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「入居者の4割は年下」毎朝5時出勤を続ける86歳の老人ホーム施設長の生き方

2021-05-15 15:30:00 | 日記

下記の記事はプレジデントオンラインからの借用(コピー)です

86歳でフルタイムの老人ホーム施設長を務めている人がいる。東京都江戸川区にある特別養護老人ホーム「アゼリー江戸川」の磯野正さんだ。施設の入居者の約4割は、磯野さんより年下だ。磯野さんの気力、体力はどこから沸いてくるのか。
毎朝5時から「ピアノ・書道・英語学習」
物言えぬ父母を見舞いしアゼリーに
誰が弾くのかショパンの調べ
東京都江戸川区にある特別養護老人ホーム、アゼリー江戸川。ある利用者の家族から届いた葉書に、こんな短歌が記されていた。
「ショパンの調べ」は、館内放送で流していたものではない。施設長の磯野正が、実際にピアノを弾いていたのだ。それだけなら特別驚くべきことではないが、なんと磯野は御年86歳なのである。
アゼリー江戸川の全入居者85人の平均年齢は87.5歳、うち33人が85歳以下だから、入居者の約4割は磯野よりも“若い”ことになる。
【連載ルポ】「最年長社員」はこちら
「私は毎朝5時にはホームに来まして、約2時間、ピアノと書道と英語の勉強をしています。経営学の本などもよく読みますね。コロナ禍の前は、入所者全員に朝の挨拶をして、握手をして回っていたんですよ」
小柄でいかにも好々爺こうこうや然とした雰囲気の磯野だが、淡々と語る内容のすべてが、一般的な高齢者のイメージから逸脱している。この“スーパー高齢者”はいかにして誕生し、いかにして気力、体力を維持しているのか?
その秘密は、意外なところにあった。
撮影=小野さやか
アゼリー江戸川の中庭にて、入居者の男性と談笑
「負けるなんて考えたこともなかったから、悔しくて悔しくて」
磯野は昭和10年、千葉県夷隅いすみ郡の農家に生まれている。7人兄弟の下から二番目。小さい頃から田植や麦踏などの農作業を手伝った。
小学校1年生の12月に太平洋戦争が始まり、5年生の夏に終戦を迎えた。
「1年生の時に先生が『戦争が始まったよ』と言いまして、田舎でしたが空襲があると授業が終わりになって家に帰ったりしました。飛行機の機関銃で撃たれるから、並んで帰っちゃダメだよなんて言われましてね」
敗戦時の感想が、興味深い。
「日本が負けるなんて考えたこともなかったから、悔しくて悔しくて、もう一回戦争が始まらないかと思ったほどでした」
昭和32年に千葉大学を卒業して、小学校の教諭になった。初任校は浦安市立浦安小学校。団塊の世代が小学生だった時代である。
「私は優しい先生だったと思いますよ。昼夜問わず子供にのめり込んでいましたからね」
浦安小には10年勤めたが父母からの信頼が厚く、近年まで父母の同窓会が行われていたというからよほど人気があったのだろう。
トラブル解決の秘訣は「徹底して言い分を聞く」こと
いくつかの小学校で教諭を務め、教育委員会で社会教育課長(PTA、家庭教育、青年活動を指導する)などを経験した後、教頭、校長と順調に管理職の階段を上っていった。
教頭時代は苦労が多かったというが、苦労の代表は保護者への対応だった。
「たとえば、学校で何かトラブルがあって保護者の方に来ていただくと、『私はわが子の言葉を信じます。だから、この子は悪くない』なんておっしゃる方がいるんですね」
子供の言葉の真偽を吟味することなく、一方的に「わが子が正しい」と主張をする。あるいは偶然に起きた事故の責任を、一方的に学校に押し付けてくる保護者もいた。こうした不条理に、磯野はどのように対応したのだろうか。
「徹底的に言い分を聞きました。あなたが間違っているなんて言うと喧嘩になってしまうから、おかしなことを言ってると思っても、ひたすら耳を傾ける。そうやって、自分から気づいてくれるのを待つしかないんです」
撮影=小野さやか
「ひたすら耳を傾ける」は今でも大切にしていることだ
子供同士のトラブルからは、自分も真偽の判断を過ちかねないことを学んだ。
「○○さんに意地悪されましたなんて、よく子供が言いつけに来るでしょう。人間って不思議なもので、最初に言ってきた方の味方をしてしまうんです。ところが双方の話をよくよく聞いてみると、言いつけに来た子の方が先に手を出していたというケースが多いんですね。ですから問題解決には、徹底して話を聞くという姿勢がとても大切なんです」
相手が子供でも高齢者でも、仕事の喜びは変わらない
60歳で定年を迎えた磯野は浦安市立美浜南幼稚園(現:美浜南認定こども園)の園長に着任し、64歳のとき、一年の任期を残してアゼリーグループのなぎさ幼稚園に、やはり園長として転籍している。
「私は子供の頃から農作業をしていましたから、根性があると言いますか、疲れないんですね。教員の頃は徹夜仕事でも何でもやりましたよ。とにかく子供と一緒にいるのが楽しいんで、アゼリーの話を引き受けたんです」
