佐久市 ヤナギダ 趣味の店

長野県佐久市野沢93番地
ヤナギダ☎0267-62-0220

トンカツにソースをじゃぶとかけている運命線の深き右手で 

2023-02-20 11:50:22 | 日記

 

<二十年前のあなたへ>
いきは良い良い、帰りはこわい。
時の壁を超え、未来行きのタイム
マシンに乗って、あなたから届いた
お手紙を読んでいる最中に、つい、
そんな歌を口ずさんでしまい
ました。

ごめんなさい。東京駅から、下りの
新幹線に乗り込んだあなたは、うつ
むいて、今にも零れ落ちそうな涙
を、必死で堪えているというのに。

可愛像なあなた。
あんなに期待して、はち切れそうな
思いで胸をいっぱいにして、会いに
いったというのに、とうとう彼に
会えなかったね。会えなかっただけ
じゃなくて・・・・

つらかったね。ずいぶんつらい目に
遭ったね。

東京駅から電車を乗り継いで、彼の
住む街に着いたとき、あなたは駅
構内にある緑色の公衆電話から、
彼に電話をかけてみました。まだ、
携帯電話のない時代でした。

彼の電話は、留守番電話に切り替
わっていたので、あなたは伝言を
残し、駅前の喫茶店に入って、三
十分ほど時間を潰したあと、また、
かけてみました。

彼はまだもどっていなかった。
「もしかしたら、あたしの手紙、
届いていなかったのかな・・・・」
そんな風にも、思ったね、まるで、
自分に言い聞かせるように。

迷わずにいけば、駅から歩いて二十
分くらいのところに、彼のアパート
はありました。

公園のベンチに座って、彼への短い
メモを書き、――東京駅に着いたと
き、もう一度だけ、お電話してみま
す、と未練をたっぷりこめて――
それを手に、ふたたびアパートに
向かいました。

階段の下まで来たとき、あなたは
ふと、近くにあるごみ置き場に
放置されたままの、黒いビニール
袋に目を留めました。

猫かカラスに荒らされて、袋は破れ、
中身が飛び出していました。
「あっ」
と思って、あなたはごみ袋のすぐ
近くまで歩み寄っていきました。

さまざまなごみに混じって、見覚え
のある、うすいピンクの封筒。
ブルーのインクで記された、あなた
の文字。「青山晴彦様」。


それは、あなたがちょうど一週間前
に出した、手紙でした。
好きです。
会いたいです。
会いにいってもいいですか?
懸命に綴ったあなたのへの気持ちが、
あなたの気持ちが、あなたの声が、

まるで悲鳴を上げているように、
耳に飛び込んできました。
可哀想な手紙。
ごみと一緒に、捨てられてしまった、
恋。

ついさっき、あなたは、新幹線の
デッキに備え付けられているごみ
箱のなかに、彼へのメッセージと
ともに、その手紙を捨てましたね。

彼に捨てられた手紙だったけど、
自分で捨てる、ということが、
あなたにとっては、大切だったの
でしょうね。

あなたの自分の手で、恋を埋葬し
たかったのでしょう。

たくさん、泣きなさい。
二十年前のあなた。今、泣きたい
だけ、泣きなさい。

大丈夫。涙を流した分だけ、あなた
は優しい人になれるし、今味わって
いる悲しみの深さと同じだけ深い
幸せを、いつか、味わうことができ
るから。

だから、好きなだけ、泣きなさい。
今夜、部屋に戻ったら、滝のように、
雨のように涙をながして、その涙の
雨に、打たれるといい。

そうすればあしたの朝、つぼみは
きっと、花開くでしょう。雨を吸い
込んだ分だけ強く、たくましく、
可憐な花となって。

わたしはいつでも、これからも、ずっと
ここにいて、待っています。
あなたが成長して、大人になって、私
に会いにきてくれる日を。

もしも偶然どこかで、あなたを見かけ
たなら、うしろからそっと、声を
かけるね。

「また会えたね。二十年前のあたし」
ふり向いたあなたが、満開のお花畑
のような笑顔の持ち主だと嬉しいな。
それからふたりでカフェへいきま
しょうか?

