リハビリ日記(AVM闘病記)

赴任先の中国広州でAVM(脳動静脈奇形)が原因の脳出血で倒れ半身麻痺となった記録。“大晦日、リハビリ日記“で検索。

十人十色

2009-04-18 | リハビリ
 ここに入院し、様々な方とお会いして思うのは、「脳の病気の症状は、十人十色なんだなぁ」ということです。

 人様の病気の具体的な症状を書くのは、マナー違反かもしれませんが、病気への理解が深まればと思い、敢えて書きます。

 脚や腕、内臓の疾患であれば、機能がある程度限定されるため、医師の方も、どこをどう処置したらどうなるのか、ある程度把握できるのかもしれません。

 しかし、脳の構造やその治療法については、まだ未知のことも多いのでしょう、医師の方も患者の症状を完全に把握したり、コントロールすることは難しいようです。

 身体のダメージが主で、歩行できなくなったり、手や足が動きにくくなったりするのは、比較的症状がシンプルなため、他人にも理解されやすいと思います。

 しかし、直接目に見えない部分、例えば、発声、視力、理性や記憶力などのダメージは、他人から見てわかりづらいので、大変そうです。
 例えば、ある程度スムーズに歩行でき、素人目には「もう退院できるんじゃないの?」と思えるような方であっても、私からしたら「そんなこと、どうだっていいじゃない」というような事に、突然激高して大声を出したり、ある一部分のみの視力が悪く、どうしても特定の部分の食事だけ残してしまったり。

 こういう症状は、回復までに随分時間がかかるそうです。

 将来医学が進歩して、次の世代には、私が苦しんだような病気が未然に防止できたり、もっと短期間で回復できるようになればいいなと願います!