序破急

片足棺桶に突っ込みながら劇団芝居屋を主宰している爺です。
主に芝居、時々暮らしの中の出来事を書きます。

「ともしび」本番・新鮮さ

2011-06-04 08:59:58 | 演劇

Tomoshibi_omote 劇団芝居屋第二十一回公演も残すところ2日3公演となりました。

本番の緊張もようやくほぐれた三日目辺りから、私が最も唾棄すべき事と日頃話している兆候が現れ始めました。

つまりそれは、慣れであり、守りです。

これは以前にも書きましたが、役者という人種は安心を欲しがり、安定を欲しがります。

人(演出)から言われないと、自分の行っている事に積極的な疑問は持ちません。

特に本番中はそうです。

でもね、自分の演技の中に不足分は実感している筈なんですよ。

そこの処を放置していると、やがて惰性に流れ、段取化へと移行していくんですよ。

つまり「初めて」が欠如していくわけです。

「初めて」の欠如は演技の「新鮮さ」が色褪せてくるのです。

稽古の果ての本番では、それが今回の結論なのですから、何かを大きく変える必要は無いんです。

でも、自分の中で通りが悪い部分を点検し、調整していく努力は続けなければなりません。

それは安定志向から脱出であり、段取化の防止になるんです。

その事が「初めて」を創り、「新鮮さ」を保つ唯一の道なんです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