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ワクチン接種後19人死亡の衝撃 基礎疾患のない26歳女性も

2021-05-11 16:32:02 | 日記

下記の記事は日刊ゲンダイデジタルからの借用(コピー)です


 高齢者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの集団接種が、10日から本格的にスタートした。高齢者の多くがワクチン接種を希望し、予約の申し込みが殺到している。


 しかし、要注意なのは、やはり副反応はゼロではないことだ。最悪、死にいたる。4月30日に厚労省が公表した報告書によると、ワクチン接種後の死亡例は、この2カ月半で19件に上っているという。そのうち11例は、接種後3日以内に亡くなっている。女性10人、男性9人だった。

 驚くのは、これといった基礎疾患のない20代、30代、40代の若い人まで亡くなっていることだ。26歳の女性は4日後、脳出血で亡くなり、37歳の男性は3日後に心肺停止、46歳男性は翌日、大動脈解離で急死している。

 厚労省は、ワクチン接種と急死の因果関係について、<死因に関する情報が不足していることなどから評価できない>としているが、接種後、健康な若い人が突然、亡くなっていることを考えると、因果関係を100%否定することはできないのではないか。

「女性セブン」によると、26歳の女性は看護師だったという。リビングで食事を取っている時、体調が急変した可能性が高いという。

 ワクチン接種をする時、どこに気をつければいいのか。

 19人の死因は、心血管障害が8例、脳出血が6例だった。「アストラゼネカ」のワクチンは、接種後に血栓が生じるリスクが指摘されている。いま日本国内で使用されているのは「ファイザー」のワクチンだが、血栓が生じた可能性も捨てきれない。

 また、厚労省は、心臓や腎臓、肝臓などに疾患がある人をワクチン接種の「要注意者」としている。西武学園医学技術専門学校東京校校長の中原英臣氏(感染症学)が言う。

「ファイザーのワクチンは、mRNAワクチンという、これまで人類が接種したことのない新しいタイプのワクチンです。だから、どんなリスクがあるのか、まだ分からないのが実態です。因果関係は明らかになっていませんが、接種後に19人が死亡というのは、ちょっと多いように感じます。厚労省は、遺族の了承を取った上で解剖を行い、可能な限り因果関係の有無を解明するべきです」

