Nonsection Radical

撮影と本の空間

世の中は物語であふれている

2014年07月20日 | Weblog
期待せずに訪れた大阪ニコンサロン。
「大阪フォト・プロムナード」において、舞台写真家飯田耕治氏写真展「DANCING DAYS 華麗なるバレエの世界」を見て、バレエは一度も見た事はないけど見てみたいなと思わせる舞台写真。
ニコンサロンbisでは後藤 安男写真展「過ぎてゆく景色」。
写真を見た瞬間に車窓からの景色だと直感。
会場にいらした後藤氏に話をうかがい、列車の車窓から見える景色の高さ、距離感、次々に現われるその時だけの”瞬間”の絶妙さに話が合う。
注視しないと通りすぎていくだけの景色にも、ひとつひとつの物語が進行し、その瞬間に立ち会えた幸運にシャッターを切っているのがわかる。
となりのニコンサロンでは金村 修写真展「Ansel Adams Stardust(You are not alone)」。
無限と思われる言葉の羅列とは裏腹に”わかりやすい”キッタネェープリントが壁を覆う。
両会場の写真は対峙的に見えるが、実は同じ部類に感じられた。
目の前の光景に反応して瞬間的にシャッターを切る。
反応したものはそれぞれ違うものかもしれないが、言葉以前に視神経がとらえたものを逃がさずに写し出している点で同類だと思う。
予想以上に良かったニコンサロン。

続いてBEATS GALLERY の「NON COLOR -TOMMY-」
一人のジョシを12人が創意工夫して撮影、なのだろうが、悪戦苦闘の結果、結局カノジョを捕まえきれず、の感。
自分ならどう撮る?と自問するが、「いや、自分なら撮らずに敵前逃亡だな」と。

gallery maggot の「STRANGER in PARADISE」。
JUNKU NISHIMURA 、OHKI KAZUNORI 両氏による東北の旅写真。
どこにも表示されてはいないが、震災後の東北を撮影したモノクロ写真。
それは震災によって更に痛めつけられはしたが、震災前から変わらない人々の日々の生活の場所を撮影したもの。
震災前にも訪れている作者の震災前、震災後の変化などの話をうかがう。
スナックのママさん(たぶん)の魅力的な力強さに魅かれる。

Acru gallery 「Photoback『セレクション&ねこ展』」。
フォトブックを一同に集めた企画展。
1冊だけ手に取る。

ナダール大阪 「大阪経済大学写真部OB展 -JuMbLE-」。
仲よき事は美しき哉。

PhotoGallery壹燈舎企画公募展「光のかけら」
的確なテーマを与えると的確にとらえた写真が集まる。
「かけら」という点がキモだったのでしょう。

LimeLight 企画展「女子展2014」。
来場者投票の得票数の一番多い人が個展開催出来るとの事。
まあジョシは様々なものに視点を向けるのだなぁと。
こういう少数展示、短期決戦の場合は、視点を絞って濃度の濃い写真を並べてインパクトを与える必要があるなと思った。
予選に持ち歌の一番得意なのを出すのがのど自慢の必勝法ではないのか?
はばかりながら一票を投じる。

家を出た時から足底が痛くて、満足に歩けず、夕立にもたたられ残念。






五條1丁目の街並み
奈良県五條市五條1丁目
撮影 2014年6月21日 土曜日 12時20分
コメント
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