ところが磯野は、1999年、アゼリー江戸川に施設長として異動するのである。子供に囲まれた世界から、程度の差こそあれ介護を必要とする高齢者に囲まれた世界への異動。理事長から請われてとは言うものの、意欲を殺がれそうな気がするが……。
「私は教育委員会時代に社会教育をやっていましたから、この施設に来ても違和感はまったくありませんでした。人間は何歳になっても自分というものを持っていて、高齢者だって、なんとか元気でいようという意欲を持っているんです。それを引き出してあげられた時には、子供の力を伸ばしてあげた時と同じ喜びがあるんですよ」
「夜間にひとりでトイレに行く」入所者の望み
たとえば、足が悪くて歩行が不自由な入所者がいる。ひとりで歩くのは危険だから、トイレに行くときは呼び出しブザーを押す約束だ。ところが夜間に、ひとりでトイレに向かってしまう。認知症の症状のようにも思える行為だが、磯野の視点は別にある。
「歩けないけど、自分で行きたい、人に頼りたくないんですよ。その気持ちを見抜いて、怪我のないように手助けしながら自力でトイレに行かせてあげる。そうすると喜んでくれるわけです。そうやって利用者の元気づけをできた職員にも、喜びがあるわけです」
相手の言葉にひたすら耳を傾けると、真実が見えてくる。それは相手が子供だろうと高齢者だろうと変わらない。そして、相手が心から望むことを支援し、その望みの成就を共有できた時、支援される側にもする側にも喜びがもたらされる。
磯野はアゼリー江戸川の利用者ばかりでなく、100人をこえる職員にとっても、いまだに「先生」なのである。
カナダ出身の職員グリズデイル・バリージョシュアさんと英語で会話。職員が一生懸命働いている姿を見る時がうれしいという
「人に負けると泣くほどの勝気なんです」
それにしても86歳という年齢で、毎朝5時に出勤してフルタイムで働き続けるバイタリティーは、いったいどこから来るのだろうか?
磯野は昨年もピアノの発表会に参加してショパンを披露しているばかりでなく、書道の腕前もプロ級で、昨年は浦安市の市美展に応募して最優秀の「市長賞」を獲得している。英語はさすがに単語を忘れることが多くなったが、NHKの基礎英語のCDを毎朝繰り返して聞いているという。
「実は私、おとなしそうに見えると思いますけど、とても勝ち気なんです。もうね、人に負けると泣くほどの勝気なんですよ」
磯野がちょっぴり不敵な表情を浮かべた。
勝ち気を象徴する子供時代のエピソードがあるという。小学校から4人の児童がリレーの選手に選ばれ夷隅郡の大会に参加することになったが、磯野は当初5番手だった。
「どうしても選手になりたくて、放課後に私だけ学校に残って、ハチマキをして走る練習をしたんです。そしたら最終的に選手になれたんです。夷隅郡の大会では20校の中で優勝しました。私は背が低かったけれど、ずっと大きな選手を抜いたんですよ」
「オンチはあんただ」今でも忘れられない一言
負けん気の強さは、趣味のジャンルにも影響していた。磯野は大学からピアノを弾き始めたが、それには深い理由があったのだ。
「小学校4年生のとき音楽の時間に歌を歌っていると、先生が『やっぱりそうだ。オンチはあんただ』と言うんですよ。もう顔を上げられないほど沈んでしまって、こんなことに負けてたまるかって思ってね」
それが、長じてピアノを弾くことに繋がったというのだが……。
「だって、ピアノなら声を出して歌わなくていいじゃない」
小4の時の屈辱を、大学生になってからリベンジするという執念がすごい。
絵画に関する思い出は、さらに切ない。
「やはり小4の時ですが、私、花の絵を描いたんです。綺麗な花が倒れちゃいけないと思ったから、茎を木みたいに太く描いた。そうしたら先生が、『何よこれ、木じゃないの』って言うわけ。このひと言で、絵を描くのがすっかり嫌いになってしまったんです」
定年退職後に趣味を持ち続けることの大切さは、20代の頃からすでに意識していたという
決めたことをやらないと、自分が許せない
アゼリーでは利用者や近隣住民を対象に「ここからプラザ」という活動を行っている。磯野はプラザで書道を教えているが、参加者の書をけなすことは絶対にしない。
「特に、書道、絵画、音楽や芸能的なものでは、絶対にけなしてはいけない。褒めて褒めて育てなければいけないんです」
この強い信念の背後に「花の木」の悔しい思い出があることは、言うまでもない。
「私はね、一度やると決めたことをやらないと、自分が許せないんです。だから朝の巡回もピアノの練習も、一度やると決めたら絶対にやる。継続の秘訣は一日何時間なんて決めないで、5分でもいいからとにかくやり始めること。一度やり始めてしまえば、一時間でも二時間でも平気でやれるんですよ」
人並外れて勝ち気であるがゆえに、人一倍傷ついた経験を持ち、その記憶をバネに86歳の現在も自分を磨き続ける磯野。いったいいつまで働き続けるつもりだろうか?
「目が悪くなってきたので、自動車免許は来年で終わりにしようと思っていますが、体の方は何をやっても疲れないのでね(笑)」
進退の判断は、経営者に委ねるそうだ。