 用心するに越したことはない。


子育てで世話になった義母が認知症 ダブルケアの始まり

2021-05-11 15:30:00 | 日記

下記の記事は日経ウーマンからの借用(コピー)です

多くの人がいつかは向き合う介護。一人ひとり状況も悩みごとも違えど、話をしたり、聞いたりすることで心が軽くなることも。読者の実際の体験や思いを聞き、専門家にコメントをもらう新連載がスタートします。第1回は、遠距離通勤をやめ、自宅近くの会社に転職した亜矢子さん。子育てのサポートをしてくれていた義母が、転職と同時に認知症に。どうなったのでしょうか。
亜矢子さん 47歳 団体職員(出向) 夫と2人の子どもと4人暮らし。
自宅の隣に夫の実家があり、義父母が2人暮らし。義母に1年半前から認知症の症状が出始め、要介護認定を申請中。
 私は現在、夫と2人の子どもと埼玉県に在住しています。東京都内の企業に勤めていました。子どもが病気になったときは、埼玉県内の別の地域に住む義父母に来てもらって、子どもの看病や面倒を見てもらっていました。
 子どもの病気が長引いた時など、毎日通ってきてもらうのも大変なので、2人目の育休中だった5年前に夫の実家の隣に家を建て、引っ越しました。ただ、夫の実家のある市は都心からさらに離れており、通勤時間は片道2時間以上となるため、朝の登園前の子どもたちのお世話など、全面的に義父母に育児の協力をしてもらう前提での引っ越しでした。
 この状況でこの先ずっと仕事を続けていくことはできないと思い、2019年7月に、自宅近くの団体に出向する前提で転職し、通勤時間が短縮されたので、義父母の負担を減らせることになりました。
転職と同じ時期に見え始めた義母の異変
 ところが、私の転職が決まった頃から、義母に変化が表れてきました。いつもきれいにして、お茶やお花など趣味もあった義母が、暑さもあってかほとんど外出しなくなったのです。テレビの前に座ったまま離れなくなり、家事もおろそかになりがちに。
 私が子どもたちの送り迎えをできるようになって、義父母に世話を頼む必要がなくなったのが引き金になったのかどうかは分かりませんが、ちょうど同じタイミングでした。
 19年の冬にはさらに様子がおかしくなり、東京で医師をしている義理の兄のところへ義母が1人で出掛けて、帰ってこられなくなったことがありました。義兄が嫌な予感がして駅に見に行くと、義母が立ち尽くしていて、切符もなくして自分が何をしているのか分からなくなっていたようです。義兄の勧めで受診したところ、初期のアルツハイマーと診断されました。
義母ができることを一緒にやる、セルフ・デイケア
 その後、義母は少しずつできないことが増えてきました。できる家事とできない家事があり、洗濯物を干す、たたむはできますが、料理の手順は抜け落ちてしまうといった具合です。
 義父は何でもできる人なので、義母を心配して家事をやらせないようになりました。義父は義母の様子を見て、料理をさせるのは危険だと感じたのと同時に、ちゃんとできないことを受け入れたくないのもあるようです。義母はますますテレビの前に座っている時間が増えました。
 私たち夫婦は、義母にできるだけ家事をさせて、病気の進行を遅らせたいと考えています。コロナ禍で在宅勤務ができるようになりましたし、「一緒にお昼を食べよう」と義母にうちに来てもらって、できることを見つけて、家事を手伝ってもらうようにしています。子どもたちと過ごしたり、お菓子を一緒に作ったり、自宅でセルフ・デイケアのようなことをやっています。
義母にはできる家事もあるので、食事の支度を手伝ってもらったり、子どもと遊んでもらったりしています(写真はイメージ)
 私は前の職場で従業員向けの介護セミナーを受けていて、地域包括支援センターとつながっておいたほうがいいと聞いていたので、義母の症状が出たときに、地域包括支援センターに医師を紹介してもらっていました。
 ただ、最初の受診で、しばらく様子を見ましょうと言われ、それ以降、かかりつけの内科にしか行っていませんでした。認知症の度合いも、体の状態も、それほど困った状態ではなかったので、そのときは要介護認定を申請していませんでした。
 コロナ禍などの理由から、義父は申請にはあまり前向きではありませんでした。でも、配偶者の介護を長期間経験した親戚に切々と勧められ、ついに先日、市の福祉課で要介護認定の申請をし、約1年半ぶりに義母を認知症外来の検査に連れて行きました。
小さい子どもと義母、外出中に1人で両方見るのは限界が
 義父が出掛けている間に、義母が何も言わずにいなくなることがあったので、みんなで協力して、誰かが義母を見ているようにしています。義母は自分から体を動かさないので、公園に連れて行ったり、子どもと出掛けるときには必ず声をかけて、一緒に歩いたり体を動かすようにしています。
