声の恋人

普段はラジオがメディアの中心なんだけど、関西のラジオってどうも話題的にあわなくて、ほとんどNHKと一部FM番組を聴くだけ。
ラジオって当然声だけが伝わってくるんだけど、だからこそ妄想をかき立てられるんだね。
声に恋する。
例えば FM COCOLO（JOAW-FM）のメメさん。
澄み切った声にぞっこん。
たまたま聴いた時に、声の良さと話題のセンスの良さに惚れたね。

お天気おねえさんの伊藤みゆきさん。
聞き惚れて天気予報の内容なんか憶えていない。
毎朝おねえさんの声で元気が出てくるんだから。

そしてNHK大阪（JOBK）で時報前のニュースや天気予報を伝える倉窪莉沙さん。
何がイイかって区切り。
特に「センチ」。
なにそれ？
天気予報で海上の浪の高さを伝えるんだけど、「浪の高さは50センチ。」とセンチで切るんだよ。
50センチでしょう、じゃなくて50センチ。
このセンチの切り方がスパッとして、また声がイイのでセクシーなのよ。
浪が1mだったりしたらガックシ。
センチだからセンチメンタルになるのね。
倉窪おねえさんは日替わりみたいだから、声を聞き分けて「やったぁ～」とひとり喜ぶのね。

テレビなんか見ているとビジュアルに引っ張られて声をないがしろにするけど、声質、話し方、トーンなどで推し量るラジオのほうが妄想が働いて楽しいのね。
もちろんネットで検索すればどんな人か”ビジュアル”が得られるけれど、そういうものじゃないのよ世の中は。
声で勝負する人は声で評価しないとね。

声という点ではNHKがやはり個性的あると思うのよ、昔から。
アナウンス魂というんですか、しゃべり方にも特徴があるんですよね。
トークが上手いとかじゃなく、アナウンスが上手くて個性的。
そういう人って民放には少ない気がするな。残念。

やっぱりラジオは声を恋人にするんだよ。
どうか明日も浪の高さが50センチでありますように。





小平松から平松　和歌山県串本町


赤坂から宮神社前　兵庫県姫路市家島町