神科医の間では、「いや、それはうつの重症化したものでしょう」といったご批判もすごくあったんです。でも私は、うつではなく正常だからこそ感じる「なぜ私が」という苦悩があると感じていました。
「がん」と言われた瞬間、「再発しましたよ」と言われた瞬間、それから「もう残り時間が短いですね」って言われた瞬間、「なぜ私がこんな苦しい思いを抱かなければいけないのだ」と感じる。その苦悩です。それって、正常だから表れる苦悩じゃないでしょうか。
「スピリチュアルペインを和らげないといけない」という医療者の発想も強くなってきました。ただ、そんな医療者の中には「スピリチュアルペインは自分にはよくわからない」という人が多いんですね。「なんでこんな病気になったんやろう」という患者に対し、「そんなこと言わずに頑張りましょう」みたいな方向で励まして終わり。
患者さんにすれば、「誰にもわかってもらえない」ということが増えてきたんです。医療従事者がこういう対応をするようになると、患者さんによってはケアではなく公害。そこをどうにかしないといけない。
――研究はどうやって進めているのでしょうか。
大学では「スピリチュアルペイン・アセスメントシート」というものを開発しています。それを使って医療従事者をトレーニングし、彼らが現場で使えるようにする。そういった枠組みで、ケア方法を研究しています。
この研究は、きっちりしたRCT(ランダム化比較試験)を組めないんですが、科学に基づく方法論にかなり近い。シートには村田久行先生(京都ノートルダム女子大学名誉教授)が定義されたスピリチュアルペインの枠組みを使いました。人間の存在を「時間存在」「関係存在」「自律存在」という3つの軸でとらえる手法です。
これを現場で患者さんに使い、「苦悩があるかないか」「0か1か」みたいな形で聞きながら、苦悩がある場合はどんな苦悩なのかをアセスメントしていくんです。例えば、時間存在を考えれば、人間は終末期になると、「未来がなくなるので生きている意味がない」と感じることがある。それを評価するわけです。
人間の存在を「時間存在」という軸でとらえる方法。画像は『看護に活かす スピリチュアルケアの手引き』(田村恵子など編)より
「スピリチュアルペイン・アセスメントシート」の概念図。画像は『看護に活かす スピリチュアルケアの手引き』(田村恵子など編)より
次のステップは効果の検証です。シートを用いた看護師主導型のスピリチュアルケアを実施しました。その有効性を見ていくと、効果が多少なりともあった。そこで、2年ぐらい前から約200人の患者さんを目標に緩和ケア病棟で調査を続けているところです。
ただ、緩和ケア病棟に入院される人たちは、状態がいっそう悪くなってから病棟に来る。ですから、研究への協力依頼に「いいよ」って言ってくださっても、2週間後には答えられる方が非常に少ない。それ以前に亡くなってしまう、もしくは意識の低下が起こるんです。
――生と死の分岐点での、ぎりぎりの調査ですね。
今はN数(標本数)が少なくても、AI(人工知能)を使った機械学習などで分析ができる方法論が少しずつ開発されています。それらの方法を取り入れ、シートを使ったケアのプログラム作成を検討中です。そこから、緩和ケアのモデルが構築できないか、と。
必要以上のケアはしなくていい
