Nonsection Radical

撮影と本の空間

いつからそうなった

2014年07月07日 | Weblog
サンダルを探しにスポーツ店を巡ったんだけど、どうしてこうもと思うほど人が多かった。
ランニングシューズのコーナーが大きくあり、いろいろな種類の靴を買い求める人、ウェアを見る人などランニング人口が再び増えている事をうかがわせる賑わいだ。
学生だった頃、走るというのは陸上競技をする人だけがすることで、そもそもジョギングという言葉さえもなかった。
何を好き好んで走ったりするものか、という時代だ。
それがいつの間にか市民権を得ているのに時代の流れを感じる。

そして登山用品コーナーに行くと、歩くのにも苦労するほど人がいる。
山歩きをしていた20年ほど前には、登山屋さんに来るのはむさ苦しいニイちゃんばかりで、冬場になるとスキー用品を買い求める人がいたぐらいだ。
スキーだってユーミンの歌以前には、好き者がやる道楽でしかなかった。
夜行列車でぎゅうぎゅう詰めになりながら、雪国を目指した。
何を好き好んで田舎に行って坂を滑るんだ、という時代だ。
ましてや、風呂も便所もない山に何日も籠って、汚い、臭い、重い、キツい思いをして山を登らなきゃならんのだ、という時代だ。
つい最近まで、山登りといえば、ジジババの老後の暇つぶしだったではないか。
それが今では、オシャレなジョシがカラフルなウェアを買い求めているのだ。
どうしたんだ、みんな?

確かに環境が整ったという面もあるだろう。
流行という面もあるだろう。
それでもなぜ?という気持ちがある。
どうしてこの“楽しさ”を知ってしまったんだ?
苦しさの中に喜びを見いだすことを誰から教えてもらったんだ?
世の中には、楽しい事がたくさんある事を知ったのはなぜだ?
これまでは、楽しい事に苦労はいらないという時代だったのに、苦労があっても楽しい事があればやってみる、という時代に変わったのはなぜだ?
ひょっとしたら、希望の持てる世の中が来るかもしれんぞ。
前向きな意識が芽生えてきたのか?
そんなに世の中は甘くないけどさ。




堀川通から正面通へ
京都府京都市下京区門前町,丸屋町,珠数屋町,玉本町,仏具屋町,柳町,紅葉町
撮影 2014年4月13日 木曜日 12時45分
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