極暑の8月に稽古が始まって2ヶ月。
30℃越えという、まるで真夏の様な気温を記録した昨日が本番1週間前になります。
本番というタイムリミットのある時間の経過は早いものです。
今回の公演は若手が物語の主軸を担わなければならないものなので、演出の私とすればかなりのストレスを抱えたままの出発でした。
ストレスの大きな要因は、若手の役者にとって今回のキャステングが荷の重いものだという事を分かっいて、あえて役付けをしたからです。
劇団芝居屋は現代の世話物としての「覗かれる人生芝居」の創造を目指して活動している劇団です。
この「覗かれる人生芝居」の創造を具体的にする為には劇団員の力量の向上が求められます。
その為無理を承知のキャステングになりました。
役者に対する要求が過酷になるのは当然です。
重圧に押しつぶされ呆然自失の10日間を過ぎ、叱咤の10日間を抜け、自力工夫の10日間を経て、役を楽しむ10日間に至り、残すところ1週間。
さてその到達点。
演出の立場で言えば「まだまだ」という言葉が口をついて出ますが、その力量のなさを承知で未来に掛けた劇団芝居屋主宰の立場では「よくここまでは来た」と言えるでしょう。
しかし、自分磨きの時間は、稽古場稽古の1週間と数日の本番舞台での稽古などまだまだ残されているんです。
さあ、演出家として後二鞭いれましょうか。
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