スピリチュアルペインがごく自然な人の営みとするならば、必要以上のケアはしなくていい。スピリチュアルペインにはある程度、患者さん自身で解決できることもある。そうした点は既に逝った人たちの遺産ですから、ちゃんと学び、そのうえで「こんなことをしてみましょうか」「こんなふうにしたら楽ですよ」といった提案を患者さんにすべきだと思うんです。
がんサバイバーと語り合う田村恵子氏(写真:ともいき京都提供)
入院していたある膵臓がんの患者さんの話です。「積極的な治療は中止して緩和ケアへ切り替えませんか」と医師から提案され、受け入れられずにいました。
お話を伺ってみると、受験を控えている娘が大学生になったら、思い出の場所に一緒に旅行に出かけようと、それを心の支えにされていました。そして娘を遺して逝くことへの心残りが、 スピリチュアルペインを引き起こしていると考えられました。
治療を続けると大切な家族と過ごす残された時間に、副作用で弱り動けなくなることもある。そこで「娘さんとの旅行を優先させるなら、積極的な治療ではなく、体調を整える道もありますよ」とお声掛けしました。心残りに注目してケアを実践したんです。患者さんは亡くなられる前に、積極的な治療の中止をご自身で決断し、娘さんとの旅行を実現されました。
――がんを体験した人や医療者などが集い、支え合いながら対話する「ともいき京都」。その代表も務めています。今後はどんな研究や活動を?
がんサバイバーシップの支援に関しての研究を手掛けたいですね。がんが慢性疾患になり、がんになっても病気と共に生き続けられる人が増えたという意味ではいいことだと思うんですが、慢性になればなるほどサポートが必要です。そのサポートがまだ全然充実していない。
サバイバーシップ支援は、がん看護の分野でも非常に遅れています。サバイバーの人たちは、入院中と違ってさまざまな影響を受けて生活しているのでデータも取りにくい。彼らを対象にした研究は非常に難しいんです。
ただ幸いなことに、「ともいき京都」の活動を続けさせていただいているので、そこをベースに研究したいと思っています。
がんサバイバーがともに支え合う基盤を形に
サバイバーの人たちの力をどうやったら引き出すことができるのか。引き出した後の力をサバイバー自身がどんなふうに活用できるのか。そうしたことを可能にするプログラムを作りたい。支え合う基盤の要素を研究によって形にできたらと思っています。
「ともいき京都」の活動風景。設立から今年で5年になる(提供:ともいき京都)
これは私の造語ですけれども、「ケアリング・コミュニティ(共にケアし合うコミュニティ)」。京都では「ともいき京都」の活動がそれに該当すると思いますが、社会全体にこの枠組みを広げるためには、何か必要な要素があるはず。そこを研究で見極めたいと考えています。
現代では、高齢化に伴うさまざまな問題が横たわっています。ケアリング・コミュニティは、そういった中で社会全体を作る基盤になるのではないでしょうか。
本来、日本社会に存在していた「支え合い」の意味を問い、再構築していく。以前と同じ形ではなくても構わないと思います。「ともいき東京」とか、「ともいき横浜」とか。他の地域でもケアリング・コミュニティをつくっていけるよう、必須の要素を見つけて提案できたら、と思います。
取材:益田美樹=フロントラインプレス(Frontline Press)所属


