エスせんブログ

ラノベ好きなB級小学校教師のエスせんが、教育中心に色々語るブログです。少しでも面白ければ「いいね」御願いします。

『ざんねんな名言集』を肩の力を抜いて生きるキッカケに

2025-01-02 04:30:00 | ライトノベル
 木曜はラノベ愛語り…ですが、今回は私の推し作家・真山知幸先生の本を紹介します。
 今回取り上げるのは、彩図社から発行されている『ざんねんな名言集』です。実は、この本、発売された2021年の夏には購入し、直ぐに読んでいました。
 しかし、その頃はブログやnoteの記事にする…と言う発想がなかったため、記事にしていなかったのです。最近になって、ブログやnoteでラノベ以外の本を紹介する様になり、「あ、それなら、この本も紹介したらイイんじゃね?」と思い付きました。それで今回、記事にする事となったのです…が、現在は2024年。読んでから3年ほど過ぎているので、やや記憶が朧気に…。
 そこで、改めて読み直して記事を書く事にしました。すっごく読みやすい本なので、あっと言う間に読み直し出来て、「さすが、真山先生の本は読みやすいなぁ」と再認識しています。
 それで、この本ですが、様々な偉人たちの名言を集めた本です。
 でも、ただの名言集ではありません。偉人たちの良くない部分、弱い部分、駄目な部分…つまり「ざんねんな」部分が出てしまっている「名言」です。まぁ、これを「名言」と言ってしまっても良いものかどうか…賛否が分かれるかもしれませんが…。
 例えばチャーチル。第二次世界大戦中に演説で述べた「絶対に、絶対に、絶対に諦めるな」が有名ですし、粘り勝ちで勝利を掴んだ際の「Vサイン」は、今日でも使われています(…って言っても、日本の子供や若者は、その出典も知らずに単なる「写真のポーズ」として使っています。これ、第二次世界大戦のチャーチル→ベトナム戦争での学生運動…と言う流れだった事を知ってる子供や若者は、ほぼ皆無なのでは…?)。
 そんな根性の権化みたいなチャーチルの「名言」は、「体操にいたっては、まったく絶望的だった」です。セント・ジェームズ校での学校生活を振り返っての発言ですが、運動関係が苦手だった様で、メッチャ諦めきった発言です。おいおい…「絶対に、絶対に、絶対に諦めるな」はどうした!? 自分は出来なかった事を、国民に要求したのか?!
 現代のブログやSNSなら、もう、間違いなく炎上しそうです。
 でも、こんな凄い偉人でも「ざんねんな」部分があるんだ…と分かると、何だか安心しませんか?
 「ざんねんな」部分があってもイイんだ…って。
 現代日本は、かなりストレスだらけの社会です。他人の「ざんねんな」部分を嘲笑する傾向は強めですし、以前の記事で紹介した「ドブどろ下衆校長」みたいに、自分の正義を押しつけてくる奴も少なくありません。だから我々は、ついつい肩に力を入れて生活しがちです。自分の「ざんねんな」部分を見せる事を恐れ、ストレスに耐えながら生きる…ってね。
 そこで、この本です。
 この本に出てくる偉人は、多くの人が知る有名人から、マニア好みの人まで様々ですが、皆さん、完璧からは遠く離れています。人間関係に弱かったり、恋愛でダメダメだったり、そもそも社会人としてどうよって人だったり…。そう言う人たちの「ざんねんな」言葉を読むと、「あ~、こんなにダメダメでも、何とかなるんだ」と感じたり、「私は、この偉人よりはマシだな。だったら、私って結構イイじゃん」と思えたりするのではないでしょうか。そして、肩の力を抜いて生活出来る様になれば、ストレスだらけ社会を生きていくのも、ちょっぴり楽になる様な気がします。
 最近の私の座右の銘(?)は、「お気楽極楽」です。この本を読んで肩の力が抜けたら、「お気楽極楽」に少し近づけるのでは…そんな風に、私は思います。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 明けましておめでとうござい... | トップ | 飯寿司(イズシ)って一般的な正... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ライトノベル」カテゴリの最新記事