サードウェイ(第三の道) ~白井信雄のサスティナブル・スタイル

地域の足もとから、持続可能な自立共生社会を目指して

環境交通の町・荒川区

2011年06月05日 | 環境と教育・人づくり

荒川区役所の白石さんの案内で、区内を案内してもらった。

荒川区は、近年になって、カーシェアリングや自転車道の整備、コミュニティ・バスなどの環境交通の整備に力を入れている。

もともと都電が走っていて、現在もなお、多くの乗降客がいる。その都電にさらに公共交通を組み合わせることで、環境交通を組み合わせて利用したり、利用場面に応じて使い分けができるようにすることが、荒川区の環境交通戦略であろう。

案内されたルートでは、電気自動車→マンションのカーシェアリング視察→再開発地区の自転車道沿いを徒歩で移動→コミュニティバス→都電という順に、交通手段を組み合わせてくれた。

すべてが面白かったが、特に都電は楽しめた。都電の内部は人と人の距離が近い大きさである。沿線は各所にバラが植えられ、駅を降りるとすぐに昔ながらの商店街がある。商店街には駐輪場があまり整備されていのが難点だが、自転車で駅まで移動、都電で移動という連結がなされている様子がわかる。サイズが人間くさい感じだ。

ちなみに、荒川の都電では、人と人の距離が近すぎて、汗等のにおいがするため、香水のにおいをさせた電車を走らせたことがあり、女学生に人気だったらしい。

荒川区の特徴は他にもある。ごみの集団回収が23区の中でもっとも活発である。人口当たりの回収量は59.3kg/人で中野区とともにダントツに多い(「平成20年度資源回収量【確定値】」(東京二十三区清掃一部事務組合))。集団回収の収益は町内会の活動経費となる。

23区の中にあって、洗練された都会というわけではないが、密度が高い下町らしく、環境都市らしい個性をもったまち、荒川区について、もう少し調査をしたくなった。

 

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