小林麻耶も傾倒…“占い師”の手口と対処法 コロナで急増!

2021-05-15 13:30:00 | 日記

下記の記事は日刊ゲンダイデジタルからの借用(コピー)です

 コロナ禍で在宅ワークや自粛生活が続くなか、「占い」ブームが再燃している。本屋の雑誌コーナーや人気占い師が芸能人や素人を占う番組が好評だ。一方、「占い」アプリや電話鑑定などのトラブル相談も増えている。どんな手口なのか。妻や娘がハマってしまったら――。
 ◇  ◇  ◇
■きっかけはスマホの「無料診断」

「ねえ、聞いて聞いて、私の前世は中世のお姫さまだって」

 妻が喜々としてこう話しかけてきたら、笑って済ますことはできない。 国民生活センターによると、「占い」トラブルが急増している。

 とくに非対面で完結できるアプリや電話鑑定が顕著で、相談件数はここ数年、年間1400件台で推移していたのに、2020年度は2080件(4月29日集計時点)と前年比を大幅に上回るペースで増えた。

 背景にはコロナ感染拡大防止のため、在宅時間が増加したことがある。

 失業や収入減による経済的な問題、婚活中なら出会いのチャンスを失うなど精神的な不安を抱えた人が増えているからだ。

「きっかけは、スマホを操作しているときにSNS広告などに掲載される『無料診断』などの表示を見たことからはじまります。名前や生年月日などの個人情報を登録したら、占い師や鑑定士を名乗る者から『幸せになれる』『宝くじの高額当せんに導く』といったメッセージが届いてやりとりがはじまる。ところが、結果を知るためには有料ポイントが必要となるのです」(国民生活センター担当者)

 サイト上で有料ポイントを購入し、やりとりごとにお金を巻き上げられるシステムだ。
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多田文明氏があえてだまされてみた
 詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリストの多田文明氏は言う。

「『無料診断』と表示されているサイトは、途中までは占い結果が見られます。そこまでは無料なのですが、肝心な詳細を知るには有料で自称占い師・自称鑑定士とやりとりしなくてはいけないのです」

 多田氏は、その怪しげなサイトに名を伏せて取材してみたという。

■前世を見てもらって20万円

「自称占い師と質問メールをやりとりしました。まず、『運勢を良くするにはどうしたらいいか?』と送信。すると、『西の方を向いて窓を開けてください』と返信がきました。この1往復で1500円です。『開けました』と返すと、占い師から『準備はよろしいですか』と……。これで計3000円です。別の『前世が見える』という鑑定士サイトは、初回登録で3000円の無料ポイントが付いていましたが、鑑定士にメールを送ると『中世の方かと思われます』と返答が来て、こちらが『どんな方ですか』と問うと、『あなたのことをもっと知らないと分からない』と有料ポイントに誘導されました。このようなやりとりで10万~20万円使ってしまったという被害者は少なくありません。明確な答えを延ばしに延ばし、やりとりの回数を増やすのは詐欺の手口です」

 常識的な人なら「こんなあからさまな詐欺に引っかかるの?」と思うかもしれないが、現実を見ると長い歴史で“商売”として成り立っている。

 国民生活センターに寄せられたケースもまさにそうだ。

 例えば、50代女性(20年6月)の場合、スマホで占いサイトを閲覧し、名前や生年月日を登録すると金運専門の鑑定士Aから「鑑定チケットを1000円で発行する」とメッセージがあり、クレジットカードで支払った。その後、Aから職業や所得についての質問をされて答えると、「一獲千金の鑑定士Bが1週間日本にいるので紹介したい」「Bは選ばれし者のみを鑑定し、必ず宝くじの高額当せんに導く」と、謎のBを紹介してきたという。証拠として高額当せん者の通帳の写真が送られてきた。