大人スイッチをOFFにして、息子と過ごした休日は楽しかった!

2021-05-10 13:30:00 | 日記

下記の記事はnoteからの借用(コピー)です

先週の土曜日は、1日中雨。

車を持っていないわが家では、必然的にお家を中心に過ごすことになる。

晴れの日は、近所の公園に行くとだいたい誰かがいて一緒に遊んだり、お昼ごはんを買って自転車でちょっぴり遠出したりして、なんだかんだあっという間に1日が過ぎるけれど

雨の日、家で息子と2人きりで過ごす1日は、時間がたつのがおそいおそい。

「雨の日 子供 過ごし方」

Google先生に答えを求め、ネットサーフィンをしていたとき、「シュタイナー教育」というワードが気になって、ここ最近本を読みあさっていた。

「自然とのふれあい」や「芸術」を大切にするシュタイナー教育。

先週の土曜日は、最近読んだ本を参考にして、私なりに「シュタイナー教育風」の休日を意識して過ごしてみることにした。

すると、なんだか私にとっても楽しい1日になったので、その日のことを書いてみようと思う。


午前中

朝ごはんを食べて、後かたづけを終えると9時。私と遊ぼうと、まだかまだかと待ちかまえている息子に声をかけてみた。

「絵の具で遊ばない?」

できる限り戦いごっこはしたくないので、私から先に提案してみる。

先日実家に行ったときに、私自身が小学生の頃に学校で使っていた絵の具セットをクローゼットの中で見つけた。なつかしくなって、今度息子と使いたいなと思い、持ち帰った。

すると息子は目をキラキラさせて
「絵の具するー!」と良い返事。

ダイニングテーブルにサランラップを敷いて、絵の具セットをテーブルに並べた。パレットに赤・青・黄・緑の絵の具を出して、少しずつ水をまぜる。

画用紙を霧吹きで湿らせて、筆にたっぷり絵の具をふくませる。そして、絵の具をポタンと画用紙に落として見せた。

花火みたいにブワッと色が広がる。

その様子を見ると、「ぼくもやる!ぼくもやる!」と私の持っていた筆をうばって、さっそくやりはじめた。

はじめは「うわー!」とか「すごーい!」とかおしゃべりしながら絵の具を落としていたけれど、しばらくすると無言に。

ポターン。

ポターン。

そんな音が聞こえてきそうなくらい静かに、口をとがらせて(集中しているときの息子の特徴)、ひたすら絵の具を落とす息子。

私もその横で、ポターンポターン。

なんだか無心になって「瞑想」しているような感じがした。


息子のおしゃべりが少しずつ戻ってきたのでふと時計を見ると、30分くらい経っていることに気づく。

そのあとは、ポターンポターンとしつつ、ベタ塗りも加わる。私もその横で自由に絵を書いた。

「絵の具おわりにするー!」

と息子が言ったのでふと時計をみると、10時半になっていた。


「後かたづけ手伝ってくれる?」

と言うとノリノリで洗面所についてきてくれる息子。

色のついた水が蛇口からの水で薄まっていく様子や、筆でパレットの汚れをとったりするのがおもしろかったらしく、またまた無言に。

時間はたっぷりあるので、満足するまでやらせてあげようと腹をくくる私。(流しっぱなしの水が気になったけれど目をつぶる・・・)

「おわった!」

と息子が言ったときにふと時計を見ると、11時を過ぎていた。30分以上も後かたづけをしていたことになる。

そのあと、息子の幼稚園の上靴を洗い忘れていたことに気づき、ササッと私が洗ってしまおうと思ったけれど、息子にブラシを取られる。

何度もいうけど時間はたっぷりあるので、またまた好きなようにやらせておいた。上靴がすり減ってしまうんじゃないかと思うくらい、ブラシでひたすらゴシゴシゴシゴシと上靴をこすり続ける息子。

上靴を洗いおわったら、11時半を過ぎている。

あれ?もう午前中がおわりそうだ!

そのあとは、風船をふくらませてウチワで打ち合いっこしたり、電子ピアノに内蔵されているリズムに合わせて適当に踊ったり。

あっというまに12時半をすぎる。

息子といっしょにそうめんをゆがき、冷凍のハンバーグをチンして、お昼ごはんを食べた。


午後

お昼ごはんを食べおわって後かたづけをすると、なんだかんだ2時をすぎていた。

雨はふり続いている。

「カッパを着て、外に行きたい!」

息子からのリクエスト。

ちょうど麦茶がなくなりそうだったので(息子はサントリーの「やさしい麦茶」しか飲まない)、カッパを着て、長靴を履いて、傘をさして、家から歩いて5分くらいのジャパンまで散歩がてら歩いていくことにした。

