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職員研修in京都 その2

2016年02月24日 | スタッフ独り言

さて、あぶり餅の次にむかいましたのは承天閣(じょうてんかく)美術館。

目的は、開催中の「岩澤重夫展」です。

この美術館は相国寺(しょうこくじ)が運営しておりまして、金閣や銀閣もこのお寺さんが管理されています。

なので、金閣に描かれた伊藤若冲(じゃくちゅう)の障壁画が展示されていたりと、見ごたえがあります。

岩澤重夫展も素晴らしい内容でした。

堂本印象に師事した日本画家で、大分県の出身です。

その作風は千変万化。

現代アートばりばりの作品や、たおやかな花の絵、抽象的なデザインのような絵、

細密で写実的な絵などなど、見ていて飽きません。

特に印象深かったのは、「天水悠々」という2003年の作品。

(「岩澤重夫展」の文字をクリック。リンク先のチラシ裏、右下にある絵ですね)

繊細な色彩と豪快な筆致があいまって、清冽で空気の引き締まるような作品でした。

まさに名品。

ところでみなさん、分かりました?

これ、富山県の立山にある「称名滝」を描いているのです!

ついうれしくて、美術館の売店の人や、タクシーの運転手に自慢するわれわれ。

宇奈月温泉の宣伝もしつつ、閉館の音楽がながれる美術館を後にしたのでした。

境内には梅が美しく咲いておりました。

そういえば出発前は天気を心配していたのですが、快晴ではないものの雨や雪も降らず、

それほど寒くもなく、なかなか恵まれた日程でした。

 

ここでいったんホテルにチェックインすることに。

タクシーにのってホテルへむかう車中で、運転手さんにおすすめのラーメン屋さんをきく人が。

ホテルは京都駅の南だったので、その近くにある、2軒並んだラーメン屋さんを教えてくれました。

2軒並んだ?・・・どっかで聞いたような。そう、あぶり餅のお店もそうでしたね。(正しくは向かい合わせですが)

ふむ、2軒が競いあうのは相乗効果を生み出して繁盛すのかもしれません。

タクシーでそのラーメン屋さんの前を通過したところ10人くらい並んでいました。

なお、むかって左のお店は深夜2時まで営業して、朝5時からオープンとのこと。(このとき、必ず行こうと決意した

人がいることをわれわれは知る由もなかった・・・なんてことはないのですが)

さて、ホテルに荷物を置いてタクシーで祇園に。

夕食会場は「豆寅」(まめとら)さんです。

さすが祇園。いい雰囲気です。

それぞれのお店には、共通の赤くて丸い提灯がともっていて、いい感じ。

これも宇奈月で真似できるのではないかしらん。

では、いよいよ、おまちかね。

一日おつかれさまでした。かんぱ~い。

白味噌仕立ての椀。あまくておいしいです。

海老のねりものを湯葉で包んで揚げたもの。お塩でいただきます。これもおいしいよ~。

ちょーかわいい、ちいさなお寿司。ちょーおいしいです。

左下の黒いのは昆布です。ちなみに右上は茗荷(みょうが)、貝ではありませんよ。

ぷりぷりのわらびもち。黒文字で切れないほどの弾力。すごく、おいしいです。

(お品はこれが全部ではありません。念のため申し添えます)

(あ、ついでに申し上げますが、交通費や宿泊費や食費など、旅の費用は全部自腹ですよ!)

なんだかんだいっても、やっぱり人はおいしい食べ物にひきつけられ、

記憶にものこるものですね~。

 

おいしいものを食べてご機嫌のわれわれは腹ごなしに夜の京都を散策することに。

白川(しらかわ)にかかる巽橋(たつみばし)をめざします。(ドラマ?で有名だそうです)

おしゃれで落ち着いたお店を川向こうに見つつ、ほろほろと歩くわれわれ。

宇奈月温泉もこんな風にお店とかあったら素敵なのにね~などと話しつつ、

やや迷いながらも数分で到着しました。

隣には小さな辰巳大明神のお社があって、きれいな路地がいくつもつながっており、

昔ながらの情緒あふれるしっとりとした場所です。

名残惜しいですが、京の街の夜の風情を味わいつつ、宿にもどることといたしました。

 

清水へ祇園をよぎる櫻月夜こよひ逢ふ人みなうつくしき    与謝野晶子

 

(たびは明日につづきます)


職員&運営委員研修

2016年02月24日 | スタッフ独り言

セレネの職員と運営委員や、黒部市美術館の人たち、あわせて10名で研修旅行に行ってまいりました。

休館日を利用してのぎゅっとつまったスケジュールです。

行き先は・・・

京都です!

