2003年7月31日
スゴ乗越キャンプ場 === 越中沢岳 === 五色ヶ原ヒュッテ === ザラ峠偵察 === 五色ヶ原キャンプ場
3時起床。今日はスゴノ頭と越中沢岳越えである。
昨日の越中沢岳と今朝の越中沢岳。
当たり前ながら小さくなんかなってない。
越えるしか道はないんだから諦めろと自分に言い聞かせて今日も出発。
5時ちょうどだ。今日は朝からいい天気。
でも、下界の方は雲に覆われているようで午前中は
ずっと目下に雲海が広がっていた。
雲海と空
出発してちっちゃなピークを一つか二つ登って下るとスゴ乗越に到着。
ここは雷の名所だとか???そんなことが太郎平小屋付近の
看板みたいなやつに書かれていたような気がする。嘘か真か存ぜぬ。
そして、ここからとうとう始まってしまうのだ。魔の上りが。
まず最初に現る敵はスゴノ頭(2431㍍)。
そのピークは巻いてしまうので踏まないものの、
限りなく頂上近くまで登らなければならない。
200㍍以上のアップである。とろとろと一歩一歩登る。
上まで登るのに2回は休んだであろうか。そして今度は一気に下る。
どこへ下るかって…スゴノ頭と越中沢岳への鞍部へですよ…。
そしてまた、延々と延々と延々と上りが続く。
越中沢岳(2591.4㍍)の上りだ。
もう、ほ~んとに疲れた。そりゃ覚悟はしてた。
でも、想像してたその通り普通に苦しめられたので普通に疲れました。
とにかく長かった。けっこう急坂で、危ないなと思うところも何箇所かあったし。
けっきょく越中沢岳に着いたのは9時46分。
出発してから4時間45分以上かけてやっと到着したのである。
コースタイムより遥かに遅い。
ハイ松に栄養を。っておいっ!(笑)
そういえば、越中沢岳の上りでNobu兄が笠を見つけた。
誰かが落したか捨てたかしたのだろう。
せっかくだからとかぶっていくことに。
越中沢岳の山頂で早めの昼食。水もどし餅というのを初めて食べた。
これはなかなかおいしくて使えるって思った。
今回はきな粉としょう油。
危急時の非常食としてもともと売られているもので少しお高い。
でも軽すぎるっていうぐらい軽い。
ついでにKouさんがナイフで指を切ってしまった。
サラミと指を間違えたらしい…。っていうのは冗談(笑)
だけど、Kouさんはマジで落ち込んでる模様。
確かに痛そうは痛そうだったが。まぁ、大丈夫なお怪我。
越中沢岳山頂にて
10時55分。越中沢岳を出発。
越中沢岳の山頂からは今日の目的地である
五色ヶ原がもう見えていたので気分は楽に。
でも、アップダウンはそれなりにあった。
まずは越中沢乗越(2356㍍)まで下って今度は鳶山(2616㍍)の上り。
お昼を食べてパワーが出たのか午前中とは打って変わっていいペースで歩く。
鳶山の上りはけっこう長く感じたけど、これを越えたら五色ヶ原はもう目の前。
13時30分には五色ヶ原山荘に到着した。
越中沢岳より薬師岳
ところで、明日はザラ峠を下って立山新湯の温泉に浸かってピストンする日。
そのザラ峠の登下降については計画の段階で特に注意深く調べてはいたものの、
なんせ廃道になっているうえ、立山新湯なんかに浸かる
変わり者はほとんどいないらしく、情報がとても乏しかった。
そんなわけで、まずは小屋のご主人にお話しを伺ってから、
実際ザラ峠はどんな感じなのか偵察しに行くことに。
そのうえで、明日の予定は決めることに。
五色ヶ原山荘のご主人によれば、ザラ峠を下る人は近年ほとんどいないとのこと。
ご主人自身も2年前(2003年の段階)に下ったきりだとか。
以前に新湯を目指して下りていった登山者はそれなりの技術・経験が確かだったとも。
とにかく普通の登山者はまずあそこを下りたりはしないとのこと。
そんなアドバイスを頂いて、実際に行ってみた。
ヒュッテからは30分ぐらいで着く。
五色ヶ原の平らな大地とは対照的に立山カルデラ側は断崖絶壁。
ザラ峠は沢状になっているため周りと比べれば傾斜も多少緩やかなものの、
その名の通りザッラザラ。
石の中に足を踏み入れて下ろうものならまさに石との追いかけっこだ。
ここを下って、また登るなんて…。
100㍍ぐらい下ったところで3人で話し合う。
『今回はやめておこう』
これで3人とも一致した。意義はなし。
この計画を立てたKouさんは悔しそうだったけど、しょうがない。
私たちが想像していた以上に悪路であった。
もう少し技術を磨いてまた挑戦しよう!と3人ともに胸に誓う。
山荘に戻って、ご主人にその旨を告げ、キャンプ場へ。
16時30分になっていた。これで明日はそのまま前進することに。
5日目に使った予備日は消滅し日程はもとに戻った。
ただ、ザラ峠登下降の夢は儚く散ったのだった。
無念。
パスタを食べ、就寝。
朝:お茶漬け・たくわん / 昼:行動食(水もどし餅etc.) / 夜:パスタ・わかめスープ
【7日目】に続く
