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「“独特な性癖”を持つ少年を治療する技術はない」茨城一家殺傷 精神鑑定の専門家が指摘する少年法の“穴”

2021-05-23 15:30:00 | 日記
下記の記事は文春オンラインからの借用(コピー)です

「医療少年院というのは精神科病院だと思っていただくとわかりやすいでしょう。一般的には、医療少年院というのは意味があります。ですが、ある独特の性癖を持っている少年のような非常に特殊なケースに対しては、そもそも今の精神医学の中に、そういった人たちを治療して、性的傾向を修正するような治療技術自体がないのです。この点を踏まえ、どうすれば茨城の事件のような悲劇を防げるのか、市民ひとりひとりが考えて、国がルール作りを進めてほしいと思います」(精神科医の井原裕氏)
16歳で「女性を襲うのに性的興奮を感じていた」と証言
 2019年9月に茨城県境町の住宅で起きた一家4人殺傷事件で、死亡した夫妻に対する殺人容疑で今年5月7日に逮捕された岡庭由征容疑者(おかにわよしゆき・26)。
 岡庭容疑者は16歳だった2011年11月、猫を惨殺後に連続少女通り魔事件を起こし、殺人未遂容疑で逮捕された過去を持っていた。当時の裁判では、「当初は殺害し、首を持ち帰ろうと思った」「女性を襲うのに性的興奮を感じていた」などと証言。“独得の性癖”を満たすための犯行だったことが明らかとなった。中学校時代の岡庭容疑者
 同事件の裁判員裁判で、検察は「再犯の恐れが極めて高い」と指摘していたが、岡庭容疑者には結局、医療少年院送致で更生を促す決断が下された。岡庭容疑者は2018年に満期で医療少年院を出所。治療を受けたにもかかわらず、それからわずか1年後に再び凶行に及んでしまった。吉川署へ入る岡庭容疑者 
 未成年者への刑事罰について定めた「少年法」の限界も指摘される中、再発を防止するためにどのような手段があるのか。獨協医科大学埼玉医療センターこころの診療科で教授を務め、埼玉県内の少年事件の精神鑑定を数多く担当している井原裕氏に聞いた。
治療だけでは再犯を防止することはできない
(今回の事件が起こった)原因は法的不備にあります。治安当局が再犯防止の措置を行えないのです。「医療少年院の更生プログラム」がいけないわけではない。通常の少年院や刑務所の方がよかったというわけでもない。むしろ、少年院や医療少年院は機能しています。井原裕氏
 実際に刑罰を与えることを目的とする刑務所に比べ、少年院や医療少年院を出た人の再犯率が低いというデータがあります。また、そもそも少年犯罪自体が減少傾向にあり、平成元年に26万人ほどだった刑法犯検挙少年は、平成30年には約2万3000人にまで減少しています。データから見ても、少年を取り巻く環境が良くなっているというのは事実。それは少年院や医療少年院がしっかりと機能しているからと考えて良いでしょう。
 ただ、医療少年院のプログラムを完全にこなした結果、少年たちが再び犯罪に手を染める可能性を「低くする」ことはできても、「ゼロ」にはできません。プログラムには限界があります。更正プログラムを施したとしても、再び犯罪に手を染めてしまう少年が一定数出ます。そもそも今の精神医学では独特の性癖を持っている少年のような特殊なケースに対しては、性的傾向を修正する治療技術自体がありません。治療に限界がある以上、治療しきれなかった少年のなかから再犯者が出ます。治療だけでは再犯は防止できません。そこから先は治安当局の仕事です。
出所したとたん「監視の目」が少なくなり、再犯のチャンスが何度も訪れる
 ですから、「再犯の可能性をゼロにすることはできない」という観点から問題を考えてみる必要があります。彼らが医療少年院を出た後に再犯を犯しにくいような制度を整備しなければなりません。彼らに対しては再び犯罪に手を染めないように見守る。地域住民に対しては治安情報を適切に提供する。しかし、日本では、このような「再犯防止」のための法制度が全くない。当時の新聞報道(2011年12月6日読売新聞夕刊)
 そもそも医療少年院で行われているプログラムと言うのは、犯罪予防のためでなく、心の病気の治療や社会復帰を促すためのものです。医療少年院の中では、少年たちは四六時中監視され、問題行動を起こさないよう管理されていますが、出所したあとは、とたんに「監視の目」が少なくなり、再犯のチャンスが何度も訪れるようになります。危険人物が、自由奔放に街を歩ける状態となってしまうのです。
韓国では法律でGPSによる最長30年間の監視が認められている
 一方、海外に目を向けると、イギリスやフランス、ドイツ、スウェーデン、オーストラリアなど様々な国で、犯罪者が出所した後に、再犯を防止するための法律が制定されています。特に顕著なのがアメリカと韓国です。
 アメリカでは「ミーガン法」と呼ばれる性犯罪者情報公開法が制定されており、性犯罪者の情報がデータベース化されています。1人ずつにコード番号を付けて、出所後も現在どこに住んでいるかなどの情報を追跡できるようになっており、ある州では、性犯罪者の出所(仮釈放)時や転入・転出に際して、住居周辺の住民への告知が行われるようになっています。茨城県境町の被害者宅 
 また、韓国では、再犯のおそれがある性犯罪者に対し、GPS(全地球測位システム)による監視制度を導入しており、法律では最長30年間の監視が認められています。
 再犯のおそれがある性犯罪者が、居住地から半径2キロの監視範囲から外に出たり、指定された制限区域に立ち入ると24時間体制で保護観察所に報告される仕組みです。この結果、再犯率は2008年の制度施行前が14.1%だったのに対し、施行後は1.7%と、8分の1以下にまで大きく減少しました。
少年法だけでは治安を守れない
 翻って日本の場合、少年院や刑務所を出所した後の治安上のフォローが欠落している点が制度上の致命的な欠陥です。少年の健全育成か、治安の維持か、という二者択一ではなく、両者を実現しなければなりません。少年法だけでは治安は守れません。治安を守るのはあくまで警察、保護観察所、裁判所などの治安当局です。2011年の通り魔事件の時に警察が押収したナイフ 
 平時には制度の不備は見えてきません。例外的な事例が起きた時にこそ、制度の不備が浮き彫りにされます。「少年犯罪が減っている」という一般論を口実に、制度の未整備を正当化してはなりません。再犯防止に真剣に取り組むべきです。