京都国立近代美術館長 柳原正樹氏(宇奈月町出身なのです)にお会いし、

美術館の運営や方針などについてお話しを伺ったり、意見交換するのが主な目的です。

さらに観光地である京都の魅力を研究し、宇奈月温泉の発展に寄与すべく

10名は京都に向かうことにしたのでした。(決意)

北陸新幹線、黒部宇奈月温泉駅ホームです。

(新幹線がまさに到着するところ。・・・いつも思うのですが、北陸新幹線って美人ですよね)

なお、参加者は、楽しみで寝られなかったという方、風邪をひいたという方、時間を間違えていた方、

マフラーを忘れたという方と、なんというか、いろいろです。

まあ、つつがなく京都に到着。

駅の地下でお昼を食べてから、地下鉄でわれわれがむかったのは。

烏丸今出川。(看板を指差す、なんだか楽しそうな運営委員のお二人)

ここにあるのは、京都御所です。

御所、広っ と思いました。

ちょっとお昼をゆっくりしたため、時間に(ご存知の通り、御所の見学は事前に宮内庁に申請しなくてはいけません)

遅れそうになるわれわれ。幹事が受付に走っていきました。(ありがとうです)

まあ、全員時間に間に合いましたよ。(よかったよかった)

御所内はガイド役の人が先導し、参加者の後ろからは警察(?)の方もついて来られます。

ここで私たちは案内するガイドの役割や説明内容の重要性等について考えたのでした。

 

次にタクシーに乗り込み、われわれがむかったのは。

大徳寺の塔頭(たっちゅう)、芳春院です。(写真は芳春院の前ではありませんが、大徳寺内)

加賀百万石の礎をつくった前田利家の妻、おまつの方が建てたお寺で、

京都四閣のひとつ「呑湖閣」(どんこかく)があります。(あとの三閣は、金閣、銀閣、西本願寺の飛雲閣)

普段は公開されておらず、今だけの特別公開!

北陸の関係者としては、いかねばなるまいと訪れたのでした。(芳春院内は撮影禁止でした)

ここでも案内・解説役の方の重要性を認識。そして黒部にある「松桜閣」(北陸の銀閣とも)を含めて

日本五閣というのはどうか、と語り合ったのでした・・・。

 

つづきまして。

タクシーの運転手さん情報により、近くに「あぶり餅」の名店があるとのことで、もちろん行くことに。

今宮神社の前に向かい合わせに2軒のあぶり餅のお店が建っています。

右が一文字屋(創業1000年とか!) 左が、かざりや(創業400年だそう)。

あぶり餅は、細い串にさして炭火で焼いたお餅に、きなこなのか白味噌なのか、絶妙な甘さのたれが

かかっています。素朴なんですが、それだけではない、説明できないおいしさがあります。

最初、一人前(一皿)13本と聞いてびっくりしましたが、ひとつひとつが小さいので余裕な感じです。

(夕食も近いので、われわれは3皿を分け合いましたが・・・)

なお、われわれが入ったのは右のお店です。時代劇の茶屋の雰囲気そのままに、ひと休み。

さて、行くかというとき、横でお茶を飲んでいたタクシーの運転手さんから「13本には意味があるんですよ」の一言が。

「え?」、「13本に」と考えるわれわれを置いて、運転手さんはたったか歩いていきます。

結局、タイミングを逃して答えは聞けず、ここに13本の謎がのこりました・・・・。

その後、みんながスマホで検索しても明確な意味は分からず・・・。

あの時すぐに「どんな意味ですか?」と聞けばよかったよ~。

 

(旅はつづく)