ゴソゴソ・・・
不自然に視線をそらし、箱に手を突っ込む不審者・・・
ふたりめ発見
・・・
なんと三人目も・・・
これは「抽選会」の様子。
クイズの正解者の回答用紙の中から、プレゼントがもらえる10人を選びだそうとする様子を激写したものです。
できるだけ恣意をはぶこうと、みなが箱から目をそむけて選ぶその様は
あたかもジャクソン・ポロックが偶然の名を借りて絵の具をキャンバスに投げつけ、
同じくジョン・ケージがサイコロの偶然によって作曲しようとしたその行いを踏襲するかのようです。
それは滑稽ながらもヒトの真摯なおこないであり
ありえざる理想に向かって懸命に羽ばたく大鳥の翼を思わせます。
その基本を忘れずに、より高みを目指すことが、人の行いなのです。
だからみんな目をそらすのです。
その理由に思いいたるとき、人は小さな赤い燠火が胸にあることを知るでしょう。
大人の階段のぼったからって、その火を消してはいけません。
お互いの戒めのために、この言葉を送りましょう。
「ああ燕雀いずくんぞ鴻鵠の志をしらんや」
とゆーわけで、厳正な抽選によって10人が選ばれました。
プレゼントの到着までしばらくおまちください。
セレネスタッフ ナカムラ