この小説は、オリジナルストーリーで完全なフィクションです。
WEB公開するのを直前までためらった
通常の作者とはかなり異なるタッチの小説になっております。
ご了承の上、お読みください。
前作のシナリオ風小説「潮騒」の続編になります。
「潮騒」をお読みになっていらっしゃらない方は下記からお願いいたします。
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/f03e0f2b4a27e49ae5f0485daa09d4a0
「悪魔に魂を売った女 沙羅」第一回目は下記からお願いいたします。
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/2894361143b5bb47631d6480c47ce838
********************
第十一章 ブラウン
何時間たったのだろうか、ズキズキする頭を抑えて駿が起きだした。
「やっとお目覚めかい・・・・・駿君」
「沙羅は・・・・・沙羅は・・・・・」
「車で待っているよ・・・・大丈夫だ・・・・」
駿は、血を吐いて倒れている小百合を見下ろした。
なぜか悲しみの感情がわいてこなかった。
「おまえの飲んだのは少し、睡眠薬の量が多かったようだな・・・悪かった。さてこれからが仕上げだ」
「どうするんですか?小百合を」
「埋めるんだ・・・・山の中に・・・・」
(もう後戻りはできないんだ)
「はい。」駿は、腹をくくってこの男の言うとおりにしようと思った。
二人は男が持ってきたずた袋に小百合の遺体を入れると、床についた血を丁寧にふき取った」
小百合の死体は思いのほか重たかった。二人の男は夜中の12時過ぎに、男が乗ってきた車のトランクに小百合の遺体を入れた。
すると後ろの席に沙羅が全身、包帯姿で座っていた。
「でも急に、小百合がいなくなったら、怪しまれませんか?」
「俺にすべてまかせておけと言ったはずだ・・・・」
男と駿は、山奥まで車で上っていくと、そこにはすでに大きな穴が掘ってあった。
そこに小百合の遺体をほおり込むと上から土をかけ自然に見えるように周りにもいくつか掘ったあとをつくった。
「これだけ深ければ絶対に見つかることはないだろう」
小百合の死体を始末すると男と駿と沙羅は、駿の部屋に帰ってきて、小百合がそこで殺された形跡を念入りに消した。
「これからどうするんですか????」
「沙羅、包帯を取ってみろ・・」
「はい」
するすると沙羅が顔の包帯をとると駿は、あまりの驚きに腰が抜けた。
なんと目の前に小百合がいるではないか?
「ど・・・・どういうことですか?」
「沙羅は、海に流され顔も体も傷だらけだった。君の気持ちを確かめて、まだ沙羅が好きだというので沙羅の顔を小百合そっくりに整形したんだ・・・・・これで、誰にも怪しまれることはない。
でも念のため、「みなさんに迷惑をおかけしたので、引っ越します」という理由で引っ越すんだ。
私の事務所の近くに俺の名義でマンションを借りてある」
「いったいあなたは・・・・?」
「私か・・・・私は悪魔だ・・・・・デモンだ・・・・・」
「そうではなくてあなたは沙羅の・・・・・・・」
「父親よ・・・・」沙羅が淡々と答えた。
「小さな頃に船の事故で本当の父は亡くなったと聞いていた。今の父は、血のつながっていない母の再婚相手よ・・・・・・父は、一時期記憶喪失になっていたんだけど、すべてを思い出し、家に帰ってこようとしたら、母が再婚をしているのをみて、ショックは受けた。けれども、その後もずっと私を影で見守っていてくれたらしいの。父の仕事は、探偵社だから・・・・その編はお手の物ね・・・・」
駿は、やっと状況が理解でき始めた。
「すみませんでした」駿は、いきなり土下座をした。
「もう終わったことだよ、駿君。これからは、沙羅と仲良くやってくれ・・・・・君が大学を卒業したら沙羅はもう一度整形をして元の美しい顔に戻せるよう、親友の形成外科医にお願いもしてある。」
「わかりました。今度こそ・・・・一生沙羅を大切にします。」
「駿・・・・・・」「沙羅・・・・・・」
二人は強く、強く抱きあった。
では早速、この紙「皆様へのお詫びの文章を掲示板に明日貼らしてもらうように私から大家さんに少しお金を包んでお願いしよう。小百合の父親としてな・・・・・・」
といって笑った顔は、冷たさが前面にでている本当の悪魔の顔だった。
