浜大津で迎えた土曜日・・・。 幸い天気は薄曇りといった感じですが 昨日同様、日中はどんどん気温が上がってくるとのこと・・・。 ま、せっかくの休日ですから 雨で迎えるより 余程マシですな・・・。 今日はここ浜大津から 普段中々行くことの出来ない京都近隣の中小私鉄を訪問してみる事にしました。
午前7時半にホテルをチェックアウトして まず向かったのは徒歩1分で辿り着く 京阪京津・石山坂本線の浜大津駅前の交差点・・・。 過去にも石山駅前で撮影した電車ですが 場所が変われば また新鮮に感じるもの・・・・・ まずはここで小一時間ばかり撮影を楽しむ事にしました・・・。 土曜日の朝ではありますが 運転頻度は7~10分、短時間で効率よく撮影出来るのも魅力的です・・・。
路面電車のようで路面電車では無い・・・ そんなところがこの路線の魅力だと思うのです。関東でいえば江ノ電のような感じ・・・。沿線風景も何処となく似ている印象でした・・・。
当線の主力である600形電車・・・・・ 製造時期により 正面窓部を中心に異なっているのも良いところ。模型をやっている我が身としては こんなところに模型心を擽られます・・・。
ここでは様々なラッピング車両が活躍中・・・・
撮影していても飽きる事はありません。
こちらは600形の後期タイプ・・。前面窓がパノラミック仕様になりました。 この編成は アニメ「ちはやふる」のラッピング車両・・・。自分はアニメのほうは疎いので良く判りませんが アニメファンには たまらないのでしょうか・・・?
単にラッピングといっても その方法は様々・・・。 車体全体をラップしてしまうものもあれば いかにもシール貼り!って感じのものもあります・・・。
こちらは700形トップナンバー編成による「機関車トーマス」号・・・。 撮影後、これに乗車してみましたが 車内放送の一部が実際のトーマスの声になっていたのが面白い・・・。(ワンマン運転なので 基本的にはテープ?による自動案内放送なのです・・・)
でも・・・真の?鉄道ファンとしては やはりオリジナルカラーが一番良いのです。 京阪伝統の抹茶カラー・・・、昔から上品な感じがして好感が持てるのカラーリング。 本線系統は車体色の変更が進行中ですが 個人的には やはりこの伝統色のままでいて欲しい!と思うのです。
600形&700形 オリジナルカラー同士のすれ違いも撮れました・・・。
カメラを別方向に向ければ 京津線の800系もやって来ました・・・。
京都市営地下鉄に直通する 京阪京津線の800系・・・・、なんといっても 4両編成の電車が 路面上をゴロゴロ進んでいくのは ここ浜大津ならではの光景・・・。
広角画像なので一見 普通にカーブを曲がる電車のように見えますが 実際に現地で見ると 結構迫力を感じるものでした・・・・。
それにしても浜大津駅に進入する際に急カーブを曲がっていくのは まさに模型そのもの・・・・、いや、実物が模型の上をいっている!というほうが正しいのかもしれません・・・。
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午前9時・・・・ 浜大津駅前での撮影を切り上げて、次の訪問先へ移動しました。 今撮影したばかりの京津線に乗車・・・、直通する地下鉄線の終点である太秦天神川駅を経て 京福電鉄嵐山線に向かいました。 前回嵐山に来たのは 会社の社員旅行以来の事ですから 既に20数年前の事・・・・・。 当然ながら嵐山線の電車も全て一新されており これまた新鮮に感じました・・・。
嵐電の太秦天神川駅・・・・、まさに路面電車の「電停」そのものです・・・。
ここ太秦天神川駅から まずは嵐山駅へと向かいました。 3連休初日ということもあってか 車内は結構な盛況ぶり・・・。パンフレットを持った観光客と思しき面々が多数を占めていました・・・。電車は しばらく路面区間を走った後、専用軌道に入って 終点の嵐山駅に到着・・・。
下車後、観光客らは スマートフォン等で電車を撮影した後、観光地へと散っていきました・・・。一方の自分は 一日フリーきっぷを手にしていたので そのまま駅構内で折り返し、(桂川とか嵐山大橋とか そんなところに興味は無いものね・・・)今度は四条大宮駅へと乗車しました・・・。 四条大宮駅へ到着後は またまた嵐山方面へ向かい、もとの太秦天神川駅へと戻ってきた次第・・・ 本当の「乗り鉄」って事です。
せっかくフリーきっぷを買ったんだけど 嵐山線一往復とは・・・・。
まあ、最低限の元は取れたから良いんだけど・・・!
