酒田市に出羽国府が置かれたと言われる城柵、城輪柵は昭和6年に国指定史跡となり、昭和56年に再指定され、平成元年度から一部復元工事が始まり、観光スポットになっていた。
この史跡は奈良時代の末期に秋田城から移転された城柵といわれ、東北の先住民、蝦夷地を統治する最前線にあったのではとも言われ、謎めいてはっきりした事は解明されていない。
発掘調査の結果、一辺約720mの築地塀の正方形の中に、築城などに囲まれた政庁があった事が分かった。外郭の四辺中央には門が設けられ、政庁のある中心部に向かって大路が作られており、国府の跡とされている。
平成元年度に国の「史跡等活用特別事業」の採択を受け、3か年事業として政庁南門、東門、および築地塀の一部が実物大に復元された。自然杉の巨木を探すのに苦労した話を聞いている。
中途半端に終わったような城輪柵跡の復元も、今は劣化が進み観光客もまばらとなっている。しかし、郷土のルーツを訪ね、意義ある時間を過ごす事が出来たと思っている。
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