「ナイフを買い与えた親を岡庭容疑者が見透かしていた可能性」茨城一家殺傷で問われる親の責任

「医療少年院を出たからといって、それが100%更生したということを意味するわけではありません。学校などと同じで入所して学ぶことで自覚を持てるかどうかだと思います。結果論にはなりますが、今回の岡庭容疑者は自覚を持つことが全くできていなかったのではないでしょうか。自覚を持った少年たちの中には環境を変えたいと出所後に親元を離れる人も多いのですが、岡庭容疑者の場合は両親がいる実家に戻ってしまった。これにより“巻き戻し”が起こってしまったのかもしれません」(弁護士の大澤孝征氏)大澤孝征氏
両親の元へ戻ったことが事件の遠因になった可能性も
 2019年9月に茨城県境町の住宅で起きた一家4人殺傷事件で、死亡した夫妻に対する殺人容疑で今年5月7日に逮捕された岡庭由征容疑者(おかにわよしゆき・26)。
 岡庭容疑者は16歳だった2011年11月、猫を惨殺後に連続少女通り魔事件を起こし、殺人未遂容疑で逮捕された過去を持っていた。当時の裁判では、「当初は殺害し、首を持ち帰ろうと思った」「女性を襲うのに性的興奮を感じていた」などと証言。“独得の性癖”を満たすための犯行だったことが明らかとなった。
 当時の報道(読売新聞12月6日夕刊)
 当時の裁判員裁判で、検察は「再犯の恐れが極めて高い」と指摘し「再犯の防止には刑事処分が必要だ」と主張したが、さいたま地裁は広汎性発達障害の影響や両親の養育環境が動機につながったとして刑事処分を退け、岡庭容疑者には最終的に医療少年院送致で更生を促す判断が下された。岡庭容疑者は2018年に満期で医療少年院を出所し、わずか1年後に再び凶行に及んでしまった。
 注目されるのは「親の責任」の問題だ。岡庭容疑者が通り魔事件を起こした際には、父親も、刃物などの有害玩具を息子に持たせていたことから、青少年健全育成条例違反容疑で書類送検された。さいたま地裁も岡庭容疑者の犯行動機の一つに「両親の養育環境」があったとしている。また医療少年院退所後に、自立できず両親の元へ戻ってしまったことが今回の事件の遠因となったと指摘する声もある。少年法や家事事件、犯罪被害者保護法等に精通し、医療少年院にも足を運ぶ弁護士の大澤孝征氏に聞いた。
ナイフの画像を見ながら「かっこいいからコレクションしたい」
 岡庭容疑者は2011年の連続少女通り魔事件の際、父親に買ってもらったバタフライナイフを使って凶行に及んでいました。父親は、通り魔事件の裁判の証人尋問で、岡庭容疑者にナイフを買い与えた経緯についてこう述べたそうです。
〈(息子が)インターネットのオンラインショップでナイフを売っているところを見つけ、興味を示すようになった。サバイバルナイフの画像を見せながら『いいなあ、買ってよ』などと言ってきた。『なんで欲しいの』と尋ねると、『かっこいいからコレクションしたい』と。とはいえ、持ち歩くと銃刀法違反になるのはわかっていたので、『外に持ち歩いたりしたら絶対ダメだぞ』などといって、代わりに私の名前で注文し代引で購入していた〉中学時代の岡庭容疑者
 この父親は「有害玩具」を子供に買い与えたことから、青少年健全育成条例違反容疑で書類送検されています。
岡庭容疑者の医療少年院での更生プログラムは失敗した
 もちろん、一概に子供に何でもかんでも買い与えることがダメだということにはなりません。しかし、子供は親を見て育つもの。まして、日本の場合、「親権」というのはとても強い権利で、滅多なことでは親権をはく奪されることはありません。例えば、増え続ける実親・保護者からの児童虐待案件数に対して、日本で親権停止にまで踏み切った事例はわずかに年間数十件に留まります。だからこそ、親権を持つ者は、その権利を正しく行使しなければなりません。
「親権を行う者は、子の利益のために子の監護及び教育をする権利を有し、義務を負う」(民放820条)とある通り、親は子供のことを見て、良いことをするように教育しなければいけない義務を負っているのです。岡庭容疑者の場合、過去に刃物を使って通り魔事件を起こしたという事実があります。それにも関わらず、今回、また刃物を買い与えていたり、刃物の購入を容認し、親が止めなかった場合などには、親の責任が問われる可能性もあります。通り魔事件の際に、少年宅から警察に押収されたナイフ 
 今回の事件について改めて検証すると、岡庭容疑者の医療少年院での更生プログラムは失敗したと言わざるをえないでしょう。しかし、だからと言って、医療少年院の更生プログラムそのものが適正でないということにはなりません。
医療少年院に入所した少年少女の7割は更生する
