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たこたこビーム!

2014年03月01日 | セレネ美術館

 「幕末明治の浮世絵探訪展」見れば見るほどおもしろ~いです。

本日ご紹介するのは

青物魚軍勢大合戦之図 歌川広景

あおものさかなぐんぜいおおかっせんのず

 

国立国会図書館デジタルコレクション内 作品写真

 

題名の通り 魚と青物(やさい)が戦っているシーンが描かれています。

解説によれば、コレラの流行により、魚などの生ものが売れなくなり、代わりに青物の価格が高騰したことを背景に描かれているとか。

また、画中の人物(魚や野菜が顔としてついています)たちの紋所などから、実在の幕閣たちの派閥争いの暗喩とも。

まあ、それは置いておいて、この絵の見どころは

左側の魚軍の中心人物(名前も画中にかかれています。 蛸入道 八足 たこにゅうどう やつあし!)が

口からビームをだしているところ。そしてそのビームにのって(?)小さいタコ数匹が刀を持って敵に切りかかっているところです。

ビーム! そして分身の術! もしかして幻術!? まさにマンガの表現世界

 

対する右側の野菜軍の中心人物はもうピーマンにしか見えません(ピーマンに目鼻がついています)

彼の名は 藤 顔次郎直高(とう がんじろうなおたか) 冬瓜(とうがん)でしたか!

ほかにも、藤 唐土之助(とう もろこしのすけ)に、甲斐武道之助(かい ぶどうのすけ)、

初 鰹之進(やっぱり江戸っ子はハツガツオ)、戸尾魚次郎(とびうおじろう)などなど、楽しい名前がいっぱいです。

 

これ当時のこどもたちは熱中して読んだでしょうね。もちろん、大人もニヤリとしながら。

だって、現代のわたしたちももう夢中ですから!

 

幕末明治の浮世絵展概要&他の作品紹介へ

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幕末明治の浮世絵・探訪展

~幕末の歴史絵から明治の開化絵まで~

期  間 平成26年 3月1日(土)~3月30日(日)

時  間 9時~17時30分(入館は17時まで)

休館日 毎週火曜日と、3月14日(金)~18日(火)の5日間

入館料 一般800円 高校・大学生700円 中学生以下無料

会  場 黒部市宇奈月国際会館・セレネ美術館 3階展示ホール

富山県黒部市宇奈月温泉6-3 TEL 0765-62-2000

セレネ美術館HP

 


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