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立山黒部ジオパーク 水がテーマの写真展 写真愛好団体・美写者

2017年12月02日 | オープンギャラリー

現在、黒部市宇奈月国際会館・セレネ美術館、2Fオープンギャラリーでは、

写真愛好団体・美写者(びしゃもん)が主催の展覧会、

立山黒部ジオパーク 水がテーマの写真展を開催いたしております。

 

「ジオパーク(geopark)」とは、地球や大地を表す「ジオ(geo)」と「公園(park)」を組み合わせた言葉です。

簡単に言えば、「ジオを活かす活動」です。

ユネスコの支援をうけて世界ジオパークネットワークが設立されたのは、2004年なので、新しい活動、考え方です。

「ジオ=地球、大地」という言葉に眼をむけると、視野が広がります。

なぜなら、ジオ=地球、大地の中には、地形や地質、そこに根付く生き物、文化や歴史、生活なども入るからです。

そう考えると、立山黒部という言葉にジオパークがくっつくと、何だかぴったりきますね。

立山黒部ジオパークは現在、2020年認定にむけて活動しているそうです。がんばってほしいですね。

 

美写者は、県内の自然を撮影する写真愛好団体です。

水をテーマにした作品が、22点展示されています。

 

墓ノ木自然公園でカワセミが漁をしている様子を写真でとらえた作品。すごい!!

 

 

「鴇色」という作品。

やや赤みが強く写ってしまいましたが、実際の作品は、淡い穏やかな鴇色です。

鴇(とき)色は日本の伝統色の一つです。

鴇羽(ときは)色とも呼ばれ、鴇の風切羽のような黄みがかった淡く優しい桃色です。

写っている山は、冬の剱岳。険しい山の姿と夕暮れ時の鴇色のコントラストが美しいです。

江戸時代ごろまでは、鴇はたくさんいて、鴇色は馴染み深い色でした。

現在は、鴇は特別天然記念物、国際的にも保護が必要な鳥です。とても貴重な色といえるかもしれません。

黒部の方からは、「トキメキちゃん」を想う色でもあります。

 

 

富山湾に、蜃気楼があらわれることを知っていますか?

県民の方は、誰もが知っていることかもしれません。

最もよく知られている名所は、魚津市で見られる蜃気楼です。江戸時代以前から知られていたとか。

蜃気楼は大気中で光が屈折して虚像が見える自然現象です。

富山湾では、春の蜃気楼(4月から5月)と冬の蜃気楼(11月から3月)の二種類が観測されています。

春は上位蜃気楼と呼ばれる、変化に富む蜃気楼が現れます。

「反転」や「伸び」、「縮み」などが起こります。

冬は下位蜃気楼という蜃気楼で、「伸び」や「浮島」といわれる現象が起こります。

蜃気楼は、水平線上に表れ、肉眼でもみれます。

双眼鏡や、撮影する場合は、三脚使用で一眼などで望遠レンズがあると、はっきりと、とらえることができます。

 

 

 

 

 

 本展覧会作品を、

「じ~」っとみていると、

一点一点に撮影者の意図や発見に気付きます。

 

富山という所は、その場所その場所によって、様々な変化に出会うことができます。

しかしながら、そのような変化を感じてみたいと思っても、一人で探してまわるにも土地も広く大変です。

このような写真家の方々がおられて、展覧会として写真を届けていただけるのは、本当にありがたいことだと感じます。

 

 

展示は、12月10日(日)まで。入場無料。

開館時間は、9時~17時30分(入館は、17時まで)。

火曜休館。

 

黒部市宇奈月国際会館・セレネ美術館

富山県黒部市宇奈月温泉6-3

TEL0765-62-2000 セレネHP

 

 

 今朝の宇奈月温泉周辺の様子。山上部には、雪がふんわり降りました。

山下部から霧が発生していて、きれいです。

富山市側からみた、立山方面の眺め。標高の高い山の上は、もうすっかり雪山です。

場所は常願寺川周辺、先週に撮影。


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