負の連鎖

駅へ向かう途中、踏切に通りかかると、遮断棒が折れていた。
明らかにクルマで強行突破した折れ方だ。
まずいなぁと思ったのは、以前も同じ場所で同じ状態で、修理に時間がかかり電車がかなり遅れたからだ。
駅の改札の表示では特に遅れの知らせはなかったので、「まだ”バレて”ないんだぁ」と”安心”したが、ホームにあがるとカクカクシカジカで列車の到着が遅れるとの放送がありガックシ。
”現場”までは駅から数百mなので、さっさと交換して運行再開して欲しいと思うのだが、アナウンスで「現場を確認し・・・」と、何を確認するのだぁと思いながら待ち続ける事20分。
周辺の踏切は警報シグナルが鳴り続け人もクルマも渋滞。

ようやく到着した電車に乗り、数駅行くと再び電車が停止。
車内アナウンスで「遮断機が降りている踏切を誰かが強硬突破したことで”安全確認”のために」と停車の理由を説明する。
そりゃぁ遮断機がいつまでもあがらないことにしびれを切らして渡ったんだろうなと思ったが、そんな急いでいるヤツがいつまでも現場にいるわけないのに何を”安全確認”するんだろうと疑問がわき、ひょっとして遺体でもあるかもと確認しているのかと想像。
そこでもかなりの時間停車し続け、結局40分遅れで降車駅へ到着。

無理矢理遮断棒を折ってまで通行した1台のクルマが電車の遅れを呼び、踏切がいつまでも開かない事に焦れたヤツが無理矢理踏切を渡りと、負の連鎖の結果が朝の通勤時間帯に大混乱を起こしたのだった。




浜坂 2　兵庫県新温泉町


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