 信じきってしまった女性は、2日間の無料期間終了後も1通当たり1500円分のメッセージをやりとりし、気づいたら銀行振り込みで約17万円、クレジットカードで約38万円を支払っていた。もちろん、宝くじの当せん番号はいまだに教えてもらっていない……。
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小林麻耶も傾倒
 また、10代女性(20年6月)は「10分間無料」の電話占いを利用したところ、占っている途中で「あと1分で10分間が終了します」とアナウンスが流れた。占い師が話し続けて切ることができずに30分以上も通話。1万円以上の請求になったという。さっさと切ればいいと思うが、このようなケースでは「鑑定を最後まで受けないと不幸になる」と脅されることが多いという。

 これら詐欺被害で支払った金額は平均122万4107円。被害者の8割は女性というが、もし妻や娘が「占い師」に洗脳されていたらどうしたらいいのか。

「洗脳される人は真面目な人。仕事や恋愛に一生懸命取り組んできたけど成果が出ずに人にも相談できないタイプですから、頭ごなしに否定すると逆ギレします。マインドコントロール状態は、肯定することでほぐされていきます。家族や恋人には『鑑定士さんから、どんな答えをもらったの?』『結構、値段がかかったんだね』と現実を優しい口調で聞いていきます。そして、『実は僕の方が有名な占い師を知っているから、連れて行ってあげようか』と提案をし、関心を別に向けていきます」(多田氏)

 タレントの小林麻耶も占いやスピリチュアルに傾倒し、その夫はYouTubeで「再生するだけでダイエット」「再生するだけで浄化」といった意味不明の動画を流している。小林麻耶の周囲ができることは、時間と距離を置かせて冷静にさせることだ。

 厄介なことに、最近はコロナの不安心理を利用した非科学的なセミナーもある。いわゆるスピリチュアル系で、こうした手口は投資詐欺にも利用されているという。

「非日常の世界に誘い込むと、正常な判断がつかないようになります。新型コロナへの政府のちぐはぐな対応に不信感を持った人につけ込み、『世の中には一部の人しか知らない、本当の情報がある』という流れで、不審な投資に誘導するセミナーも増えています」(「あえてあやしい『儲け話』をやってみた」の著者の藤原久敏氏)