まっすぐ歩かない息子。

でも時間はたっぷりある。

「みんな雨がふってよろこんでるねー!」

そう言いながら道の脇に咲いている草花を愛でる息子のペースに合わせて歩く。

のんびりジャパンまで歩き、のんびりお店の中をウロウロしたあげく、本当に麦茶だけを買って、またのんびり家に向かって歩く。

マンションの下に着く頃には、3時半を過ぎていた。

そして息子は案の定、マンションの前の公園へと吸い込まれていく。

雨の音だけがする、誰もいない公園。

公園には池みたいに大きな水たまりができていて、息子はジャブジャブとその中に入っていく。


「母ちゃんもいっしょに入ろうよ!」

そう言われると思って、私も長靴を履いてきた。

いっしょにジャブジャブジャブ。

いっしょにジャブジャブジャブ。

私もだんだん楽しくなってくる。

そのあと、近くにたまたま落ちていたスコップをかりて泥をすくったり、泥山を作ったりして遊んだ。

そうしているうちに、街に流れる「5時の音楽」が聞こえてきた。この音楽が聞こえてきたら家に帰る決まりだ。


家に向かうエレベーターの中で息子が言った。

「母ちゃん、今日は楽しい日だったね。」


この言葉をきいてホッとした。「今日はつまらない日だったね。」と言われる日もあって、その言葉を聞くとなんだかションボリした気持ちになってしまうから。

そして、

「母ちゃんも楽しかった!」

そうやって心の底から返事できたこともうれしかった。「あー疲れた!」と心の底で感じちゃう日もあるから。


大人スイッチをOFFにして、子供スイッチをONにする休日。

大人の私が冷静に考えると、
なんの生産性もない1日だった。

大人の私がジャッジするとしたら、
なんの進歩もない1日だったと思う。


でも、心の奥底で眠っていた「子供の私」が、息子によく似た笑い方でニコニコ笑っているような気がした。

「今日は本当に楽しかった!」

と私に満足そうに伝えているように感じた。


大人のまま、子供といっしょに休日を、心の底から楽しむことは、もしかしたらすごくむずかしいのかもしれない。

それならば、大人スイッチをOFFにして、子供スイッチをONにして、休日を過ごせばいいのかもしれない。

というわけで、息子を観察していて「子供スイッチ」をONにするコツを考えてみた。

①やりたいことを飽きるまでやる。
>
>②「時間」を意識しすぎない。
>
>③目の前のことにただ没頭してみる。
>
>④それをやる「意味」を考えない。
>
そんな子供スイッチがポチッと入ると、息子と同じ目線で、同じように目の前のことを一緒に楽しめるような気がした。


「今日」という大切な1日を
「今」という大切な一瞬一瞬を

息子と同じ空間で、
心の底から味わえるような気がした。


そして、そんな息子と過ごす休日は、

家事や息子のお世話や自分のためにやりたいことなど、やるべきことややりたいことでパンパンにつまった平日の私を、フワッとゆるめてくれるような気がした。


私は先週の土曜日、

本当の意味での「休日」を過ごしたのかもしれない。


月曜日の私が、なんだかいつもより元気だったということが、その証拠。

そして、

お金をたくさん払って、遊園地とか動物園とか水族館とかキラキラ刺激の楽しい場所に行く休日ももちろん楽しいけれど、
子供にとっては、子供スイッチがONになったお母さんと過ごす休日は、それ以上に楽しいだろうなって思った。


「眞子さまは20代でご結婚できるか」解決金を支払う小室圭さんの“懐事情”