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午前10時半・・・、再び地下鉄に乗車、途中の三条京阪駅で 京阪電鉄線に乗り換えて出町柳駅へ向かいました。 京阪線で乗車したのは特急車8000系・・・・ 乗車時間は僅か5分程度でしたが 名門京阪特急らしく良い車両って事が直ぐに実感出来ました・・・。京阪本線も未だ撮影出来ていない私鉄の一つではありますが 今日のところは乗車のみ・・・ だって、この区間は全て地下路線・・・・・、撮影のほうは後日、改めてって事にしましょ!
出町柳駅は京都にあるもうひとつの中小私鉄 叡山電鉄の始発駅。 叡山電鉄・・・通称「叡電」・・・、元は嵐電とともに京福電鉄が経営していた路線でしたが 今現在は京阪の資本が入って 京阪グループの一員となってしまいました。 とはいえ 叡電もまた 面白い車両が走っているので 乗っても撮っても楽しい路線です・・・。 叡電もまた嵐電以上に観光客で溢れかえっていましたが この時だけは 本当 小型車体が恨めしく思えたものです。 大混雑の電車に揺られて 向かった先は 車庫のある修学院駅。 ここでまた行き交う電車を撮影する事にしました。 駅前隣接のコンビニに灰皿が置いてあるのも好都合・・・。愛煙家の自分としては まさに最高の?ロケーションでした。
こちらは単行運転可能なワンマン車両 デオ710形712号・・・・
側面に紅葉のマークが入っています。
デオ720形721号・・・・こちらは山のマークが。
デオ731形731号・・・・これは川をイメージしたマークかしら?
叡山本線は基本的に単行車運用が中心のようです。
一方の鞍馬線は2両編成の電車が主力でした・・・・・。
800系 デオ801形・・・・ 先の京阪電車と同じで 小型車体の2両編成は 非常に好ましい感じ。正面デザインはだいぶ都会的な味付けになっています。正面には「パーミル会」のヘッドマークを掲出してました。
同じく800系 デオ811形・・・・ こちらは「機関車トーマス」のマークを掲出中・・・。 行き交う電車を眺めていたら この模型・・・欲しくなってきちゃいました。国内大手メーカーからは未だ製品化されていないけど モデモあたりがやってくれるだろうか・・・?
叡電の看板車両900系 デオ901形・・・・
「きらら」の愛称を持つこの電車・・・、外観からも判るとおり展望重視の電車です。 旅行パンフレットなど あちらこちらに出没しているので ご覧になられた方も多いのでは・・・? 沿線風景も立派な鉄道財産ですもの・・・・ 有効に使わないと勿体無いですよね! その点では この電車の果たした功績は非常に大きなものがあると思います。
叡電の900系は2編成・・・、こちらデオ903のほうは メープルオレンジで装っています。 紅葉シーズンにはまだ早いけど この電車に揺られて 京都の秋を満喫したいものですな・・・。 ちなみにこの「きらら」は2編成ともカトーが模型化してくれました。当方所有していませんが 非常に人気のある製品らしいです・・・。 今さら欲しくなっても 欲しい時には市場在庫無し!ってのが 今や鉄道模型業界の常識・・・? ああ、悲しい。
こうして叡電の電車も 無事、一通り撮影が出来ました・・・・。
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お昼を過ぎて0時半・・・、当初予定の私鉄めぐりも無事に終了となりました・・・。 名残惜しくはあるものの そろそろ帰路につかなければなりません・・・。 これが最後という事で 再び浜大津駅まで戻ってきてしまいいました。 ま、本音をいうと 京阪沿線からJR京都駅に向かうのは意外と面倒だったりする訳で、フリーきっぷ持参の私としては あえて当地での旅の終わりを 昨日降り立った石山駅としたかったまでです。 とはいえ 浜大津に到着後、再び近江神宮駅まで行って来ちゃった・・・!
朝方撮った機関車トーマス号・・・、これに乗って 石山駅へと戻ります。
本日最後という事で オリジナルカラーの撮り納め・・・・。
京阪色・・・やっぱり良い色です!
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こうして 僅か半日程ではありましたが 京都近隣の中小私鉄が堪能できました。 京都という大ターミナルから僅かのところに こうした興味深い鉄道が未だ元気に活動していると思うと ファンとして嬉しい限り・・・。 次回の訪問は何時になるか判りませんが 非常に良い旅になりました・・・・。 (出張のついでだった事を忘れていました・・・)