この小説は、オリジナルストーリーで完全なフィクションです。
WEB公開するのを直前までためらった
通常の作者とはかなり異なるタッチの小説になっております。
ご了承の上、お読みください。
前作のシナリオ風小説「潮騒」の続編になります。
「潮騒」をお読みになっていらっしゃらない方は下記からお願いいたします。
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/f03e0f2b4a27e49ae5f0485daa09d4a0
「悪魔に魂を売った女 沙羅」第一回目は下記からお願いいたします。
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/2894361143b5bb47631d6480c47ce838
第七章 ホワイト
沙羅は、目をさますと自分が病院のベッドの上に寝かされていることに気がついた。
天井の白さが目についた。
「ここはどこ?」がばっと起きようとすると全身真っ黒の洋服を着て、青ざめた頬のこけた男がベッドに押し戻した。
「君は、海で自殺をしようとして、流されてきて、もうまる三日も寝ていたんだよ」
とその男はゆっくりと言った。
沙羅は、自分の腕を見ると、点滴と輸血をしていることに気が付いた。
そしてその青白い顔をした男の左腕には、痛々しいばんそうこうの後があった。
「この血はもしかしてあなたが輸血してくれたのですか? 私は・・・・」
「松岡沙羅さんだね。恋人にふられて、自殺をしようとしていたんだね。」
そういわれて沙羅は、駿と小百合の自分へのひどい仕打ちについて思い出した。
駿と沙羅はつきあっていたのに、幼馴染の小百合が、うつ病になり、同情した駿が、沙羅を捨て、小百合に走ったのであった。
「失礼ですが、あなたのお名前は」
「デモン。デーモンでもいい。漢字では、出るに門と書く。悪魔に魂を売った男だ。そして君にも僕の血が流れている。君も悪魔に心を売ったことになる」
と不気味な微笑をうかべながら、デモンは、沙羅に話し掛けた。
「わ・・私は、悪魔になんて魂は売りません」
「沙羅・・・目を閉じて・・・・私の声をよく聞くんだ・・・・おまえは本当は、駿と幸せになれるはずだった。それを山口小百合が邪魔をした。今あの二人は仲良く付き合っている。悔しくないか?恨みはないのか?心の奥深くの自分に聞いてみるんだ。恨め、恨んであいつらを苦しめるんだ。沙羅・・・・おまえが苦しんだように・・・・」と言うとデモンは沙羅に、小百合と駿が愛し合っている写真をPCで見せた。
「あいつらはこうやって自分達の熱愛ぶりをブログでみんなに公開までしているんだぞ。」
沙羅はその写真にショックをうけ気絶をし、倒れこんだ。
デモンは、沙羅をもう一度ベッドに戻すと言った。
「沙羅・・・・沙羅・・・・俺がおまえの代わりにあいつらに天罰を与えてやるからな・・
かわいそうに・・・・・」
ジェラシー(オリジナルポエム)By 沙羅
あの日の「愛している」の言葉は偽りだったの?
あの夜の甘い口付けは幻だったの?
あんなに愛し合っていたのに
あなたは、私の前から忽然と消えた
私にさよならの一言だけで
今あなたの隣で微笑んでいるのは
私とは似ていない
あなた好みの女性なの?
どうして
どうして
私じゃだめなの?
私の心は嫉妬の炎で燃え上がり
地獄の業火に焼かれるよう
ああ・・・あなたの愛をもう一度
取り戻せるなら
ああ・・・あなたと愛し合ったあの夜が
再びよみがえるなら・・・・・
私の魂を
悪魔に売りましょう・・・・
****つづく****
WEB公開するのを直前までためらった
通常の作者とはかなり異なるタッチの小説になっております。
ご了承の上、お読みください。
前作のシナリオ風小説「潮騒」の続編になります。
「潮騒」をお読みになっていらっしゃらない方は下記からお願いいたします。
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/f03e0f2b4a27e49ae5f0485daa09d4a0
「悪魔に魂を売った女 沙羅」第一回目は下記からお願いいたします。
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/2894361143b5bb47631d6480c47ce838
第七章 ホワイト
沙羅は、目をさますと自分が病院のベッドの上に寝かされていることに気がついた。
天井の白さが目についた。
「ここはどこ?」がばっと起きようとすると全身真っ黒の洋服を着て、青ざめた頬のこけた男がベッドに押し戻した。
「君は、海で自殺をしようとして、流されてきて、もうまる三日も寝ていたんだよ」
とその男はゆっくりと言った。
沙羅は、自分の腕を見ると、点滴と輸血をしていることに気が付いた。
そしてその青白い顔をした男の左腕には、痛々しいばんそうこうの後があった。
「この血はもしかしてあなたが輸血してくれたのですか? 私は・・・・」
「松岡沙羅さんだね。恋人にふられて、自殺をしようとしていたんだね。」
そういわれて沙羅は、駿と小百合の自分へのひどい仕打ちについて思い出した。
駿と沙羅はつきあっていたのに、幼馴染の小百合が、うつ病になり、同情した駿が、沙羅を捨て、小百合に走ったのであった。
「失礼ですが、あなたのお名前は」
「デモン。デーモンでもいい。漢字では、出るに門と書く。悪魔に魂を売った男だ。そして君にも僕の血が流れている。君も悪魔に心を売ったことになる」
と不気味な微笑をうかべながら、デモンは、沙羅に話し掛けた。
「わ・・私は、悪魔になんて魂は売りません」
「沙羅・・・目を閉じて・・・・私の声をよく聞くんだ・・・・おまえは本当は、駿と幸せになれるはずだった。それを山口小百合が邪魔をした。今あの二人は仲良く付き合っている。悔しくないか?恨みはないのか?心の奥深くの自分に聞いてみるんだ。恨め、恨んであいつらを苦しめるんだ。沙羅・・・・おまえが苦しんだように・・・・」と言うとデモンは沙羅に、小百合と駿が愛し合っている写真をPCで見せた。
「あいつらはこうやって自分達の熱愛ぶりをブログでみんなに公開までしているんだぞ。」
沙羅はその写真にショックをうけ気絶をし、倒れこんだ。
デモンは、沙羅をもう一度ベッドに戻すと言った。
「沙羅・・・・沙羅・・・・俺がおまえの代わりにあいつらに天罰を与えてやるからな・・
かわいそうに・・・・・」
ジェラシー(オリジナルポエム)By 沙羅
あの日の「愛している」の言葉は偽りだったの?
あの夜の甘い口付けは幻だったの?
あんなに愛し合っていたのに
あなたは、私の前から忽然と消えた
私にさよならの一言だけで
今あなたの隣で微笑んでいるのは
私とは似ていない
あなた好みの女性なの?
どうして
どうして
私じゃだめなの?
私の心は嫉妬の炎で燃え上がり
地獄の業火に焼かれるよう
ああ・・・あなたの愛をもう一度
取り戻せるなら
ああ・・・あなたと愛し合ったあの夜が
再びよみがえるなら・・・・・
私の魂を
悪魔に売りましょう・・・・
****つづく****