スゴ乗越キャンプ場 === 越中沢岳 === 五色ヶ原ヒュッテ === ザラ峠偵察 === 五色ヶ原キャンプ場
3時起床。今日はスゴノ頭と越中沢岳越えである。
昨日の越中沢岳と今朝の越中沢岳。
当たり前ながら小さくなんかなってない。
越えるしか道はないんだから諦めろと自分に言い聞かせて今日も出発。
5時ちょうどだ。今日は朝からいい天気。
でも、下界の方は雲に覆われているようで午前中は
ずっと目下に雲海が広がっていた。
雲海と空
出発してちっちゃなピークを一つか二つ登って下るとスゴ乗越に到着。
ここは雷の名所だとか???そんなことが太郎平小屋付近の
看板みたいなやつに書かれていたような気がする。嘘か真か存ぜぬ。
そして、ここからとうとう始まってしまうのだ。魔の上りが。
まず最初に現る敵はスゴノ頭(2431㍍)。
そのピークは巻いてしまうので踏まないものの、
限りなく頂上近くまで登らなければならない。
200㍍以上のアップである。とろとろと一歩一歩登る。
上まで登るのに2回は休んだであろうか。そして今度は一気に下る。
どこへ下るかって…スゴノ頭と越中沢岳への鞍部へですよ…。
そしてまた、延々と延々と延々と上りが続く。
越中沢岳(2591.4㍍)の上りだ。
もう、ほ~んとに疲れた。そりゃ覚悟はしてた。
でも、想像してたその通り普通に苦しめられたので普通に疲れました。
とにかく長かった。けっこう急坂で、危ないなと思うところも何箇所かあったし。
けっきょく越中沢岳に着いたのは9時46分。
出発してから4時間45分以上かけてやっと到着したのである。
コースタイムより遥かに遅い。
ハイ松に栄養を。っておいっ!(笑)
そういえば、越中沢岳の上りでNobu兄が笠を見つけた。
誰かが落したか捨てたかしたのだろう。
せっかくだからとかぶっていくことに。
越中沢岳の山頂で早めの昼食。水もどし餅というのを初めて食べた。
これはなかなかおいしくて使えるって思った。
今回はきな粉としょう油。
危急時の非常食としてもともと売られているもので少しお高い。
でも軽すぎるっていうぐらい軽い。
ついでにKouさんがナイフで指を切ってしまった。
サラミと指を間違えたらしい…。っていうのは冗談(笑)
だけど、Kouさんはマジで落ち込んでる模様。
確かに痛そうは痛そうだったが。まぁ、大丈夫なお怪我。
越中沢岳山頂にて
10時55分。越中沢岳を出発。
越中沢岳の山頂からは今日の目的地である
五色ヶ原がもう見えていたので気分は楽に。
でも、アップダウンはそれなりにあった。
まずは越中沢乗越(2356㍍)まで下って今度は鳶山(2616㍍)の上り。
お昼を食べてパワーが出たのか午前中とは打って変わっていいペースで歩く。
鳶山の上りはけっこう長く感じたけど、これを越えたら五色ヶ原はもう目の前。
13時30分には五色ヶ原山荘に到着した。
越中沢岳より薬師岳
ところで、明日はザラ峠を下って立山新湯の温泉に浸かってピストンする日。
そのザラ峠の登下降については計画の段階で特に注意深く調べてはいたものの、
なんせ廃道になっているうえ、立山新湯なんかに浸かる
変わり者はほとんどいないらしく、情報がとても乏しかった。
そんなわけで、まずは小屋のご主人にお話しを伺ってから、
実際ザラ峠はどんな感じなのか偵察しに行くことに。
そのうえで、明日の予定は決めることに。
五色ヶ原山荘のご主人によれば、ザラ峠を下る人は近年ほとんどいないとのこと。
ご主人自身も2年前(2003年の段階)に下ったきりだとか。
以前に新湯を目指して下りていった登山者はそれなりの技術・経験が確かだったとも。
とにかく普通の登山者はまずあそこを下りたりはしないとのこと。
そんなアドバイスを頂いて、実際に行ってみた。
ヒュッテからは30分ぐらいで着く。
五色ヶ原の平らな大地とは対照的に立山カルデラ側は断崖絶壁。
ザラ峠は沢状になっているため周りと比べれば傾斜も多少緩やかなものの、
その名の通りザッラザラ。
石の中に足を踏み入れて下ろうものならまさに石との追いかけっこだ。
ここを下って、また登るなんて…。
100㍍ぐらい下ったところで3人で話し合う。
『今回はやめておこう』
これで3人とも一致した。意義はなし。
この計画を立てたKouさんは悔しそうだったけど、しょうがない。
私たちが想像していた以上に悪路であった。
もう少し技術を磨いてまた挑戦しよう!と3人ともに胸に誓う。
山荘に戻って、ご主人にその旨を告げ、キャンプ場へ。
16時30分になっていた。これで明日はそのまま前進することに。
5日目に使った予備日は消滅し日程はもとに戻った。
ただ、ザラ峠登下降の夢は儚く散ったのだった。
無念。
パスタを食べ、就寝。
朝:お茶漬け・たくわん / 昼:行動食(水もどし餅etc.) / 夜:パスタ・わかめスープ
【7日目】に続く
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