 この春、上の息子が小4に、下の娘も小学校に上がって手が離れてきたので、私は少しずつ楽になってきました。1年でも状況はかなり違ってきます。
 2020年の夏のことです。公園に出掛けたとき、義母はブランコに座っていて、娘がジャングルジムで高いところに登っていたので、私はそちらに気を取られていました。ふと見ると、義母がブランコから後ろにずり落ちてあおむけになっていたんです。幸いけがはありませんでした。
 別の日にもこんなことがありました。夫と義母、娘で一緒に大きな公園に行ったとき、ちょっと背の高い椅子に義母が座っていました。一緒にいた娘が、先に駐車場に向かった夫のほうに走って行きました。私は義母が気がかりでついていたら、娘が外でつまずいて転び、頭を切るけがをしたこともありました。
 義母と子どもたち、両方に目を光らせていないといけない。1人に対して1人のケアが必要だと痛感しました。子どもたちがもっと小さい頃だったら、一緒に出掛けるのをあきらめていたと思います。
 子どもが小さいうちは独占欲もあり、散歩に義母を連れていくと「なんでばあばが一緒に行くの」とすねることもありました。義母の様子が変化することを、不気味に思うこともあるようでした。私たちや義父が、義母を「守るべき存在」として接していることで、子どもたちも理解し始めているようです。
義父との情報共有や、今後の対応に不安
 隣に住んでいても、義父と情報を共有できていない部分があるのも気掛かりです。義母がトイレに行ってなかなか出てこず、声をかけても「まだ」というばかりで困ったことがありました。義父に何が起こっているのか、どう対処すべきなのか聞いて、今では対応の仕方が分かるのですが、排せつなどデリケートなことほど、情報共有を意識してしないといけないと思いました。
 私は、育児などで義母にものすごくお世話になってきたので、お世話をすることに何の抵抗もないし、負担にも感じていません。ただ、テレワークは今後も続くかどうか分かりません。私がまた終日出勤するようになると、義母にうちに来てもらう機会が少なくなるので、症状が進行するのではと心配です。
 今の職場では介護休暇などの制度はありますが、入社から日が浅く、出向の立場なので、介護のことを言い出せずにいます。まだ職場に何の迷惑もかけていないのですが、先のことを考えると心配です。
 亜矢子さんの状況について、在宅介護サービス事業所を運営するとともに一般社団法人を立ち上げて仕事と介護の両立支援に取り組む、カラーズ 代表取締役 田尻久美子さんにコメントをもらった。
介護サービス導入への抵抗は、メリットも話し合って
 亜矢子さんはお義母さんといい関係なんですね。役割を持ってもらおうとしているのが、とてもいいことだと思います。役割の喪失で認知症が進んでしまうことはよくあるので、「見守りがあればできること」を継続してもらうことは大切です。
 お義父さんが要介護認定を受けることに消極的だったのですね。とても難しい問題ですが、起こりがちなことなのです。お義父さんがサービス導入に消極的な理由を聞けると、解決の糸口が見つかるかもしれません。病状を受け入れるのが嫌なのか、他人が家に入ることが嫌なのかなど。
 第三者からのアドバイスだと聞き入れやすいことがあります。今回は、経験者である親戚の方の話がお義父さんを動かしましたね。ほかにも、医師や福祉の専門家から勧めてもらうのも効果があります。
 要介護申請するメリットについてお話しするのもよいかと思います。住宅をリフォームしたり、介護用品を購入する際の補助が受けられたりするのもその一つです。ケアサービスを入れることで、心配なお手洗いのことだけでなく、皮膚の状態などをプロの目で観察してもらうことができます。少しサービスを入れられるといいですね。
 要介護認定を受けたからすぐに何かしないといけないわけではないですし、逆に認定が下りるまでに1カ月以上かかることもあるので、必要になってから申請したのでは、すぐにサービスが受けられないこともあります。申請は早めがお勧めです。
 要支援のレベルの方の場合、制度が変わってきていて、地域包括支援センターで「基本チェックリスト」にチェックして「事業対象者」に認定されれば、要支援の方向けの自治体のサービスを受けることができるようになっています。本人と面談をして、その場でチェックを受けるだけで対象になれるので利用してみてください。
 デイケアを試してみたり、要支援の方の交流の場などを利用してみたりるのもいいですよね。外出の機会や活動の場をつくることはよいことです。
 亜矢子さんは職場に言えないということですが、事態が重くなってから急に切り出すと、職場の人もビックリするかもしれません。早い段階で上司や同僚と状況を共有できていると安心ですね。
取材・文/小島潤子(日経xwoman ARIA)


