2003年7月28日
雲ノ平キャンプ地 === 高天原山荘 === 高天原温泉
=== 高天原山荘 === 雲ノ平キャンプ地
3日目。今日は温泉に入りに行った。
これは決して思い付きなんかじゃなくてちゃんと計画通り。
この山行計画には、イベント的なもうひとつの目的として、
“温泉”というコンセプトが最初から盛り込まれていたのだ。
ちなみに私たちが今回の山行中で入浴を目指した温泉というのは、
この3日目の高天原温泉と7日目に計画していたザラ峠の下にある立山新湯。
今日は『日本一遠い温泉』と言われている高天原温泉
“露天風呂からまつの湯”とやらにLet's 入浴。
3時30分起床。昨日は15時間近い行動。
疲れが残っていないわけがない。
こんなに早く起きたいわけがない。
この日の私の日記を読み返してみると、最初の出だしには、
「行きたくなかった。でも、行って良かった!」と書いてある。
そのまんま解釈してもらっていいのだが、とにかくこの日の朝は、
「温泉なんかどうでもいい!なんでいちいち500㍍も下って温泉入って
また登り返さなきゃいけないんだよ!俺は寝てたい!停滞だ停滞!」
って何度心のなかでリーダーに叫んだことか。
まぁ、そんな思いは届くはずもなく朝ごはんの中華雑炊を食べて5時に出発。
今日はいわゆるワンデリングだから必要最低限のものをサブザックに。
すこぶる軽くて、昨日までとは天と地の差だ。
雲ノ平にて
日本最後の秘境といわれている雲ノ平を
木道に沿ってまずは雲ノ平山荘まで歩く。
雲ノ平は前からずっと行きたいと思っていた場所。
“雲ノ平”ということだけあってなるほど平だった。
険しい北アルプスの峰々に囲まれたなかでの特異な
この大地はやはり秘境と言っても過言ではないかもしれない。
でも、そこまで感動するほどの場所でもなかったかな…。
ゆっくり雲ノ平のすべてを歩いてみたわけではなかったけど、
「あぁ、こんなもんか」っていうのが今も記憶に残る印象。
ゴミがいろんなところに捨ててあったのも、
雲ノ平の神秘性を失わせてしまったかなと思う。
キャンプ地周辺なんかひどいものだった。
秘境が秘境じゃなくなってしまう時もそう遠くないかもしれない。
高天原峠へ向かう2439㍍地点
キャンプ地から平らな木道を30分ぐらい歩いて雲ノ平山荘に到着。
しらばっくれようと思っていたキャンプ代2日分をちゃんと支払う。
それにKouさんの靴のソールが剥がれてきたので
アロンアルファ?!を借りて応急処置を施した。
山行前に某山の店で張り替えたばかりというソールが
早くも剥がれてきたのでKouさんはちょっとお怒り。
さて、山荘前の分岐を高天原へ向かう。天気もまぁまぁだ。
こちらの道は木道ではなくゴツゴツした大きな岩だらけの道。
2439㍍付近を過ぎると本格的な樹林帯に突入し急な下り坂になる。
すれ違ったり追い越したりした人もほとんどなくとっても静かだ。
ただ、蚊が異常に多い。
これにはまいった。
小休止で腰を下ろそうものなら、
どこからともなく「ブ~ン」。
蚊
休めたもんじゃない。
ただただ下る。
高天原より雲ノ平
高天原峠の分岐を右に折れてまた少し下っていくと、
だんだん道も穏やかになっていく。
丸太橋を渡ると、道もほとんど平らだ。
高天原である。
湿地帯の水の流れや咲き誇る花々がとてもきれいだった。
正直なところ、雲ノ平よりよっぽど美しく、
神秘的で秘境にふさわしいと私は思った。
人が少ないというのもまた良い。
目の前には薬師岳、振り返ればさっきまでいた雲ノ平が眺められる。
上の写真を見ていただければわかる通り、雲ノ平は本当に平なのだ。
高天原の美しさは久々になんだか私にヒットした。
来て良かったなぁと心から思う。
今度はゆっくりここを目的に来るのもいいかも。
8時5分高天原山荘到着。
雲ノ平から3時間。
ほぼコースタイム通りだ。
と、山荘もなんだか趣がたっぷりで、
ランプの宿とも言われているそうだ。
いつか泊まってみたいな。
小屋の前のテーブルで大休止。
太陽がとても暖かくて、気持ちが良い。
だんだん眠たくなっていく。
高天原温泉
8時45分高天原温泉に向けて出発。
ほどなく到着。山荘からは15分ぐらい。
日本一遠いその温泉は水晶岳の稜線から下ってる。
その名も「温泉沢」の右岸にあった。
お風呂は女性専用風呂と女性専用露天風呂と混浴露天風呂の3つ。
もちろん、私たち男どもは混浴露天風呂しか入れません。
たわしで○○○をこすられる
お湯は硫黄の匂いがする軽めの白濁湯。
2つの蛇口(ホース)から熱めとヌルメのお湯が。
とても気持ちのいいお湯だった。
これぞ露天風呂、って感じだ。
こんな自然に囲まれたお風呂に入ったのは生まれて初めて。
3日間の汗と疲れをいっぺんに流しました。
日本の温泉巡りもまたおもしろいかもしれないなって少し思う。
お風呂からあがったら河原で昼食。
らーめんをつくって食べた。
うまいっ。
そのあとものんびり休んで10時55分出発。
雲ノ平から降りてきた道をただ戻るのみ。
500㍍UPだ。
帰り道2439㍍付近で
温泉に入ったからか?
