わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

太平洋を渡ったイシダイ

2013-04-06 | 時の話題
 息子達の髪が、だーもー、鬱陶しい!!だったので、引っ越してからは少し遠くなってしまった、トーランスの日本人の美容師さんがおられるサロンに連れて行きました。天然パーマの若息子は、どんなふうに切っても一応はサマになるのですが、私に似て直毛の上息子は、余り上手でない美容師さんに当たると、いとあはれ(TT)になってしまいます。頭にお椀をかぶせて、その回りを切っていったんか?って感じの笑える髪型や、カットした後にシャンプーしたら、切り損なった髪がピョコピョコ飛び出たとか、過去の散髪失敗談は枚挙に暇がないほど。今日は、なんだかおっしゃれ~な感じにカットしてもらいましたよ。いくらお洒落に無頓着(すぎて泣ける)息子達も、その辺のチェーンのサロンより割高でも、かっこ良く切ってもらえる方が嬉しい。彼らの父は、自分は髪にウエーブがかかっていて、誰が切っても同じような髪型に収まるので、散髪なんてどこでも同じだろ?と思っているフシがある。


 本当は私も髪を切りかったんだけど、今日になってやっと、車を運転して出掛けようかって気になったので、まだ頭をいじられるのはちょっと、な気分なので、今日は見送りました。昨日までは、すっかり風邪にやられてへばってました。こんなに長引く風邪引いたのなんて、何年ぶりかしら?一日だけ、ぐわーっと熱が出て寝込んだり、お腹壊してグロッキになっちゃう24時間インフルエンザ(24 Hours Flu)は年に一度はあるけど、今回みたいに一週間近くも参っちゃったのは、肺炎やって以来だと思う。ナントカは風邪引かないはずなのに、おかしいなぁ…

 日本の美容室に行くと、置いてある女性週刊誌をチラチラ読むのも楽しいんだけど、浦島タロ子なのでゴシップについていけないので、すぐに飽きてしまいます。だって、今時のタレントさんを全く知らないんだもの。知らない人のゴシップは面白くもなんともない。で、結局、持ってきた新聞を読んでいたのですが、面白いニュースが載っていましたよ。津波で流されてアメリカ西海岸にたどり着いた小舟に乗っていた水の入ったタンクの中で生きていた6匹の魚のうち、1匹が今日から水族館で公開されるそうです。右がその、太平洋を渡ってきた魚。beakfishというから、イシダイですね。

 既に、カニやヒトデ等が、日本からの漂流物にくっついてるのは確認済みだそうですが、生きた魚が漂着するのは奇跡に近い珍しさ。折角、太平洋を乗り切ったのに、6匹のうち5匹は土着環境を乱さないように殺され、1匹だけが水族館で展示されているそうです。どうせ水族館に連れて行くなら、6匹全部を、水族館で展示出来なかったんだろうかと思います。この魚たちはたまたま海岸まで流れ着きましたが、アメリカ沿岸まで来て、そのまま泳ぎ去った魚たちや、海洋生物もたくさんいるはず。そんな、津波の影響で思わぬ大旅行をしてしまった海洋生物たちが、今後、生態系に及ぼす影響も心配されています、と、いうのが、LA Timesの記事でしたが、面白いので、家に帰ってから少し調べてみると、CNNのサイトでは、少し話が違う。こちらでは、漂着したのは6匹ではなく5匹で、4匹は解剖して調査するのだとか。折角、奇跡に近い船旅をして、岸に流れ着いたのに、いきなり殺されるなんて、諸行無常だわ…


なんで5匹も殺しちゃったのかなぁ…