「子どものいる女性のほうが、幸福度が低い」少子化が加速するシンプルな理由

2021-05-11 13:30:00 | 日記

下記の記事はプレジデントオンラインからの借用(コピー)です  記事はテキストに変換していますから画像は出ません

少子化の波はコロナ禍でさらに加速。2021年の出生数は80万人台を切るとの予測も出ています。そんな中、「子どもがいる女性のほうが幸福度が低い」という気になるデータを紹介してくれたのは、拓殖大学准教授の佐藤一磨さん。子どもを持つと幸福度が下がる。少子化の原因をこれほどシンプルに言い表すデータはないのではないでしょうか――。
先進国のデータが示す「子どもと幸福度の意外な関係」
「子どもを持つことは、女性の幸福度にどのような影響を及ぼすのか」
この問は、これから子どもを持とうとする女性や、すでに子どもをもつ女性にとって、興味深いものです。そして、多くの人は「子どもを持つことは、女性を幸せにする」と信じているのではないでしょうか。
しかし、その答えは「No」です。
日本を含めた先進国のさまざまなデータに基づく学術的な研究結果は、「子どものいる女性の幸福度が子どものいない女性の幸福度よりも低くなる場合を多い」ことを示しています。
実際、日本の既婚女性を対象にした分析結果を見ると、女性の就業の有無にかかわらず、子どものいる女性の幸福度の平均値が低くなっています(図表1)。
なぜ子どもを持つことが幸福度を下げるのか
図表1の分析結果は、統計的な手法を用いて年齢、学歴、世帯所得等のさまざまな個人属性の影響をコントロールしても変わりません。働く妻や専業主婦であっても、子どものいない女性の幸福度が高くなっています。
このような分析結果は、子育てを実際に今行っている人にとって、ドキッとするものではないかと思います。子どもを持つことはポジティブなイメージを伴うことが多いため、分析結果とのギャップに驚くためです。
ただ、この結果を冷静に見ていくと、1つの疑問が出てきます。それは、「なぜ子どもを持つことが女性の幸福度を下げるのか」という点です。
何が原因となり、子どもを持つ女性の幸福度が低くなっているのでしょうか。
子どもを持つこと自体が女性の幸福度を下げるのか
子どもを持つことによって幸福度が低下する背景には、大きくいって2つの可能性が考えられます。
1つ目は、「子どもの存在自体が女性の幸福度を低下させる」という可能性です。
2つ目は、「子どもを持つことに伴うさまざまな変化が女性の幸福度を低下させる」という可能性です。
これら2つの可能性のうち、前者については、妥当ではないと考えられています。子どもを持つことが人生における精神的な充足や幸福につながるメリットがあると指摘する研究があるためです[1]。やはり、子どもを持つこと自体は、幸福度を高める効果がありそうです。
そうなってくると、子どもを持つことに伴う生活の変化が原因としては有力です。
それでは、子どもを持つことに伴う生活の変化の中で、何が女性の幸福度を低下させるのでしょうか。
女性の幸福度を下げる3つの要因
これまでの研究を見ると、①お金、②夫婦関係、③家事・育児負担の3つが候補として挙げられます。
まず、①お金ですが、子育てには金銭的な負担が伴います。子どもの衣・食・住を整えるだけでも多くの支出を伴いますが、これに加えて教育費が重くのしかかってきます。高校生の約半分が大学へ進学する現状を考えると、大学までの学費を準備する必要が出てくるかもしれません。また、近年、都市部を中心に中学受験が増えており、さらに多くの教育費が必要になる可能性もあります。
これらの金銭的負担が日々の生活に重くのしかかり、家計を預かることの多い女性の幸福度を低下させるわけです。
②夫婦関係ですが、出産に伴い、「夫・妻」といった役割に「父・母」といった新たな役割が加わります。「父・母」といった役割を最初から十分にこなすことができれば問題ないわけですが、すべての夫婦がうまくいくわけではありません。特に第1子の場合、慣れないことの連続であり、夫婦ともに精神的・肉体的なストレスをかかえ、夫婦関係が悪化することが考えられます。
このような夫婦関係の悪化が女性の幸福度を低下させることが考えられます。
③家事・育児負担ですが、②夫婦関係と密接に関連しています。多くの夫婦は、子どもを持つことに伴って大きく増加する家事・育児負担を「誰が」、「どの程度」担うのかといった問題に直面します。「男性=仕事、女性=家事・育児」といった役割意識が色濃く残る日本では、女性に家事・育児負担が偏ることが多くなっています。
このような重い家事・育児負担が女性の幸福度を低下させる可能性があります。
以上、①お金、②夫婦関係、③家事・育児負担の3つが女性の幸福度を低下させる原因として考えられるわけですが、おそらく、この3つの要因がそれぞれ影響力を持っており、影響の大きさの程度が異なると考えるのが自然でしょう。
ここで次に疑問になるのは、「どの要因の影響力が強いのか」という点です。
ヨーロッパでは「お金」が女性の幸福度を低下させる原因
アメリカのダートマス大学のブランシュフラワー教授とフランスの国立科学研究センターのクラーク教授は、ヨーロッパの延べ120万人以上を調査したデータを用い、子どもを持つ女性ほど幸福度が低くなる原因を検証しています[2]。
彼らの研究で注目しているのは、ズバリ「お金」です。
彼らの研究では、「日々の生活費の支払いに困っているかどうか」を分析で考慮した場合、子どもを持つことによる幸福度へのマイナスの影響がどのように変化するのかを検証しました。分析の結果、日々の生活費の支払い状況を考慮すると、子どもの影響がマイナスからプラスへと変化することが明らかになりました。
つまり、子どもを持つことによって女性の幸福度が低下するのは、金銭的負担が主な原因であり、子ども自体は女性の幸福度を高めている、というわけです。
日本において、子どもを持つことに伴うお金の問題は頭の痛くなるものですが、ヨーロッパでも事情は同じようです。
出産後、夫婦関係満足度は右肩下がり
ヨーロッパでは子どもを持つ女性ほど幸福度が低くなる原因について研究が進んでいますが、日本ではまだ研究がありません。このため、何が女性の幸福度を引き下げる決定打になっているのかは、明確にはわかっていない状況です。
ただ、これまでの日本国内の研究を整理すると、お金だけでなく、夫婦関係も女性の幸福度の低下に大きな影響を及ぼす可能性が高いと予想されます。
シカゴ大学の山口一男教授と日本女子大学の永井暁子准教授の研究によれば、子どもを持つことによって夫婦関係満足度が低下することがわかっています[3]。特に山口一男教授は論文の中で、第1子出産時に夫婦関係満足度が低下すると指摘しています。
実際に第1子出産前後の夫婦関係に満足している割合の推移を見ると、出産直後から大きく値が低下しています(図表2)。
第1子出産後に夫の支援がないことが第2子出産の抑制に
図表2の結果は、「第1子出産直後に夫婦関係が急速に悪化する」ことを意味します。
このような夫婦関係の悪化は、いわゆる「産後クライシス」と呼ばれる現象と近く、女性の幸福度を押し下げる大きな要因になっていると考えられます。
さらに、山口一男教授は別の論文の中で、第1子出産時の否定的な育児経験が第2子出産への障害になると指摘しています[4]。第1子出産後に夫の育児の支援が得られず、夫婦関係が悪化した場合ほど、第2子の出産が抑制される傾向にあるというわけです。
整理すると、①第1子出産→②夫の子育て支援等が得られず夫婦関係悪化→③女性の幸福度低下&第2子出産の抑制、といった流れがありそうです。
子どものいる女性ほど幸福度が低い悲しい現実
現在、日本では「子どものいる女性ほど幸福度が低くなる」という悲しい現実があります。ただし、海外や国内の学術研究の結果からこの背景を検証すると、別の姿が見えてきます。
子どもを持つこと自体は女性の幸福度を高めていますが、そのプラスの効果以上に、お金、夫婦関係、家事・育児負担によるマイナスの影響が大きいといった障害があると考えられます。
中でも、図表1にあるように幸福度が最も低くなっている子どものいる働く既婚女性には、仕事と家庭の両立負担の緩和が重要だと考えられます。
家庭内において女性に偏る家事・育児負担の軽減を行うことで、子どもを持つことによる幸福度の向上を図り、それがさらなる出産に結び付くといった好循環を形成していくことが望まれます。
佐藤 一磨(さとう・かずま)
拓殖大学政経学部准教授
1982年生まれ。慶応義塾大学商学部、同大学院商学研究科博士課程単位取得退学


