サードウェイ(第三の道) ~白井信雄のサスティナブル・スタイル

地域の足もとから、持続可能な自立共生社会を目指して

地域環境力のチェックポイント

2009年01月25日 | 環境と教育・人づくり
写真:浜名湖畔(大崎海岸より富士山の方向を望む) 地域環境力に関する先進地調査を、東京都墨田区、宮城県仙台市、長野県飯田市、福井県池田町、徳島県上勝町で行った。関連の行政、市民活動団体等の多面的調査を行うなかで、いくつかポイントになる点を抽出できた。 1.従来の互助組織において、地域の環境保全への取り組みがなれされているか。 ・対象とした地域の多くが、自治会あるいは地区毎の公民館活動におい . . . 本文を読む
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福井県池田町 ~強い紐帯の力

2008年12月06日 | 環境と教育・人づくり
写真:池田町内・お餅の喫茶店 福井県池田町に行ってきた。人口3000人、福井市に面し、山間の盆地にある農業の町である。 この町の取組みの特徴は、町ぐるみの有機農業、住民による生ごみの回収、環境向上計画(いわゆる環境基本計画に相当)の策定のための100人委員会、そこに参加した町民によるNPOの活動等にある。 一つひとつの取組みは、宮崎県綾町等に習ったものであったり、決して斬新なものではない。 . . . 本文を読む
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「環境保全の人づくり・地域づくり」に係る指標開発

2008年08月15日 | 環境と教育・人づくり
写真:トレニア 2006年4月に閣議決定された第三次環境基本計画では、重点施策の1つに、「環境保全の人づくり・地域づくりの推進」を示している。 三井情報開発・総合研究所に所属していた最終年に、最後の仕事と第三次環境基本計画の支援業務を受注したが、この重点施策はとりわけ思い出深い。 人づくりに係る施策と地域づくりに係る施策を合体させたのが、この重点施策である。 人づくりに係る施策とは、環境学 . . . 本文を読む
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人づくりの方法 ~名古屋のごみは、なぜ2割以上も減ったのか

2008年06月15日 | 環境と教育・人づくり
 中部リサイクル運動の萩原さんと、人材育成について、意見交換をする機会があった。  私は、地元学だけでなく、それによる気づきをビジネス化するためには、内部分析だけでなく、外部分析(市場分析)が必要であり、そのためSWOT分析等の手法を持ち込むことが重要だという話をした。  また、山村地域にいくと、一人ひとりの思いはあるが、それをつなぐ人(コーディネイター)の育成が不可欠だと話をした。  萩原 . . . 本文を読む
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環境学習施設ネットワーク

2008年06月01日 | 環境と教育・人づくり
 環境学習施設ネットワークという団体がある。確か、2年前に創設され、私も発起人、世話人として、声をかけられた。  各地域に環境学習施設が整備されたが、展示物の維持管理が困難になっている。指定管理者制度が導入されるなかで、さらに展示物に手をかけにくくなっている。    このため、展示物を共同で開発したり、展示物の巡回をするための連携体制を整備するため、ネットワークが設立された。  先日、世話人会 . . . 本文を読む
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企業CSRと環境教育

2008年01月14日 | 環境と教育・人づくり
はじめに  CSRの一環として、企業における環境教育活動がある。自社の事業活動及び消費(使用)・廃棄過程に伴う環境負荷の削減を図るために、従業員あるいは様々なステイクホルダーの環境に関する意識の向上、あるいは広範かつ専門的な知識の習得、行動の実践を組織的に行うものである。加えて、NPO活動の支援など、いわゆる社会貢献活動として、企業が関与する環境学習もある。  地球温暖化、廃棄物問題等といった今 . . . 本文を読む
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環境教育の根幹

2008年01月05日 | 環境と教育・人づくり
 年初めは、頭をリセットし、どう生きるかを考える、よい機会だ。何に根ざし、何をよりどころとして、自分は生きるのか、忙しさにかまけている時には思考を停止する。  私がふと、大学時代に考えていたことを思いだす。自然生態系の中の存在に無意味なものがないのと同様、人は存在に意義がある。その意義に素直に、自然の摂理に即して暮らすことが大事だと考えていた。  また、同級生の小川君が、「人は成長にするにつれ . . . 本文を読む
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自然とふれあう原体験と環境配慮意識・行動

2007年12月23日 | 環境と教育・人づくり
 仙台市都心及び郊外地区と山形県新庄市において、小・中学生と60才未満の成人を対象にしたアンケート調査を実施し、自然とふれあう遊びの経験について、地域、性別、世代による相違を分析した。成人については、さらに児童期の自然とふれあう遊びの経験が、現在の環境配慮への意識や行動に影響を与えている構造を分析し、児童期の自然とふれあう遊びの原体験が、環境配慮に関する意識や行動の促進要因となることを分析・考察した。現在の児童が「パソコン遊び」に傾倒しており、これまでの世代とは異なる新たな世代となることが予想される。 . . . 本文を読む
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