 自分も含め、妻や娘が正常な判断ができなくなったら、被害例などのニュース記事を見せることも対処のひとつだ。


美智子さま、“眞子さま問題”と相次ぐ訃報の中、親友に伝わった「煩悶ご胸中」

2021-05-15 11:00:00 | 日記

下記の記事は週間女性プライムからの借用(コピー)です

「上皇ご夫妻は、4月10日に62回目の結婚記念日を迎えられました。コロナ禍になる以前は毎年、ご家族とともにお祝いの食事会が行われるのが恒例でしたが、今年も当然、開催できませんでした。両陛下や秋篠宮ご夫妻、お孫さんたちと会ってお話できる貴重な会を催せる見通しが立たず、つらいお気持ちでしょう」(皇室担当記者)
 東京都港区にある『仙洞仮御所』に引っ越されてから約1年、“おこもり生活”を続けられている上皇ご夫妻。皇居よりも都会の喧騒を感じやすい環境を楽しまれつつ、お互いのことを気遣って支え合う毎日を送られているという。
「日課であるお庭の散策中に少し立ち止まって息を整えることはありますが、起床、食事、散策、就寝などの時間は規則正しく、特段お変わりなく過ごされています。新聞を丹念にお読みになって、国内外の状況について話し合ったり、大相撲が開催される際はおふたりで楽しそうにテレビ中継をご覧になっています」(上皇職関係者、以下同)
ご友人に相次ぐ訃報
 交友関係が幅広い上皇ご夫妻だが、人と会えない日々が続く。そんな中、3月29日には美智子さまのご友人であるピアニストの遠山慶子さんが87歳で他界した。
音楽イベントで遠山さんからピアノを教わる美智子さま('17年8月)
「美智子さまは、遠山さんが亡くなった翌々日の31日にご自宅を弔問されました。短時間ではありましたが、通院以外で外出されるのは、昨年10月に明治神宮を参拝されて以来のことでした」
“極秘外出”された弔問には、美智子さまの強いお気持ちが反映されていた。
「趣味のピアノを通じて親しくなられた遠山さんとは、約20年前からご交流がありました。群馬県草津町で毎年行われる音楽会にもご一緒に参加されていたのですが、昨年はコロナ禍のため中止に。生前の面会はかないませんでしたが“どうしても、もう1度お会いしたい”と思われていたのでしょう」
 弔問から数日後、美智子さまは同世代の親友と電話でお話をされている。絵本を通じて親しくなった、絵本の編集者の末盛千枝子さんだ。その際のことを末盛さんは、こう話す。
「はじめはお声が小さく、元気がないような印象を受けましたが、お話ししているうちにだんだんと元気になられていくように思いました。
 直近でお亡くなりになった遠山慶子さんや、昨年末に逝去された画家の安野光雅さんのこともお話ししました。共通の親しい方々が旅立たれていくことについて、しかたのないことだとはわかりつつも、寂しいといったお気持ちをともにしました」
 ご友人の旅立ちに傷心されている中、4月9日には、エリザベス女王の夫であるフィリップ殿下が逝去。英王室と皇室のゆかりは深く、’86年にフィリップ殿下が来日した際には上皇ご夫妻(当時皇太子ご夫妻)と3人で競馬を楽しまれるなど、いろいろな機会で関係性を築かれてきた。
「訃報を受けて、上皇ご夫妻と天皇陛下は12日に弔電を送られました。それだけではなく、13日には天皇・皇后両陛下が英国大使館に弔問使として侍従長を派遣されています。コロナ禍でできる、最大のご対応をされたことに感銘を受けました」
 そう話すのは、英王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さん。フィリップ殿下の功績は偉大だという。
「絆を深めるきっかけとなったのは、’53年のエリザベス女王の戴冠式に、当時皇太子だった上皇さまが出席されたことです。戦後わずか8年で“敵国だった日本から昭和天皇の息子を迎える”ということに対し、英国内では一部から反発の声が上がりました。
 しかし、フィリップ殿下は元軍人でありながらも反発の声を抑え、日本からの来賓を温かく迎え入れたのです。これが“和解”のきっかけとなりました」(多賀さん、以下同)
'98年5月、おふたりの訪英をエリザベス女王とフィリップ殿下が歓迎
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 美智子さまとフィリップ殿下には共通点もあるという。
「おふたりは、ご結婚時に受けた批判の声を乗り越え、お相手の一途な愛情を信じて新しい王室像や皇室像を築かれてきました。お互いの努力に共感する部分も多かったでしょうし、美智子さまはフィリップ殿下のことを尊敬されてきたことでしょう。
 それぞれ女王と天皇の配偶者ということで、ご一緒に馬車に乗られる機会もあり、その際の楽しげな表情からお察しする限り、たくさんのコミュニケーションをとられてきたのだと思います」
苦境に立たされる秋篠宮家を憂慮
“特別な存在”の相次ぐ訃報に心を痛めておられる美智子さまだが、苦境に立たされているご家族のことも常に気にかけておられるようだ。
「特に秋篠宮ご一家を気にされています。新聞広告をご覧になり、気になる見出しの週刊誌があれば取り寄せられることも。沈黙を貫かれていますが、結婚問題の渦中にいる長女の眞子さまのことは当然心配していらっしゃるでしょう」(宮内庁関係者、以下同)
今まさに眞子さまの結婚問題、女性宮家の問題に揺れる秋篠宮ご一家
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 現在行われている安定的な皇位継承策を検討する有識者会議では、『女性宮家』の創設が議題に挙がっている。結婚適齢期の次女・佳子さまは、議論の対象者だ。
「長男の悠仁さまに関しては、いずれ即位される方であり、高校や大学選びも含めた“帝王教育”の動向を注視されています。そして眞子さまの結婚問題の影響で家庭内にすきま風が吹くといわれる中でも、日々の仕事をこなしつつ、子どもたちに心血を注ぐ秋篠宮ご夫妻のご体調を心配されています」
 前出の末盛さんは美智子さまとの電話で、ご家族を憂慮される胸中を酌み取っていた。
「美智子さまはご家族のお話はされません。上皇さまのことを心配するお気持ちもあるでしょうが、そういったことは語られることはなく、見守っていてほしいと思っておられるのだなと思いました」
“見守って……”というお気持ちには深い意味があると、前出の宮内庁関係者は語る。
「美智子さまは、家族のどなたかが苦しい状況におありのときは必ず“それは家族全体の苦しみ”だと捉え、皇室が抱える問題はすべてご自身の問題として向き合われています。“見守っていてほしい”というお気持ちは、上皇ご夫妻のみでなく皇室全体のことを伝えたかったのでしょう」
 日本中が注目する問題に対し、当事者のごとく煩悶される美智子さま。ご心配の種は尽きない……。


