序破急

片足棺桶に突っ込みながら劇団芝居屋を主宰している爺です。
主に芝居、時々暮らしの中の出来事を書きます。

2006-05-29 08:19:31 | 日記・エッセイ・コラム

 27日(土)28日(日)の両日、私が住む品川では恒例の荏原神社の大祭が執り行われた。
この大祭は通称カッパ祭りと呼ばれ,神輿が海に入る事で有名である。
 私は結婚して品川に住んで35年の年月が経つが、その初年度の祭りから神輿の担ぎ手に駆り出されて以来の年中行事だ。最初の品川の祭りに参加した私は良い所を見せようと張り切り大騒ぎをしたものだ。以来私は祭好きのレッテルが貼られてしましまった。
 こんな私だが、実は祭りの渦中にいることが苦手なのだ。無論祭自体が嫌ということではない。あの心を掻き立てるようなお囃子の音や高揚した街の雰囲気はなかなかいいものだと思うし好ましい。だがそれ以上の興奮を感じているかといえば、それは違うのだ。わたしは長い間祭好き神輿好きを演じてきた。わたしの本当に居るべき場所は見物する側なのだ。だがこの歳までそれを演じ続け、役割を当てられ当てにされている身とすれば、この違和感をなだめ透かしながらこの祭りに参加していくのであろう。人というものはそういった自己矛盾を抱えながら生きていくものなのだなとつくづく思うこの頃である。


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