サードウェイ(第三の道) ~白井信雄のサスティナブル・スタイル

地域の足もとから、持続可能な自立共生社会を目指して

地域まるごと太陽光発電・群馬県太田市をたずねて

2011年08月04日 | 気候変動緩和・低炭素社会

写真:太田市のエネルギーパークにおける3つの太陽光発電の表示パネル

太陽光発電の街を標榜する太田市の調査を行った。ここは、「空からみた青白い光が見えるところが太田市といわれるようになりたい」という市長のリーダーシィップのもと、太陽光発電にかかる事業を積み重ねてきている。

取り組みは、3つのステップで進められている。

最初のステップは、平成14年から進められた、城西の杜での太陽光発電付分譲である。NEDOの実験で、集中して住宅用太陽光発電を設置した場合の系統連系への影響を実験するものだ。市の公社による分譲地では500戸を超える住宅に太陽光発電が設置された。

第2のステップは、次世代エネルギーパークである。平成22年度に、同パークの中心施設として、3種類の太陽光発電パネルが設置され、その発電の様子がモニターで表示されている。モニターは、環境省事業で設置したエコハウスの中にある。

第3のステップは、まさに今年からスタートしている。1つはメガソーラーであり、市単独での事業を検討している。もう1つは、まるごと発電所という事業で、地域の太陽光発電の設置のロットをまとめて、設置事業者とメーカーに協力を求め、従来の半分程度の初期投資での設置を実現するというものだ。

なお、上記と並行して太陽光発電の補助事業を平成13年度から実施してきているが、そちらは昨年度で廃止し、まるごと発電事業による一般への普及を進めるという考えである。

市長の強いリーダーシィップのもと、国の事業をうまく使って、「太陽光発電の聖地」となってきた。今後は、太陽光発電の設置者のネットワーク化や太陽光発電の設置を契機とした意識向上等といった地域環境力の向上が課題となろう。

 

 

 

 

 

 

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