「プロテインを飲んではいけない」健康のために運動する人に多い根本的勘違い

2021-05-15 08:30:00 | 日記

下記の記事はプレジデントオンラインからの借用(コピー)です

患者数が2100万人を超えて糖尿病以上に多くなっている「新・国民病」がある。「慢性腎臓病(CKD)」だ。発症すると様々な病気の死亡率が平均4倍に上昇し、新型コロナをはじめウイルス感染症の悪化リスクも高まる。一度人工透析になれば、一生やめられない。「実は、人間ドックや健康診断では予兆を捉えることができないのです。働き盛り世代は一刻も早く対策が必要」と、20万人の患者を診た牧田善二医師が警鐘を鳴らす──。
※本稿は、牧田善二『医者が教える最強の解毒術』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。
「プロテインを飲むと腎臓が悪くなる」は本当か?
一般の人が「良いつもり」で積極的に摂取しているものの中には、腎臓を悪くするものがあります。その代表格が「プロテイン」です。
私は、プロテインについて強い危機感を持っており、あちこちで繰り返し発信しています。というのも、多くの人が「タンパク質をたくさん摂ることは健康に良い」と信じ、しかも「プロテインでタンパク質を摂ればより効率的だし、筋力の低下も抑えられる」と、積極的に摂取しているからです。
かつては、ボディビルダーなど一部の人が用いていたプロテインは、今では誰でも簡単に手に入るようになりました。溶かして飲むパウダータイプに限らず、棒状のバーやゼリーなど、より手軽に摂取できる形になってコンビニエンスストアでも売られています。それを食事代わりに口にしている人もいます。
こうした状況にあって、私がその危険性を説くと、疑問を呈ていされたり、強く反発されることもあります。
「牧田さんがすすめる糖質制限を行えば、タンパク質が多くなるのに、どうしてプロテインはダメなの?」
「原料は牛乳や大豆など天然のもので、それを摂るのがなんで良くないのだ!」
人工的なタンパク質が腎臓を悪くする
まず知っておいていただきたいのは、私たちが食事の肉や魚、豆腐などから摂取するタンパク質(=プロテイン)は極めてわずかだということです。
国の定めた1日の推奨摂取量は、男性で60グラム、女性で50グラムとされています。しかも、これでも必要量より10グラム多く設定されています。一般の人が必要とするタンパク質はそもそも少なく、運動したからといって、あえて「補充する」必要などありません。
以下、3つのことを明言しておきます。
①筋トレをしてもタンパク質を摂取する必要はありません。
②タンパク質を摂取しても筋肉はつかないし、運動のパフォーマンスも上がりません。
③タンパク質を摂りすぎることで腎臓を悪くします。
とくに、自然の食べ物からではなく、人工的につくられた粉末やゼリー、液状のタンパク質(プロテイン)、アミノ酸は避けたほうがいいのです。たとえ、それが牛乳や大豆からつくられたものでも、同じく腎臓を悪くします。
実際に、私のクリニックでも、腎臓病のリスクをはかることができる検査である尿アルブミン検査を行い、その値がいきなり上がった患者さんに話を聞くと、「スポーツクラブですすめられたプロテインを飲み始めた」というケースがありました。すぐにやめてもらうと、また元に戻ってほっとしましたが、飲み続けていたらと思うとぞっとします。
「運動したらタンパク質」は致命的な間違い
私たち医師が学生時代に必ず習う科目に「生化学」があります。化学式をいじくり回す退屈な内容であるため、多くの医学生から嫌われています。
ところが、私は生化学が大好き。今も『リッピンコットシリーズ イラストレイテッド生化学』などの専門書を愛読しています。
それら生化学の教科書に書かれていることを読めば、不自然なタンパク質を摂ることでどういうリスクが生じるか明確にわかります。ちょっと専門的になりますが、とても大事なことなので説明しましょう。
肉や魚や豆腐など(もちろん人工的なプロテインもですが)を口から入れれば、消化していく過程で、タンパク質はすべて「アミノ酸」という物質に変わります。このアミノ酸は、私たちの体にあるタンパク質の材料となります。私たちの体のタンパク質は、絶えずつくりかえられており、その材料となるわけです。
一方で、運動をしようがしまいが関係なく、筋肉も含め体のタンパク質は絶えずつくりかえられています。だから、「運動をしたらタンパク質の補給が必要」という考えは間違っています。運動の有無は関係ないのです。
では、どのくらいつくりかえられているのでしょうか。1日にだいたい400グラムのタンパク質が壊され、400グラムが新しくつくられています。前述したように、その材料はタンパク質が分解されたアミノ酸です。
「アミノ酸プール」で体内に大量にストックされるアミノ酸
さて、ここで、あなたは思うはずです。
「だったら、やはりたくさんタンパク質を補充しなければ、つくりかえるためのアミノ酸が足りなくなってしまうじゃないか」
ところが、そうではないのです。もし、補充しないとタンパク質が足りなくなってしまうのなら、山で道に迷ったり、災害に遭遇そうぐうして数日ろくな食べ物を得られなくなったりした人は、すぐに命を落としてしまうでしょう。そんなことにならないように、私たちの体はパーフェクトにできているのです。
私たちの体には、「アミノ酸プール」というシステムが備わっています。名前の通り、アミノ酸を大量にプール(ストック)しておくシステムです。