「元ロイヤルは第三国に悪用されかねない」小室圭さん結婚問題を機に今こそ海外王室の“黒歴史”に学べ

2021-05-11 11:00:00 | 日記

下記の記事は文春オンラインからの借用(コピー)です

「納得した」がわずか6.7%だった意味は
「小室圭さんの説明に『納得した』と答えたのが、わずか6.7%だったという今回のアンケート結果は、まさに『小室さん、我々が説明してほしいのはそういうことじゃないんだよ』という国民全体の気持ちを代弁したものだと思います。アンケートのコメントにも『誠意とか誠実さを感じない』『心が全く感じられない』とあったそうですが、私も同じ意見です。あの28ページにも及ぶ文書を私も読みましたが、あの文書からは皇室や国民に対する敬意や誠意がまるで感じられませんでした」
「文春オンライン」では、4月8日に小室圭さんが自身の母親と元婚約者間の金銭トラブルについて記した28ページにもわたる文書を公開し、その4日後に元婚約者側に「解決金をお渡しする形で解決したい」と小室さんが考えていることを代理人が明らかにしたことについて、その対応に「納得したか」を問う緊急アンケートを実施した。
 その結果、小室さんの説明に「納得した」と答えたのは、わずか6.7%にとどまった。さらに眞子さまと小室さんのご結婚について「賛成」と回答したのは11.2%と2019年3月の第1回(12.4%)、2020年11月に行った第2回アンケート(21.4%)と、過去3回のアンケートの中でも最低の数字となった。眞子さまと小室圭さん 
 なぜ、このようなアンケート結果になったのか。3年以上膠着状態にある眞子さまと小室さんのご結婚問題は皇室にどのような影響を及ぼしているか。ヨーロッパ諸国の王室事情に詳しい関東学院大学国際文化学部教授・君塚直隆氏に話を聞いた。
◆◆◆
小室さんは民意を「読み違えている」
 昨年末に宮内庁の西村泰彦長官は、小室さんの代理弁護人に「説明責任を果たすべき」と伝えていました。小室さんは今回の文書で、その要請に応えたつもりかもしれません。実際に西村長官は記者会見で小室さんの文書について問われた際に「非常に丁寧に説明されている」とコメントし、小室文書に“お墨付き”を与えました。しかし、宮内庁はこの文書で納得しても、国民は全く納得していない。今回のアンケート結果はその「温度差」がはっきりと表れたといえます。小室圭さんは今年30歳になる
 小室文書に対する私の率直な感想は、これまで小室さんについて報じてきた記事に対する自己弁護のためだけに書かれたものだということです。秋篠宮殿下が昨年秋の会見で、お二人の結婚の条件として提示した「多くの人が納得し喜んでくれている状況」になるためには、これほど長く、裁判資料のような文書をいくら提示してもダメでしょう。「多くの人」はこんな長い文章を読み通せるだけの時間もなければ、関心もないからです。その点からしても小室さんは民意を「読み違えている」のです。
皇族と結婚するなら「ひとさまへの配慮」ができる人間であるべき
 国民に対して誠心誠意説明するのなら、せいぜいA4用紙1~2枚ぐらいで簡潔に説明すべきでした。それが世間の一般常識というもの。皇族という存在は常に国民のために考え、行動する存在です。眞子さまを始め女性皇族は結婚したら臣籍降下するとは言っても、皇族と結婚するなら、そのお相手も当然のことながら「ひとさまへの配慮」ができる人間でないといけません。小室さんももう今年で30歳。決して若いとは言えない年齢です。当然身に着けているべき、「分別」すらわきまえていないことに対する不信感、これがお二人の結婚に「反対」と答えた方たちの意見に集約されているように感じます。
 もしこのまま、「多くの人の理解」が得られないまま、お二人が結婚を強行したとしても待っている未来は明るくないでしょう。アンケートには「一時金を辞退するなら賛成」「皇室離脱してから結婚してほしい」など条件付きの賛成意見も多くみられました。もしどうしても眞子さまと小室さんが結婚したいというなら、そうするほかないとは思います。
王室を捨て人妻に走った英国王を歓迎した「ナチス・ドイツ」
 イギリスでもハリー王子とメーガン妃は「高位王族から退く意向」を発表し、アメリカに渡りました。オプラ・ウィンフリーとのトーク番組に出演したり、会社の役員に就任したりとアメリカでは今のところ好意的に受け入れられているようですが、イギリス本国では、大変な批判に晒されています。2021年3月、アメリカの人気司会者オブラ・ウィンフリーのインタビューに答えるメーガン妃 
 私が懸念するのは、もしお二人が結婚を強行した場合に、英国のエドワード8世のようにならないかということです。
 1936年、エドワード8世は王であるよりも当時人妻であったウォリスとの結婚を選びました。「王冠を賭けた恋」とも言われますが、エドワード8世は在位期間わずか325日で退位し、王室を捨て、フランスのパリ郊外でウォリスと密かに暮らす道を選びました。
 そんな二人を1937年、国賓扱いで手厚く出迎え、歓迎したのがナチス・ドイツでした。アドルフ・ヒトラーは、今後もし、ドイツがイギリスを占領したら、エドワード8世をイギリス王室に戻し、イギリスを傀儡国家にしようと目論んでいたという説もあります。