 医療少年院に入所した少年少女のうち約7割は更生すると言われています。成人の更生保護施設の場合、更生する割合は僅か3割と言われていますから、その2倍以上。とても高い更生率です。この結果は、成人に比べ、少年少女の方が若く柔軟で更生プログラムを受け入れやすいということもありますが、そもそも医療少年院という施設がしっかりと「教育」という観点に立って指導を行っているからこそ達成できた数字だともいえます。
 例えば、成人の場合は、刑務作業などをさせますが、しっかりと1人1人を見ることまではしません。しかし、少年については1人に対して、複数の専門家がつき、社会復帰のための指導に当たります。 
きちんと立つ、まともに歩く、当たり前の行動ができない少年少女
 医療少年院での更生プログラムはまず何より「本人の自覚」を持たせることを目的としています。入所後、最初は誰とも会話をしない完全に1人となる時間を数日間作り、自分と向き合わせます。自分のしたことや自分の立場、周囲との関係などを誰からも何も言われずに自分で考える時間です。
 その後は社会人として当たり前に行われていることができるような指導をします。驚いてしまうかもしれませんが、入所してくる少年少女らの中にはきちんと立つ、人と合わせてまともに歩くということすらできない子達が大勢います。ちゃんと立っていなければいけない時に座り込んでしまったり、周囲と合わせてまっすぐ歩くことができずフラフラしてしまう子達もいます。岡庭容疑者(2020年11月) 
 そういった少年少女に対しても、根気強く教育を徹底し、次は毎日同じ時間に起きて、同じ時間に食事をし、決められた時間に作業や勉強を行う。そういった当たり前を日常化する指導を続けていきます。そして、ある程度基本的な生活習慣が身に着いたところで、段々と本人たちの心の中に踏み込んでいく指導を行っていくのです。
元の悪い環境に戻った結果、心理状態も元に戻ることがある
 具体的にはまず、少年少女たちに知能検査を行ったり、絵を描かせてその子が抱える問題を心理学的に追求します。また、ある程度までプログラムが進んだと判断されると、自身が起こしてしまった事件の被害者の話を聞かせます。被害者はその後どうなったのか、家族はどんな立場にあるのかといった話ですね。また加害者である自分と、被害者の立場を変えて話をしたり、自分の親の立場になって、自分に手紙を書くなどのプログラムもあります。こうして相手の立場に立って、物事を理解させることで、自分が犯してしまった「罪」の重さを「自覚」するよう促します。自分の罪の重さを自覚することができれば、もう同じ過ちを繰り返すことはない。いわば、これらのプログラムは病院と一緒。入院し、悪いところを見つけて、治療する。医療少年院には、社会的な病院としての役割があるのです。大澤氏
 ほとんどの少年少女はこの“病院”に入院することで、相当程度矯正はできていると思います。ただし、問題は出所後にあります。更生施設を出るときには良い心理状態であっても、結局、社会に馴染めず、元いた悪い環境に戻ってしまった結果、心理状態も元に戻ってしまうということが多く見られるからです。これを“巻き戻し”といいます。
親は“巻き戻し”が起きないように十分に気を配る必要があった
 自覚のある少年少女ならば、「あ、自分は今巻き戻しの状態になりつつあるな」と初期段階で気づき、例えば、両親の元を離れ、支援者の指導を受けながら独り暮らしを始めるなど、自ら環境を変えていく子達もいます。しかし、今回の岡庭容疑者は、医療少年院出所後に、一時はグループホームで暮らしたものの、1年も経たないうちに両親の元に戻り、再び犯罪に手を染めてしまった。まさに、“巻き戻し”が起きてしまった可能性があります。
 岡庭容疑者の場合、本人としては居心地が良く、前と同じことをやりやすい環境があると考え、親の元に帰ったのかもしれません。しかし、親としても“巻き戻し”が起きないように十分に気を配る必要があったと言わざるを得ません。今回のケースでは、実家に戻れば再び好きなことができるかもしれないと考えた――岡庭容疑者が親を見透かしていたということも十分に考えられます。
 岡庭容疑者については憶測による部分もあり、一概に言えることではありませんが、いずれにせよ、間違いなく言えるのは、問題は少年院にあるのではなく、出所後にあるということです。どうやって“巻き戻し”を防いでいくか。法制度の改正も含めて、我々社会全体で早急に取り組んでいくべき課題です。
 
追記:再犯率の高い性犯罪者と共にこのような恐ろし性癖をもった若者を放置しておいては安心して暮らしていけません。彼らの人権よりも被害にあわれた方の苦痛は何倍も大きい。韓国では法律でGPSによる最長30年間の監視が認められていると書かれているように日本も見習うべきです。