具体的には、体の細胞の中、血液の中、細胞の外の細胞外液などに、約100グラムのアミノ酸がいつでも貯蔵されています。
タンパク質が壊されて得られたアミノ酸は再利用される
そして、このアミノ酸プールは、3つの生成経路と消費経路によって、絶えず量が保たれています。
まず、アミノ酸生成経路を見てみましょう。
①筋肉など体のタンパク質が分解されることによってもたらされるアミノ酸
②食事から摂ったタンパク質由来のアミノ酸
③体の中でつくられるアミノ酸
このうち①に注目してください。つまり、タンパク質が壊されて得られたアミノ酸は再利用されるということです。また③のように、自らつくりだす機能も備わっています。
次に、アミノ酸消費経路です。
①体(筋肉も含まれる)のタンパク質を合成する
②過剰なアミノ酸を尿素窒素などに変えて尿から排泄はいせつする
③ブドウ糖や脂肪を合成する
ここでは、②が重要です。過剰なアミノ酸があれば、それを尿素窒素などに変えて尿から排泄する(濾過ろかする)腎臓の働きが強く必要とされるわけです。それによって腎臓は疲弊し、機能が落ちていきます。医学的には、「過剰濾過による腎機能障害」が起きます。
プロテインは要らない、肉や魚や大豆で十分
タンパク質を摂りすぎると、過剰濾過が生じて腎臓を悪くするというのは、1982年に発表された有名な腎臓病医のブレンナー教授の論文で確立されています(N Engl J Med 1982;307:652-659)。さらに、世界的に有名な腎臓の教科書『The Kidney』(編集者はブレンナー教授)にもしっかりと書いてあります(The Kidney 2020, 11th edition Elsevier, P650,P1775)。
当然のことながら、腎臓病専門医には常識ですし、腎臓が悪くなったらタンパク質を減らした食事をしなければならないことは、どんな医師も知っているはずです。ただ、プロテインの害については、多くの医師にとって理解の及ばぬ事柄でしょう。
アミノ酸プールの仕組みによって不足することなどないタンパク質を、プロテインパウダーなどで大量に摂取し、かえって腎臓を悪くしているのが現代人なのです。
もちろん、タンパク質は重要な栄養素ですから、必要量を食事から摂ることは大事です。しかし、それは普通に食べていれば十分です。もし不足するなら、プロテインなどではなく、肉や魚や大豆を食べるのが良いのです。
「運動時にタンパク質の補給が必要」はまったくのウソ
アスリートやボディビルダーにとってプロテイン摂取は有効か。これは、長きにわたって議論が続けられてきた問題です。
しかし、この議論には、決着がついています。
1994年にイギリスのダンディー大学の研究者が17ページにもわたる膨大な研究報告を行っており、そこで明らかに否定されているのです(Proceeding of the Nutrition Society 1994;53:223-240)。
そのチームによる実験では、男女26人のボディビルダーに対し、体重1キロあたり1.93グラム(60キロの人なら115.8グラム)という高タンパク食を毎日摂ってもらいました。しかし、筋肉にはなんの良い効果も出なかったそうです。
また、イェール大学で行われた実験で、5カ月間にわたり、アスリートに1日のタンパク質を55グラムに制限させたところ、筋力は逆に35%も増加したそうです。
こうした結果を見れば、「運動するときにはタンパク質の補給が必要だ」というのは、まったくのウソだということがわかるでしょう。
プロテインは「販売上のイメージ戦略」
でも、プロテインなどを売りたいメーカー側は、なかなかこういうデータは出してきません。そして、なんとなくわかったような、わからないようなイメージ戦略で「体に良さそうだ」と思わせるのです。
たとえば、スポーツクラブのインストラクターなどが、「運動をしてブドウ糖が消費されると、エネルギーが足りなくなって筋肉が使われてしまうから、タンパク質の補充が必要だ」と言って、そこで販売しているプロテイン製品をお客さんに売っているという話を患者さんからよく聞きます。
彼らに悪気がないのはわかっています。しかし、生化学から見ればその理論は明らかに間違いです。
「体のため」の勘違いで逆効果…
ブドウ糖(グリコーゲンなどに形を変えて体に保存されていたものを含む)がエネルギーとして消費されてしまうと、次に使われるのは筋肉ではなく脂肪です。一般的な体格の人(たとえば体重60キロの男性)で、1カ月くらいはエネルギー不足にならないくらいの脂肪を、私たちは体に溜め込んでいます。
これら脂肪を消費し切ったとき、最後にやむを得ず、筋肉のタンパク質がエネルギーとして使われます。
なぜ最後かといったら、筋肉をつくっているタンパク質が簡単に不足してしまっては大変だからです。そんなことにならないよう、私たちの体は完璧に設計されているのです。
牧田善二『医者が教える最強の解毒術』(プレジデント社)
そして、タンパク質までエネルギーにしなければならないようなことは、文明社会ではあり得ません。ましてや、スポーツクラブで運動したくらいで、そのような状況になるはずがないのです。
それよりも、プロテイン摂取は腎臓への害が大きすぎることを考慮すべきです。なんで最近、こんなにコンビニでもスーパーでもそしてジムでも、プロテインを売るようになったのかわかりません。
働き盛りの年代が、忙しい時間をぬってせっせとスポーツクラブに通うのは、健康を維持したいからでしょう。体を守るためにやっているはずのことが、逆効果にならないようにしていきましょう。
牧田 善二AGE牧田クリニック院長

