手水の吐水口は龍の形になっています。
これも「元荒川」などの関係もあるのでしょうか?
水を鎮めるとか・・・?
細い龍ですが良いお顔をされています。
手水舎は江戸時代に建てられ、珍しく瓦葺きです。(写真がなくてすみません)
手水舎の天井にも龍の絵。
「荒ぶる川」という名前ですので、きっと治水が必要だったと思われます。
手水舎の左後方に大岩の上の方からお水が流れています。
張り紙にはご霊水とあります。
左隣には蛇口。水汲み用なのかな?
曲がった木の鳥居が後ろの木々とマッチしています。
柄杓も用意されていました。
関東大震災の後、水位が下がったため現在は汲み上げ井戸なのだそうです。
さて!ご参拝させて頂きます。
拝殿前の狛犬さん。巻き毛が風になびいています。
文政10年(1827)建立の流れ尾形狛犬。
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大国主命といえば出雲大社さんが有名です。
私の勝手な感覚ですが、出雲大社さんは「おじいちゃんのお家に遊びに行く」ような
気持ちが安らかになるような感じがするのです。
この久伊豆神社さんも出雲さんほどではないけれど、やはり安心し落ち着く気がします。
でも静岡と離れているのに何で「伊豆」とつくのか?と調べてみました。
昔、伊豆国(静岡県)宇佐美の領主「宇佐美三郎重之」がココを拝領した際に
鎮守神として太刀を奉納したとあります。・・・なるほど!ですね~。
また「久」という文字の意味の中には「隔てる」ともありました。
創建は鎌倉時代とされている久伊豆神社。
お参りさせていただき、拝殿を撮影させて頂きますとお断りさせて頂きました。
賽銭箱にもあるように神紋は「立葵」
江戸時代、将軍家が鷹狩を行う「越ヶ谷御殿」があったために
葵紋の使用が特別に許可されたものだそうです。
私が「葵の紋だね」と言うと、Nは「徳川の関係じゃないから葵じゃないだろう?」と言っていましたが
やっぱり「葵紋」でした~!(私の勝ち!勝ち負けじゃないけど・・・)
保(1722)建立 江戸付き尾形狛犬
拝殿の回廊部分に前足を縛られた狛犬さんがいます。
左の吽形(うんぎょう)には角があり「狛犬」と呼ばれます。
右の阿形(あぎょう)には角がない「獅子」なのだそうです。(下の写真が「獅子」)
こんな荒縄でギチギチに縛られて・・・何か悪さでもしたのですか?
そう言えば大国主命は沢山の奥さんがいらっしゃいますが、その関係でこんなにグルグル巻きに!?!?家出や悪所通いをしないようにとの祈願から
実は狛犬さんが悪行をしたのではなく、家出をした家族を呼び戻すためだったり
悪所通いを止めさせるための「足止めの狛犬」と呼ばれています。
彼らは全国的に分布しているらしいのですが、見かけたことなかったかもしれません。(忘れたかも?)
皆さん同じ縄なので、持参の紐で勝手に縛ってはイケナイのかな?
人間のために狛犬さんたちも迷惑なコトです。
拝殿の右となりに187.5kgもある「三ノ宮卯之助の力石」
卯之助さんは力持ちを芸にした見世物興行で有名になり、
江戸と大阪の代表決定戦?で勝利し日本一になった方です。
得意な芸は、馬に騎乗した人を乗せた舟ごと持ち上げる「人馬舟持ち上げ」!?
乗っている人もすごいバランス感覚だ~!
社務所から拝殿に続く廊下の屋根を支える束石には
八方除災を願い方位方角を示す十二支が刻まれています。
本殿の裏には「諏訪・稲荷・五前・天満宮・三峰・御嶽・八坂」神社が摂社としてお祀りされています。
五前神社は男女吉凶相性を守護し、
また建築土木の安全を守護する神様として古来から信仰されてきたそうです。
・・・で、五前神社さんって、どのような読み方になるのでしょうか?悩んでいます。
お参りを済ませ参道を戻る途中、藤棚の奥にある池の中のお宮を見つけました。
「水神社」と呼ばれ、私たちは池を挟んでご参拝する形になります。
元々越谷は縄文時代に東京湾が奥まで広がっていた頃の泥が固まって出来た土地だったり
川の被害などがあったために水の神様をお祀りするのが必然だったのかもしれないと私は思っています。
駐車場から塀を越して見える、4メートルもある大きな「神徳燈籠」
写真では大きさの感覚が掴みにくいかもしれませんが、知らないまま初めて見ると驚きます。
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久伊豆神社さんの名前すら知らなかった私ですが
こちらの空気感があまりに清々しく、気持の良い境内だったので
連れてきてくれた父に感謝です。
(ちなみに「クイズ神社」と呼ばれるようになったのは岩槻の久伊豆神社さんが
ウルトラクイズの予選会場にもなったりしたためでしょう。)
勝負運・合格祈願・優勝祈願としてより一層有名になったそうです。