「高騰する金価格」元ウォール街投資家が推奨するゴールド投資

2021-05-23 14:47:10 | 日記

下記の記事はダイアモンドオンラインからの借用(コピー)です   下記はお勧めしているのではなくあくまでもご参考に。

5月17日の取引で金価格が上昇し、約3ヵ月ぶり高値を付けた。米国債利回りの低下、インフレへの警戒感、アジアでの新型コロナウイルス再拡大の懸念などを背景に、ゴールドが買われている。「ゴールドが近い将来最も有力な投資先の1つになる」と提唱するのは、YouTube再生回数1億回を超える人気投資家の高橋ダン氏だ。著書『ゴールド投資──リスクを冒さずお金持ちになれる方法』では、ゴールドに投資する根拠から投資の実践方法まで余すことなく語った。本稿では、特別に本書から一部を抜粋・編集して紹介する。
ゴールドに関する投資商品
「金」や「金を含む貴金属投資」にはいくつかの商品があります。本章では、各商品の特徴を見てみましょう。
 紹介するのは、以下の7つです。仮想通貨もコモディティ投資の中の有力な投資先の一つですので合わせて紹介します。

(1)金現物(2)金のETF(3)金先物(4)金鉱株(5)金鉱株のETF(6)銀・プラチナ・パラジウムのETF(7)ビットコイン
 投資商品には相性があるため、気になったものを調べてみてください。
 また、この後の章で詳しくお話ししますが、どれか一つだけに絞って投資するのではなく、多様な商品に資産を分散させることが大切です。
金ETFに投資する
 金の現物を持つことにこだわらないのであれば、まずは金価格と連動するETFを検討してみましょう。
 ETFとはExchange Traded Fundの頭文字で、株のように市場で売買されている上場投資信託のことを指しています。
 金のETFの場合は、投資家から集めたお金を使い、金や金先物などに投資する仕組みです。
低コストで金に投資できる
 ETFを売買するためには、上場株の売買と同様に証券会社に口座を作る必要があります。
 口座があり、株式市場が開いているときであれば、いつでも買うことができます。
 積立で買っていくこともでき、現金化したいときにはいつでも市場で売却できます。
 また、現物投資と比べてコストも安く収まります。
 ETFの売買にかかるコストは、売買手数料と信託報酬です。
 売買手数料は売買する証券会社に払うもので、証券会社によって差はありますが、ネット証券の場合で、だいたい買付価格の0.5%くらいです。
 信託報酬はETFを運用する会社に払うコストで、商品によって異なります。一般的には年0.2~0.4%前後が目安です。
 売却時に利益が出た場合はほかの株と同じように税金がかかります。
 ただし、NISA口座で買う場合は利益にかかる税金は非課税になります。
米ドル建てETF
 メジャーな金のETFとしては、米ドル建てのETFでSPDRゴールド・シェアーズ(ティッカー:GLD)と、iシェアーズ・ゴールド・トラスト(ティッカー:IAU)があります。
 金に投資するETFや投資先に金を含むETFはいくつもありますが、次にあげた2つは他のETFよりも資産額(1口あたり純資産額)と、出来高(取引数量のこと)が大きいのが特徴です。
 資産総額や出来高が重要なのは、投資している人が多いほど売買の安定につながるためです。
 また、たくさんの資金が集まっているため、その資金を活用してより広い範囲に投資することができます。
 つまり、複数の投資先や投資方法を取り入れやすくなり、分散投資によってリスクを抑えられるということです。
円建てETF
 金価格と連動する円建てのETFでは、東京証券取引所で売買できるSPDRゴールド・シェア(証券コード:1326)や、純金上場信託(現物国内保管型)(証券コード:1540)などがあります。
 これらも国内で売買できる金のETFの中では規模が大きく、1口(株)数万円から買うことができます。
高橋ダン Dan Takahashi(たかはし・だん)
1985年、東京生まれ、日本国籍。10歳までの多くを日本で過ごす。その後、アメリカに移り、12歳で投資を始める。21歳のとき、コーネル大学をMagna Cum Laude(優秀な成績を収めた卒業生に贈られる称号)で卒業。

追記:このブログで2/18
なぜ金は「値下がりリスク」が低い投資商品なのか?
4/7
「今が金投資のラストチャンス」株式投資だけを続けるのはリスクである 下落トレンドは一時的にすぎない
と掲載しています。