3人の足取りはとても軽い。
すごい良いペースで登り返していく。
3日目にしてようやく本格的に体が山に慣れてきた。
途中の高天原峠の分岐には2時間かかるところを55分で到着。
とてつもなくスピーディーだった。
それからも、どんどんハイペースで登っていく。
けっこうな急登のはずなのだが不思議なほどそ疲れない自分がいた。
おそらくKouさんもNobu兄もそうだったんだと思う。
そのまま一気に樹林帯を抜ける。
薬師岳
樹林帯を抜けてからは、蚊の襲来にあうこともないし、
テントがある雲ノ平も目と鼻の先なので、
景色を眺めながらゆっくりのんびり休み休み登っていく。
薬師岳や昨日登った水晶岳が本当にきれいに見えた。
2576㍍地点ではお昼寝休憩と称して30分ぐらいゴロゴロしたりもした。
そんな時間を過ごしたとき、山ってやっぱ最高だ、っていっつも思う。
やっぱり山はやめられない。
15時5分雲ノ平キャンプ地帰還。
まだまだ時間が早いためのんびりと各々自由に過ごす。
ちなみにこの日の夕食は冷やし中華だった。
ちょっとカニかまぼこが腐りかけていたけれど…。
けっこうおいしかった。
3日目も無事に終わり就寝。
朝:中華雑炊 / 昼:焼豚ラーメン / 夜:冷やし中華・卵スープ
【4日目】に続く
雲ノ平キャンプ地 === 高天原山荘 === 高天原温泉
=== 高天原山荘 === 雲ノ平キャンプ地
3日目。今日は温泉に入りに行った。
これは決して思い付きなんかじゃなくてちゃんと計画通り。
この山行計画には、イベント的なもうひとつの目的として、
“温泉”というコンセプトが最初から盛り込まれていたのだ。
ちなみに私たちが今回の山行中で入浴を目指した温泉というのは、
この3日目の高天原温泉と7日目に計画していたザラ峠の下にある立山新湯。
今日は『日本一遠い温泉』と言われている高天原温泉
“露天風呂からまつの湯”とやらにLet's 入浴。
3時30分起床。昨日は15時間近い行動。
疲れが残っていないわけがない。
こんなに早く起きたいわけがない。
この日の私の日記を読み返してみると、最初の出だしには、
「行きたくなかった。でも、行って良かった!」と書いてある。
そのまんま解釈してもらっていいのだが、とにかくこの日の朝は、
「温泉なんかどうでもいい!なんでいちいち500㍍も下って温泉入って
また登り返さなきゃいけないんだよ!俺は寝てたい!停滞だ停滞!」
って何度心のなかでリーダーに叫んだことか。
まぁ、そんな思いは届くはずもなく朝ごはんの中華雑炊を食べて5時に出発。
今日はいわゆるワンデリングだから必要最低限のものをサブザックに。
すこぶる軽くて、昨日までとは天と地の差だ。
雲ノ平にて
日本最後の秘境といわれている雲ノ平を
木道に沿ってまずは雲ノ平山荘まで歩く。
雲ノ平は前からずっと行きたいと思っていた場所。
“雲ノ平”ということだけあってなるほど平だった。
険しい北アルプスの峰々に囲まれたなかでの特異な
この大地はやはり秘境と言っても過言ではないかもしれない。
でも、そこまで感動するほどの場所でもなかったかな…。
ゆっくり雲ノ平のすべてを歩いてみたわけではなかったけど、
「あぁ、こんなもんか」っていうのが今も記憶に残る印象。
ゴミがいろんなところに捨ててあったのも、
雲ノ平の神秘性を失わせてしまったかなと思う。
キャンプ地周辺なんかひどいものだった。
秘境が秘境じゃなくなってしまう時もそう遠くないかもしれない。
高天原峠へ向かう2439㍍地点
キャンプ地から平らな木道を30分ぐらい歩いて雲ノ平山荘に到着。
しらばっくれようと思っていたキャンプ代2日分をちゃんと支払う。
それにKouさんの靴のソールが剥がれてきたので
アロンアルファ?!を借りて応急処置を施した。
山行前に某山の店で張り替えたばかりというソールが
早くも剥がれてきたのでKouさんはちょっとお怒り。
