詩絵里(★シェリー★)の星の囁き達

尾崎詩絵里(★シェリー★)の自作恋愛小説及びポエム、写真専用部屋です。掲載文の引用、転載は固くお断りいたします。

「悪魔に魂を売った女 沙羅」NO.8~「潮騒」続編

2010年12月17日 | 小説「悪魔に魂を売った女 沙羅」
この小説は、オリジナルストーリーで完全なフィクションです。
WEB公開するのを直前までためらった
通常の作者とはかなり異なるタッチの小説になっております。

ご了承の上、お読みください。

前作のシナリオ風小説「潮騒」の続編になります。
「潮騒」をお読みになっていらっしゃらない方は下記からお願いいたします。

http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/f03e0f2b4a27e49ae5f0485daa09d4a0


「悪魔に魂を売った女 沙羅」第一回目は下記からお願いいたします。

http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/2894361143b5bb47631d6480c47ce838


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第十一章  ブラウン

何時間たったのだろうか、ズキズキする頭を抑えて駿が起きだした。

「やっとお目覚めかい・・・・・駿君」

「沙羅は・・・・・沙羅は・・・・・」

「車で待っているよ・・・・大丈夫だ・・・・」

駿は、血を吐いて倒れている小百合を見下ろした。


なぜか悲しみの感情がわいてこなかった。

「おまえの飲んだのは少し、睡眠薬の量が多かったようだな・・・悪かった。さてこれからが仕上げだ」

「どうするんですか?小百合を」

「埋めるんだ・・・・山の中に・・・・」

(もう後戻りはできないんだ)

「はい。」駿は、腹をくくってこの男の言うとおりにしようと思った。

二人は男が持ってきたずた袋に小百合の遺体を入れると、床についた血を丁寧にふき取った」

小百合の死体は思いのほか重たかった。二人の男は夜中の12時過ぎに、男が乗ってきた車のトランクに小百合の遺体を入れた。

すると後ろの席に沙羅が全身、包帯姿で座っていた。

「でも急に、小百合がいなくなったら、怪しまれませんか?」

「俺にすべてまかせておけと言ったはずだ・・・・」

男と駿は、山奥まで車で上っていくと、そこにはすでに大きな穴が掘ってあった。
そこに小百合の遺体をほおり込むと上から土をかけ自然に見えるように周りにもいくつか掘ったあとをつくった。

「これだけ深ければ絶対に見つかることはないだろう」

小百合の死体を始末すると男と駿と沙羅は、駿の部屋に帰ってきて、小百合がそこで殺された形跡を念入りに消した。


「これからどうするんですか????」

「沙羅、包帯を取ってみろ・・」

「はい」

するすると沙羅が顔の包帯をとると駿は、あまりの驚きに腰が抜けた。

なんと目の前に小百合がいるではないか?

「ど・・・・どういうことですか?」

沙羅は、海に流され顔も体も傷だらけだった。君の気持ちを確かめて、まだ沙羅が好きだというので沙羅の顔を小百合そっくりに整形したんだ・・・・・これで、誰にも怪しまれることはない。

でも念のため、「みなさんに迷惑をおかけしたので、引っ越します」という理由で引っ越すんだ。

私の事務所の近くに俺の名義でマンションを借りてある」


「いったいあなたは・・・・?」

「私か・・・・私は悪魔だ・・・・・デモンだ・・・・・」

「そうではなくてあなたは沙羅の・・・・・・・」

「父親よ・・・・」沙羅が淡々と答えた。

「小さな頃に船の事故で本当の父は亡くなったと聞いていた。今の父は、血のつながっていない母の再婚相手よ・・・・・・父は、一時期記憶喪失になっていたんだけど、すべてを思い出し、家に帰ってこようとしたら、母が再婚をしているのをみて、ショックは受けた。けれども、その後もずっと私を影で見守っていてくれたらしいの。父の仕事は、探偵社だから・・・・その編はお手の物ね・・・・」