2021-05-10 11:00:00 | 日記

下記の記事は文春オンラインからの借用(コピー)です

秋篠宮家の長女である眞子さま(29)と婚約が内定している小室圭さん(29)の代理人弁護士が、小室家と金銭トラブルになっていた母親の元婚約者の男性に、解決金を渡す意向を表明した。小室さんは、かつて男性が「返金」を求めていた約400万円をこれまで払わなかった理由を説明する長大な文書をその4日前に公開したばかり。理詰めで男性に反論した文書への批判が高まっていることを受けた対応とみられているが、国民の共感を得るには、「感情」に訴えるさらなる説明が必要となりそうだ。
覆された「話し合いで解決する」という方針
 まず、解決金を払うという今回の方針は、8日に公表した文書の内容に照らすと、矛盾が生じることを指摘しておこう。
 文書では解決金について、「過去の経緯に関する認識の食い違いについてお互いが納得できた場合には、解決案の1つとしてご提案する可能性を考慮しながら母や母の代理人とも随時話し合ってきましたが、結局元婚約者の方との話し合いが進まなかったことからそうした提案には至っていません」としているのだ。
 これは、「双方が納得できた」場合に初めて、解決金を支払うという説明である。秋篠宮家のお世話をする宮内庁の加地隆治皇嗣職大夫は9日の会見で、相手と何の話し合いもしないまま金を渡すことはせず、話し合いをして解決するという方針は、眞子さまの意向が大きかったと聞いている、と明かしている。
 主張の根幹ともいえるこの方針が、あっさりと覆されたことになる。短い期間に元婚約者との間で納得のいく話し合いができたということなら筋は通っているが、文書による一方的な発信を行ったことをもって、長年の懸案にけりをつけるということのようだ。
返金すれば「借金を踏み倒そうとしていた人間だったことに」
 文書をもう少しおさらいしてみる。男性から提供された400万円を超える金は入学祝いなどとしてもらったものであり、男性側から婚約が解消されたときに清算したいと母が伝えても、男性は「返してもらうつもりはなかった」という返事をしていた――などと、小室さんは説明していた。その上で、「早期解決と引き換えに金を返して借金だったことにされれば、自分や母は借金を踏み倒そうとしていた人間だったことになる。さらに、将来の家族までもがその家族として見られ続けてしまう」とする「返さない論理」を展開していたのである。
 「将来の家族」として眞子さまを暗示したことで批判も受けたが、裏を返せばこのくだりは小室さんの気概が最も込められたと思われる部分である。だからこそ、あっさりと撤回したことは意外に感じる。それどころか、「あれは何だったのか」と拍子抜けさせられるものだ。
 代理人弁護士は12日に報道各社による取材に応じ、解決金は問題解決に向けた「次のステップ」と前向きに説明した。ただ、文書に対する世間の反応を見て、小室さんがその内容と多少の齟齬が生じるのは承知で、急いで舵を切った印象は否めない。それほどまでに、世間の評価の辛辣さが身に染みたということだろうか。
小室家は実はお金には困っていない?
 400万円程度になるとみられる解決金の出どころも気になるところだ。トラブルのイメージから、お金に困っている印象を持つ人も多いだろうが、小室さんの懐事情はそう寒いものではなさそうだ。
 3年かけて通った米・フォーダム大のロースクールは、5月で卒業する。最初の1年で法学を学び、残り2年で博士の学位取得を行っていた。学費は高額だが、スクールの発表などによると、初年度は全額、次年度以降も全額あるいは相当額が奨学金で賄われているようだ。また、小室さんは渡米前にパラリーガル(弁護士業務のサポート)として勤務していた法律事務所から生活費の支援を受けているとされる。
 さらに、前述の文書には、元婚約者から小室さんの学費などとして送金された400万円余りのうちの一部を、小室家がその目的で使わなかったことが書いてある部分もある。
弁護士になれば収入も安定
 「将来的な収入」にも一応触れておこう。まずはもちろん、小室さんが米国で弁護士になれば、安定的な収入がもたらされるだろう。仮に眞子さまと結婚するならば、天皇陛下を親戚に持つ法律家として、顧客らから盤石の信頼を得ることは間違いない。
 また、眞子さまが結婚されれば、皇族の身分を離れることになるため、皇族費を基準とした一時金が税金から支払われる。「品格の保持」を目的とするもので、皇室経済会議を経て金額は決まるが、上限額は1億5250万円である。当初結婚される予定だった2018年度の予算には、1億5300万円が盛り込まれていた。
 ただし、2021年度予算案には一時金は盛り込まれていない。国は来年3月までに結婚することすら想定していないということであり、この一時金が解決金に使われることはなさそうだ。
22歳だった眞子さまと小室さんも、10月で30歳に…
 眞子さまのお誕生日は10月23日。小室さんは10月5日で、ともに今年で30歳を迎える。ちなみに、小室さんが眞子さまにプロポーズした2013年12月にはともに22歳だった。まさかここまで状況がこじれるとは思わなかったことだろう。
 宮内庁関係者によると、眞子さまは20代のうちに結婚したいというお気持ちがあるそうだ。その「タイムリミット」までは半年だ。この状況から結婚式にまで至るのは難しいとしても、節目の年齢を越えるまでに、せめて希望ある未来のスケジュールを決めたいと考えられておられるのではないか。今月に入って慌ただしい小室さんの動きは、そのご意向を反映したものであろう。
 金銭トラブルの解決を図ることで結婚に近づくのは間違いなく、今回の解決金もその目的に寄与するだろう。ただ、小室さんの結婚への課題はこれまで、秋篠宮ご夫妻が2018年に求められた「金銭トラブルを解決し、安定的な将来設計を示す」ことが主であったが、ここに来て、「国民の納得を得ること」にシフトしてきた感がある。2019年6月、日本芸術院賞の受賞者らを招いた茶会で歓談される、眞子さまと佳子さま
 渾身の文書に対する国民の否定的な感情を悟ったからこそ、小室さんは早々に解決金の支払い表明という「二の矢」を放ったのだろう。2本の矢が起こしたハレーションを見れば、自身が率直な言葉で、国民の「感情」に訴える場を設定することが不可欠であることは明白と思われるが、「三の矢」も近いうちに放たれるかもしれない。


医師が体験 新型コロナワクチン、どちらの腕に打つ?