 つまり、元ロイヤルという肩書きは第三者や第三国に悪用されかねないくらい大変重く、利用価値があるものなのです。小室さんや眞子さまも単純に皇室から離れさえすれば、問題解決とはならないことは理解しておくべきでしょう。いつ何時、怪しい連中が近寄ってくるとも限らないからです。
違法なマリファナ・パーティーに参加していた王太子妃
 小室さんが眞子さまとの結婚について「多くの人に納得」してもらうためには、私は、2001年にノルウェー王室のホーコン王太子と結婚したメッテ=マリット王太子妃の例がとても参考になると思います。学生の頃に知り合ったお二人も今年は30歳に。小室圭さんは自ら述べた「内親王様をお迎えすることは、非常に責任が重い」という言葉のとおり、説明が求められている 
 メッテ=マリット王太子妃は、王太子と同棲を始めた当時シングルマザーで、元夫が薬物常習者として刑務所に服役中でした。これだけでも、マスコミからはスキャンダラスに報じられましたが、さらに彼女自身が、過去にこの元夫と一緒に違法なマリファナ・パーティーに参加していた事実が報道されてしまったのです。このニュースをきっかけにノルウェー国民からは結婚反対の声が多く上がり、それまで80%以上もあった王室の支持率は40%台まで急落しました。
 二人は婚約後すぐに会見を開きました。その席でメッテ=マリット王太子妃は涙ながらに過去の過ちを謝罪。さらに「過去は変えられないが未来は築くことができる」と偽らざる心情を国民に訴えたのです。この姿に多くの国民が心を打たれ、二人の結婚を祝福するムードに世論も変わりました。結婚後も、メッテ=マリット王太子妃は、公務に積極的に参加するだけでなく、自分には学が足りないと、大学に通い直すなどしています。そうした真摯な姿勢が支持され、今ではメッテ=マリット王太子妃は「ノルウェーの顔」として認知されています。
 メッテ=マリット王太子妃は国民からの支持があってこその王室だということを非常によく理解していたわけです。翻って小室さんはメッテ=マリット王太子妃のような誠実さで、身をもって訴えるということを今までしてきませんでした。本当に問題を解決したいのなら、裁判資料のような長大な文書で煙に巻くようなことではなく、会見を開き、自分の言葉で国民に訴えることがまず最低限必要だと私は思います。
眞子さまは「時間の余裕がありすぎる」のではないか?
 小室文書の基本方針については、眞子さまも助言されたと報じられています。そのことについて、アンケートでは「どんどん印象が悪くなっていく」「眞子さまはしっかりしてほしい」「秋篠宮家に対してもネガティブな感情が生まれてきている」と眞子さまや秋篠宮家への厳しい批判の声が紹介されていました。眞子さま 
 これは十分理解できる批判です。今、国民はコロナ禍で非常に苦しい思いをしています。その状況下で眞子さまが取りくんでいるのが、ご自身の結婚問題の解決とあっては、「私」よりも「公」を大事にしなくてはならない皇族のお立場として、その自覚が足りていないと思われても仕方ないことです。
あえて申し上げれば、眞子さまは「時間の余裕がありすぎる」のではないでしょうか。私が欧州王室を研究していて、日本の皇室について思うのは、彼らがこなす公務の量は諸外国の王室に比べて極端に少ないということです。とりわけ英国王室と比較するとそれは顕著です。眞子さま 
 現在、日本の皇室で公務を担っているのは16名で、85の団体の総裁や名誉総裁を務めています。イギリスでは約20名の王室メンバーで3000近い団体の総裁や名誉総裁(パトロン)を担っています。現在95歳のエリザベス女王も600の団体のパトロンを担われています。先日急逝されたエディンバラ公フィリップ殿下は、2017年の5月に96歳で引退表明するまで785の団体のパトロンを一人で担っていました。
汗を流している王室だからこそ、国民も敬愛する
 ちなみにハリー王子とメーガン妃が本国で今大変な批判に晒されているのは、フィリップ殿下が担っていた785のパトロン職のうちハリー王子とメーガン妃が引き継ぐ職も多くあったのに、それを「投げ出した」形になっているからです。
 実際、名誉総裁とは言っても、その活動は形式的なものばかりではありません。それぞれの団体について、今どういう状況なのか把握している必要もありますし、節目の式典には出席しなければならない。イギリス王室はこうしたパトロン業務でとても忙しいのです。そして国民も王室がそれだけ国民のために汗を流していることを知っている。だからこそ、王室への敬愛の情も生まれるのです。
 イギリスのキャサリン妃が公務で着用した洋服やアクセサリーは、その都度注目を浴び、ネット通販などで即完売しています。最近ではキャサリン妃の子どもたちの服も注目を浴びるようになりました。なぜキャサリン妃のファッションがこれほど注目されるのかといえば、それは大前提としてまず王族としてやるべきことをやっているからです。それでいて、子育てもし、エリザベス女王も支え、ファッショナブルだったら、女性たちの憧れになるのも当然でしょう。ウィリアム王子とキャサリン妃のロイヤルウェディングを報じる大手メディア 