駿は、やっと状況が理解でき始めた。

「すみませんでした」駿は、いきなり土下座をした。

「もう終わったことだよ、駿君。これからは、沙羅と仲良くやってくれ・・・・・君が大学を卒業したら沙羅はもう一度整形をして元の美しい顔に戻せるよう、親友の形成外科医にお願いもしてある。」

「わかりました。今度こそ・・・・一生沙羅を大切にします。」

「駿・・・・・・」「沙羅・・・・・・」

二人は強く、強く抱きあった。

では早速、この紙「皆様へのお詫びの文章を掲示板に明日貼らしてもらうように私から大家さんに少しお金を包んでお願いしよう。小百合の父親としてな・・・・・・」

といって笑った顔は、冷たさが前面にでている本当の悪魔の顔だった。


***********つづく*************





水嶋ヒロ物語~「KAGEROUに隠された事実」

2010年12月17日 | 短編小説
本家ブログ
http://blog.goo.ne.jp/shelly0324と同内容ですが、ジャンルが「小説」なのでこちらにも掲載いたします。
「悪魔に魂を売った女 沙羅」の続きは、次の記事
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/4eef049647c16192195749410ebf9c4bに記載します★



「水嶋ヒロ物語~隠された真実」

【某月某日 水嶋邸】
「ポプラ社の編集長の方が僕にお話とは?」
「いや~水嶋さん、失礼、齋藤さんが執筆活動に専念をすると伺って、
是非我がポプラ社の小説大賞に応募していただきたいと思いまして。
もちろん、作品につきましては、大賞受賞作候補として丁寧に扱わせていただきま
す。」
「はい。実はすでにいくつか書き溜めてあるものもあるので、力試しとして、どこか
に応募をしてみようと思っていました。」
「いい作品であれば、必ず大賞として推薦いたしますのですが、条件が・・・
わが社の大賞に決まるまでは、他の出版社に応募しない。作品は、本名で応募してい
ただく。ということでどうでしょうか」
「わかりました。」
「内容は、そうですね・・・ご自身のイジメの体験を書くというのはどうでしょう
か?」
「ちょっと・・・それは」
「では、今は、お涙頂戴系の小説が売れ筋なので・・・命をテーマというのはいかが
でしょうか?」
「それなら今、ちょうど考えているプロットに沿っているので・・・」


【ポプラ大賞選考会場にて】
「今年の大賞は、俳優水嶋ヒロ氏の作品で決定だから!幸いなことにこのポプラ大賞
は社員のみでの選考で、外部選考員はいないのだから、外部に真実がばれる心配もな
いしな。もちろん社員の諸君。他言無用だぞ!
第一回目の応募数は、2746作品だったのに、第二回目は、1223、大賞無し、
第三回は、応募数 1109、大賞無し 第四回目は、応募数1179で大賞、優秀
賞無し
で、わが社の大賞賞金2000万円は、完全に絵にかいた餅状態になりつつある」
「でも編集長!大賞賞金の2000万円はどうやって捻出するんですか?また大賞無
しのつもりで、予算に組み入れていませんが・・・」
「大丈夫だ。それならもう手は打ってある」

【選考会終了後 再び水嶋邸にて】
「水嶋さん、いや、齋藤さん。約束どおり今回の対象は、満場一致で齋藤さんに決ま
りました。おめでとうございます。これで、わが社の知名度もより一層あがり、この
出版業界も活気づくというものです。
ところでお願いがあるんですが。今回の大賞の賞金2000万円を辞退していただけ
ないかと」
「大賞賞金を辞退ですか?」
「はい。そちらの方が、絶対にイメージアップにつながり、また、話題も呼び、
マスコミが何もしなくても大騒ぎし、いい宣伝効果になるんですよ。それで売上倍増!印税もガッポリです!」
「なるほど・・・」
「もちろん、タダでとは言いません。水嶋さんのこの本を映画化し、水嶋さんの復帰
作品にしていただき、エンディングテーマ曲は、奥様、絢香さんの復帰第一弾という
のはどうでしょうか?キョウヤの役などぴったりでは・・・もちろん映画化にあたっ
ては、最高のスタッフ、監督を用意させていただきます」

