むさでん業務日誌帳(改)

むら@車掌の徒然模型日記・・・・(ちょっとだけ愚痴もあるよ!)

どうなる・・・?北海道の鉄路のこと。

2013-09-21 15:27:00 | 工場長の独り言

JR函館本線で またまた貨物列車が脱線しました・・・。 本州と北海道を結ぶ函館本線・・・、JR北海道にとっては最重要幹線のはずですが 本当、どうなっている事やら? 事故原因は恐らく車両側の問題では無く 線路側の問題であることは明確でしょう・・・。 事故現場付近は自分も少々土地勘がある所なので 今回のニュースを観て そう直感しました。 それにしてもニュース映像に映し出される 脱線したコンテナ貨車たち・・・、これはJR貨物所有のものですから JR貨物も飛んだとばっちりを受けた事でしょう・・・。 

それにしても これだけ事故(一部は現場職員による事件といってもいいもの・・・)が多発するのは 明らかに異常な状態・・・。 組織として重大な欠陥を抱えている事は明白でしょう。 ふり返れば先代の社長は海へ投身自殺・・・、悲痛な社長交代劇を経た後も多発する車両トラブル、さらにはトンネル内における列車火災事故・・・。 その結果、車両保守と安全性確保の理由で今夏採用された減便臨時ダイヤを敢行・・・、それでも今回の事故を観てしまうと、何の改善にも繋がっていない、という事が明確となってしまいました・・・。

北海道における鉄道運行は 日本の他地域とは比較にならない苦労がある、という事は以前にも触れました。 北緯45度を走る鉄路は まさに酷寒との戦いな訳で、それは車両、地上設備共に北海道特有の装備が必要であり、特異な存在なのです。

しかし 今回の事故を観る限り、そんな事は関係無い・・・、一鉄道事業者として「安全輸送」に対する行動が形骸化している証拠なのでしょう。

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目下 北海道新幹線 函館延長開通を目指して 青函トンネルを中心に大々的な工事が進捗している最中の出来事・・・、 北海道新幹線の経営を 果たして今のJR北海道に委ねていいのか?といった声が 巷からチラホラ聞かれるようになりました。 当の自分も全く以てそう思います・・・。 が、一つ忘れてはいけない事がある。 先の通り 国鉄の分割民営化以来、北緯45度を走る鉄路を長きに渡って保守してきたのも またJR北海道だったということ。酷寒の地における車両保守や保線業務は想像を絶する過酷な業務と想像されるが 一連の事故原因究明報告の中から 最前線の現場の状況が見えてこないような気がする・・・。

本当、JR北海道は大丈夫なのか・・・?