エスせんブログ

ラノベ好きなB級小学校教師のエスせんが、教育中心に色々語るブログです。少しでも面白ければ「いいね」御願いします。

発想の広げ方が秀逸な『ひきこもり【箱入令嬢】の婚約』

2024-08-15 04:30:00 | ライトノベル
 木曜はラノベ愛語り。今回は正に、「愛」の物語を紹介します。
 今回紹介するのは、北乃ゆうひ先生の『ひきこもり【箱入令嬢】の婚約』と言う作品です。
 この作品、ひきこもりの御令嬢が王子様の愛を勝ち取って、婚約者になるまでの物語…って、「そんなの普通の恋愛物語じゃん! どこがラノベなの?」って思いますよね。普通。
 ところがギッチョン、この御令嬢は只の「箱入令嬢」じゃない。
 本当に、物理的な意味で「箱入り」の御令嬢なのです。
 物語のオープニング、王子様のパーティ会場に木製と思われる木箱が置いてある場面から始まります。「何で、こんな場所に木箱が…」と皆が思い、やってきた王子様も思うのですが、その木箱が喋ったから、さあ大変! 箱魔法と言う、かなりヘンテコな魔法の力で、箱中ひきこもり生活をしている主人公モカと、王子様の恋愛物語が始まります。
 このラノベ、かなり真面目な恋愛物語なのです…が、主人公のモカが箱中ひきこもり生活をしていると言う設定のため、色々とシュールな情景が展開されます。
 例えば、王子とモカがバルコニーに出てくる場面。ひきこもり令嬢のモカは当然、箱の中から顔を出しません。その代わり、空中に浮かんだ箱の横から女性の腕が出てきて、その腕を引いて王子はバルコニーに出てくるのです。女性の腕の生えた、空中に浮かぶ木箱をエスコートする王子…大笑いとまではいきませんが、結構くすくす笑っちゃうと思いませんか。
 こんなシュールな情景が度々出てくるので、くすくす笑いながら読んでしまう作品でした。
 作者の北乃ゆうひ先生は、「箱入り娘が本当に箱に入っていたら…面白いんじゃね」と考えて作品にした様ですが、見事、大成功だと思います。その、ちょっとした思い付きから発想を広げ、これだけ面白いラノベにしてしまったのですから。
 この作品、コミカライズもされていて、コミックもラノベも同じくらい面白いです。

 ところで、令和6年8月9日のブログに「いいね」などをいただきました。気付くのが遅くなり申し訳ありません。そして、とても嬉しいです。どうも、ありがとうございました。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。

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