月~水曜は学校教育について書いています。今回は、昨日(R5.9.25)の内容に関連した事を書きます。
昨日のブログでは、学年体育だと運動量の確保が難しくなる…と書きました。単位面積あたりの人数が増えれば、どうしても運動量が下がってしまうからです。
ただ、そもそも運動量の確保は難しい部分があります。それを象徴する言葉が「4分間の壁」です。
「4分間の壁」という言葉を最初に聞いたのは、所属していた教育研修サークルでした。先輩の教師から、「45分間の体育の授業で、子供たちが体を動かしている時間は、正味4分間しかない…という話がある。だから如何にして4分間以上、体を動かす時間を確保できるかどうかが重要になってくる」と、「4分間の壁」について説明されました。
実際、子供たちが体を動かしている時間をストップウォッチで計測し、細かく足していくと、確かに4分間以内になる事が多々ありました。例えば50m走であれば、1分半から2分の準備運動が終わると、走る時間は1回あたり10~20秒となります。2分間走らせようとしたら、最低でも6回は走らせなくてはいけませんが、普通はせいぜい5回も走れば多い方に入るでしょう。
マット運動でも同じで、ロングマットの端から端まで技を連続させても、いいとこ10秒も体を動かせるかどうかです。2分間体を動かすためには、少なくても12回は活動させなくてはなりません。マットを何枚も用意し、子供たちが自由に何度も挑戦する方式なら、きちんと活動している子なら12回以上行うでしょう…が、この方法だと活動しているフリをしてサボる子が出てきます。
「4分間の壁」を打破するのは、実は相当に難しい事なのです。だからこそ、この言葉を胸に刻み、「4分間の壁を打破するぞ」と思いながら授業を行うようにしなくてはなりません。
…と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。