 

追記:こんな考え方もあります。ご参考までに
 
下記の記事は日刊ゲンダイデジタルからの借用(コピー)です
 
プロテインがインスリン抵抗性と高血糖を改善 研究で証明

新型コロナウイルスで生活様式が変わって1年以上経ちますが、コロナによる体重増加をなんとかしようと、自宅でスクワットや腕立て伏せなどのトレーニングを始める人が増えていると聞きます。

 それに伴ってか、プロテイン市場も拡大しているとか。今ではアスリートや筋肉を鍛えたい一部の人だけでなく、“自宅でのトレーニング”のような軽い運動をしている人、運動はしていないけれど健康や美容に活用したいと考えている人など、幅広い層にプロテインが受け入れられているそうです。

 確かにドラッグストアに行くとプロテイン関連商品がずらりと並んでいます。

 コンビニでもすでにドリンク状態になっているものが売っており、ビジネスマンが、まるで缶コーヒーを買うような感じで普通に購入し飲んでいるのを見かけたことがあります。

 プロテインとは、タンパク質のこと。牛乳やヨーグルトなどの乳製品に含まれる「ホエイプロテイン」、牛乳から脂質とホエイを取り除いた「カゼインプロテイン」、大豆が原料の「ソイプロテイン」など、さまざまなプロテインがあります。このうちのひとつ、ホエイプロテインに関して、「2型糖尿病の発症を抑制する」という新たな研究結果が昨年9月、「Scientific Reports」に掲載されました。「Scientific Reports」はエビデンスの正当性のみを評価することを目的とするオープンアクセスのオンライン学術誌です。

発表したのは、東北大学未来科学技術共同研究センターの野々垣勝則教授ら。肝臓と小腸で発現しているホルモン様因子であるFGF21は、肥満や2型糖尿病の人では血中濃度が増加することが知られていましたが、野々垣教授らは、高脂肪食をマウスに与えると、肥満や糖尿病になる前に、早期からホルモンFGF21の血中濃度が増加することを証明しました。

■別の研究では食欲増進ホルモン分泌を抑制

 また、主に腸から分泌されるホルモン、セロトニンを遺伝子工学的に抑制させたマウスでは、肝臓からのFGF21の分泌が抑制され血中濃度が低下することも確認。さらに高脂肪食とともにホエイプロテインをマウスに投与すると、セロトニンとFGF21の分泌が抑制され、インスリン抵抗性と高血糖が改善されるとの結果でした。つまり、ホエイプロテインは高脂肪食による2型糖尿病の発症を予防することが期待できる。

この研究の前には、米カリフォルニア大学が「2型糖尿病患者が乳製品からホエイプロテインを摂取すると、食後の血糖値の上昇を抑えられる」という研究結果を発表しています。

 食事療法または糖尿病薬メトホルミンの治療を受けている2型糖尿病患者22人を対象に、ホエイプロテイン21グラムを朝食前・夕食後に摂取する群と、摂取しない群で比較したところ、摂取することでインスリン分泌を刺激するホルモン、GLP―1の分泌が刺激され、食後の血糖値の上昇が抑制しやすくなり、食欲増進ホルモンの分泌も抑制されたのです。ただし、この研究では、ホエイプロテインが含まれるサプリメントでは、同様の結果は確認できませんでした。

 飲む量や運動量にもよりますが、現段階では「ホエイプロテインが糖尿病を予防・改善できる」とは言い切れません。今後の研究結果に期待、というところでしょうか。

 しかしいずれにしろ、主治医に相談の上でプロテインを糖尿病患者さんが摂取するのは、私は悪いことではないと思っています。タンパク質摂取で筋肉量が増えれば、インスリン抵抗性が改善され、糖尿病予防・合併予防に役立つからです。
坂本昌也
国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長