 翻って、眞子さまについては、何をしているのかほとんど報道がなく、出てくるのは小室さんとの結婚問題ばかり。これでは、何をやっているのか、という声が出るのも当然です。私は、皇族については、もっと積極的に各団体の総裁職や名誉総裁職を担うべきだと思います。無論、いずれ結婚したら臣籍降下する女性皇族に、そのような職責を担わせるのかという指摘はあるでしょうから、この話は女性宮家の創設とセットですが。
いずれにせよ、小室さんとの結婚問題ばかりがクローズアップされる現状は、日本の皇室にとって、マイナス以外の何物でもありません。眞子さまに限らず、日本の皇族はイギリスのようにもっと積極的に国民に見える形で活動をしなければならない。そうでなくては、主権者である国民が、敬愛の念を持って皇室を受け入れることは難しくなってくるでしょう。
ウィリアム王子とキャサリン妃はコロナ禍でも列車で地方へ
 眞子さまの例を筆頭に、皇族が何をしているのか、よくわからないという問題の責任は、宮内庁にもあります。
 まず、今の宮内庁は完全な縦割り組織で、宮家同士の連携が全くとれていません。イギリスですと秘書官(Private Secretary)と呼ばれる御付きの人間がいます。エリザベス女王の秘書官は、日本でいうところの宮内庁長官と侍従長を合わせたような役割を担っており、女王のプライベートだけではなく、公務についても、政府と王室を繋いでいる存在です。この秘書官が横の連携をとっていて、仮に急病でA王子が公務を行うことが不可能になっても、すぐにB王子を代理に立てることができるのです。エリザベス女王 
 コロナ禍での対応にも雲泥の差があります。
 昨年のクリスマス前にウィリアム王子とキャサリン妃は、コロナ禍において、スコットランドやウェールズ地方を列車で回り、人々を励ましました。勿論批判もありましたが、英国の週刊誌「HELLO!」の調査では、緊急事態のなか、王族が公務で地方を回ることについて87%もの人々が重要だと答えています。
 日本では2021年の元旦にようやく天皇皇后から新年のメッセージとともにコロナ禍におけるメッセージが放送されました。しかし、そのメッセージも宮内庁のホームページにひっそりと公開されたのみ。ニュースでも多少取り上げられましたが、非常に見つけづらく、国民の中でそのメッセージを見た人がどれほどいるでしょうか。一方、エリザベス女王のクリスマスのビデオメッセージは、国民ひとりひとりに話しかけるようで、コロナ禍において、力強い励ましに満ちていました。
ドレスアップ姿で現れ、存在をアピールする「ダイアナ流」
 ただ、そんなイギリス王室も常に順風満帆だったわけではありません。1997年にダイアナ妃が交通事故で亡くなった時には、王室=スキャンダルのイメージがつき、国民からの支持率は急落しました。しかし、その際にイギリス王室は「広報の改革」を行ったことで、劇的に支持を回復させたのです。
 まず、今となっては当たり前となった王族のチャリティー活動について、マスコミに公開することにしました。それまでは、慈善活動はつつましく行うものだという考えから積極的なアピールや広報を行っていませんでしたが、ここに「ダイアナ流」を取り入れることにしたのです。ダイアナ妃とチャールズ王子 
 故ダイアナ妃は、チャリティーの場で積極的にパーティーを開き、ドレスアップ姿で現れ、存在をアピールし、それが、世界的な故ダイアナ妃の支持につながっていました。イギリス王室もこれに倣ったというわけです。
英王室の「見せる」という戦略
 97年からは王室のホームページを立ち上げ、対外発信にも力を入れ始めました。今の英国王室のホームページや公式YouTube、ツイッター、インスタグラムを一度見てみて下さい。華やかなレイアウトで、写真が多く使われ、たとえ英語を読むことができなくても、見飽きない作りになっています。さらに王宮で働く人たちのインタビューや写真も掲載し、王族に仕えることがどれだけ誇らしいことなのかが魅力的に書かれているなど、コンテンツも読みごたえ十分です。
 これは、「見せる」という戦略をきちんと行っているからできることです。一方、日本のようなお役所仕様の宮内庁ホームページでは、誰も関心を持ちません。皇族の公務の日程を調べるだけでも、目的のページにたどり着くまで複雑で、本当は情報を出したくないのではないかと勘繰りたくなるほどです。宮内庁も専門のプレスオフィスを作り、みんなが見たいと思うようなものを作るよう、見習わなければなりません。
 こうした宮内庁の広報戦略のなさが、今回の結婚問題でも常に小室さんの動きに振り回されるばかりで、何も動けない状態を作り出しているように私には見えます。秋篠宮皇嗣殿下御誕生日(宮内庁提供)
 このまま皇室への敬愛が薄れ、若い人にも関心を持ってもらわなければ、気が付いたときには日本の皇室の存在感はとても希薄なものになってしまうでしょう。眞子さまと小室さんのご結婚問題は、実は皇室が国民との距離を見直す、そして宮内庁の抜本的な改革が求められる、皇室全体の問題なのです。