そこで、今度はわたしがあなたに、
語って聞かせましょう?
この二十年間に、わたしがめぐり
会った、恋の物語。話しても、話しは
尽きないと思います。

なぜなら今、あなたの流している涙
に負けないくらい、堰(せき)の切れた
河のように、洪水のように、わたしも涙
を流してきたから。


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その笑顔はわたしの人生に、射し込んできた陽の光のように見えた。

2023-02-20 11:48:46 | 日記
あなたはいま何をしていますか?

何を考えていますか?

わたしは
あなたのことばかり考えてました。


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「はじめまして」という ことばは、 「やっと会えたね」という意味 なのです。

2023-02-20 11:45:25 | 日記

 

初めてのキス、初めての
デート、 シャボン玉の
ようにふわふわ 飛んで、
空中でぱちんと弾ける、

そんな片思いの恋をいく
つか経 たあと、わたし
はまるで巻き込 まれる
ように、苦しい恋に落ちた。

これは、手探りで進むし
かない 真っ暗な闇の谷
底に真っ逆さま に落ち
てゆくような恋だった。

どしようもなかった。
好きで好きでたまらな
くて、 四六時中会い
たくて、いつも一緒
にいたいと追い求めた。

彼のそばにいない時の
自分は、 まるで不完全
な人間のような気 がし
ていた。息もできないくら
いに、身動きもできない
くらい に、焦がれていた。

こんなに好きなのに、
こんなに 愛しているの
に、こんなにも
不安なのは、なぜ?


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その話夢ではないと直観す二人の間のともしび消えて

2023-02-20 11:36:56 | 日記

君が出て行って

僕の冷蔵庫からは

クリームサンドウエハースが

消えた。

そして、鼻炎カプセルと・・・・。

 

 

 

 

 


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それ以上恋とは何か言わないで恋をなくしたばかりの我に

2023-02-20 11:33:02 | 日記

かわいい私

あなたといるとかわいい私に

なるのに もうお終い。

 

金 K18   ¥6170

プラチナPT950 ¥4100

【買取値】

                         

佐久市野沢93番地十二町

ケヤキの木の真向かい

アーケード十二町側

  ~ヤナギダ~

☎0267-62-0220

 


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風に揺るる鞦韆(しゅせん)ひとつ傷つきしほど傷つけ来しと思えり

2023-02-20 11:28:20 | 日記

鞦韆は、ぶらんこのこと。意味は

同じでも、語感はずいぶん違う。

「ぶらんこ」というと、それに

乗って遊ぶ子どもの可愛らしい

イメージがセットでついてくる

ような感じがするが、「鞦韆」と

いうと、もう少し硬質で大人の

物思いに寄り添うようなイメージ

がある。

 

ぽつんとある鞦韆が、風に揺れる

さまは、不安定な心にも似ている。

我自身の心が、今ゆらゆらしてい

る。その動きは、下の句の意味す

るところの象徴でもある。

 

前にだけ揺れる鞦韆はない。前に

揺れたら、その勢いで次は後ろに

いったら、今度は前に向かう。

人を傷つけたら、そのことによっ

て自分も傷つく。たとえば別れの

決意を相手に告げるとき、深く愛

しあった人であればあるほど、心

は痛むだろう。

 

後ろにいったら、今度は前へ向か

う。人に傷つけられたときは、そ

のことによってたぶん相手も傷つ

けている。そして結局落ちつくと

ころ、プラスマイナスゼロの地点

だ。

 

「自分がいやなことは、人にしな

いようにしましょう、と言います

よね。これはもっともなことです。

ただ、世界中の人がそのようにす

れば、世界は平和になります。

というのはどうでしょうか。

きれいごとですね。自分がいやで

なくても、人がいやなことという

のは、いくらでもありますし、も

ちろんその逆もある。そういうと

ころから、人は傷つけあってしま

うとうことを、きれいごとでなく

教えなくてはならないと思います」

 

自分は、あんなことこんなことで

傷ついてきたけれど、相手はそれ

ほど意識していないかもしれない。

そして同じように自分もどこかで

誰かを、そんなことこんなことで

傷つけてきたのだろう。まあ、そ

れをトータルすればプラスマイナ

スゼロってところかな・・・・。

「ほど」という語には、そんな

ニュアンスがある。

 

 

 

 


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