さて、山荘前の分岐を高天原へ向かう。天気もまぁまぁだ。
こちらの道は木道ではなくゴツゴツした大きな岩だらけの道。
2439㍍付近を過ぎると本格的な樹林帯に突入し急な下り坂になる。
すれ違ったり追い越したりした人もほとんどなくとっても静かだ。
ただ、蚊が異常に多い。
これにはまいった。
小休止で腰を下ろそうものなら、
どこからともなく「ブ~ン」。
蚊
休めたもんじゃない。
ただただ下る。
高天原より雲ノ平
高天原峠の分岐を右に折れてまた少し下っていくと、
だんだん道も穏やかになっていく。
丸太橋を渡ると、道もほとんど平らだ。
高天原である。
湿地帯の水の流れや咲き誇る花々がとてもきれいだった。
正直なところ、雲ノ平よりよっぽど美しく、
神秘的で秘境にふさわしいと私は思った。
人が少ないというのもまた良い。
目の前には薬師岳、振り返ればさっきまでいた雲ノ平が眺められる。
上の写真を見ていただければわかる通り、雲ノ平は本当に平なのだ。
高天原の美しさは久々になんだか私にヒットした。
来て良かったなぁと心から思う。
今度はゆっくりここを目的に来るのもいいかも。
8時5分高天原山荘到着。
雲ノ平から3時間。
ほぼコースタイム通りだ。
と、山荘もなんだか趣がたっぷりで、
ランプの宿とも言われているそうだ。
いつか泊まってみたいな。
小屋の前のテーブルで大休止。
太陽がとても暖かくて、気持ちが良い。
だんだん眠たくなっていく。
高天原温泉
8時45分高天原温泉に向けて出発。
ほどなく到着。山荘からは15分ぐらい。
日本一遠いその温泉は水晶岳の稜線から下ってる。
その名も「温泉沢」の右岸にあった。
お風呂は女性専用風呂と女性専用露天風呂と混浴露天風呂の3つ。
もちろん、私たち男どもは混浴露天風呂しか入れません。
たわしで○○○をこすられる
お湯は硫黄の匂いがする軽めの白濁湯。
2つの蛇口(ホース)から熱めとヌルメのお湯が。
とても気持ちのいいお湯だった。
これぞ露天風呂、って感じだ。
こんな自然に囲まれたお風呂に入ったのは生まれて初めて。
3日間の汗と疲れをいっぺんに流しました。
日本の温泉巡りもまたおもしろいかもしれないなって少し思う。
お風呂からあがったら河原で昼食。
らーめんをつくって食べた。
うまいっ。
そのあとものんびり休んで10時55分出発。
雲ノ平から降りてきた道をただ戻るのみ。
500㍍UPだ。
帰り道2439㍍付近で
温泉に入ったからか?
3人の足取りはとても軽い。
すごい良いペースで登り返していく。
3日目にしてようやく本格的に体が山に慣れてきた。
途中の高天原峠の分岐には2時間かかるところを55分で到着。
とてつもなくスピーディーだった。
それからも、どんどんハイペースで登っていく。
けっこうな急登のはずなのだが不思議なほどそ疲れない自分がいた。
おそらくKouさんもNobu兄もそうだったんだと思う。
そのまま一気に樹林帯を抜ける。
薬師岳
樹林帯を抜けてからは、蚊の襲来にあうこともないし、
テントがある雲ノ平も目と鼻の先なので、
景色を眺めながらゆっくりのんびり休み休み登っていく。
薬師岳や昨日登った水晶岳が本当にきれいに見えた。
2576㍍地点ではお昼寝休憩と称して30分ぐらいゴロゴロしたりもした。
そんな時間を過ごしたとき、山ってやっぱ最高だ、っていっつも思う。
やっぱり山はやめられない。
15時5分雲ノ平キャンプ地帰還。
まだまだ時間が早いためのんびりと各々自由に過ごす。
ちなみにこの日の夕食は冷やし中華だった。
ちょっとカニかまぼこが腐りかけていたけれど…。
けっこうおいしかった。
3日目も無事に終わり就寝。
朝:中華雑炊 / 昼:焼豚ラーメン / 夜:冷やし中華・卵スープ
【4日目】に続く
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