2021-05-10 08:30:00 | 日記

下記の記事は日経ヘルスアップからの借用(コピー)です

呼吸器内科医として新型コロナウイルス感染症診療にも携わる倉原優氏が、日々の診療や、患者さん・他の医療スタッフとのやりとりを通して感じたことをつづるコラムから、ご自身のワクチン接種の体験についてまとめていただきました。
◇   ◇   ◇
私は既にファイザー社の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンを2回接種しました。1回目の接種は利き腕でない方、左腕に打ちました。
接種したその日の夜から筋肉痛のような鈍痛がありましたが、頭痛や倦怠(けんたい)感はありませんでした。職員の中には頭痛や倦怠感がひどくて仕事ができなかった人もチラホラいましたが、臨床試験で報告された以上の副反応はなかったように思います。アナフィラキシーについては、当初、過熱気味に報道されましたが、当院の職員接種ではアドレナリン[注1]を要した人はいませんでした。ただ、動悸(どうき)や息切れなど、アドレナリンを投与するまでには至らないものの、少し強めの副反応を経験した職員もおり、2回目の接種を見送ったケースもありました。
コロナワクチン基礎の基礎 なぜ効くのか、副反応は?
コロナワクチン 約1380万回接種分を分析した結果は…
さて、「COVID-19ワクチンに関する提言(第2版)」[注2]によれば、COVID-19ワクチンは「利き腕ではない方」に接種することが推奨されています。とはいえ、利き腕に接種することが禁忌とされているわけでもありません。
COVID-19 ワクチンに関する提言(第2版)より

接種する腕は、接種部位の疼痛(とうつう)に備えて、利き手ではない側に接種することが望まれます。ファイザーの臨床試験のプロトコールでは、接種は利き手ではない腕に接種することになっていましたので、2回目の接種も1回目と同側が望ましいと考えられます。ただし、1回目の接種部位に著明な局所反応を認めた場合、2回目は反対側に接種することも可能と思われます。
[注1]アナフィラキシーショックがあった場合の救急処置には、一般的にアドレナリン製剤が用いられる。
[注2]https://www.kansensho.or.jp/uploads/files/guidelines/2102_covid_vaccine_2.pdf
しかし、問題がありました。私は、毎日側臥位(そくがい)で就寝するのですが、左側臥位が得手(えて)なのです。あれ、左腕を下にすると、イタイぞ。
──もんもんもんもんもん。ハッ、しまった! 鈍痛で眠れない!
ようやく寝付いたと思ったら、夜中にも寝返りを打つたびに鈍痛があって、結局あまり眠れない一夜となってしまいました。よし、2回目の接種は右腕にしよう。日中の痛みよりも、睡眠の方が大事だ。
1回目の接種による腕の痛みは翌日午前が最も強く、2日後にはかなり軽減していました。肩関節を外転するときに鈍い痛みを感じるのですが、日常ではあまり利き腕でない手を外転させる作業は多くなく、そこまで困りませんでした。強いて挙げるなら、シャンプーをするときは腕が結構痛みました。
2回目の接種を右腕にしてみたら…
入眠を重要視して、2回目の接種は右腕を選びました。今の時代、パソコンは両手を使いますし、私は料理ができないし(妻に依存)、利き腕を日中使うことはあまり多くないはずだ、という1回目の接種を反面教師にした考えからです。
──しかし、いざ右腕に打ってみると、想定より利き腕を使う場面が多いことに気付きました。本当に、何気ない動作なのですが、飲食、靴下の脱ぎ着、入浴、トイレ、スマホ操作……など、挙げるとキリがありません。2回目の接種も1回目とほぼ同じレベルの鈍痛があったのですが、子どもと一緒に算数の勉強をしているとき、ペンを握って字を書くだけで痛みを感じました。
「しまった、結構痛いシーンが多いなぁ」。そう思いながら日中を過ごすことになりました。
とはいえ、夜は比較的スムーズに入眠できました。ただ、人間とは結構大きく寝返りを打っている生き物だということが分かりました。知らないうちに右側臥位になっていて、結局、夜に1回目が覚めてしまうというありさまでした。
以上のことから、
・非利き腕に接種すると、そちらを下にして寝る場合、入眠のハードルになる
・利き腕に接種すると、日常生活で痛みを感じる場面が想定より多い
と言えます。同僚のナースもだいたい同じ意見だったので、これから接種する方は参考にしてください。
なお、小さな子どもがいる家では、「だっこー」と言いながら子どもがガバッと飛びついてくることがあり、激痛で悶絶(もんぜつ)するかもしれませんので、注意してくださいね。
まとめ
COVID-19ワクチンを接種する腕は、「利き腕ではない方」と一律に解釈するよりも、「自分が生活する上でどういう場面で困るだろうか」という点を考慮したほうがよいと思いました。就寝時の体位はみなさん軽視しがちなので、一度、シミュレーションしてみてください。
[日経メディカル2021年4月5日付記事を再構成]※情報は掲載当時のものです。
倉原優さん
国立病院機構近畿中央呼吸器センター呼吸器内科。