この峰を登りきれば、役者達は自分の思いもかけない高みへと登る事ができるのです。
でもそこに登るためには、私を当てにしてはいけないのです、自分の足で登らなければ。
そうしないと新しい景色を見るのはこの作品止まりという事になり、次の作品では生かされないのです。
当然私は役者達にアドバイスをします。
でもそれを鵜呑みにしてはいけないんです。
自分の言葉に変換しなければならないんです。
自分の分かる言葉に。
そうしなければ演じる事には反映されないのです。
役者が自ら考える、彼らに残された時間は長くはありません。
もう五日もすれば、表現のすべての決定権は演出の私の手に渡ります。
役者が自分の手で自分創りを出来る時間は刻々と短くなっているのです。
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