***********つづく*************
WEB公開するのを直前までためらった
通常の作者とはかなり異なるタッチの小説になっております。
ご了承の上、お読みください。
前作のシナリオ風小説「潮騒」の続編になります。
「潮騒」をお読みになっていらっしゃらない方は下記からお願いいたします。
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/f03e0f2b4a27e49ae5f0485daa09d4a0
「悪魔に魂を売った女 沙羅」第一回目は下記からお願いいたします。
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/2894361143b5bb47631d6480c47ce838
********************
第十一章 ブラウン
何時間たったのだろうか、ズキズキする頭を抑えて駿が起きだした。
「やっとお目覚めかい・・・・・駿君」
「沙羅は・・・・・沙羅は・・・・・」
「車で待っているよ・・・・大丈夫だ・・・・」
駿は、血を吐いて倒れている小百合を見下ろした。
なぜか悲しみの感情がわいてこなかった。
「おまえの飲んだのは少し、睡眠薬の量が多かったようだな・・・悪かった。さてこれからが仕上げだ」
「どうするんですか?小百合を」
「埋めるんだ・・・・山の中に・・・・」
(もう後戻りはできないんだ)
「はい。」駿は、腹をくくってこの男の言うとおりにしようと思った。
二人は男が持ってきたずた袋に小百合の遺体を入れると、床についた血を丁寧にふき取った」
小百合の死体は思いのほか重たかった。二人の男は夜中の12時過ぎに、男が乗ってきた車のトランクに小百合の遺体を入れた。
すると後ろの席に沙羅が全身、包帯姿で座っていた。
「でも急に、小百合がいなくなったら、怪しまれませんか?」
「俺にすべてまかせておけと言ったはずだ・・・・」
男と駿は、山奥まで車で上っていくと、そこにはすでに大きな穴が掘ってあった。
そこに小百合の遺体をほおり込むと上から土をかけ自然に見えるように周りにもいくつか掘ったあとをつくった。
「これだけ深ければ絶対に見つかることはないだろう」
小百合の死体を始末すると男と駿と沙羅は、駿の部屋に帰ってきて、小百合がそこで殺された形跡を念入りに消した。
「これからどうするんですか????」
「沙羅、包帯を取ってみろ・・」
「はい」
するすると沙羅が顔の包帯をとると駿は、あまりの驚きに腰が抜けた。
なんと目の前に小百合がいるではないか?
「ど・・・・どういうことですか?」
「沙羅は、海に流され顔も体も傷だらけだった。君の気持ちを確かめて、まだ沙羅が好きだというので沙羅の顔を小百合そっくりに整形したんだ・・・・・これで、誰にも怪しまれることはない。
でも念のため、「みなさんに迷惑をおかけしたので、引っ越します」という理由で引っ越すんだ。
私の事務所の近くに俺の名義でマンションを借りてある」
「いったいあなたは・・・・?」
「私か・・・・私は悪魔だ・・・・・デモンだ・・・・・」
「そうではなくてあなたは沙羅の・・・・・・・」
「父親よ・・・・」沙羅が淡々と答えた。
「小さな頃に船の事故で本当の父は亡くなったと聞いていた。今の父は、血のつながっていない母の再婚相手よ・・・・・・父は、一時期記憶喪失になっていたんだけど、すべてを思い出し、家に帰ってこようとしたら、母が再婚をしているのをみて、ショックは受けた。けれども、その後もずっと私を影で見守っていてくれたらしいの。父の仕事は、探偵社だから・・・・その編はお手の物ね・・・・」
駿は、やっと状況が理解でき始めた。
「すみませんでした」駿は、いきなり土下座をした。
「もう終わったことだよ、駿君。これからは、沙羅と仲良くやってくれ・・・・・君が大学を卒業したら沙羅はもう一度整形をして元の美しい顔に戻せるよう、親友の形成外科医にお願いもしてある。」
「わかりました。今度こそ・・・・一生沙羅を大切にします。」
「駿・・・・・・」「沙羅・・・・・・」
二人は強く、強く抱きあった。
では早速、この紙「皆様へのお詫びの文章を掲示板に明日貼らしてもらうように私から大家さんに少しお金を包んでお願いしよう。小百合の父親としてな・・・・・・」
といって笑った顔は、冷たさが前面にでている本当の悪魔の顔だった。
***********つづく*************