キハ30系気動車・・・・かねてから欲しかった車両ではありました。 そのキハ30系がKATOから一気3形式 製品化されると発表されたのは昨年末頃のこと・・・・。待ちに待った製品化ということで 発表と同時に購入予約を入れておきました。※・・・キハ30系について知りたい人はWikiで調べてみてね!
Wikiへのリンク・・・http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%8F30%E7%B3%BB
9月になって 片運転台仕様のキハ35・36のみ先行出荷・・・という事をKATOのHPで知り、予約先の模型店からも入荷案内をもらっておりましたが、どうぜなら 両運点台仕様のキハ30の出荷時に一括購入したい故のメールを模型店に返送・・・しばし取り置きをお願いしておりました。
そして先週・・・ついにキハ30もリリースとなり、馴染みのY模型店からも「よ~やく全部揃いましたぜ! とっとと引き取っておくれやす・・・」と入荷メールを頂いたので 早速送金・・・昨日、当車両工場宛てに無事に到着しました。
ちなみに・・・当鉄道では 今から2年ほど前に 他社(MODEMO製)から発売されている両運転台付きのキハ30のみ8両を購入しておりました。しかしながら 車体塗装色の色合いに疑問があったこと(あまりに朱色が強すぎる!)、それに車両の走行性能の悪さによって 購入後、すぐに押入れ直行・・・そのまま放置~休車扱いとなっておりました。 ※もっとも・・・・この時の購入理由は ネットサーフィン中、関西方面にあった模型店の閉店セールを知り、たまたま在庫整理品の中にキハ30があり、しかも半値で販売されていたので 特に目的もなく、半ば衝動買い的に買ってしまった事によるものでした。
キハ30系といえば 工場長にとっては非常に思い入れのある車両なのです。当地からほど近いところに八高線が走っており、当時は首都圏でも珍しい単線・非電化の路線でした。この八高線を走る貨物列車の撮影を目的に週末ともなれば自宅から自転車を飛ばして小一時間・・・八高線沿線に出没してはカメラを構える・・・といったサイクルが続きました。 撮影目的はDD51機関車牽引のセメント列車・・・・機関車重連となる運用も少なくなく、それはそれは楽しい撮影でありました・・・・。
この貨物列車は 高麗川駅に隣接した日本セメントの工場からセメントホッパー貨車(ホキ1900やホキ5700など)で八王子方面へ向うもので 当時少なくなった貨物列車、特に非電化区間におけるディーゼル機関車牽引の貨物列車ということで ファンの間では にわかな人気を誇っていました。
そんな貨物列車撮影の間、忘れた頃にやって来る普通列車の運用が八高線におけるキハ30系の役割でした。
気動車とはいえ、通勤・通学輸送を目的とした車内構造や、車体強度上の問題による外吊式ドアーなど、他の気動車グループとは完全に一線を画していました。
そんな 何となく都会的なキハ30系も やがて訪れる八王子-高麗川間の電化完成、新系列気動車キハ110系の導入により八高線から消えていきました。
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今回、そんなキハ30系が当鉄道に到着しました。
実は・・・今回の新車到着を待たずに 以前買った置いたMODEMOのキハ30についても ようやく陽の目を当てさせよう! と 当工場では先週より取り組んでおります。
まず・・・長期放置の原因となった車体塗装色については 先週IPAプールにて塗装を剥離しておきました。MODEMO車両の塗装剥離は今回初めて行いましたが 他社メーカー同様、特に問題なく塗装剥離が完了しました。 剥離後、十分に車体を洗浄・乾燥させて 本来?の車体色である朱色5号を塗装してやります。
塗装作業は昨日日曜日の朝9時過ぎから開始・・・・少し風が強いようですが、塗装作業には問題となりません。
朱色5号をプシュ~っと塗ってしばらく乾燥・・・・車体自体は この色単色ですから 特別面倒な作業はありません。
次に車体側面をマスキングしてから 屋上部分にダークグレーを吹き付け・・・・塗装作業はこれで終了です。
同様の工程を8両分実施し・・・とはいえ複雑なマスキング作業が無い車両は 作業効率の面からしても超簡単!あまりにも素っ気ない塗装作業でした。
屋上グレーの乾き具合をみて 車体側面を覆っていたマスキングテープを剥がします・・・すると、あの時に見た タラコ色の車体がきれいに現れてきました。
塗装作業を終了して、車体組み立ては夜間にでも・・・という事で しばらく作業は中断。
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夕食後、再び組み立て作業に入ります。分解した時とは逆の手順で組み立てていくと 装いを新たにしたキハ30が8両出揃いました・・・・残すところは車番等 レタリングの貼付など・・・完成までには今しばらく掛かりそうですが やはり再塗装したのは大正解だったようで 作業も楽しく進みそうです・・・・。
今、こうして模型を手に取ってみると、あの頃の思い出が蘇ります・・・・高麗川から高崎までの2時間半を通勤型車両特有のロングシートに座って高崎まで行ったこと・・・タラコのような色褪せた朱色の車体を3~4両繋げて 通勤通学輸送に明け暮れていたこと・・・貨物列車の撮影に行っても キハ30系は あまりに普通すぎる存在であまりカメラを向けなかったことなど・・・・。
今回のキハ30系の新製配置は 押入れに眠っていた休車同然の車両を再生するなど、結果的に当鉄道における非電化区間用車両の活性化に繋がりました。 しばらくは八高線ブームが続くのかしら・・・・?
あ、そうそう・・・・飯田線ブームのほうも 微々たるものですが今だに続いているのですよ・・・・。