「恐怖指数が高くなるとチャンスが巡ってくる唯一の投資商品」元ウォール街投資家が解説   記事はテキストに変換していますから画像は出ません
高橋ダン Dan Takahashi
5月17日の取引で金価格が上昇し、約3ヵ月ぶり高値を付けた。米国債利回りの低下、インフレへの警戒感、アジアでの新型コロナウイルス再拡大の懸念などを背景に、ゴールドが買われている。「ゴールドが近い将来最も有力な投資先の1つになる」と提唱するのは、YouTube再生回数1億回を超える人気投資家の高橋ダン氏だ。著書『ゴールド投資──リスクを冒さずお金持ちになれる方法』では、ゴールドに投資する根拠から投資の実践方法まで余すことなく語った。本稿では、特別に本書から一部を抜粋・編集して紹介する。
Photo: Adobe Stock
恐怖指数(VIX)を確認する
 次に、相場全体の状態を見ます。
 そのために使うのがボラティリティ・インデックス(VIX)という指数です。
 VIXは、今後の市場のボラティリティを指数にしたもので、別名「恐怖指数」とも呼ばれ、市場に参加している人たちの不安の大きさを表す指数として使われます。
 VIXが上がるということは「これからボラティリティが大きくなる」と予想する人が増えているということです。
 ボラティリティが大きくなるということは、値動きの方向性が不透明な状態で大きく変動するということですから、このことから、投資家が市場の動向を不安視している、つまり、恐怖を感じていると見ることができるのです。
 VIXと金価格の関係は、金が「有事の金」であり、相場環境が悪化するときに買われることが多いため、相関性があるといえます。
 たとえばコロナショック前後のチャートを見てみると、相場が安定しているときには20前後で推移しているVIXが、コロナショックで80以上まで上がっていることがわかります。
出所: TradingView https://jp.tradingview.com
 さらにさかのぼれば、リーマンショックが起きた2008年から2009年にかけて急騰していることがわかります。
出所: TradingView https://jp.tradingview.com
 これらはいずれも金価格が上昇したときです。
 その関係性を頭に入れた上で、経済ニュースなどによってVIXが上がり始めているのを確認したら、短期で金を買うチャンスと考えてよいでしょう。
 その際に1つ注意したいのは、これはあくまでも「金を買うチャンス」であり、それがいつも「金以外の貴金属を買うチャンス」にもなるとは限らないということです。
 なぜなら、銀、プラチナ、パラジウムは、金と比べると株式相場との相関性がやや高く、相場が不安定になるほど相関性が強くなる傾向があるからです。
 そのため、VIXが上がり、株価が下がりつつあるときは、金が上がる一方で、銀、プラチナ、パラジウムが下がる可能性はあるのです。
3年、5年、10年後……将来のお金に対して不安なあなたへ
『ゴールド投資──リスクを冒さずお金持ちになれる方法』
高橋ダン[著]伊達直太[執筆協力]
定価1540円
ダイヤモンド社
 本書のテーマはゴールド(金)です。最初から最後までゴールド投資についてまとめた、世界でもっともわかりやすいゴールド投資の専門書です。
「なんでゴールドなの?」
「投資なら、株やFXなど、他にも重要な商品もあるでしょう?」
 そんな声が聞こえてきそうですが、ここには明確な理由があります。ゴールドは、日本人のみなさんの注目度が低いにもかかわらず、「非常に大きな可能性」を秘めた投資商品だからです。
 年金制度や老後の資金不足に不安を抱えている日本人は多いと思いますが、本書のゴールド投資はあらゆる経済的な問題を解決する最適解になると思っています。
 少しだけ自己紹介させていただくと、私は20代のころにウォール街の投資銀行で働き、その後、ヘッジファンドを立ち上げました。ヘッジファンドを売却したのは30歳のときで、その後、約60ヵ国を旅しながら、2019年に生まれ故郷である日本に来ました。
 その経験を踏まえて思ったことは、規律正しい日本人は他国の人よりもゴールド投資で成功する可能性が高いということ。しかしながら、日本人は他国の人に比べて金の投資への関心が非常に低いということです。
 つまり、ゴールド投資に向いている豊かな才能があり、「老後に向けた長期的なお金の不安」を対策できるにもかかわらず、そのチャンスを生かし切れていないのです。
Gold is the Answer! 金が答えだ
 日本は今後、少子高齢化によって経済力が伸び悩みます。経済成長が鈍化すれば、従来のように国や会社に守ってもらうことが難しくなります。
 インフレへの対策も必要ですし、コロナショックのような突発的な出来事から資産を守る対策も求められます。
 日本をはじめとする先進国では、各国の中央銀行が市場に大量にお金を投入しています。歴史的な低金利の状態では銀行にお金を預けても増えませんし、お金の供給量が増えることで、「モノに対するお金の価値」は下落していきます。
 もしあなたがまだ投資を始めていないのであれば、このまま投資しないままでいることは、あなたの人生にとって「大きな機会損失」になるでしょう。
 なぜなら、投資期間が長くなれば長くなるほど、複利効果によって資産が雪だるま式に大きくなっていくからです。投資で得た収益を再投資するというサイクルを繰り返すことで、運用額が膨らんでいき、得られるリターンも大きくなっていきます。
 もちろん、「ゴールド」だけが優れているということではなく、株、債券、不動産、現金なども重要です。
 しかし、資産の分散を考えるうえでは、究極の安全資産ともいえる「ゴールド」を選択肢に含まなければなりません。
 市場のあらゆるデータが「Gold is the Answer!(金が答えだ)」という結論を指し示しているのです。
「なぜゴールドなのか?」に対する理由から、長期・短期の具体的な投資方法まで、私が知っているゴールド投資の全てをこの本に凝縮しました。読み終えるころには、「Gold is the Answer!」の意味が、論理的、かつ体系的に理解できているはずです。
 では、ページをめくり、ゴールド投資の第一歩を踏み出してください。
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「母に名前を忘れられても、悲しくなかった」直木賞作家・桜木紫乃がそう語る深い理由