【KAGEROU発売後 数日たって】
二通の手紙がヒロの元に届く
「メールやTwitterではなく、どうしてもヒロさんに読んでもらいたく、手紙にしま
した。
私は、あなた様が書いたKAGEROUの主人公と同じ40代の男性です。会社をリストラ
され、妻にも離縁され、生きる希望もなく、どうやって死ぬかそればかり考えていま
した。学生時代の友人から、この本を借り、命の大切さ、というよりも自殺をすると
いうことがどれだけ周りに迷惑をかけることなのかということがよくわかり、自殺す
ることが怖くなりました。これからの人生、まだどうなるかわかりませんが、あなた
の本のおかげで生き長らえる決心がつきました。ありがとうございます。」
「私の兄が先日ドナー登録をしました。私も母もそのことには大反対で、仲がよかっ
た家族の間に亀裂が入っていました。でも、ヒロ君の小説を読んで、臓器を待ってい
る人たちの心の叫びが聞こえてきました。私も、明日ドナー登録しようと思います。
もちろん、母もヒロ君の小説を涙を流しながら読んでいました。本当に素敵な小説を
ありがとうございます」

「チャンスの神様は、前髪しかない。どんな形であれ、そのチャンスをつかまなけれ
ば前には進めないんだ。世の中すべて正規分布。肯定してくれる人もいれば否定する
人もいる・・・・」

※注 上記物語は、フィクションであり、一部データを除き、100%筆者の妄想小
説です。小説を書くのが趣味の筆者が、今回のヒロくんの小説、報道からインスピ
レーションを感じて、つれづれなるままに書いてみました。

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水嶋ヒロ君のファンの皆さん、ポプラ社関連者の皆様、気分を害されていたらごめん
なさい。でもポプラ社の大賞決定に外部審査員がいない、社員だけで選んでいるとい
うのにはちょっとびっくりしちゃいました。
私は、ハナキミの時からヒロ君が大好きで、メイちゃんの執事、絶対彼氏、東京DOGS
とかもかかさず見ていました。絢香さんと電撃結婚されたときは、ショックで一日仕
事が手につかなかったくらい・・・
なので、今回のヒロ君に関する世間、マスゴミの誹謗中傷(電車の中づりとか)には
心を痛めています。
もちろんKAGEROUは、予約して発売初日に読破しました。感想については別日記に書
いているから、ここでは省略しますが・・・

でも、きっかけなんてどうだっていいと思う。映画の主役のオーディションとかもそ
うだっていうけど、世の中、出来レースなんていっぱいあるだろうし、
「出る杭は打たれる」でも出すぎた杭は打てないから・・・
小説は、読み手の文化。いい文学は、人の心の共感を呼び、魂を吹き込まれ、生きつ
づけて行く。今回のヒロ君の作品だって、純粋な気持ちで読むのと「俳優風情が、小
説家になるだなんて、どんな小説書いてるのか見てやろうじゃないか」という否定的
な色眼鏡をかけて読むのでは全く違ってくると思う。
まして、作品を読まずに酷評をするのは間違っていると思うし・・・

活字中毒、小説が生活の一部の私にとっては、正直ちょっと物足りなかった小説(途
中が中だるみで、最後をもう少し丁寧に書いて欲しかったかな)だけど、それも、個
人の意見なだけであって。
また、これでブックオフとか中古屋さんに出回ると何か言う人でてくると思うけど、
それもいいんじゃない?リサイクルリサイクル(^^)

是非、今回の騒動も全部吸収して、自分のいい経験として受け入れて、これからも人
の心に響く小説を書いていってください。(小説家は貪欲じゃなきゃね!)

ヒロ君、応援しています!!

※長文日記、最後までお読みいただいた皆様に感謝です★