劇団芝居屋第二十一回公演も残すところ2日3公演となりました。
本番の緊張もようやくほぐれた三日目辺りから、私が最も唾棄すべき事と日頃話している兆候が現れ始めました。
つまりそれは、慣れであり、守りです。
これは以前にも書きましたが、役者という人種は安心を欲しがり、安定を欲しがります。
人(演出)から言われないと、自分の行っている事に積極的な疑問は持ちません。
特に本番中はそうです。
でもね、自分の演技の中に不足分は実感している筈なんですよ。
そこの処を放置していると、やがて惰性に流れ、段取化へと移行していくんですよ。
つまり「初めて」が欠如していくわけです。
「初めて」の欠如は演技の「新鮮さ」が色褪せてくるのです。
稽古の果ての本番では、それが今回の結論なのですから、何かを大きく変える必要は無いんです。
でも、自分の中で通りが悪い部分を点検し、調整していく努力は続けなければなりません。
それは安定志向から脱出であり、段取化の防止になるんです。
その事が「初めて」を創り、「新鮮さ」を保つ唯一の道なんです。
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