2021-05-23 13:30:00 | 日記

下記の記事はプレジデントオンラインからの借用(コピー)です

直木賞作家・桜木紫乃さんにとって初めての絵本『いつかあなたをわすれても』(絵=オザワミカ/集英社)では、孫である少女の視点から認知症になった祖母の“さとちゃん”とその娘、つまり少女の母が一緒に過ごすひとときが描かれ、その中での少女と母の対話が綴られる。歳を重ねて記憶を失っていくことについて、女性の一生について、桜木さんに聞いた――。
初めての絵本、初稿はボツに
——2020年に上梓した『家族じまい』(集英社)では、認知症になったサトミとその娘・智代の関係など、高齢の親と向き合う家族の姿をオムニバス形式で描きました。この絵本も『家族じまい』と同じ世界の物語なのでしょうか?
【桜木紫乃さん(以下、桜木)】どちらも私が作者ですが、この絵本は『家族じまい』の続きを書くことから発想したわけではありません。始めに編集者から「絵本を書いてみませんか」と提案され、じゃあ何をやりましょうかと考えたときに、母と娘、祖母という親子三代の物語を書きたいと思い、私の母の認知症が進行したときを振り返ることはできるかもしれませんというお返事をしました。絵本という新しい表現媒体で、画家の方と力を合わせて築けるものがあるかもしれないと思うと、ワクワクしたんです。
——初めての絵本ということで、執筆の苦労はありましたか。
【桜木】初稿はボツ(没原稿)になったんです。発展的なボツでしたけれど。これまで子どもに読んでもらうことを意識して書いたことがなかったので、現在56歳の私の感覚で書くと、多くの人に手に取ってもらいにくくなる。自分の気持ちに客観的になることを忘れていて、小説ではそれができるのに、なぜ絵本で文章が短くなるとできなくなるんだろうと……。そういう勉強をさせてもらいました。
イラストレーターとは完成まで一度も会わなかった
――完成した絵本では、オザワミカさんの絵と桜木さんの文章がマッチし、哲学的な内容が頭に自然に入ってきます。
【桜木】繊細な線と色だけで描き出すイラストがすてきですよね。絵本を作ることになって、編集者さんから「桜木さんに合うと思う」と勧められたのがオザワさん。その瞬間「この人だわ」と直感が働いて、もう「お願いします!」という感じでした。そして、すばらしい絵に仕上げていただきました。表紙のイラストは、孫の女の子で、この子もおばあちゃんもお母さんも、みんなこんな横顔を持っていたなということをはっきり教えてくれる。輪郭線が1mmずれても出てこない絶妙な表情なんですよ。
——絵に合わせて文章を変えたところもあるのでしょうか? コロナ禍の中での制作はどのように進めましたか?
【桜木】この絵なくして私は言葉を削いでいけなかったし、絵ができてきてからも、文章を何度も書き変えました。私もオザワさんもお互いに相手の創作の邪魔をしないようにと思い、編集者を通してメールでやり取りしていたので、実際には完成するまで会っていないんです。でも、それはこれまでたくさんの作家と画家を見てきた編集者の戦略で「制作途中で実際に会ってしまうと、良い意味での戦いがなくなると思った」そうです。私とオザワさんの感想は、「うまいことやられたな」と(笑)。
名前と顔を忘れられても
――“さとちゃん”が自分の娘の名前を忘れたことについて、「ママはかなしくはないんだけどね」と、娘である少女に語ります。桜木さんもお母さんが認知症であり、娘さんがいらっしゃるそうですが、実体験が含まれているのでしょうか。
【桜木】母親が私の名前を忘れたというのは本当に起こったことです。実際にうちの母が私の名前を忘れたとき、悲しいと思わなかったんです。忘れられたということはこちらが抱く感情なので、忘れゆく人に負担をかけない私でいたいと思っています。ただ、それは私と母のこれまでの歴史あってのことだから、万人に伝わる感覚ではないですよね。すべての人が親に忘れられて悲しくないわけがない。
うちの母は辛い過去がいっぱいあって、記憶が非常に重たい人でした。けれど、母の体はその記憶という“荷物”を下ろし、女の人としての輝かしい記憶は鮮明に残して、“かわいく”老いることを選択した。今は父が毎日そばにいてくれるのがうれしいそうなんです。これは彼女なりに悪いことじゃないと思うし、絵本に書いたように、うちの娘とも「忘れて楽になるならいいよね」という話をしました。
介護は嫁が……その波にのまれることに疑問があった
――2021年の今でも、介護や育児のために仕事を辞めてしまう女性が少なからず存在します。
桜木紫乃・文、オザワミカ・絵『いつか あなたを わすれても』集英社
【桜木】実際の比率はわかりませんが、娘が親の面倒を見る場合が多いと聞きます。息子が介護をしている例もあるかもしれないけれど……。私の周りでも老人の介護は嫁がするという風潮はいまだにあるし、私が小説を書き始めたのも、そういう波にのまれることに対しての疑問も少なからずありました。
結婚して主婦として家事育児をし、このままでは親の言うことを聞いて、夫の言うこと、婚家の言うことを聞くだけで終わってしまうなと気がついたときに、一回、親たちとの関係をフラットにしてみたんです。精神的にも物理的にも意識して離れてみると、家族というものが見えてきて、それを小説に書くことにしました。その時から家族は私の永遠のテーマになったと思います。
――女性が仕事を持ち続けることの意味は大きいですね。
【桜木】私の担当編集者は女性が多く、20代から40代までいますが、みんな子どもが小学校に上がるタイミングになると悩んでいますね。育児しながら働き続けるのは体がしんどいと。それはつまり女性が働くための制度が整ってないということなんですよ。環境が整っていれば仕事を続けられるのだから、そういう世の中になってほしいと思います。
私は担当さんたちに「仕事はやめないで」と言っています。やめるのはいつでもやめられます。本当に苦しいならやめていいし、自分がやめたいのならいいけれど、やめたくないのにやめたら絶対に後悔する。そういう不本意な生き方をしてほしくないと思うんです。子どもはいずれ大きくなるし、ペースダウンしてもいいから、好きな仕事は手放さないでほしいと思います。
手取り17万円のうち5万円が保育園代に
――桜木さんご自身の経験から出てくる力強いメッセージに励まされます。たしかに産後や育児中、仕事の効率が落ちてしまい、悩んでいる女性も多いですね。
【桜木】うちの子たちが小さかったころは、夫の給料の手取り17万円ぐらいで親子4人暮らしていました。そのうちの5万円が保育園に収めるお金。私が子どもを預けて何をやっていたかというと、新人賞を取った後、何年もお金にならないボツ原稿を書いていたんです。
女性が稼ぐのは、今も昔も本当にたいへんなことだけれど、でも、「それを選んだんだから、やろうぜ」と言いたい。「自分には才能がない」と言って小説をやめていく人もたくさん見てきました。でも、自分に才能があるかどうかなんて自分ではわからないもの。年代によってやれることは違ってきますし、私も年を取ってから本を出せるようになって、続けてよかったと思っています。夫に感謝しつつ、簡単にはあきらめないでほしいと口に出せる、理由は持てたと思います。
桜木 紫乃作家


