精華よもやま話   佐々木まさひこ議員のつぶやき

京都・精華町会議員佐々木まさひこのローカル日記

12月定例議会が終わる

2010年12月23日 09時34分05秒 | 議会・地方自治
 昨日、精華町の定例議会が閉会した
 通常12月議会は、昨年度決算と来年度予算の狭間となり、大きな動きが少ない
 ただ今回は、政府の補正予算が成立したなどの要因で、会期途中に追加提案がされるなど、補正規模も大きくなっている
 朗報としては、子宮頸がんやヒブワクチンなどの公的助成制度が拡充され、私たちが以前から求めていた「無料化」が実現したことである
 小中学校の教職員用パソコンの充足率も100%となるほか、学校図書のデータベース化や図書館の資料(本など)購入費も増額された
 子どもたちや教育関連に手厚く補正計上されている
 一方、議会あてにJAなどから出されている「米価急落の対策費」は計上されずだった。議会としては、政府に対して米価急落に対する緊急措置を全会一致で求めることにした

 議会としての判断は、いろいろ議論を呼んだ
 私たちが提案した意見書案・紹介議員になった請願で、賛成少数で否決されたものは次のとおりである
   「国民健康保険の広域化に反対する意見書案」
 現在府県単位に広域化する計画が進んでいますが、そうなると沢内村などで取り組んできた「顔の見える保健行政」ではなくなり、事務処理に特化する保険制度となります。結果として、適切な予防措置がとれず、個々の住民が自分たちの判断で病院通いをする(逆に放置して悪化することも)ことで、保険財政はさらにひっ迫する恐れがあります。また、一般会計からの繰り入れも困難となり、保険税の高騰につながります。反対した議員からは「広域化で財政強化できる」と言いますが、あの市町村合併で財政の苦しい自治体同士が合併した結果、今ではさらに苦しくなっていることからも簡単に分かりそうなものです・・・

   「TPP参加に反対する意見書」「同様の請願」
 民主党の議員がとうとうと反対理由を述べました。農水省の試算(自給率の激減、数兆円の損失)を否定し、韓国の農業対策を紹介されました。しかし、この問題では、農業団体であるJA中央会や農村を多く抱える全国町村長会が、それぞれ反対決議をあげています。また、韓国では、見通しがはずれ今では多くの農家が「事業拡大のための先行投資による借金だけが残った」事態にあえいでいます。当事者の声や現実を直視しない姿勢は問題です。

   「教育条件整備の請願」
 可能なところから少人数学級の実施、エレベーターの設置、通学路の安全対策、中学校2学期制検証結果の公表、カウンセラーの設置などを内容とするものです。
 来春小学校を卒業予定の車いす生活の児童は、現在エレベーターのない中学校の校区に住んでいますが、エレベーターのある校区外の中学校を選択したようです。その選択理由の大きな要因がエレベーターの有無であることは、教育委員会も認めていますが、それでも他会派の議員さんは「カネかかるからつける必要ない」という結果を出しました。
 少人数学級では、子どもの人数が多いことで物理的に実施できるところと困難なところがあることは認識しています。だから「できるところから」とあるわけです。ある議員は、「一部でもできないところがあるのに、できるところだけ実施するのは平等ではない」旨の発言をしています。一理あるように思えますが、一方で、エレベーターについては(上記のように校区外通学という事態が発生しても)平等でなくてもいいという意味の姿勢であることも?である

 その他、「賛成内容の反対討論」という理解不能な事態も発生した。後日改めて報告します
 
コメント
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