なんか難しいような、バカっぽいような、でもなんかいい映画。
たまたまアニメという手法をとっているけど、あくまでアニメは「手段」で、表現のひとつでしかない。「下妻物語」で、アニメのシーンが混じる、あのカンジに似ている。
この映画には、明らかに「伝えたいメッセージ」がある。一番コアなところはストレートに伝えてくる。でもそれを支えるいろんな説明、背景はソフトに、映像や音、声の奔流で流されているだけだ。それを感じよう、理解しようと思わなければそれらは頭にやってはこないだろう。
ストレートなメッセージで呼び覚まされたココロが、相手が伝えようとする何かを理解しようとする、ウチにこもっていた視線がソトに向く、そういうココロの動きをささえてくれそうな映画だ。
ヨメの従兄弟がひきこもりになっているという。とても遠いところにいるのでそうそう行けはしないけれど、これはひとつこのDVDを送ってみようかな。