眞子さまは小室家に嫁いで大丈夫?「育ち」を見極める言動

2021-05-23 11:00:00 | 日記

下記の記事は日刊ゲンダイデジタルからの借用(コピー)です

「またかよ」とツッコミたくなるのが、秋篠宮家の長女・眞子さま(29)との結婚問題に揺れる小室圭さん(29)の母・佳代さんを巡る金銭トラブルだ。元婚約者からの約400万円に及ぶ金銭支援に加え、今度は遺族年金詐取疑惑が報じられた。火のないところに煙は立たぬという。眞子さま、小室家に嫁いで大丈夫か……。
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 遺族年金は、厚生年金か国民年金の被保険者が亡くなったとき、その人に生計を支えられていた遺族が受給できる年金。2002年に自殺で夫を亡くした佳代さんは、遺族年金を受給。その遺族年金は、再婚したり、内縁関係になったりすると受給資格を失うのが決まりだ。

「週刊文春」4月29日号は、佳代さんが元婚約者の男性に何度となくメールを送り、周りに2人の関係を漏らさないことを依頼していたことを報じている。そこから読み取れるのは、婚約者から生活費の援助を受けつつ、本来受給がストップするはずの遺族年金も不正に受け取るという二重取りを画策していた可能性である。

 さらに佳代さんは、元婚約者の男性に生命保険の受取人名義を自分に変更させたとされる。後日男性から名義変更後の保険証書のコピーを受け取ると、受取額が500万円と少ないことに激怒したという。

 一連の詳細は週刊文春に譲るとして、佳代さんの行動が事実なら、その振る舞いは狡猾で、悪辣だ。母一人子一人で、息子を授業料が高いインターナショナルスクールに通わせるのは大変。だからといって、“おかしなスキーム”を編み出す行動は理解できないし、同情できない。

 4月8日に公表された文書には、大学の授業料や留学費用にまつわる記載もあり、小室さんが当時からある程度カネの流れを把握していたように読める。法律家を志す有望な青年が、元婚約者から母を経由した“多額の支援”に不信感を持たなかったのか。

■自分たちの価値観で生活する覚悟があるか

 小室家の報道に触れると、“おねだり”が過ぎる。そんな家に嫁いだら、眞子さまのファンならずとも心配だ。

「一般論として、わが子のパートナーの育ちが悪いと、親は相手の家に不信感を抱きます。でも、恋は盲目というか、若気の至りというか、2人がゴールに向けて突き進むケースは、少なくありません」

 こう言うのは、男女問題研究家の山崎世美子氏だ。

 育ちの違いが大きいと、男女はうまくいかないのか。

「2人が駆け落ちで両家の親を断ち切って、自分たちの価値観で生活する覚悟があるなら、うまくいく可能性があります。どちらかの家庭に収まるようだと、確実に破綻です」

 小室さんにゾッコンとされる眞子さまは早く目を覚ましてほしいが……婚約した男女や結婚した夫婦が育ちの違いでトラブルになることがある。育ちを巡る火種って? 山崎氏に聞いた。

 小室さんのケースで世間に不信感を募らせているのは、カネだろう。家族の金銭感覚について興味深い結果が、内閣府の「結婚・家族形成に関する意識調査」報告書(2014年度)だ。複数回答で結婚相手に求める条件のうち男女のギャップが大きいのは「金銭感覚」で、女性は57%。男性は35%にとどまる。

「ある男性は、息子の彼女が気に入らず、別れさせたいと相談に来られました。聞けば、彼女は3人姉妹で全員高卒。3人を大学に入れるのは難しくても、今どき1人くらい大卒でもおかしくありません。その学歴から、『相手の親は娘の教育を軽視しているのではないか。もし結婚して孫が生まれたら、妻はちゃんと教育してくれるか』と考えました。一方、高卒の相談者は自分の社会でのつらさから、息子を大学に進学させています。彼女には、教育費を大事にできる環境で育ったかどうかを心配したのです。育ち方で金銭感覚が問われるのは、単に金遣いがハデかどうかではなく、重要なのは家計の中で予算の振り向け方です」
子どもは何人?(C)日刊ゲンダイ
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休日やお盆、正月の過ごし方をみてみる
 なるほど、親の年収が同じでも、ファミレスのみの外食で育った子どもと、ある程度の年齢から回らない寿司屋のカウンターで誕生日を祝ってもらった子どもとでは、外食に対する考え方や予算規模が変わる。旅行やファッションでも同様だろう。

 前述の内閣府調査で相手に求める条件で「親の同意」を挙げる女性は38%に対し、男性は12%。女性の方が嫁ぐ意識があるからか、相手の親の先に映る何かを気にしているのかもしれない。

