さざなみいんこ どっとこむ

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サザナミについての考察 その7

2011-07-19 14:46:45 | サザナミインコ
今回「サザナミについての考察 その7」のテーマは人工飼育です。
本来、親鳥が面倒を見てくれれば、2週間程度は親鳥に任せて、その後、巣箱デビューとなるのですが、雛の状態を観察していると、どうしてもこのままでは育たないと思う仔が出てきます。

今回、ご紹介する仔は、SL SFグレイウイング コバルト♂×SL SFグレイウイング コバルト♀のペアが抱卵して7月6日と7日に雛が孵りました。
このペアは、前回、卵4つを産んで抱卵していましたが、全て中止卵で1羽も孵りませんでした。
今回は、卵1つだけ産んで抱卵をしていましたので、巣箱の外で産卵するペアの有性卵が、孵卵器に3個あったのでこれを一緒に入れて、計4個の卵を抱卵しておりました。
(因みに、巣箱の外で産卵するペアはSL SFグレイウイング オリーブ♂×SL SFグレイウイング ブルー♀のペアです。)

さて、こうして2羽の雛が孵ったのですが、その後、1週間で1羽が☆になってしまいました。
それでも、亡くなった雛を巣箱から取り除いてから、雌親が巣箱に入っていたので大丈夫だと思っていたのですが、その後の観察で全く餌を与えていないことが判り、雛が痙攣をしていたので急遽取り出して、孵卵器に入れました。


この写真は、取り出した直後に撮影したものです。
この状態では、育雛ケースでは細かい温度設定や湿度コントロールが出来ませんので、孵卵器を使うことにしました。
孵卵器は、R-Com Mini (リトルママ)です。


この孵卵器は韓国製で、マイコンコントロールで孵化設定が出来ますし、マニュアル設定により、初期の育雛ケースとして使用することも可能です。小型で低価格ですので、1台あると大変役立ちます。
今回の温度設定は33.5℃にして、湿度は自動です。(勿論、転卵は停止です。)

そ嚢に餌が全く無いので、直ぐにケイティ社 イグザクト フォーミュラー ベビーバードを薄めに作って与えましたが、食べません。
幸いにも、ハッピーホリディ ベビーバードフードの買い置きがありましたので、これをお湯と1:6で作って与えたところ、良く食べてくれました。
こんなに小さいのに、違いが判るとは!


この餌は、雛が生まれた直後から使用出来る様です。
お湯に溶かすと、まるでミルクという感じです。(匂いは全く違います。)


これをシリンジに入れて、雛の口元に少しづつ垂らす感じで与えます。
給餌間隔は3時間毎です。勿論、真夜中も続きます。
丁度、3時間でそ嚢の餌が無くなります。
3日経ちましたが、順調に育っています。


この仔も販売対象になりませんので、早々と名前を付けました。
白(ベク:韓国読み)ちゃんです。
この仔が、クリームイノなら親鳥はSL SFグレイウイング コバルト♂×SL SFグレイウイング コバルト♀となります。
ルチノーなら親鳥はSL SFグレイウイング オリーブ♂×SL SFグレイウイング ブルー♀です。
どちらにしても、この仔の父親はスプリット イノと言うことになります。
また、この仔はクリームイノでもルチノーでも、遺伝的に♀ということになります。

これからも、白ちゃんの成長にご期待下さい。
次回は、大きくなった豆ちゃんも掲載します。

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