砂丘屋ブログ

鳥取市今町にある居酒屋店主の
日々の泡とか

伝統こけし論説集

2023-11-16 | 日記
去年の夏でしたが軽くこけしに興味があったので鳴子温泉のこけし博物館に行ってきました。大量のこけしに囲まれ様々な視点からのこけし責め。感銘を受けながらも、まあ修業すればこれくらいのものは作れそうと博物館を出ましたが、この一年、時々こけしのことを考えたりしてたのでここは少し勉強してみることに。

そもそもこけしは郷土玩具だから安価でなければならない。だから美術品のようには作れず、とにかく数をこなして生計をたてる。

この本によるこけしづくりとは、出来るだけ自我を殺し模倣を繰り返しその中でもなお生まれる強い制作意欲が自我の発露となる。模倣は屈辱ではなく、それを受け入れ、信じ、素直に従う心。そこに自然の美、自由、躊躇こだわりのない無心の中で生まれた結果としての美がある。

つまり、自分を消し無心と無名が最上の美を生み出す。

いや〜、こけしって深いんですね。

なんか今まで自我が強すぎた。今日から自我を消し、慎ましく生きて行こうと思うが多分できないだろう。でも、わたしらしく自分らしく笑顔ですごしたいです!みたいな厚かましさの真逆は目指したいと思うけどそれすら明日には忘れていそう。

只今、聖護院大根を煮てます。少し自我を押さえた大根煮ですー
コメント
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