コロナ特効薬「カモスタット」とは 早ければ5月に治験終了、実際に使用した患者の声は

2021-05-11 08:30:00 | 日記

下記の記事はデイリー新潮オンラインからの借用(コピー)です

ドイツの研究チームが有効性を発表
 ワクチン接種が遅々として進まない日本。そんな中、特効薬として注目を集めているのが、慢性すい炎の治療薬であるカモスタットだ。
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 新型コロナワクチンについて、16歳以上の対象者がすべて9月末までに接種し終わるというのが本当なら、朗報である。厚労省も、5月半ばには全医療従事者の接種を終えると豪語した以上、ぜひ実現していただきたい。
 だが、かねてから懸念されているように、ワクチンだけに寄りかかったコロナ対策は危うい。その危うさは、日本のワクチン敗戦が明らかになるにつれ、顕在化している。頼れる治療薬が今こそ求められているが、その4番打者候補の一つと目されているのが、慢性すい炎の薬カモスタット、商品名フォイパンである。
 昨年3月上旬、ドイツ霊長類センターなどの研究班が、新型コロナへの有効性を発表して以来、注目され続けているこの薬について、元近畿大学薬学部教授の松山賢治氏が解説する。
「ワクチンには、新型コロナウイルス表面のSタンパクが、細胞の受容体ACE2と結合するのを妨げる効果があります。一方、カモスタットは、SタンパクとACE2が結合した次のステップで、ウイルスがゲノムを細胞に注入する際、タンパク質分解酵素プロテアーゼが、Sタンパクを切断(加水分解)するのを阻害する効果が期待されています。ワクチンの場合、E484Kの変異を持つ免疫逃避ウイルスに対しては、効果が落ちるという指摘もあります。しかし、カモスタットはプロテアーゼを阻害するので、Sタンパクに変異が起きても効果が落ちないと考えられ、その点がすぐれています。今後、ワクチンの効果が明らかに落ちる超変異ウイルスが登場しても、予防効果、治療効果を期待できます」
 また、松山氏はもう一つ、つけ加える。
「もともとすい炎のための、DIC(播種(はしゅ)性血管内血液凝固症候群)という微小血栓を抑える薬に由来し、血液凝固を阻害して血栓を形成しづらくする効果も期待されます」
菅首相(他の写真を見る)
早ければ5月中に臨床試験の結果が
 これは決して珍しい薬ではない。東京都医師会の角田徹副会長は、
「私は消化器内科が専門で、外来ではすい炎や逆流性食道炎の患者さんにフォイパンを処方する機会が多い」
 と言って、続ける。
「使い慣れた薬で、アレルギーなどの副作用が出る恐れはありますが、そのリスクもほとんどないと言っていい。それに、フォイパンは内服薬です。変異株の拡大で、自宅療養や宿泊療養の患者さんが増えてくる可能性もありますが、そういった患者さんが早い時期から服用しておくことで重症化を防ぐ、という効果も期待できます。臨床試験の結果が出て認められたら、厚労省にはすみやかに承認していただきたいです」
 松山氏によれば、
「小野薬品工業が治験を進めており、昨年11月から110人を対象に第3相臨床試験に入っています。早ければ5月中にも結果が出るのではないでしょうか」
 とのこと。それを受けて角田氏が言う。
「昨年6月に第1相の臨床試験が始まって以降、東京都医師会としては担当理事が小野薬品工業からヒアリングを行っています。製薬会社は資金が豊富で、治験にも慣れている。結果が出ればすみやかに認可申請を出せるので、スムーズに事が運ぶかもしれません」
強い抗ウイルス効果
 実は、iPS細胞を用いた検証も行われ、カモスタットに強い抗ウイルス効果が認められた、と報告されていた。検証した京都大学iPS細胞研究所講師の高山和雄氏が説明する。
「新型コロナウイルスが人の細胞に入り込む際に媒介にする、ACE2受容体を発現させた未分化のiPS細胞を使って実験しました。iPS細胞とは、そもそも体のどの細胞にもなれる細胞のこと。未分化というのは、まだどの部位の細胞になるかわからない状態のことをいいます。iPS細胞にはもともとACE2受容体がないので、新型コロナウイルスが入ることはありませんが、今回は実験のために、あえて受容体を発現させました。その結果、カモスタットのほかレムデシビルにも、強い抗ウイルス効果があり、ウイルスが細胞に入りにくくなることがわかったのです」
 具体的には、どういうことだろうか。
「新型コロナウイルスの感染において、プロテアーゼの一つであるTMPRSS2という酵素が非常に重要です。ACE2受容体に新型コロナウイルスがくっつき、ウイルスのタンパク質の一部をこのTMPRSS2が切断することで、ウイルスは細胞のなかに入ることができるようになります。そのTMPRSS2の働きをカモスタットが阻害し、ウイルスが細胞に入らないようにしてくれるのです」
 では、どれくらい飲めばよいとされているのか。東京歯科大学市川総合病院の寺嶋毅教授によると、
「用量はすい炎患者の場合、1回2錠を1日3回なのに対し、コロナ患者は1回6錠を1日4回服用する必要がありそうです。この用量については、昨年6月以降行われた第1相、第2相の臨床試験で安全性が確認されているはずです」
実際に使用した患者の声
 ワクチンがいまなおファイザー社製しか承認されていない日本は、コロナ禍における世界の天然記念物も同然である。しかし、せめてカモスタットは治験結果が出次第、すみやかに承認してほしい。パルスオキシメーターを見ながら、ただ不安を抱えて過ごすしかない自宅療養者にとっても、どれだけ心強い存在になることだろうか。
 この薬にすがった患者もいた。都内在住の50代の女性が語る。
「PCR検査で陽性で、血糖値が高く、肥満体型でもあり、ホテル療養や入院を勧められましたが、一人暮らしで老いたペットもいるので、自宅療養を選びました。実は、以前にカモスタットを飲んだ人が無症状のままだったと聞き、すぐにクリニックで処方してもらい、毎日100ミリグラム×3回服用しました。無症状で済んだのがカモスタットのおかげかわかりませんが、自宅療養って不安だけがじわじわ来る。なにかを飲んでいる安心感から、気持ちは安定していました」
 たしかに、コロナ向けに、保険適用外のままカモスタットを処方している医師もいる。その一人、東京都練馬区のさんくりにっくの内田義之院長が言う。
「私の専門は呼吸器科で、SARSや新型インフルエンザの流行時から、私自身、予防に服用し、数十名の患者さんにも処方してきました。今回も本格的なコロナ禍に入る前の昨年1月から、医師として予防のために毎日飲んでいます。患者さんには昨年3月から400人以上に処方しました。ほとんどは予防のためで、その方たちに重篤な副作用が出た方はおらず、新型コロナに感染したという報告もありません。数名の新型コロナ陽性者にも処方しましたが、みなさん症状が軽快し、昨春40度以上の熱が続いた20代の女性も、すぐに熱が下がりました。予防の場合、副反応のリスクを鑑みて1日3回、1回1錠を、陽性の患者さんには同じく1回2錠を服用してもらいます。すい炎などへの処方は保険適用なので、1錠10円ほどですが、コロナに対しては自由診療です。でも、1錠換算で30円ほどなので、保険適用とくらべ、さほど高くありません」
 灯台下暗し、だろうか。昔からある日本発の安価な薬が効くとしたら、これほどうれしいことはない。よい治験結果を受けてすみやかに承認、という展開を強く望まずにはいられない。