牧場の日記~競走馬生産者の日々~

競走馬の生産牧場の現状と考察

脚勢矯正手術

2008年05月25日 | 
当才馬の脚勢の矯正手術をした。

最初歩様を見て、獣医と相談。

レントゲンを見た限りでは手術の対象になっているが、歩様を見る限り、しなくてもいいかもしれないという。

私としては、しなくてもいいかもしれない手術はしたくない。
旦那は後で後悔したくないという。

実際問題今までも、もっと早いうちに手術に踏み切ればよかったかも・・、という場面に何度も出くわしている。

言う人は何気に言っているかもしれないが、生産者としては、ちょっとした脚の曲がりのせいで、1000万の価値がある馬が、100万になってしまうかもしれない、という、おおきな違いである。

いまはいじらなくてもいいかも、で、済まされないシビアな現状がある。

結局手術に踏み切った。結果はこれからの馬の成長しだい。
良くなるか悪くなるかは神のみぞ知る。

手術自体は1時間もかからず、覚醒に30分ほどかかったくらいで、術後も元気。

これからネジが外れるまでは1週間の舎飼いののち小さなパドックでの生活が親子に待っている。

私たちはこたこたに汚れた馬房掃除と、青草を刈ってやる作業が追加される。

以前同じような手術をした馬は新馬勝ちした。

前途は明るい。