本を売るべきか機械を売るべきか

何社からか電子書籍を読む機械が売り出されていて、それにともなって”書店”も作られているし、”独立系”の”書店”もある。
専用機械で”読書”する人もいれば、タブレット端末やパソコン、ケータイで読む人もいる。
本のデータは出版社から出てくるので、特化したジャンルの書店もあるが、いわゆる文芸ものは品揃えはどこも似たようなものだ。
となると、まず専用機械を買った時点で専用書店を”選ぶ”事になるので、機械の選択が重要になる。
スマホなどで”読む”場合は、また別の選択枝があるが。
しかし、現在ハードはだいたい似たようなものの横並びなので、そこそこ品揃えが揃ってき始めたので、今度は本を選ぶ”書店選び”が重要になってくる時期に入ったと思う。
リアルな本屋さん選びと同じ事だ。
つまりハードとソフトの組み合わせから、書店の便利さ、サービスに電子書籍選びの方向が変わりつつあるのではないかと感じる。
ポイント制を取り入れたり、特価セールを行なったり、おもに”値引き”で競争が行なわれている現状だが、そこに注力すると書店の魅力の方に力を向ける”努力”が怠りがちにならないかと心配だ。
実際には、サイトでオススメの本を紹介したりはしているが、どうも魅力に欠けるのだ。
本の情報を魅力的に紹介するコーナーが“薄い”と思う。
だからサイトで紹介された本を「手に取ってみよう」とは思わない。
多くが他のところからの情報で、”在庫”があるか検索して見つけるという事をしている。
もっと誰かのオススメ情報から新しい作者を紹介するという事をしてもらいたい。
と思うのも、これまで読んだ事のなかった人の本を読んでみて、大変面白くて買い続けるというケースが最近続いているんだ。
こんな面白い本がありますよと魅力的に紹介されれば、これからも新しい人の作品が待っているんだと期待出来るんだけど。
その努力がまだまだ出版社やリアル書店に比べて足りないと思う。
セレクトや発掘を独自に行ない「棚づくり」をすれば、書店としての個性がもっと出てくると思う。
そうしなければ生きていけないんじゃないのかなぁ。




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