むさでん業務日誌帳(改)

むら@車掌の徒然模型日記・・・・(ちょっとだけ愚痴もあるよ!)

E331系 長野行き・・・(逝き?)

2014-03-26 21:23:00 | 工場長の独り言

水曜日・・・今日は特に書くこと無いな~っ!なんて思いながらパソコンに向かっていたら こんな記事を発見・・・、想うところがあったのでちょっとメモ書きしてみる事にしました。

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ネットニュースを観ていたら 昨日25日、長期 新習志野区で運用離脱中だったE331系が EF64 1031号機に連れられて長野に向かったとのこと・・・ つまりは 「廃車回送」という事でした。 次世代の通勤用車両を目指して 連接車体構造にDDM駆動方式と 試作要素を満載した車両でしたが 登場以来 何かとトラブル続きで 結局のところは 大した活躍?も見せずに 静かに消えていく事になりそうです。 とはいえ 昨日の廃車回送、沿線には かなりのファンが押し寄せていたようで 鉄道系掲示板では ホットなニュースになっていました・・・。 平日なのに かなりの人出?というのは 学生達が もはや春休みって事なのでしょう・・・・。

さて・・・

私にとって このE331系に対する思い入れってのは 正直 皆無に等しいのです。 新製配置は新習志野区、運行のメインは京葉線という事で 私自信、電車区で留置中の姿しか見ることは出来ませんでした。 ただ、この車両を通して 今でも想い出されるのは 職場の取引先であるところの担当者 I さんのこと。 歳が近くて 同じく鉄道好きということもあり 来社の際には 束の間の鉄道談議に興じたものです。 その I さんのところの会社・・・、この電車の客用ドアーを製造、納入したところだったのです。 よって デビュー当時、一般営業運転が開始された頃、運用情報について 色々と聞かれた事があったっけ。 自社で納入した部品が使われた 最新鋭の電車な訳で そりゃ 乗ってみたくなるのは当然だもの・・・・。 それから程なくして 京葉線の運用ダイヤを入手・・・、彼に連絡してあげたら 「 先週末、無事に乗れました~っ!」と歓喜?の返信がありました・・・(笑)。

しかし・・・このE331系、一般営業投入から数週間の後、車両トラブル発生により運用離脱・・・・、これが結構致命的な不具合だったらしく 再び新習志野電車区内で昼寝の毎日が続きました・・・。 一旦、車両メーカーに返送され、各部の不具合処置がなされた後、再び営業運転に復活しましたが・・・・ またまた不具合再発で 運用離脱、 長期の放置に至たりました。 その不具合の影響は 客用ドアーにも生じた様子・・・、ま、大きな声では言えなけれど・・・って事で I さんが こっそり教えてくれました。 というのも これはドアーがどうこうという訳では無くて 連接車構造とした車体設計に起因していたらしいです・・・・。 我が国でも 過去から 多くの連接構造の電車が使用されてきましたが このE331系のように 純然たる通勤型車両への適用は前例が無かったということ・・・。 優等列車のように 定員乗車が前提で 積/空時の重量差の少ない車両では問題にならなかった車体構造が 通勤型の場合には 適応出来ずに 車体剛性の点で欠陥があった、という事らしいのです・・・・ 。 ま、これが本当なのか?は判りませんが・・・・。 その他にも DDM駆動の足回りも不具合が頻発して 安定した性能が得られなかったという話もあるようですが詳細には触れられていません・・・・。ファンとしては連接車構造&DDMドライブの独特の走行音を堪能したかったけれど 今となってはもう遅い・・・・・。

何はともあれ デビュー当時は一般営業用車両と同様の付番という事で 「未来の通勤電車の標準系になるのだろうか?」等とファン心理を掴んだものですが 結局のところは 先の動力装置の不具合も含め 十分な性能が得られなかったという訳・・・。 その後、首都圏の通勤各線には安全用のホームドア設置工事が急ピッチで拡散している訳で、これは同時に 首都圏における新型通勤電車の車両規格は 当面このままでいきますよ・・・!と云っているに等しい事でしょう。 現在山手線を走るE231系500番台車の後継車の話題の中に 連接車構造の新型車両を検討中・・・ 等という記事もありましたが これも今となっては幻となった感があります。 

こうしてE331系は まさに「試作車両」としての短い命を全うしたといえるでしょう。

※今日現在 JR東日本のHPには E331系の紹介記事へのリンクがあります。

 http://www.jreast.co.jp/train/local/e331.html を参照・・・。