 そんな女性を男性がサポートできなければ、古典的な嫁姑問題につながる。女性が結婚生活を送る上での不安要素の2番目が「義理の親との付き合い」で、59%が心配する。男性は32%と比較的お気楽だ。嫁姑問題は見方を変えれば、育ち方を巡る対立。それがなくならないことをデータが示している。

「一般に育ちがいいとされる家庭は、ルールやしきたりが多く、悪い家庭はそれらがズレているか少ない。その違いは、休日やお盆、正月などの過ごし方をみると分かりやすいでしょう」

 育ちの悪い方は、「オレは結婚したら、気をつけるから」などと親との違いを強調してパートナーの理解を得ようとしたりするが……。

「たとえば借金グセのある男性は、『結婚したら借りない』とプロポーズで強調します。相手を思う彼女は『きっと直る。私がいれば変わるはず』と受け入れますが、変わりません。借金グセはクセではなく、“借金を悪いと思わない性格”なんです。性格は直りません。浮気グセもそう。浮気をしても悪いと思わない性格です。そういう性格は、周りの影響を受けますから、育ち方の影響は小さくありません」

 借金グセも浮気グセも困る。山崎氏に相談した男性は、息子の彼女の家の身辺調査をした結果、親が新興宗教にハマっていることをつかみ、息子に彼女との縁談を断念させたそうだ。探偵などへの身辺調査で何が分かるのか。

「職場や自宅の周辺から交友関係、異性関係、近隣トラブルの有無、本当にその仕事かどうか、周りの評判のほか、実家の両親や宗教もチェックします。どこまで調べるかにもよりますが、引っ越しの履歴を調べることも珍しくありません。消費者金融やカードローンなどの有無まで調べるとなると、調査期間は2カ月ほど、料金は100万円が相場です」

 渡る世間は鬼ばかり。家と家のモメごとには、育ちのよしあしに関係なく用心だ。


見た目の「若返り」が健康長寿に大きくつながる

2021-05-23 08:30:00 | 日記

下記の記事は日刊ゲンダイデジタルからの借用(コピー)です

昨年も4泊6日の日程でベトナムを訪れました。提携を結んでいる国防軍医科大学付属病院から招待され、1件の手術を行いました。

 患者さんは、ベトナムには少ないタイプの僧帽弁閉鎖不全症を患っている71歳の女性だったのですが、手術前に直接お会いしたときに感じたことがあります。その患者さんの見た目が85歳くらいに思えたのです。

 最近、強く感じているのは、外見が年齢より若く見える高齢者は楽しく人生を全うできているケースが多いということです。科学的には正確とはいえないかもしれませんが、経験上そうした傾向が見られるのです。

 海外でも、遺伝的背景が同じ70歳以上の双子の追跡調査から、「実年齢より若く見える人は長生きする傾向にあり、双子の見た目の年齢の差が大きい場合、老けて見える方が早死にする傾向がある」と報告されています。見た目の年齢が若い人ほど寿命と関連がある染色体のテロメアが長いことがわかっていて、見た目が動脈硬化にも関係しているともいわれています。

ですから、超高齢社会の日本では、「見た目の年齢が若返るような生き方」を目指すべきだと思うのです。そのためには「行動」が大切になってきます。

 いまの日本では、ベトナムで手術した患者さんと同年代の70歳前後の方の多くは実年齢よりも若く見えます。

 もちろんそうでない方もいらっしゃいますが、昔に比べて“見た目が若い人”が増えた印象です。ベトナムをはじめとした諸外国と比べ、日本の高齢者が若く見える一因は「行動」にあると考えられます。

 近年の日本では独居世帯が増えていることもあり、高齢者でも自立が求められます。社会の状況によって自立させられているということは、行動しているということです。生活していくためには、とにかく自分から外に出て歩かなければなりません。すると、知らず知らずのうちに世の中の流行を取り込むことにつながります。ファッションでも食べ物でも書物でも音楽でも映像でも、何年かに1サイクルで動いているものを肌で感じて、自分の中で消化する作業が行われます。

 これを繰り返していると、ある時点で見た目が2~3歳くらい若返ってきます。新しいものを受け入れると気持ちの刺激になります。外を出歩き、コミュニケーションをとり、食べ物を含めた生活習慣を時代に合わせることが若返りにつながり、健康維持にいちばん役立つのです。

 これができている人は、いくつになっても自分が年を取ったということを意識していなかったり、認めていません。これが見た目の若さと元気の源になるのでしょう。

 逆に自分が年を取ったことを受け入れてしまい、行動しなくなって時代から取り残された時点で老化が始まります。

「青春とは人生のある期間を指すのでなく、心の持ち方をいう」

「年を重ねただけで人は老いない。理想を失うときはじめて老いる」

 まさに、アメリカの詩人サムエル・ウルマンの「青春の詩」の言葉がいまになって蘇るのです。

 ファンタジー映画でも、何百年間も生きている魔女が何かのきっかけで老いを受け入れた瞬間、白骨化してボロボロの粉末になって消えてしまうといったシーンをよく目にします。やはり、老化とはそういうものなのです。

 ベトナムで手術した71歳の女性も、自分の老いや病気を受け入れてしまって、行動することもなくなり、ヨボヨボな状態になっていました。手術すればしっかり治ることを伝えましたが、それでも半信半疑な様子でした。もちろん、手術は無事に成功しました。これから、好きだという旅行にもひとりで行けるようになりますし、若返ってくれることを期待しています。

天野篤
順天堂大学医学部心臓血管外科教授