今朝の新聞に大震災で亡くなられた12,915人の内、名前の判った8,580人の方々の名前が八表されました。
地域毎にあいうえお順で羅列された紙面を埋める膨大な数の名前をみていると、それは一人一人を区別する為性格をもつ固有名詞である筈の名前がその数が余りに膨大が故にただの記号の羅列にしか見えなくなってきました。
でも一人一人の名前には、その人でしかない唯一の人生があったわけです。
私は劇団芝居屋という劇団を持ち、演劇の道を邁進しています。
私にとって劇団芝居屋を集団を持ち活動している根幹は、私の舞台に登場する役の人物の一人一人を、固有名詞としての名前を持ち、固有な人生を生きている人間として創り出す事のできる、そんな役者を生み出す事だと思っています。
ですから紙面の中の膨大な数の名前を、一人一人の固有な人生をもった人間をして見詰める事ができる感性を保って行く事が大事な事なのだとつくづく思うのです。
合掌
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